RISE 8.23 後楽園ホール:秀樹、麻原将平をKO。秋の63kg 4人トーナメント参戦に名乗り
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RISE 141
2020年8月23日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 メインイベント ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
○秀樹(新宿レフティージム/RISE 1位、K-1 REVOLUTION FINAL-65kg級世界王者)
×麻原将平(パウンドフォーパウンド/RISE 4位、元HOOST CUPスーパーライト級王者)
3R 1’18” KO (左飛び膝蹴り)
秀樹は1月大会での原口健飛とのライト級王座決定戦で敗れた後、引退も考えたが、原口や元王者の白鳥大珠らの活躍に「このままじゃ終われない」と刺激を受け、再起を図る。麻原は昨年7月の大阪大会の髙橋一眞戦で判定負けして以来のRISE参戦。過去にはRISEで不可思の王座に挑戦し敗れている。
セミファイナルの北井智大 vs. マサ佐藤と合わせ、今大会のラスト2試合はライト級勢同士の戦い。RISEでは10月の横浜ぴあアリーナMM大会、11月のエディオンアリーナ大阪大会のどちらかでライト級の4選手による1DAYトーナメントを行うことを先々週発表し、原口・白鳥・直樹の出場が決まり、1枠が未定。今大会のメイン・セミの4選手のうち一番インパクトを残した選手が、秋のトーナメントに絡む可能性もあるだろう。
1R、圧力をかける麻原に対し、秀樹はサウスポーに構えて回って距離を取りつつ、左ミドル等の蹴りを随所で当て続ける。麻原はなかなか詰められないが、まだ動きが止まったり、連打をもらう場面はない。
2Rも秀樹は執拗に左のミドルを放ち続け、中盤、左ミドルから軌道の変化するような左ハイをクリーンヒットし、ダウンを奪う。終盤にも左ハイを当ててから、パンチをまとめダウンを重ねる。
3Rも秀樹が左の蹴り、左右のパンチを当て続けて下がらせてから、左の飛び膝をヒット。ダメージの溜まっている麻原がワンテンポ遅れてダウンしたところで、小川レフェリーがストップした。
秀樹はマイクで「トーナメントの残り1枠、僕が出て文句無いですよね?」とアピールした。バックステージでは「セコンドの声がよく聞こえて、7~8割動けたのが良かったです。ハイもセコンドの指示通りでハマった感じです」としつつも「反省点もあって、4人トーナメントに出るにはまだ甘い点があるので、直さないといけないなと思います」と、勝って兜の緒を締めるコメントを残した。
今回、元キックボクサーで妻のいつかさんがセコンドにつかなかったことについては「紹介VTRでもありましたけど、お腹に赤ちゃんがいて、『赤ちゃんいるから勝てるよ』と言ってくれました。減量でピリピリしていましたけど、減量食でサポートしてくれて感謝しています」と話した。
第7試合 セミファイナル 64kg契約 3分3R(延長1R)
○北井智大(チームドラゴン/RISEライト級(63kg)3位)
×マサ佐藤(名護ムエタイスクール/英雄伝説64kg級アジア王者、西日本統一ライト級王者)
判定3-0 (小川30-28/佐藤30-28/秋谷30-27)
1R、北井が次第に右ストレートのヒットを増やし、左のパンチも絡め随所で佐藤をコーナーに詰める等して追い詰める。2Rも北井がパンチを当て続け優位だが、佐藤は耐え、終盤には打ち合いでパンチを返す頻度が増え、蹴りも織り交ぜ抵抗する。
すると3R、佐藤がパンチの打ち合いでヒットを増やし、北井を下がらせ反撃する。だが北井も打ち合いで次第にパンチのヒットを増やし、終盤は若干優位で終了。北井が激しい打ち合いを制し判定勝ちした。
北井は10~11月のライト級4人トーナメントについて聞かれると「やるとなれば気持ちを作りますけど、今のところは無いですね」と答え、参戦には消極的だった。
第6試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○良星(平井道場/RISE 1位)
×戸井田大輝(戸井田道場/MA日本スーパーバンタム級王者)
判定3-0 (小川30-29/佐藤30-28/大澤30-28)
1月大会で鈴木真彦が持つバンタム級タイトルに挑戦し敗れた良星が再起戦。戸井田はRISE初参戦。1R、良星が圧力をかけ続け、右ロー、右カーフキックを随所でヒット。戸井田もパンチ、右ミドルを返し、まだ大差は無い。
2Rも良星は右のカーフを執拗に当て続け、終盤には右ミドル、左ハイなど、蹴り数を増やし好印象を残す。3R、良星がやや攻撃が多い状態が続き、なかなか決定打は出なかったが、終盤のラストスパートで蹴りとパンチを増やして印象を残し、点差を広げ判定勝ちした。
第5試合 56.5kg契約 3分3R
×知花デビット(エイワスポーツジム/元WMC日本フェザー級王者、元WMC日本&WBCムエタイ日本統一バンタム級王者)
○京谷祐希(山口道場)
判定0-3 (大澤28-29/秋谷28-29/小川28-30)
1R、京谷がサウスポーに構え、右のフェイントから左ストレート、左ボディを巧く当て、時折知花を後退させる。2Rも京谷が左ストレートを当てるが、知花も右テンカオ、右ミドルのヒットを増やして、やや優位に。だが3R、京谷のパンチをもらった知花は鼻血が激しくなりドクターチェックを受ける。再開後も京谷が随所でパンチを当て好印象を残し判定勝ちした。
第4試合 女子アトム級(46kg) 3分3R
×佐藤レイナ (team AKATSUKI/ミネルヴァ・アトム級3位)
○小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM/正道会館全日本空手道選手権2019軽量級(50kg)優勝)
判定0-3 (小川29-30/秋谷29-30/佐藤28-30)
空手出身の小林は2月のRISE GIRLS POWERでプロデビューし、松谷兄妹の綺と対戦し引き分けている。佐藤はサウスポーからの左インローをしつこく当て続ける。小林は途中からスイッチを織り交ぜつつ左右のボディを効かせる。3R、小林はローをもらって少し動きが止まる場面もあったが、ボディ打ちから顔面へのパンチも絡め好印象を残し判定勝ちした。
第3試合 女子ミニフライ級(49kg) 3分3R
×後藤まき(RIKIX)
○AKARI(TARGET/RISEアマ全日本女子トーナメント2018 -52kg級優勝)
判定0-2 (28-30/29-29/28-30)
1R、AKARIが左右のミドルを当てつつ、右ストレートも随所でクリーンヒットし好印象。だが後藤も打ち合いでパンチを返す。2Rも近い構図で、中盤までAKARI優位だったが、両者とも疲れが見え始め、動きが落ちる。3Rは後藤が組んで膝を当て、AKARIの攻撃を封じたが、逆転とまではならず。AKARIが判定勝ちしプロデビュー以来の連勝を4に伸ばした。
第2試合 女子ミニフライ級(49kg) 3分3R
×樋田智子(リアルディール)
○山本ユノカ(Kick Box/プロボクシング元WBA女子世界ライトミニマム王者、元OPBF女子東洋太平洋フライ級王者)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)
山本が持前のボクシング技術を活かし、ボディにもパンチを散らしつつ、各ラウンドとも右フックを随所でクリーンヒットして好印象を残す。樋田もボディへの膝蹴りで抵抗するが、山本の勢いは止まらず。3Rには山本が度々左右のパンチで樋田をひるませ判定勝ちした。
第1試合 ライト級(63kg) 3分3R
×久保田有哉(TARGET)
○野口紘志(橋本プレボ)
3R 0’29” KO (左ストレート)