Krush 1.25 後楽園ホール:ゴンナパー、復帰戦は完勝「次はK-1のベルトが欲しい」。山崎秀晃、1R KO勝ちし「愛してます、Krush」
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Krush.110
2020年1月25日(土) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 Krushライト級(62.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/王者)
×横山 巧(リーブルロア/挑戦者、K-1甲子園2016 -60kg準優勝)
判定3-0 (山崎29-28/豊永29-28/西村30-28)
※ゴンナパーが2度目の防衛
※ゴンナパー陣営の提訴を受け、判定2-0 (山崎29-29/豊永29-28/西村30-28)から上記採点に変更(関連記事)
ゴンナパーは昨年3月のK’FESTAのリュウ・ウェイ戦以来の試合。父親が亡くなり、タイに帰郷していた。横山はライト級に階級を上げて2連続KO勝ちし、王座挑戦のチャンスをつかんだが、ゴンナパーの壁は厚かった。
1R開始すぐ、横山が距離を詰めてパンチを連打するが、ゴンナパーは耐えると、サウスポーからの左ロー、ミドルを何発も当てて主導権を握る。左ストレート、飛び膝も随所で絡め、ゴンナパーは笑みを浮かべる。横山は苦しみながらも笑みを返し、両者試合を楽しんでいる様子だ。
2Rも横山が随所でパンチを返し、必死に抵抗する。中盤、横山の左のバックハンドブローをゴンナパーがブロックした直後、左ストレートをクリーンヒットすると、以降は左ストレート、ミドル、テンカオを何発も当てて、ダウン寸前まで追い詰める。
3Rもゴンナパーが左ミドル主体で何発も攻撃を当て続け、横山は防戦一方のまま終了。記者採点は3Rともゴンナパーで30-27。なぜかジャッジ1者が29-29のイーブンとつけると場内はどよめいたが、ゴンナパーが順当に判定勝ちし、復帰戦を白星で飾るとともに、王座防衛に成功した。
ベルトを巻いたゴンナパーは「もっと高い目標があります。次はK-1のベルトが欲しいです」とアピール。バックステージでは「ブランクがあり、あまり動きは良くありませんでした。短い間隔で試合をして回復したいです。横山はスピードがあり、ボクシングテクニックがあり、ステップも巧かったです。ただ攻撃の重さは感じませんでした」と試合を振り返った。ジャッジ1者が29-29としたことについては「正直悲しいです。今後Krushで戦うタイ人の気持ちを削ぐ採点だと思います」と嘆いた。
また、林健太が持つK-1のベルトへの思いについては「日本に帰ってきたのはK-1のベルトが欲しいからです。左手にKrushのベルト、右手にK-1のベルトを掲げたいです。できれば3月22日の大会(K’FESTAさいたまスーパーアリーナ大会)で挑戦したいです。試合スパンが短ければ短いほどコンディションは仕上がると思っています」と話した。
第7試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushライト級(62.5kg)&スーパー・ライト級(65kg)王者)
×堀井 翼(ネクサスジム)
1R 2’28” KO (3ダウン:左フック)
昨年4月からKrushはK-1 KRUSH FIGHTに名前が変わったが、今大会からKrushに戻り、かつてKrushで活躍した山崎が、4年2カ月ぶりにKrushに登場。対戦に名乗りを上げた堀井を受けて立つ。
1R開始すぐから山崎は圧力を強め、左ミドル、三日月蹴り、左ボディを多用して先手を取り、バックスピンキックも当てる。パンチの打ち合いで、堀井がカウンターの左ストレートを当て、少し山崎はひるんだが、すぐ持ち直すと、じわじわ圧をかけてから、右ストレートでダウンを奪う。立った堀井は打ち合いで逆転を狙うが、山崎は冷静に左フックを当ててダウンを奪う。最後も山崎が左フックをクリーンヒットして快勝した。
試合後マイクを受け取った山崎は「何も言うことないです。愛してます、Krush」とだけアピール。最後はリング上のKrushのロゴに両手を広げ、Krushへの愛を改めてアピールした。
第6試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○里見柚己(K-1 GYM横浜infinity)
×金子大輝(K-1ジム大宮チームレオン)
3R 2’02” KO (3ダウン:左フック)
1R、両者サウスポーに構え、序盤に金子が右フックを当てると、里見はスリップする。終盤にも金子が左フックを当てると、里見は鼻血を出す。里見もパンチを出すが、金子はよく見えており、うまくかわし続ける。
2R、少しずつ金子の動きが落ちてくると、里見の左ボディが効き目を発揮。終盤、里見がバックスピンキックをクリーンヒットし、パンチラッシュで金子を追い詰める。
3R、金子は開始すぐから詰めてパンチラッシュで反撃するが、里見は耐えると、左フックでダウンを奪う。金子はダメージが溜まっており、里見が左バックスピンキック、左フックで2ダウンを重ねてKO勝ちした。試合後のマイクでは「すぐ練習再開して、3月、K’FESTA、狙っているんで」とアピールした。
第5試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×川﨑真一朗(月心会ラスカルジム)
○東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
1R 2’50” KO (左バックハンドブロー)
1R、お互い慎重に攻め、手数は多くなかったが、終了間際、東本の奇襲の左バックハンドブローがクリーンヒットし、川﨑がダウン。川崎は立ったもののフラついており、レフェリーがストップした。マイクを持った東本は「1年ぶりに勝てました。やっと長いトンネルを抜けた気がするんですけど、まぐれなんで」と話して苦笑し、「12月から町田のハンバーガー屋の店長になりました。この場を借りて宣伝させてもらいます」とアピールした。
第4試合 クルーザー級(90kg) 3分3R(延長1R)
○RUI(K-1ジム蒲田チームキングス)
×中平卓見(北眞舘)
1R 1’57” KO (左膝蹴り)
RUIがサウスポーから圧をかけ、左のテンカオとローを効かせると、パンチと膝主体で追い詰め、最後は左のミドルと顔面膝の連打でマットに沈めた。RUIは「K-1福岡大会が発表されました。RUIが出なきゃとなるよう、どんどん絡んでいきますので、注目してください」とアピールした。
第3試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
○松下大紀(K-1ジム川口TEAM SIRIUS)
×EITO(HALEO TOP TEAM)
1R 1’29” KO (パンチ連打)
EITOが先に詰めてパンチを当てて先手を取るが、松下が的確に右のパンチを当て続け、EITOからダウンを奪う。EITOはダメージが大きく、最後は松下がパンチの連打からのダメ押しの顔面蹴りで沈めた。
第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×佐野純平(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1カレッジ2017 -65kg優勝)
○竜樹(ウィラサクレック・フェアテックス九州)
3R 1’31” KO (左フック)
※竜樹が計量350gオーバーで減点1、ファイトマネーか20%減額。規定では佐野は8オンス、竜樹は10オンスのグローブハンデだが、佐野が拒否し、双方とも8オンスグローブを着用
第1試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○三輪裕樹(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
×川口拓真(K-1ジム総本部チームペガサス)
4R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9)
3R 判定1-1 (30-29/29-30/29-29)
プレリミナリーファイト第3試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R
×桑田裕太(Ωmega/K-1カレッジ2016 -55kg優勝)
○希山泰樹(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
1R 2’18” KO
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
○目黒翔大(優弥道場)
×鈴木一晴(キックボクシングアカデミーROOTS)
1R 0’57” KO
プレリミナリーファイト第1試合 スーパー・バンタム級 3分3R
×片岡祐嘉(K-1ジム五反田チームキングス)
○“狂拳”迅(WIZARDキックボクシングジム)
判定0-3 (28-29/29-30/28-30)