修斗 1.26 後楽園ホール:箕輪ひろば&仲山貴志が王座奪取。田丸匠、藤井伸樹との激闘制す
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サステイン主催「プロフェッショナル修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2020 Supported by ONE Championship」
2020年1月26日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 メインイベント 第8代修斗世界ストロー級チャンピオン決定戦 5分5R
×小巻洋平(リライアブル/世界1位)※2度目の防衛戦
○箕輪ひろば(総合格闘技道場STF/世界2位)
2R 4’53” 裸絞め
※箕輪が王者に
猿田洋祐がONEストロー級王座の奪還に専念するため、修斗世界ストロー級王座を返上し、小巻と箕輪で王座が争われた。両者は過去3度戦い、アマ時代には小巻が勝利しているが、プロでは箕輪が2勝している。16年10月の新人王決定トーナメント・フライ級準決勝で対戦した際は、箕輪が2R、V1アームロックで一本勝ち。18年のインフィニティリーグ・ストロー級での再戦でも箕輪が1RマウントパンチでTKO勝ちしているが、先に小巻が腕十字や裸絞めを狙ってチャンスを作っていた。
4度目の対戦も先手を取ったのは小巻。1R、小巻が圧力をかけ、箕輪が金網を背に回って距離を取り続ける。お互い攻撃の少ない状況が続くが、終盤、小巻の右のカーフキックが効き目を発揮し、箕輪は少しバランスを崩す。その後も小巻がカーフを当てやや優位に。
2R、小巻は組み付くが、箕輪が押し返してテイクダウンに成功し、ハーフガードをキープする。箕輪は中央から金網際に移動し、ハーフからパスガードに成功すると、終盤にバックマウントへ。ガッチリと捕獲すると裸絞めを極めてタップを奪った。
まだ21歳ながら、デビューから4年で王者になった箕輪は「ここまで凄く長くて、あきらめそうにもなったし、辞めたいとも思ったんですけど、応援してくださる皆さんのおかげで、どうにかここまで来ることができました。このベルトに恥じない戦いをしていきたいと思います」とアピールした。
すると箕輪の先輩で、元同王者の山上幹臣氏がケージに入り、箕輪を激励した。箕輪は「ジムに入って最初に見た修斗の試合で勝った選手が山上さんでした。その背中を追っかけてここまで来ることができました。ありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、「最後に一言、修斗やってて良かった」と叫んだ。
第7試合 セミファイナル 修斗環太平洋フェザー級チャンピオンシップ 5分3R
×TOMA(直心会TK68/環太平洋王者、世界2位)※2度目の防衛戦
○仲山貴志(総合格闘技津田沼道場/環太平洋2位、世界8位)
判定1-2 (豊永30-27/片岡28-29/松村28-29)
※仲山が王者に
TOMAは昨年6月に高野明に勝利して以来の試合で、今回も防衛戦。両者は17年のインフィニティリーグで対戦し、TOMAがグラウンドで攻め続けたが、2Rに脱出した仲山が左のパウンドを効かせてからの裸絞めで逆転勝ちしている。TOMAは「リーグ戦で仲山選手に負けているので、自分が挑戦者」と試合前にコメントしていた。
1R、大半はスタンドの展開。TOMAはサウスポー、仲山はオーソドックスに構え、お互い細かくフェイントをかけるが、カウンター狙いか、あまり攻撃は出さない。終盤、少し仲山の右フックが当たり出し、テイクダウンを奪って上になる。記者採点は仲山。
2Rもお互い慎重だが、仲山の右ロー、カーフキックが随所で当たり、終盤には顔面狙いの前蹴りもヒットする。記者採点は仲山。
3R、仲山の右ミドルの直後にTOMAが左フックを当てる。仲山はそれでも右ミドルを当て、直後にタックルに行く動きを繰り返すが、TOMAは倒れない。お互いなかなか決め手の無い状況が続くが、終盤、ようやくTOMAが上になってパウンドをまとめ好印象を残す。記者採点はTOMA。合計28-29で仲山。ジャッジは割れたが、2者が仲山を支持し、仲山が新王者になった。
ベルトを巻いた仲山は「このベルトは昔、田村(彰敏)さんが持っていました。ここ(=津田沼道場)に戻すことができて良かったです。でも、まだまだやらないといけないことがあるんで。修斗は世界一だと思っています」とアピール。最後は田村氏にベルトを渡し一緒に記念撮影した。
第6試合 バンタム級 5分3R
○田丸 匠(NASCER DO SOL/世界4位、環太平洋3位)
×藤井伸樹(ALLIANCE/世界8位、環太平洋7位)
判定3-0 (岡田30-27/松村30-27/豊永30-27)
1R、田丸の右フックに、藤井が左フックを合わせてひるませ、右ロー、左ジャブなども的確に当てる。田丸はテイクダウンを重ね、中盤以降はハイキックやバックスピンキックを返し挽回する。
2R、田丸は序盤と中盤に右フックで藤井をぐらつかせる。藤井はすぐ持ち直し、しぶとく前に出続け、倒されても立つが、有効打は乏しい。
3R、田丸はギロチンを仕掛け藤井を追い詰める。中盤、藤井が脱出するが、田丸はその後も腕十字、ギロチンを狙ってチャンスを作る。藤井は脱出を続け、スタンド、グラウンドでも攻守が目まぐるしく入れ替わる試合を繰り広げ、場内を盛り上げるが、反撃の糸口はつかめず終了。田丸が3Rとも取り判定勝ちした。
これでバンタム級3連勝の田丸は、マイクを持つと「世界チャンピオンと。まだ手が届かないんで。出直してくるんで」と、将来の王座挑戦に意欲を示した。
第5試合 バンタム級 5分3R
×魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS/世界5位、環太平洋5位)
○手塚基伸(総合格闘技道場コブラ会・シークレットベースドミネート/世界10位、環太平洋9位)
2R 0’19” TKO (レフェリーストップ:テイクダウン後の左腕の負傷)
第4試合 58.9kg契約 5分3R
○平良達郎(THE パラエストラ沖縄/世界6位、2018年同級新人王&MVP)
×ジャレッド・ライアン・アルマザン(フィリピン/チーム・ラカイ)
2R 0’19” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※アルマザンは計量でフライ級のリミットの56.7kgを2.2kgオーバー。平良が試合を望んだため、ジャレッドの最終計量体重の58.9kgに契約体重を変更し実施する。アルマザンは毎ラウンド減点1からのスタート。
第3試合 ストロー級 5分3R
○猿丸ジュンジ(修斗GYM東京/世界3位)
×ジェロム・ワナワン(フィリピン/チーム・ラカイ)
判定3-0 (片岡30-27/松村30-27/福田29-28)
第2試合 THINKS INTERNATIONAL Presents 修斗女子初代スーパーアトム級(50kg)王座決定トーナメント一回戦 5分2R(延長1R)
○大島沙緒里(AACC/全日本アマ修斗2019アトム級優勝)
×小生由紀(グランドスラムAPP)
2R 3’15” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第1試合 フェザー級 5分2R
×小林孝秀(トイカツ道場/ファイティングラボ新潟)
○木下タケアキ(和術慧舟會HEARTS)
1R 1’24” KO
オープニングファイト 2019年度新人王決定トーナメント・ウェルター級決勝戦 5分2R(延長1R)
×井口マサト(AACC)
○ハーレー(オーストラリア/NEO JUDO ACADEMY)
1R 4’56” KO (レフェリーストップ:右ストレート→グラウンドパンチ)
ジュニア修斗 52kg契約 4分1R
×大矢 翼(心技館)
○玉城 悠(Theパラエストラ沖縄)
3’03” 腕ひしぎ十字固め
新空手提供試合 K-4ジュニア特別マッチ 小学4年生部
△後久 湊(悟心塾)
△山田新大(建武館)
判定