Krush 5.21 後楽園ホール(一夜明け会見):玖村修平「次は椿原選手、軍司選手にリベンジして、僕がK-1のチャンピオンになります」。神保克哉「倒さないと全部持って行かれると思って戦った」
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Krush.137 5月21日 後楽園ホール大会から一夜明けた22日、本戦の勝利選手のよる記者会見が行われた(記事提供:K-1 JAPAN GROUP 会見写真:(C)K-1)
新フェザー級王者・玖村修平「『努力だけじゃ才能には勝てない』や『君はチャンピオンになれない』と言われて、心が折れかけたことがあった。それでも諦めずにやってよかったと思います」
2020年11月27日に行われた第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント・準決勝にて新美貴士に辛酸を舐めさせられた玖村修平が王座を懸けたリベンジマッチへ。圧倒的な手数と突進力を誇る新美との真っ向勝負に臨み、序盤は押されるも3Rには右ストレートで押し返し、見事判定3-0で勝利。弟・将史に並ぶ第6代Krushフェザー級王者に就位した。
前回の対戦では新美の手数に劣勢を強いられた玖村。その印象もあってか、K-1公式サイトの試合予想や周囲の予想は「打ち合いになったら玖村が不利」というものだった。しかし玖村は戦前から「倍返しにする」と真っ向勝負宣言。「新美選手は前回よりもパンチが重くなっていて、ちょっと面を食らいました」と想定外の事態がありつつも「前回の悔しさがありましたし、応援団がずっと応援してくれていたので、最後まで折れずに自分のペースで戦えた」と勝因を語った。
実弟の将史は2020年9月に第6代Krushスーパー・バンタム級王座を戴冠。約1年半遅れで兄の戴冠が実現した。玖村は「兄弟で同時にチャンピオンにはなれませんでしたが、Krushのチャンピオンとして並べてよかった」と安堵の表情。弟と同じ第6代王者となれるチャンスに「絶対獲ろうと思いました」と決意に繋がったという。
この兄の戴冠を一番喜んだのも弟の将史。涙を流して喜ぶ姿に周囲が驚き、玖村本人も「彼があんなに感情を出して喜ぶことは珍しい。自分の試合よりも僕の試合の方が心配だったと思うので、彼が6月の試合に集中できるようになってほっとしています」と、将史が6月に控える『THE MATCH 2022』での一戦に向けた何よりのバックアップの実現に満足げな表情を見せた。
王者として実現したい目標のひとつに、デビュー当時から掲げていた「甘いものが好きなので」とグルメ番組出演を掲げた玖村。さらには「いろいろなメディアに出るような仕事もしていきたい」と、一般層にアプローチするメジャー路線を意識する。その上で王者としての目標に「新美選手に勝ったので、次は椿原選手。そして軍司選手にリベンジして、僕がK-1のチャンピオンになります」とK-1王座に繋がるリベンジロードを描いた。
玖村の戴冠で、さらに激化を増すK-1フェザー級戦線。玖村は積み重なった借りを返しながら、フェザー級の頂点を目指す。
◆玖村修平
「昨日はたくさんの応援ありがとうございました。無事Krushのチャンピオンになれて、新美選手にリベンジもできてほっとしています。(新美と真っ向勝負は狙い通り?)やっぱり他の人のコメントを見ていても、僕は打ち合いに強くないとか言われていました。また前回新美選手に打ち合いでやられてしまったので、煽り映像でも倍返しにすると言っていた通り、絶対に打ち合いで勝つのが一番でしたね。(3Rでは明確に打ち勝った。戦っていて流れが傾いてきたと実感はあった?)新美選手は前回よりもパンチが重くなっていて、ちょっと面食らった部分はありました。でも僕の応援団も応援してくれていたので自分のペースに持っていけたかな。また前回の悔しさがずっとあったので、その気持ちが最後まで折れずに戦えた勝因かなと思います。
(両選手ともキャリアを積み重ねての対戦。予想が難しい試合だったが、明暗を分けたカギは)気持ちですね。その一言です。(今回の戴冠で弟の玖村将史選手に肩を並べた。ベルトを獲ったことでどんな気持ちの動きがあった?)特に僕の場合は弟がすごく活躍していて。僕は不器用で勝ったり負けたり、なかなか勝ちが続かず負けが続くことがありました。僕は泥臭くても勝ち続けてチャンピオンになると言い続けてきたのですが、その時によく周りから努力では無理だよとか、才能には勝てないとか、君はチャンピオンになれないという声をたくさん聞いていて。心が折れかけたこともたくさんあったんですけど、諦めずにやってきてよかったなというのが1つあります。自分が色んな人に夢を与える選手になると言ってきたので、努力して諦めなければ最後にはチャンピオンになれるという(例を)1つ作れたと思うので、ここから僕がもっと上がっていって、もっと努力で上がっていく僕を見せて夢を与えたいなと思っています。
(玖村の戴冠でフェザー級戦線がさらに激化。次にやりたい相手、目標は?)フェザー級でトップの選手の中に新美選手が入っていたと思いますが、その新美選手にリベンジして勝ったので、今年掲げているリベンジロードを突き進んでいきたいので、次は椿原選手、次は軍司選手にリベンジして、僕がK-1のチャンピオンになります。でもKrushのチャンピオンになったので、Krushの価値をどんどん上げていくチャンピオンになりたいですね。
(今朝起きたときにベルトがあってどう思った?)将史のベルトしか見たことがなかったので、僕のものにしようという思いはあったんですけど、家にベルトがあって最初将史のベルトかなと思ってしまって(笑)一瞬パニックになりましたが、自分のものになってよかったなと思いました。
(チャンピオンになったことを一番喜んでくれたのは誰?)たくさんの人が喜んでくれたんですけど、(一番は)将史ですかね。色んな人に挨拶をしていたときに『将史君ってあんなに喜ぶんだ、感情を出すんだ』って言っていたので、将史が一番喜んでくれたんじゃないかと。彼があんなに感情を出して喜ぶことってなかなかないと思うので。その面では同時にはなれませんでしたが、Krushのチャンピオンとして並べてよかったなと思います。
試合前に将史が第6代、新美選手が第5代王者だということを調べて、これを獲れば同時じゃなくても同じ第6代王者として並べるなと思ったので、絶対獲ろうと思ってやっていました。
(将史選手がそれほど喜んだのは見たことがない?)涙を流してまで喜んでくれる姿を見ることは中々ありませんでした。自分の試合よりも僕の試合の方が心配だったと思うので、僕がチャンピオンになって、6月彼が自分の試合に集中できるかなと思うので。僕もそこはほっとしています。
(華のあるチャンピオンになりたいと言っていましたが、どういうイメージ?)K-1に出始めたときに、いろいろなメディアに出たいと言っていたんですけど、チャンピオンになれたので、そういう仕事もしていきたいなと思ってます。だから中村Pお願いします(笑)。(これだけは出たいというような番組や雑誌がある?)甘いものが好きなので、グルメ番組に出たいと思います。初めてKrushに参戦したとき、『K-1 WEDNESDAY CHANNEL』でも中村Pに伝えました(笑)。今チャンピオンになって説得力ができたと思うので、グルメ番組に出ていきたいと思います。
(ファンにメッセージ)たくさんの応援ありがとうございました。新美選手に前回負けた試合が2020年11月27日。その1年前の2019年11月27日は僕が網膜剥離の手術をした日でした。その1年後にベルトのかかったトーナメントに気合いを入れて挑んだんですけど、そこで新美選手に負けてしまってベルトを獲れませんでした。時間はかかってしまったんですけど、このベルトにリベンジできたので、これからはこのベルトと共に成長していきたいと思っています。網膜剥離で挫折した選手はたくさんいると思うんですけど、その大きなケガとか経験した選手にも刺激を与えられる選手になっていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」
神保克哉、元ヘビー級・植村真弥を左フックでKO!「『倒さないと全部持って行かれるな』と思って戦った。75kg級を作ってもらうまでは挑戦、誰とでも戦います」
75kg級の創設に向けアピールを続ける神保が迎えたのは、過去最大138kgから75kgまでの減量を果たした植村真弥。その減量の様子も大きく取り上げられることになり、神保は「試合前も植村さんのダイエット企画みたいになっていて、計量で植村さんがパスしたら俺が負けたみたいになってた(笑)」と苦笑い。2R終了後のインターバルには「ここで倒さないと全部持って行かれる」と、戦前から続くパフォーマンスに手を焼かされたという。
一方で、試合は豪快にフックをスイングする植村に対し、ガードを固めロー、ボディと的確に攻撃を散らす神保。「めちゃめちゃ打たれ強い印象はありました」とタフさを警戒しつつも、ボディから顔面への左フックで3RKO勝利。「3Rで倒したのは初めてで自信になりました。いろいろやりづらい対戦相手でしたけど、今思ったらすごく噛み合っていて。全部含めて楽しめたと思います」と、ある意味過去最強の難敵との一戦を糧にできたようだ。
試合後には、リングの上から松倉信太郎を探す一幕があった。突如-75kg級に現われた日本人ファイター・松倉信太郎に対し、神保は一言言いたい模様。しかし「言いたいことを言いたいヤツがいなかった。(言いたい内容は)内緒です」と、そのコメントはお預けとなった。75kgを主戦場として依頼、目下6連勝と絶好調の神保。新階級設立の手応えも「もう時が来たんじゃないかと思います」と、満を持したと感じているようだ。
寺田匠、ライバル稲垣澪へのリベンジを果たしフェザー級トップ戦線へ殴り込み!「自分は自分に自信がある。皆が見てトップ選手だと思う相手とやりたい」
第8試合は、2019年のABEMAの格闘リアリティ番組『格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR』で対戦した稲垣澪と寺田匠のリマッチ。当時は稲垣が判定で勝利を収めているが、プロのリングでは寺田がパワー溢れる強打で圧倒。1Rに稲垣からダウンを奪う快勝で無敗対決を制した。
戦前よりリベンジを意識していたという寺田。見事3年越しのリベンジを達成した理由を「前回戦ったときはKRESTに入って間もない時期。KRESTでの練習で技術面、体の強さ、全てにおいて成長を感じました」と、KRESTで過ごした時間が大きな力となったと語った。
稲垣とはこれで1勝1敗の五分。試合後には稲垣から「絶対また挑戦する」と言葉をかけられたという寺田は「さらにまた上の舞台で戦えたら」と、3度目の対決に意欲を見せた。
勝利の決め手となった高い攻撃力は、幼少期から中学3年まで実家の道場で学んだ空手で培われたという寺田。その道場で共に鍛えた兄は現在オランダでプロ格闘家として活躍。来年にはK-1 JAPAN GROUPへの参戦を計画しているという。兄も寺田と同じく無敗街道爆進中。会見に同席した中村拓己プロデューサーが「来年ぜひご注目いただければ」と期待を煽ると、寺田もまた「来年は寺田兄弟で盛り上げられたらと思います」と寺田兄弟をアピールした。
今回の勝利で5戦5勝(2KO)とレコードを伸ばした寺田の次の目標は8月に予定されているK-1福岡大会への出場。地元福岡でフェザー級トップファイターとの対戦を望んでおり「欲を言えば軍司選手。または軍司選手と戦った相手など、誰が見てもトップの選手とやりたいですね」と、フェザー級トップ戦線への殴り込みを宣言した。
大田拓真、ムエタイ仕込みの蹴りで佑典の腕を破壊!「もっともっとKrushのルールに慣れて結果を出して、自分のことを知ってもらいたい」
今年2月の第3代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントに出場した弟・一航に続き、ムエタイ二冠王・大田拓真がKrushに参戦。初めてのルールに「思った通りの試合はできなかった」と苦戦しながらも、門番役となった佑典を右ミドルを軸に展開した試合運びで判定勝利。K-1 JAPAN GROUP初勝利を飾った。
大田は初のK-1ルールを振り返ると「蹴りからパンチに繋げていきたかったんですけど、佑典選手の距離感がつかみづらくて警戒しちゃいましたね」と反省の弁。さらに「周りの選手を見ていても展開が早くて。想定はしていましたが、昔からやってきた(ムエタイの)クセが抜けず、見ている展開が長かったと思います」と、ムエタイルールからK-1ルールへの切り替えに苦慮したと明かした。
先んじてK-1 JAPAN GROUPへ参戦を果たした弟・一航からは「自分でも分かってる通りなんですけど『全然ダメだった』と言われました」と厳しい評価を受けたという。一方で組み際、離れ際のヒザ蹴りは「すごく入って、効いたんじゃないかと思いました」と、ムエタイ技術を活用した有効打に手応えあり。大田のミドルキックで腕を折られたという佑典のSNSを見た中村拓己プロデューサーからは「インパクトのあるデビュー戦勝利だった」と高く評価された。
他団体王者の高い実力を見せつけながらも控えめな自己評価を崩さない大田は「もっとKrushのルールに慣れていきたいので、一戦一戦大事にしていきたい」と、継続参戦を希望。「もっともっと強くなって、たくさんの人に知ってもらいたいです」と、K-1 JAPAN GROUPのリングでスターダムへ駆け上がる意欲を見せた。
永坂吏羅、吉岡ビギンをKOして王者・璃明武への挑戦&リベンジに名乗り!「ずっと璃明武選手にリベンジしたかった。これから『なんだこいつやべえ』と思わせるファイターになっていく」
再起戦を迎えた元Krushバンタム級王者・吉岡ビギンの前に立ち塞がった永坂吏羅。吉岡有利の評価もささやかれた中、永坂は野性味溢れるダイナミックなファイトで吉岡を翻弄。都合3度のダウンを奪い吉岡を劇的KOに葬った。
永坂は自らが不利とされる下馬評は認知していたというも、周囲のジムメイトは「最初から『負ける要素がない』と言ってくれていました」と高い評価を受けていたという。これまでのキャリアの中でも最も高い実績を持つ相手ではあったが、永坂は「デビューしたての頃は勝つ負けるじゃなくてパフォーマンスに走っちゃった。最近はしっかり勝つためのファイトスタイルに変更して、大事な手応えをつかめてきた感覚があります」と、意識とスタイルの変化が元王者からの勝利につながったと語った。
リング上では、現Krushスーパー・バンタム王者の璃明武との対戦を要求した。永坂と璃明武は2019年3月『K’FESTA.2』のプレリミナリーファイトで対戦し、璃明武が2-0の僅差判定勝利を収めている。この時の永坂はデビュー2戦目。当時の感情を永坂は「めちゃめちゃ悔しくて」と振り返り、リベンジマッチを希望。さらに「それがタイトルマッチという形だったら自分としては最高。めちゃくちゃ燃えるものがあると思います」と、タイトルマッチでの再戦を強く希望した。
同席した中村拓己K-1プロデューサーからは「スーパー・バンタム級は選手層が厚い階級なので、そこで色んな選手と戦って、結果を出して気運が高まったところで挑戦するのがいいと思う」という言葉があり、永坂も「次の試合までにもっともっと『なんだこいつやべえ』と思わせるファイターになっていくので、瞬き厳禁でチェックしてください!」と更なるインパクトを残すと宣言した。
西元也史、KO勝利を逃すもディフェンス向上に手応え!「KO勝率100%は終わりましたが、ディフェンスの大切さが分かった。これから成長していく自分を見てほしい」
今年2月のK-1東京体育館大会において芦澤竜誠に逆転KO負けを喫した西元也史がKrushのリングで再起戦。斎藤祐斗から3Rにダウンを奪ったが、自身のキャリア初となる判定勝利を収めることとなった。
西元は今回の試合に向けて『冷静にクレバーに戦う』というテーマを自らに課していた。「今までは倒す気で殴っていましたし、最終的にKOに繋がればいいなと思っていた」と、KO勝率100%の剛腕を振り続けたという西元だが、結果として「ディフェンスとオフェンスのバランスが下手くそだった」と反省。KO勝率100%の記録は途絶えてしまったが「ひとつずつ成長する自分を見てもらえたら」と、前向きな課題の発見を感じさせた。
記録が途絶えた一方、この一戦では従来の西元には見られなかったディフェンス能力の著しい向上が見られた。「8オンスで相手のフルスイングをブロッキングしたなんて初めて。あんなに効かないんですね」と、ディフェンスの効果が身に染みて分かったという。
もちろん「攻撃が最大の防御だと思っています」と、自らの持ち味である攻撃力は捨てないが「もっと上のレベルで買っている皆さんはディフェンスができている選手しかいません。オフェンス8:ディフェンス2くらいのバランスでいきたいですね」と、攻撃力を活かすためのディフェンス能力向上を宣言。
気持ち新たに「K-1のチャンピオンになるために上京して、ここで試合をしているので、K-1のリングで結果を残します」と、K-1王座への道を進む意気込みを見せた。
倉田永輝、階級アップで潜在能力が覚醒!「スーパー・バンタム級が自分の適正階級。まだ生意気なことは言えないので、目の前に用意された相手に勝っていく」
デビューからバンタム級(53kg)で試合を続けていた倉田永輝。2月のK-1東京体育館大会では出場選手の欠場を受けて、急遽スーパー・バンタム級での試合に出場し、見事なKO勝利を収めた。これを踏まえて、今大会から正式にスーパー・バンタム級に転向すると、持ち前のパワーと攻撃力が爆発。右ストレート一撃で紫苑をKOし、鮮烈な1RKO勝利で階級変更初戦を白星で飾った。
一夜明けた倉田は「KO勝ちという結果で終わることができてよかった」と安堵の表情。バンタム級時代は「減量の最後は筋肉が削られている感じがあった。今はスーパー・バンタム級が適正階級だと思う」と階級転向が大きなプラスになった。
「今は生意気なことは言えないので、目の前に用意された相手に勝っていきます」と、控えめながら力強くコメントを残した倉田。減量苦から解放されたパフォーマンスに注目だ。
板橋武留、延長判定の大接戦を制しプロ無敗をキープ「しっかり強い選手を倒してタイトルマッチやチャンピオンにいきたい」
第3試合は無敗の新鋭同士によるKrushバンタム級の一戦。延長判定までもつれ込んだ大接戦は、3戦3勝(1KO)の板橋武留が2戦2勝(1KO)の中澤誠弥に競り勝ち無傷の4連勝をキープした。
激戦を振り返った板橋は「延長判定で勝ててよかったのもありますし、反省もあります」と手放しでは喜ばない様子。その反省点を「ディフェンスだったり気持ちだったり」とテクニック・メンタルの両面で上げた上で「次の試合までにそれを直して、次も勝ちたい」と早速改善に着手する姿勢を見せた。
無敗のルーキーが目指すはKrush、K-1のチャンピオンのみ。板橋は強い言葉で「しっかり強い選手を倒して、タイトルマッチやチャンピオンまで行けるようにがんばります」とコメントし、会見を締めくくった。
髙橋直輝、スーパー・フェザー級初戦でKO勝利!「階級を上げて動きが違って、頭の冴え方が変わりました。糖分入ったぞ、みたいな(笑)」
本大会より階級をスーパー・フェザー級にアップした髙橋直輝がベテラン・遠藤信玄と対戦。長身の遠藤をシャープなパンチで攻め立て、髙橋が2RでKO勝利を収めた。
初めてのスーパー・フェザー級での一戦に、髙橋は「全然動きが変わったと思います。頭の冴えが変わりました。糖分入ったぞ!みたいな(笑)」と、コンディションの大幅な改善を実感。大熱戦が繰り広げられた第1試合の流れを受けたとし「第2試合でKOできて、第1試合の熱さをつなげられたと思います」と、大会の熱気に貢献した手応えを語った。
この勝利は6月のK-1女子大会を控える妹・MOEへのバトンとなった。MOEからは「『手数少ないわ!』ってめっちゃ言われました(笑)」と叱責を受けたというが、見せる笑顔から十分なエールとなったことを感じさせた。
今後の目標を「楽しんで試合をできるようにしていきたいと思います」と語った髙橋。最後にはファンへ「おかしい動きも個性だと思って、応援お願いします」と応援を呼びかけた。
大野祐志郎、火付け役の第1試合で蓮實光との剛拳対決に勝利!「Krushの第1試合は使命感を持って務めるもの。蓮實選手と楽しい殴り合いが出来た」
第1試合に抜擢されたのは大野祐志郎vs蓮實光の剛拳対決。第1Rから両者は強打を交換し合う戦いを展開し、第2Rにはリング中央で足を止めた打ち合いの中で大野が左フックでダウンを奪取。拳と拳で語り合うかのような一戦は、ダウンひとつ分のリードで大野に軍配が上がった。
大激戦から一夜明けた大野は「KO決着で締められなかったのは残念」としながらも「純粋に殴り合いができたな」と満足げな表情を見せた。試合中に蓮實から『殴り合いしようよ』と呼びかけられると「うれしくなって、その高揚した感情が顔にも出ていたと思います」と、ダウン分のリードをしながらも真っ向勝負へ。拳での殴り合いで存分に語り合ったという。
大会に火をつける大役を果たした大野は、次の試合にも言及。スーパー・ライト級に階級を変更した近藤魁成との対戦を希望した。「Krush初戦で(近藤魁成の兄の)近藤拳成選手とやらせてもらいました」と、近藤兄弟から見れば”兄の敵討ち”といえるストーリーの実現をアピールした。