Krush 6.17 後楽園ホール:スーパー・ライト級王者・佐々木大蔵、3度目の防衛・10連勝を阻むのは挑戦者・寺島輝の「覚悟とまとめる力」「独特のリズム」「鈍感」か?。鈴木勇人、不可思、大和哲也が予想
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Krush.138(6月17日(金)後楽園ホール)のメインイベント、Krushスーパー・ライト級(65kg)タイトルマッチ・佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者)vs. 寺島輝(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER/挑戦者)の勝敗・展開を、両者に敗れている元同王者の鈴木勇人、佐々木に敗れている不可思、同じく佐々木に敗れているK-1王者・大和哲也の3選手が予想した。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP)
佐々木は20年2月、鈴木勇人を破り王者となり、以降は近藤拳成、平山迅を相手に2度の防衛に成功。並行して上がるK-1でも大和哲也、林健太、ヴィトー・トファネリらを下しKrush・K-1で9連勝中だ。THE MATCH 2日前の試合のため、公開練習で佐々木は「武尊、野杁正明、秀さん(=山崎秀晃)の熱を感じながら練習できています」とコメントしていた。
寺島はK-1アマチュアからの生え抜きで、19年4月にKrushでデビュー後4連勝。その後、山崎秀晃、斉藤雄太に連敗したが、昨年はKrushで松本篤人、元Krush王者の鈴木勇人相手に連勝し、9戦目・25歳でベルトに初挑戦する。4月大会では師匠の大沢文也がライト級王座奪取を果たしたばかり。佐々木も寺島も気合の入る状況での王座戦となる。
鈴木勇人「佐々木選手は“崩れない”し、勝ちに徹した戦い方をされるときつい」
KO決着の可能性は低いと思っていて、佐々木選手が全ラウンドでポイントをとって完封するのではないかなと思っています。もし寺島選手が勝つとするなら、覚悟を決めて攻撃をまとめるところでまとめる。それで一回ダウンを取って、そのポイントをリードとして勝つという試合展開かなと思います。僕は佐々木選手と2回やっているのですが、とにかく佐々木選手は“崩れない”んですよ。佐々木選手に勝ちに徹した戦い方をされると、相当きついと思います。
(寺島の印象は?)テクニックがあるし、倒つところは倒す。そういう強さがある選手だと思います。あとリズムが独特で動きを読みづらかったですね。だから寺島選手としては、いかに佐々木選手の土俵に乗らないで、覚悟を決めて自分の攻撃をまとめられるかどうかですね。覚悟とまとめる力、これがキーポイントだと思います。僕は佐々木選手にも寺島選手にも負けているので、K-1でもKrushでも構わないので、近い将来この2人にやり返したいと思っています。
不可思「いい意味で“ちゃんと戦わない”寺島選手だからこそ番狂わせの可能性あり」
僕は佐々木選手が手堅く勝つのかなと思っています。自分はK-1デビュー戦で佐々木選手と対戦したんですけど、やっぱり上手いなと思いました。(具体的には)攻撃のタイミングや試合運びが冷静で、どんな展開になっても感情的にならないんですよね。常に冷静で作戦を徹底して遂行する。僕は感情が出て打ち合う相手が得意なんで(笑)、そういう意味ではむちゃくちゃやりづらかったです。
寺島選手はセンスがある若手・センス系で予想外の一発がある印象ですね。あと寺島選手は変則的とまでは言わないですけど、基本の動きとは違う独特のリズムがあるんですよね。佐々木選手は堅実な選手はやりやすいと思うので、寺島選手のようなタイプの方が勝つ可能性があると思います。いい意味で“ちゃんと戦わない”寺島選手だからこそ番狂わせを起こすかもしれないですね。あと佐々木選手のことを応援するわけじゃないですけど、僕は佐々木選手にリベンジしたいので、それまでは負けてほしくないっすね。
大和哲也「大蔵選手は上手さが強さを凌駕した選手。寺島選手は“鈍感”に戦うことが必要」
ずばり僕は大蔵選手が負ける気がしない!そのくらい大蔵選手は強いと思っています。(佐々木とは2020年12月のK-1両国大会で対戦しているが)色んなところで『佐々木大蔵は強い』という噂を聞いていて、特にテクニックがすごい、と。実際に大蔵選手と戦ってみて、僕も過去色んな選手とやってきましたけど、一、二を争うテクニシャンでした。これだけ上手いなと思った日本人は(野杁)正明と大蔵選手だけですね。
(具体的に何が上手い?)これは言葉で説明するのは難しいんですけど、決して大蔵選手は攻撃力や破壊力があるタイプではないです。そういう意味での強さはないかもしれません。でも上手さがピカイチなんですよ。“上手いから強い”や“強いから上手い”ではなくて、僕の感覚では“上手さが強さを凌駕している”選手ですね。
(タイ人の上手さとも違う?)違いますね。大蔵選手もタイで練習されていて、そこで学んだものを上手く日本スタイル=K-1ルールにフィットさせていると思います。最近はボクシングジムにも通われていて、ボクシング的なパンチも上手くなっている。そのうえでムエタイのリズムも分かっている。そうした技術をK-1ルールに落とし込んでいるのが抜群ですね。
(寺島が勝つためのポイントは?)鈍く戦うことですね。感覚は研ぎ澄ませばいいというものでもなくて、時には鈍感な方がいいこともあるんです。今回の試合で言えば、寺島選手が感覚を研ぎ澄ませすぎて大蔵選手の上手さに反応してしまうと、おそらく勝つことは難しいでしょう。逆に寺島選手が鈍感で、大蔵選手の上手さが分からない・反応しないまま、思いっきり突っ込んでいったほうが勝機はあると思います。
(感度が鈍い方がプラスになる場合もある?)あります。例えば2002年にアーネスト・ホーストとボブ・サップが2度試合をして、どちらもサップが勝ったんですよね。あの時点でホーストとサップの技術のレベルは天と地ほど離れていたと思います。でもそれだけ差があると、サップはホーストがどれだけ高度なテクニックを使ってきても分かっていないんですよ(笑)。で、サップはそれを逆手にとって、ホーストのすごさが分からない=怖がらずに思い切りいって、自分のペースに巻き込んだわけです。もしサップがホーストのテクニックを理解できるくらい技術があったら、ホーストの技を食らった時に委縮して自分からいけなかったと思います。
もちろん今回の寺島選手と大蔵選手はサップvsホーストほど技術に差はないですが、寺島選手はある程度“鈍感”に戦うことも必要だと思っています。(どんな試合を期待している?)僕は大蔵選手に負けているので、僕がリベンジするまで大蔵選手には勝ち続けて欲しいという気持ちがあります。大蔵選手のことを尊敬して、強さを認めているからこそ大蔵選手にリベンジしたいです。
対戦カード
第10試合 メインイベント Krushスーパー・ライト級(65kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者)※3度目の防衛戦
寺島 輝[ひかる](TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER/挑戦者)
第9試合 セミファイナル スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
横山朋哉(リーブルロア)
石田勝希(RKS顕修塾/MA日本&RKSスーパーライト級王者、ACCELライト級王者)
第8試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
野田哲司(PURGE TOKYO)
松本涼雅(team ALL-WIN)
第7試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
兼田将暉(RKS顕修塾/ACCELフェザー級王者、元RKSスーパーフェザー級王者、元HEATライト級王者、K-1甲子園2017 -60kg優勝)
林 勇汰(FLYSKY GYM)
第6試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
目黒翔大(優弥道場)
松山勇汰(TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO/K-1甲子園2020 -60kg優勝)
第5試合 75kg契約 3分3R(延長1R)
ブハリ亜輝留[アキル](ウィラサクレック・フェアテックス幕張)
EITO(ALONZA ABLAZE)※Respect All Fear Noneから所属変更
第4試合 75kg契約 3分3R(延長1R)
パク・ヨハン(韓国/ZEEK GYM/KROSS×OVERクルーザー級王者)※優弥道場から所属変更
鈴木健太郎(E.S.G)
第3試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
齋藤紘也(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
塚本拓真(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
※齋藤が公式計量で1.9kgオーバーし1R減点2、ファイトマネー30%減額。塚本は2オンスのグローブハンデを希望せず両者8オンスグローブを着用
第2試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ)
南雲大輝(スタースポーツクラブ)※八光流柔術総本部から所属変更
第1試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
明戸仁志(ALONZA ABLAZE)※K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTから所属変更
弘輝(WORLD TREE GYM)※WORLD TREE GYM/team ALL-WINから所属変更
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R
坂本優輝(PURGE TOKYO)
龍(team ALL-WIN)
プレリミナリーファイト第1試合 フライ級(51kg) 3分3R
YASSY(K-1 GYM HIKARIMACHI TEAM BEAST)
石郷慶人(K-1ジム福岡チームbeginning/KPKB(九州プロキックボクシング)フライ級王者)
概要
大会名 Krush.138
日時 2022年6月17日(金) 開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:30 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生中継)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席:7,000円 ※当日券500円アップ。PM4:00より販売 ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.SHOP グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/