Krush 7.1 後楽園ホール 一夜明け会見:島野浩太朗「防衛戦は今回以上の覚悟とモチベーションで」、金子晃大「試合が楽しかった」、松下えみ「もっと強い相手と戦って上の舞台に」
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7月1日(日)東京・新宿区にあるGSPメディアセンターにて、東京・後楽園ホール「Krush.89」の一夜明け会見が行われた。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP 会見写真提供: (C)Good Loser)
新スーパー・フェザー級王者・島野浩太朗、郷州戦は最後の1分1秒まで心も身体もギリギリの勝負だった
「防衛戦もしっかり倒して勝ってこそ本当のKrushチャンピオン。今回以上の覚悟とモチベーションで防衛戦に挑みたい」
トリプルメインイベント第3試合でスーパー・フェザー級王者・郷州征宜と対戦し、壮絶な打ち合いの末に勝利を収めた島野浩太朗。長年追い続けてきたKrushのベルトを腰に巻き、試合後のリング上では涙を浮かべる場面もあった。
一夜明け会見では「郷州戦は最後の1分1秒まで心も身体もギリギリの勝負だった」と郷州との激闘を振り返り「ベルトを獲って感じた想いをみなさんに伝えたいと強く思っていて、それが形になって本当にうれしい気持ちでした」と周囲への感謝とKrush王座への熱い想いを語った。
「本当にギリギリの戦いだったんですけど、一番の目標であるKrushのベルトを持って、一夜明け会見の席に座っていることをうれしく思います。試合後はSNSもそうなんですけど、個人的に連絡くれた人もたくさんいて、その人たちと話をしていて、眠れないまま会見に来ました。(Krushのベルトと一晩過ごして?)このベルトを欲しいという気持ちが一つあったんですけど、ベルトを獲って感じた想いをみなさんに伝えたいと強く思っていて、それが形になって本当にうれしい気持ちでした。
(郷州との試合を振り返って)試合内容としては色々な場面があったんですけど、最後の1分1秒まで心も身体もギリギリの勝負で、少しでも弱気な自分が出たら勝てていなかった一戦だと思います。実際に郷州選手と対戦して、周りが言う以上に身体も心も強い選手だと感じました。何より最後の1秒まで怖さを持った選手だと改めて感じました。
(菅原会長とはどんなやりとりがあった?)応援してくれたみなさんや周りのみなさんにも『ありがとう』という感謝の気持ちですけど、菅原会長とはデビューしてからもそうだし、4年前に初めてKrushのタイトルまで負けた時からもそうだし、毎日僕の練習のために時間を費やしてくれて、誰よりも時間を長く過ごしたのが菅原会長です。普段の『ありがとう』ではなくて、Krushのメインイベントのリングでベルトを持って『ありがとう』と言うのが夢だったので、それが叶ったことはうれしかったです。試合後に会長と二人で顔を合わせる場面もあったんですけど、上手く言葉が出なかったです。
(先輩の“狂拳”竹内裕二も会場にいたが?)先輩が一言『うれしかった』と言ってくれたのが、本当にうれしかったです。竹内さんのことは中学生の頃から見ていて、この人かっこいいなと思って憧れて、ずっと背中を追ってきました。あの先輩になりたいと思ってやっている自分もいたし、Krushで“狂拳イズム”というキャッチフレーズをつけてもらったこともあったし、竹内さんは自分を作ってくれた大先輩の一人です。その先輩から『うれしかった』と言ってもらえて、それが深く刺さってうれしかったです。
(チャンピオンとしての目標は?)昨日の試合を見て、島野になら勝てると思っている選手はたくさんいると思います。防衛戦もしっかり倒して勝ってこそ本当のKrushチャンピオンだと言ってもらえると思うので、昨日は大きな経験の一つ・強くなるための一日にして、最高の自分を作って倒して防衛することが自分の仕事だと思います。スーパー・フェザー級は強い選手が多いので楽な戦いはないし、一戦一戦はしのぎ合い・削り合い、果たし合いになると思いますが、今回以上の覚悟とモチベーションで防衛戦に挑みたいと思います」
新バンタム級王者・金子晃大、軍司泰斗との激闘と煽り映像の天然エピソードについて語る!
「軍司選手と戦っていて成長を感じることができた。煽り映像の内容に誇張はないです(笑)」
昨日のダブルメインイベント第2試合では延長Rに王者・軍司泰斗からダウンを奪い、激戦を制して新バンタム級王者となった金子晃大。「今までやった中で一番実績を残してる選手なんで、試合の中でも成長を感じられた」と軍司泰斗との試合を振り返ると「前回のチャンピオンに負けないように自分自身もっと強くなっていかないといけないですし、もっとKOを増やしていきたい」と新王者としてのの抱負を語った。
「昨日は勝ったんですけど目標としたKOは出来なかったんで、そこはしっかり出来るようにしときたいと思ってます。(試合後の周りの反響は?)けっこう試合が盛り上がってたみたいな話が多かったんで、盛り上げられて良かったです。ベルトを持ってるとけっこう違いましたね。めっちゃ写真撮られたっす。(ベルトは巻いて帰った?)重いんで普通に持って帰りました(笑)。
(試合を振り返って)今までやった中で一番実績を残してる選手なんで、試合の中でも成長を感じられたので良かったです。(途中で危ないと思う場面はあった?)けっこう試合が楽しかったんで、あんまりなかったです。(最後の最後でダウンを取った時の心境は?)僕的には完全決着じゃないですけど、倒して終わりたかったんで『もう時間ないな』と思いました。
(シルバーウルフのメンバーからは?)良くなかったところとか意外と厳しく言われて、あんまり祝福されないで…思ってたのと違いました。(大宮司代表からは?)『もっとちゃんとやれば楽にいけたよ』みたいな感じでけっこう厳しかったです(苦笑)。でも喜んでくれてはいたので良かったです。(チャンピオンとしての目標や抱負は?)昨日も言ったんですけど、前チャンピオンに負けないように自分自身もっと強くなっていかないといけないですし、もっとKOを増やしていけたらと思ってます。
(シルバーウルフで3人目のKrush王者になったが?)昨日の煽り映像にもあったんですけど、今までは年齢的な部分で先輩に動画とか頼むと怒られたりしたんですけど、まあちょっと言えるかなみたいな(笑)。(煽り映像では自分の天然エピソードが明かされていたが?)映像を撮った時からどんな風になるんだろうと思っていて、不安だったんで会場でも見たんですけど、意外とみんな笑ってたんで、これはこれで良いかなって(笑)。
(煽り映像への周りの反応は?)『何してんの?』みたいな感じで言われて、僕自身も思い描いていたのとは違いました。もっと海とかでかっこよく撮るものだと思ってたんで(笑)。(煽り映像に誇張は?)誇張はされてないです。(ファンのみなさんへのメッセージは?)ベルトを獲って、さらにどんどん強くなるように頑張りますので、皆さん応援よろしくお願いします」
女子アトム級王者・松下えみ、成長の跡を見せて王座初防衛に成功!
「初代王座決定トーナメントに出ていた選手を全員倒して防衛して、自信もついてきた」
トリプルメインイベント第1試合で挑戦者443(よしみ)との初防衛戦に挑んだ女子アトム級王者の松下えみ。試合では序盤から「練習していた」という左ミドルを織り交ぜたコンビネーションで443を攻め込み、持ち前の手数と前進力で最後まで攻め続けてベルトを防衛した。
一夜明け会見では「初防衛戦でベルトを守ってホッとしている」と安堵の表情を浮かべ「初代王座決定トーナメントに出ていた選手を全員倒して、ベルトを防衛できて自信もついた。もっと強い相手と戦って上の舞台にいきたい」と更なる飛躍を誓った。
「静岡県三島市のT-KIX GYMの松下えみです。初防衛戦でベルトを防衛できてホッとしています。たくさんの応援に感謝しています。(試合を振り返って)序盤は距離をとっていこうと思って、相手の攻撃をかわしながら自分の攻撃や蹴りが入って、自分のペースで戦えました。途中からは思ったよりパンチ自体が効かないと分かって、前に行くところは前に行きつつも、ミドルキックを意識したのが良かったと思います。
(蹴りはずっと練習していた?)Krushでの私の試合はパンチが目立つかもしれませんが、練習では左ミドルが出るので、距離を意識してやりました。またボディも効くと思ってミドルを出していました。もっと練習していたことがたくさんあって、それが出なかった反省点はあるんですけど、一つでも練習でやってきたことを出せたのは、少しだけでも成長できたかなと思います。
(防衛できた心境は?)初防衛戦はプレッシャーもある・難しいと言われる中でベルトを防衛できて、ただただホットしています。チャンピオンの責務を果たして、しっかり防衛できたことに安堵しています。
(周りのみなさんからの反応は?)2・3Rに大声援を受けて『よかった』と言われて、私がやりたい戦い方も見せられてよかったと思います。試合が終わってからメッセージも途切れることなくいただいて『勇気をもらえた』やジム以外の子供たちからも声かけてもらえてうれしかったです。
(王座を防衛しての目標は?)今回初代王座決定トーナメントに出ていた選手を全員倒して防衛して自信もついてきました。強い相手と気持ちよく打ち合って、相手や試合展開もコントロール出来るようになりたいと思っています。もっと練習していることを試合で出して、強い相手と戦って上の舞台に行きたいです」
Krush復帰戦で勝利の安保璃紅が王座返り咲き、K-1参戦、そして意外な目標を打ち明ける?
「僕がタイトル争いに入ったら面白いと思うし、K-1にも出たい。
ボディメイクも楽しいのでコンテストに出てみたいです」
兄・安保瑠輝也と共に「team ALL-WIN 」を立ち上げ、約9カ月ぶりにKrushのリングに立った元スーパー・フェザー級王者の安保璃紅。3月の「K’FESTA.1」で闘士にKO勝利した覇家斗と対戦し、Krushらしいスピーディかつ激しい打ち合いを展開し、判定で勝利を収めた。
一夜明け会見では「試合が終わると緊張感もなくなって自然と笑顔が出ちゃう」とリラックスした表情を見せ「昨日は自分の中で“試合を楽しむ”というテーマを決めていて、それが出来たと思う」と再起戦を終えた心境を語った。
昨日の大会ではかつて自分が保持していたベルトをかけて郷州征宜と島野浩太朗が対戦し、島野が新王座に就いた。「島野選手は強いと思いますが勝つ自信がある」と王座返り咲きも視野に入れつつ「これからは自分の存在を知ってもらいたい。トレーナーから筋肉の付き方が綺麗と言われているので、チャンスがあったらベストボディジャパンに出てみたい」という意外(?)な目標も打ち明けた。
玖村兄弟、スーパー・バンタム級戦線で揃って勝利!
兄・修平「Krushのリングは戦っていて気持ちよかった」
弟・将史「兄弟別々に試合をするよりも一緒に勝つことができてよかった」
第4試合で玖村修平(兄)が小倉尚也に、第5試合で玖村将史(弟)が亀本勇翔に判定勝ちを収め、スーパー・バンタム級戦線で揃って勝利をあげた玖村兄弟。今回がKrush初参戦となった兄・修平は「Krushのリングは戦っていて凄く気持ち良かった」と試合を振り返り「ルールはまだ若干不慣れなところはあるけど、このルールの方が自分の得意な膝蹴りやハイキックが活かせる」と次戦に向けて手応えを感じていた様子。
一方、これでKrush3連勝となった弟・将史は「一発で倒そうとし過ぎて力んでしまった。自分がKOしないといけないと思って、焦ってしまったので兄より先に試合したかったです(笑)。でも別々に試合をするより兄弟一緒に試合をして勝つことができて良かった」と兄弟ファイターらしく語った。
隼也ウィラサクレック、難敵・出貝泰佑に勝利してタイトル挑戦をアピール!
「出貝選手はめちゃくちゃやりづらかった。次は自分がバンタム級のベルトを獲りに行きます」
トリプルメインイベント第2試合でタイトルマッチが行われたバンタム級で出貝泰佑と対戦した隼也ウィラサクレック。出貝の独特のリズムに苦しめられ、ペースを掴めないまま試合が進んだものの、延長ラウンドに判定2-1で辛くも勝利をもぎとった。
一夜明け会見では「ジムの先輩たちが出貝選手に負けているんですけど、その理由が分かりました。めちゃくちゃやりづらかった」と試合を振り返り「新チャンピオンになった金子選手は何でもできて強いと思うけど、もしやったら勝つ自信があります。タイトルマッチお願いします!」と新王者・金子晃大に挑戦状をたたきつけた。
K-Jeeがヘビー級ファイターに異例の呼びかけ!?
「ヘビー級の選手は言葉も少ないし、アピールも少ない。みんなもっと表現して欲しい」
1Rは植村真弥の強打に苦しむも、2Rにローキックを効かせてKO勝利を挙げたK-Jee。「結果も出せて反省も出来て良かった」と試合を振り返ると「この間のK-1に出ていた2人も、別に目指してる選手とかじゃないけど勝てる自信はあるので、組まれたら受けたい」と6月のK-1さいたま大会に出場した上原誠と加藤久輝との対戦にも意欲を見せた。
また「ヘビー級のみんなに言いたいんですけど、軽量級が盛り上がるのは、選手たちが盛り上げるって意志を言葉にしてるのが格闘技ファンや運営に伝わるから。ヘビー級の人もみんな盛り上げたいと思ってるんでしょうけど、言葉も少ないし、試合を組んでくれってアピールも少ない。みんなもっと表現して欲しい」とヘビー級の選手たちに呼びかけた。