K-1 KRUSH 11.16 大阪 サンエイワーク住吉:玖村将史、林勇汰の追い上げ退け防衛。和島大海・海斗・近藤拳成が完勝
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
神楽坂 江戸川橋 クラミツムエタイジム
立ち技最強、ムエタイを究める!15周年、選手コース新設。ジュニア、女子クラスも。今ならスタート月会費0円!
K-1 KRUSH FIGHT.108
2019年11月16日(土) 大阪・サンエイワーク住吉スポーツセンター
レポート:井原芳徳
第9試合 メインイベント K-1 KRUSH FIGHTスーパー・バンタム級(55kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/王者)
×林 勇汰(FLYSKY GYM/挑戦者)※K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSGから所属変更
判定2-0 (吉田29-28/岡田29-29/西村29-28)
※玖村が初防衛
玖村兄弟の弟・将史は、2月に軍司泰斗に判定勝ちし王座獲得。6月のK-1での世界最強決定トーナメントではペッパンガンとババヤンに勝利し、決勝で武居由樹にKO負けし、故郷の大阪で再始動する。
対する林兄弟三男・勇汰は同じ6月のトーナメントのリザーブファイトで小倉尚也を1R KO。8月のKRUSHで金子晃大に判定負けしたが、金子が「8月の試合内容に納得行ってない。次の試合までに自分を磨き直したい」という理由でタイトル挑戦を辞退し、兵庫出身の勇汰に大阪でのチャンスが巡って来た。勇汰は今回の試合から、兄の健太同様、練習先であるFLYSKY GYMに円満移籍。公開練習等で「亡くなったフンファー会長のもとに絶対にベルトを持って帰る」と話していたが、3Rにベルトへの執念を発揮することに。
1R、長身の将史がプレッシャーをかけ、左ミドル、右ストレート、左前蹴りを随所で当て、終盤には左のテンカオで少し勇汰をふらつかせる。勇汰はパンチを打ちたいが距離が遠い。まだ僅差だが記者採点は将史。
2R、序盤の打ち合いで将史が左フックを当てると、勇汰は後方にひるみ片手をマットにつくが、すぐ立ったため、梅木レフェリーはダウンとみなさない。勇汰は左まぶたをカットするが、必死に前に出るように。将史は攻撃が減るが、最後は右ストレートを連打し好印象のまま終える。記者採点は将史。
3R、負けられない勇汰は前に出続け、随所で左ボディ、左フックを当てる。将史は度々コーナーに詰められ、攻撃が返せない。場内は逆転の可能性に湧き上がるが、将史は耐えきり終える。記者採点は勇汰。合計29-28で将史。ジャッジ1者はドローとしたが、2者が将史を支持し、将史が判定勝ちし初防衛を果たしたものの、辛勝のため笑顔は無かった。
将史は「内容は納得行かないですけど、これが僕の今の実力なので、何を言われても仕方ないです。でもここで終わる選手じゃないので、来年またK-1のチャンピオンとできるよう、もっと強くなって戻って来るんで。また大阪でKRUSHできるよう頑張るんでこれからも応援お願いします」とアピールした。
第8試合 セミファイナル スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
○和島大海(月心会チーム侍)
×藤村大輔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定3-0 (30-26/30-26/30-26)
和島は3月のK-1で木村“フィリップ”ミノルに敗れて以来の復帰戦。1R、和島がサウスポーに構え、序盤から重みのある左ミドル、ローをヒットし先手を取る。藤村は右インローを少し返すが、距離が遠い。
2Rも和島が左の蹴り、ストレートを当てていると、藤村は右まぶたをカットする。中盤には和島が左ジャブのフェイントからの左ハイで藤村をひるませる。終盤にも左ハイを度々当て追い詰める。
3R、藤村も意を決して前に出て右ストレートを当て、一瞬、和島をのけぞらせてラッシュを仕掛ける。だが和島は強引に押し返すと、左ストレート、左ハイを連続で効かせ、パンチの連打で棒立ちにさせスタンディングダウンを奪う。その後も随所で左ストレート、ミドル等を当てて優位を維持し、倒しきれなかったものの判定勝ちした。
第7試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○海斗(ポゴナ・クラブジム)
×大泉 翔(昇龍會)
1R 0’48” KO (3ダウン:左ミドルキック)
1R、両者サウスポーに構え、体格で勝る海斗が右と左のミドルを連続で当てて下がらせてから、右ストレートの連打で10秒足らずでダウンを奪う。大泉は大振りの右フックを当てるが、海斗は右ストレートと左テンカオの連打で2ダウン目を奪い、最後は左ミドルで大泉がスリップし、すぐ立たなかったところで西村洋レフェリーがストップした。
スペシャルエキシビションマッチ
―安保瑠輝也(team ALL-WIN/K-1 WORLD GPスーパー・ライト級(65kg)王者)
―野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1 WORLD GPスーパー・ライト級(65kg)王者)
勝敗無し
第6試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○椿原龍矢(月心会チーム侍)
×黒田勇斗(隆拳塾)
判定3-0 (30-29/30-28/30-29)
1R、まだお互い慎重だが、椿原が細かく動きつつ、右ロー、左前蹴り、左ジャブを随所え的確に当てて若干優勢。2Rも中盤からパンチのヒットを増やし、ヒット&アウェーで黒田に反撃の余地を与えない。3R、黒田も挽回を狙って圧力を強め、左ミドル、膝を当てるが、椿原も随所で攻撃を返し、逆転を許さず、2Rまでのポイントを守って判定勝ちした。
第5試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
×蒼士(昇龍會)
○吉岡ビギン(team ALL-WIN)※モンスタージャパンから所属変更
4R 判定1-2 (10-9/9-10/9-10)
3R 判定0-1 (29-30/30−30/29−29)
第4試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
○SEIYA(MAD MAX GYM)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)
第3試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○近藤拳成(大成会館)
×高下由暉(team Ares)
2R 0’33” KO (左フック)
1R、拳成が左ジャブを駆使しながら、圧力をかけ、度々コーナーに詰めつつ、右アッパー、右フックを当てて主導権を握る。2Rも序盤からコーナーに詰め、右ストレートを効かせると、パンチラッシュから左フックをクリーンヒットし、高下をKOした。
マイクを持った拳成は「8月に(大和哲也に)負けて、この試合で負けたら終わりやと思っていたので、勝てて良かったです。来週24日(K-1横浜大会で)、弟の魁成が世界トップのピケオー選手と戦います。たくさんパワーを彼にあげてください。彼は絶対勝ちます」と話し、コーナー付近で正座をしながら聞いていた魁成は真剣な表情で聞いていた。
第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×此尾昂希(Fighting Kairos)
○松本涼雅(team ALL-WIN)
1R 1’57” TKO (ドクターストップ:右ローキックによる右すねのカット)
第1試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×山本真一郎(teamYAMATO)
○鈴輝勇太(team ALL-WIN)
2R 1’27” KO (右ハイキック)
プレリミナリーファイト第3試合 バンタム級(53kg) 3分3R
×野田 蒼(月心会チーム侍)
○黒田斗真(隆拳塾)
1R 0’43” KO (左ローキック)
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R
○梨緒弥(若獅子会館 MATSUBARA)
×吉川 諒(DURGA)
2R 2’58” KO (3ダウン:パンチ連打)
プレリミナリーファイト第1試合 女子53kg契約 2分3R
×小澤聡子(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
○美伶(TEAM ONE)
判定0-3 (28-30/28-30/27-30