K-1 6.21 後楽園ホール:ジョーダン・ピケオー、神保克哉に完勝。江川優生、TETSUを1R KO
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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K-1 KRUSH FIGHT.102
2019年6月21日(金) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 ダブルメインイベント2 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級(70kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○ジョーダン・ピケオー(オランダ/マイクスジム/王者)
×神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER/挑戦者)
判定3-0 (梅木30-28/豊永30-28/山崎30-28)
※ピケオーが5度目の防衛
ピケオーは昨年9月に和島大海に判定勝ちして以来のKRUSH王座防衛戦。その後も67.5kgのウェルター級で木村ミノル、野杁正明を下し好調を維持している。対する神保は王座初挑戦。昨年1月に中島弘貴に勝利し、5月の和島戦ではKO負けしたが、9月の中国の試合、12月の平塚洋二郎戦、3月の藤村大輔戦と3連勝してきた。
1R、圧力をかけ続けるピケオーに対し、神保はセコンドの指示通りに大きく回って距離を取り続ける。ピケオーが左右のストレート、左ボディを当てるが、神保はかわしたり、タイミングを見てブロックして耐え、随所でパンチを返し、完全に流れを作らせない。
2R、ピケオーは圧力を強め、パンチのヒットを増やし倒しにかかる。神保は途中までパンチを返していたが、終盤は防戦一方に。それでも目は死んでおらず、耐えてパンチを振るって抵抗を続ける。
3Rもピケオーがパンチを当て続け、右フックで神保をひるませる。神保は強引に組み付いてダウンを免れる。以降、ピケオーは時折笑顔を浮かべつつ、ステップ、スウェーで神保の攻撃をかわし続ける。神保は最後まであきらめず、左右のハイ等を当てて逆転を狙い会場を沸かせるが、当たりは浅いまま終了。ピケオーが下馬評通りの完勝で5度目の防衛に成功した。
ピケオーは「次は久保優太選手のベルト(K-1 WORLD GPウェルター級)に挑みたい」と話すと、久保もリングインし記念撮影。ピケオーは「久保は特別何か凄い選手じゃない。練習してKOしたい」とアピールした。
第7試合 ダブルメインイベント1 K-1 KRUSH FIGHTフェザー級(57.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○江川優生(POWER OF DREAM/王者)
×TETSU(月心会チーム侍/挑戦者)
1R 2’14” KO (3ダウン:左アッパー)
※江川が初防衛
江川は大滝裕太、覇家斗に勝った後、1月に西京春馬から王座を奪取し、今回初防衛戦。TETSUは12月に地元大阪で倉崎昌史に勝利し、2月に佐野天馬、4月に伊澤波人とKREST勢にも連勝し、18歳で王座初挑戦につなげたが、江川の壁は高かった。
1R、開始すぐから江川は圧力を強め、ロープ、コーナーに再三詰め、左右のボディから顔面につなぐパンチを度々当て、TETSUを追い詰める。すると中盤、カウンターの左フックのけぞらせた後、右ストレートを当ててダウンを奪う。TETSUはダメージが大きく、江川が軽く右フックを当てただけで2ダウン目を喫する。最後は江川がパンチを連打し、右フックと左アッパーの連打で3ダウン目を奪い完勝した。
江川は「勝負の世界ですから残酷な結果でしたけど、TETSU選手、まだ若いんで、また挑戦してください」とTETSUにエールを送り、「次はK-1で試合を組んでください」とアピールした。バックステージでも「K-1のチャンピオンの村越(優汰)選手と1日でも早くやりたいです」と話した。
休憩明けの時間には、6月30日の両国国技館大会のK-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチで対戦するゲーオ・ウィラサクレック(王者)と安保瑠輝也(挑戦者)のスペシャルデモンストレーション(ミット打ち)が行われた。
別々に登場してのミット打ちの後、瑠輝也は「見ての通り仕上がりはバッチリです。6月30日、ゲーオをぶっ飛ばしてベルトを巻くだけです」、ゲーオは「ミットを蹴って、あとは本人を蹴るだけです」とアピールした。ゲーオのミット打ちではウィラサクレック・ウォンパサー会長が、蹴りをもらう度に豪快に吹き飛んで観客を楽しませた。
休憩時間前には、中澤純(TEAM Aim high/第5代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級王者、元INNOVATION&MA日本ウェルター級王者)の引退セレモニーが行われた。中澤は「格闘技人生、間違いなく幸せでした。夢を追いかければ、かなうかわからないけど、幸せになれると思うので、夢を追っている人は頑張って欲しいです。格闘技をやっている人たちは、1日30分だけでも時間を作って、外の世界を勉強し、好きな格闘技を最後まで続けられるファイターになることを期待しています。リングの外でもリングの中でもK-1ファイターだと思っています」とメッセージを残し、10カウントゴングを聞いた。
第6試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○瑠久(K-1 GYM横浜infinity/K-1甲子園2017 -65kg準優勝)
×堀井 翼(ネクサスジム)
判定3-0 (30-29/30-28/30-28)
1R、瑠久が右ロー、左インローを着実に当てつつ、右ストレート、左ボディも効かせて追い詰める。
2R、瑠久は右ローが減ってしまい、随所で右ストレート、左ボディを当てるものの、1Rほど追い詰められず。逆に堀井は打ち合いの展開で左フックを当てる場面も。
3Rも瑠久はパンチ主体になり、優位を維持するが、堀井も随所でパンチを返し続け終了。判定で瑠久が勝利となった。前日会見で乱闘を繰り広げるなど、試合前はヒートアップした両者だったが、試合後は笑顔で抱き合い称え合った。
第5試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
×FUMIYA(ポゴナ・クラブジム)
○近藤拳成(大成会館/K-1甲子園2016 -65kg優勝)
2R 1’57” TKO (タオル投入:右ストレートでダウン後)
FUMIYAが公式計量で1.1kgオーバーし、1R減点2、10オンスグローブ着用(通常8オンス)、ファイトマネー30%減額のペナルティが設けられた。
1R、お互い慎重なファイトだったが、終盤、FUMIYAの左ローのタイミングで、拳成が右ストレートを合わせてダウンを奪う。
2Rも拳成がローを当てつつじわじわ圧力をかけると、コーナーに詰め、右ストレートでまたもダウンを奪う。FUMIYAは既にダメージが大きく、最後もパンチの連打で右ストレートを当ててマットに沈めた。
試合後、拳成は兄や弟らと共に抱き合って涙を流し、マイクを持つと「8月のK-1大阪大会、弟の魁成と出たいです」とアピールした。
第4試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
○小鉄(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
×平塚洋二郎(チーム・タイガーホーク/大道塾仙南支部/J-NETWORKスーパーウェルター級王者)
判定3-0 (30-28/30-28/30-27)
第3試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
×龍斗(K-1 GYM横浜infinity)
○黒田勇斗(隆拳塾)
判定0-3 (29-30/28-30/28-30)
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
△森坂 陸(エスジム)
△髙橋直輝(若獅子会館)
判定1-0 (梅田29-29/伊藤30-30/豊永30-28)
※判定3-0 (29-28/30-28/30-28)で森坂の勝利と発表されたが、再審議の結果、3Rの髙橋のダウンは無効となり、7月20日に裁定変更が発表された。試合は3Rまで。
第1試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×川口拓真(K-1ジム総本部チームペガサス)
○佐野純平(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1カレッジ2017 -65kg優勝)
3R 3’03” KO (右ストレート)
プレリミナリーファイト第3試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R
○斉藤雄太(K-1ジム五反田チームキングス)
×竹腰一麻(Club TOSHI)
1R 1’32” TKO (ドクターストップ:左まぶたのカット)
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R
×渡邊俊樹(優弥道場)
○EITO(HALEO TOP TEAM)
1R 1’17” KO (3ダウン:右ストレート)
プレリミナリーファイト第1試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
○秀樹(レンジャージム)
×提髪和希(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1カレッジ2018 -60kg優勝)
2R 1’51” KO (左ストレート)