UFC 5.11 リオデジャネイロ:ジェシカ・アンドラージ、衝撃KOで女子ストロー級王座獲得。アンデウソン&アルドは黒星
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UFC 237: Namajunas vs. Andrade
2019年5月11日(土/現地時間)ブラジル・リオデジャネイロ:ジュネス・アリーナ
レポート:井原芳徳
第12試合 メインイベント UFC女子ストロー級チャンピオンシップ 5分5R
×ローズ・ナマユナス(王者)
○ジェシカ・アンドラージ(1位)
2R 2’58” KO (スラム)
※アンドラージが王者に
ナマユナスは昨年4月にヨアンナ・イェンジェイチックを返り討ちして以来、2度目の防衛戦。アンドラージは17年5月にヨアンナの王座に挑んで判定負けしたが、その後は3連勝し、王座再挑戦につなげた。今回は地元ブラジルという優位なシチュエーションだ。
1R、圧力をかけようとするアンドラージを、ナマユナスが上下左右に細かく動いてかわし、右ストレートを着実に当てる。アンドラージは早くも左まぶたをカットし出血する。1分半過ぎ、アンドラージは組み付いて抱え上げるが、ナマユナスは立った状態から腕をつかみ、背中から叩きつけられても腕十字を狙い続け、アンドラージは嫌がってスタンドに戻す。終盤、ナマユナスが首相撲から左膝を当てると、アンドラージは真後ろにダウンし、ナマユナスは上になる。ギロチンを狙うが、アンドラージは対処してスタンドに戻す。記者採点はナマユナス。
2Rもアンドラージの突進とフックをナマユナスが軽快にかわし、自分のパンチを着実に当てる構図が続く。だがアンドラージはパンチだけでなく右ローも織り交ぜており、少しずつナマユナスの足取りが鈍くなると、アンドラージが距離を詰めるように。アンドラージが押し込むと、1Rと同じようにナマユナスは腕をつかんで対応するが、アンドラージはそのまま抱え上げると頭からマットに落とす。腕を放さなかったナマユナスは受け身が取れず、大きなダメージを負い、うつぶせになってアンドラージのパウンドの追撃を受けたところでレフェリーがストップした。衝撃的なフィニッシュに、会場は大歓声に包まれた。
第11試合 セミメインイベント ミドル級 5分3R
○ジャレッド・キャノニア(10位)
×アンデウソン・シウバ(14位、元王者)
1R 4’47” TKO (レフェリーストップ:右ローキック)
アンデウソンは2月のオーストラリアでのアデサニヤ戦で2年ぶりに復帰したが判定負けに終わっている。
1R、アンデウソンはいつも通りサウスポーに構え、相手の圧力を回ってかわし続ける。左ミドルを一発当てるだけで地元ブラジルの観衆は場内は沸きあがる。中盤過ぎ、キャノニアが右フックを連打し少し攻勢に。その後持ち直すが、終盤、キャノニアが右のインローを当てると、アンデウソンは左膝を痛めて倒れ、キャノニアが追撃する前にレフェリーがストップした。
アンデウソンは現在44歳。肉体面での限界を露呈したか?キャノニアの有効打によるTKO勝ちであるにも関わらず、場内はブーイングに包まれる。勝利者インタビューでもブーイングが続き、キャノニアはしばらく無言で考え込んでから口を開き「この試合の機会をくれたアンデウソンに感謝したい。本来アンデウソンは僕と戦う必要の無い(人気)選手です」と、不満を押し殺すようにしてアンデウソンを称えた。
第10試合 フェザー級 5分3R
×ジョゼ・アルド(1位、元王者)
○アレクサンダー・ヴォルカノフスキー(4位)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
アルドは2月のブラジルでのファイトナイトでヘナート・モイカノにKO勝ちし2連勝中。ヴォルカノフスキーは16連勝、UFC 6戦全勝で、12月にチャド・メンデスにTKO勝ちしている。
1R、左インローをもらうアルドだが、ヴォルカノフスキーのパンチはスウェーでかわす。終盤、ヴォルカノフスキーが押し込むが、アルドは突き放す。大差は無いが、ヒット数ではヴォルカノフスキーが上で、ポイントを取る。
2Rも均衡状態が続く。終盤、ヴォルカノフスキーが押し込むが、グラウンドにはならず。ヴォルカノフスキーのローは減り、少しアルドのパンチのヒットが増えるが、まだヴォルカノフスキーのヒット数が上回っている。
3R、ヴォルカノフスキーが圧力を強め、左ボディを当てると、少しアルドは口が開き苦しそうに。ヴォルカノフスキーが右フックも当て、中盤から押し込み続け、アルドの反撃を封じる。ヴォルカノフスキーが手堅いファイトで全Rのポイントを確実に取り判定勝ちした。
第9試合 ウェルター級 5分3R
×チアゴ・アウベス
○ローレアノ・スタロポリ[Laureano Staropoli]
判定0-3 (27-30/27-30/28-29)
第8試合 女子バンタム級 5分3R
○アイリーン・アルダナ
×ベチ・コヘイア(141lbs/63.96kg)
3R 3’24” 腕ひしぎ十字固め
※コヘイアが計量5ポンド(約2.27kg)オーバー
第7試合 ライトヘビー級 5分3R
×アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ
○ライアン・スパン
1R 2’07” KO
第6試合 ライト級 5分3R
○チアゴ・モイゼス
×カート・ホロボー[Kurt Holobaugh]
判定3-0 (30-26/30-26/30-27)
第5試合 ウェルター級 5分3R
○ワーレイ・アウヴェス
×セルジオ・モラエス
3R 4’13” KO
第4試合 ライト級 5分3R
×B.J.ペン
○クレイ・グイダ
判定0-3 (28-29/28-29/27-29)
第3試合 女子フライ級 5分3R
○ルアナ・カロリーナ
×プリシラ・カショエイラ[Priscila Cachoeira]
判定3-0 (30-26/30-26/29-27)
第2試合 バンタム級 5分3R
○ラオーニ・バルセロス
×カルロス・フアチン[Carlos Huachin]
2R 4’49” TKO
第1試合 女子バンタム級 5分3R
×タリタ・ベルナルド
○ヴィヴィアニ・アロージョ(パンクラス・ストロー級王者)
3R 0’48” KO (右フック)