KNOCK OUT 5.10 福島 常葉アリーナ(レポ):福田海斗、スラサックを膝で苦しめ3R TKO勝ちリベンジ。世愛、Kihoをパンチで攻め判定勝ち
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KNOCK OUT REBELS SERIES.10
2026年5月10日(日)福島・KNOCK OUT常葉アリーナ
レポート:井原芳徳 中継:U-NEXT
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
福田海斗、スラサックを膝で苦しめ3R TKO勝ちリベンジ
第8試合 メインイベント RED(ボクシンググローブ着用) フェザー級(57.5kg) 3分3R
×スラサック・クルーダームジム[Surasak Krudarmgym](タイ/クルーダームジム/UPPER CUTトーナメント王者)
○福田海斗(キング・ムエ/IMSA世界フェザー級王者、元True4uバンタム級&スーパーフライ級王者、元ムエサイアム中部スーパーフライ級王者、元WPMF世界&プロムエタイ協会フライ級王者)
3R 1’20” TKO (レフェリーストップ:左膝蹴り)
福島の郡山から1時間の山中の合宿施設で行われる配信特化型のREBELSシリーズに、日本のムエタイ界のトップ選手・福田が初参戦した。
福田は27歳。地元愛知のSuk Wanchai MuayThai Super Fightに出場しつつ、タイでも活躍し、プロムエタイ協会、True4u等、多くのタイトルを獲得。最近はRWSに参戦しているが、昨年12月のスラサック戦では1R開始早々、左の縦肘でダウンを奪われ、右ストレート、右膝蹴りで続けてダウンを奪われ、8年ぶりにKO負けした。
スラサックは2月のKNOCK OUTに参戦し、古村光に判定勝ちした。その試合後、福田はXでスラサックとの再戦を希望し「山口代表、KNOCK OUTでチャンスをください」と記し、5月の常葉の八角形リングのREBELSシリーズで再戦が組まれた。
1R、福田がプレッシャーをかけるが、スラサックは八角形リングの中でうまく距離を取りつつ、右ボディ、左フック、左右のミドルを当てる。中盤、首相撲になると、福田がコントロールして押し込んでブレイクがかかる。終盤も福田が首相撲でコントロールし膝の打合いのヒット数でも上回り、最後はスラサックの蹴り足をつかんで右フックを当て、いい印象で終える。記者採点は福田。
2R、福田が首相撲で主導権を握り、膝も随所で当てる。組み際のテンカオもタイミング良く当てる。スラサックはじわじわと消耗し、下がりがちに。すると終盤、福田が首相撲で左膝蹴りをボディに効かせると、ロープを背にくの字になったスラサックに、左ボディ、膝蹴りを連打し、豊永レフェリーはダウンを宣告する。最後も福田が膝を連打して終える。8-10で福田が取る。
3R、福田は変わらず組んで膝を当て続け、離れれば右ストレートも当てる。福田は組んでロープ際で右膝を連打し、スラサックが防戦一方になると、またもレフェリーはダウンを宣告する。最後は同様のパターンで左膝を連打したところで、レフェリーが試合をストップした。
マイクを持った福田は「12月、ラジャでKO負けで終わっていたスラサック選手と、もう一度試合を組んでいただき感謝しています。試合前に怪我も重なり、正直、色んな不安がありました。ここまで支えてくれた会長、ジムのみんな、家族に感謝を伝えたいです。ありがとうございました」と話した。
大会後、KNOCK OUTの山口元気代表は「これからも福田選手はKNOCK OUTに上がってくれると思う。佐藤(孝也)会長と話して、(ボクシング)グローブ限定で、WBCムエタイ部門で活躍してもらいたい」と話した。
スラサックについても「オープンフィンガーグローブのREDで話を進めている」「KNOCK OUTは外国人選手が負けても次は呼ばないのでなく、次の展開も考え、定期的に呼ぶことを考えている」と話し、継続参戦の方針を示した。
また山口氏はスラサックについて「今日は元気が無かった」「さっきクレープを食べて、日本に来て初めて『おいしい』と言っていた。日本食が合わなかったみたいで、タイ料理を用意してあげようかな」と話しており、会場の合宿施設で主催者が提供する食事の改善にも前向きな姿勢を示した。
次回KNOCK OUTは5月15日、後楽園ホールで行われる。山口氏は6月21日の代々木第二体育館大会の追加カードを5.15後楽園で発表することを明かしている。
世愛、Kihoをパンチで攻め判定勝ち
第7試合 セミファイナル BLACK 女子アトム級(47.5kg) 3分3R
×Kiho(KNOCK OUT GYM 調布/元KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者)
○世愛[せあ](TEAM KAZE/KPKB女子アトム級王者)
判定1-2 (土佐28-29/渡辺29-28/豊永28-29)
Kihoは12月の山田真子戦、今年3月の風羽戦と2連敗中。世愛は福岡出身の18歳で、昨年11月のREBELSシリーズで山崎希恵に判定勝ちし、今年3月には福岡でのKPKBで百花に判定勝ちしKPKB女子アトム級王座を獲得し、REBELSシリーズに再登場した。
1R、オーソドックスのKihoに対し、世愛はサウスポーで構えてプレッシャーをかけ、左ミドル、ストレートを随所で当てる。Kihoはもらいっぱなしにならず、右ミドルを返す。終盤、世愛がKihoをロープ際に詰め、左右のパンチを連続で当て印象を作る。Kihoも左ミドル、フックを返すが、最後、またも世愛が詰めて右フックを当て、ややいい形で終えるが、まだ差は小さい。記者採点は世愛だが、ナンバーシリーズの基準ならイーブン。
今年春からREBELSシリーズのBLACK・REDの試合も、UNLIMITED同様、JMOC(日本MMA審判機構)が競技運営を担当している。採点基準の運用が10-10もありのナンバーシリーズと違い、UNLIMITEDルールおよびMMAのようなマストシステムとなっている。
2R、世愛は最初からプレッシャーを強め、Kihoをロープ際に詰めてパンチを連打する展開を繰り返す。Kihoは苦手な展開に持ち込まれる。中盤、世愛が詰めるとバッティングとなり、一時中断する。再開後、Kihoも左ミドル、右テンカオ等を返すが、世愛の勢いが止まらず、終盤には左ストレートでKihoがのけぞり、印象を悪くする。記者採点は世愛。
3R、世愛が変わらず前に出てパンチを振い、Kihoが蹴りで抵抗するが、Kihoのパンチの当たる頻度が上がり、2Rよりは持ち直す。中盤にはKihoが左ストレートをクリーンヒットし、少し世愛がひるむ。終盤、世愛の左ストレートでKihoがのけぞる場面もあったが、その後はKihoも前に出てパンチや膝を返し、五分に近い状態を維持して終える。記者採点はKihoだがイーブンもありうる。合計は29-29のイーブンで、マストシステムなら28-29で世愛。1Rが接戦だったためジャッジは割れるも、2者が世愛を支持し、世愛が判定勝ちした。
高塩竜司、UNLIMITED初勝利
第6試合 UNLIMITED スーパーウェルター級(70kg) 3分3R
○高塩竜司(KIBA)
×ギンペット・バーンランバー[Kingphet Baanramba](タイ/バーンランバージム)
3R 1’35” KO (グラウンドパンチ)
高塩は長年MMAのDEEPに出場し、UNLIMITEDルールは3戦しているがいずれも敗れている。ギンペットは2月の後楽園大会でREDルールでMASATO BRAVELYにKO勝ちし、今回はMMA寄りのUNLIMITEDルールの試合に初挑戦した。
1R、高塩が両足タックルを繰り返し、ロープに押し込み、ギンペットが耐えてブレイクがかかる展開が繰り返される。終盤、高塩がテイクダウンを2度奪うが、その先に持ち込めない。ギンペットもスタンドで少しパンチを当てるが、攻撃が少ないまま終わる。記者採点は高塩。
2R、高塩が胴体に組み付いてから足へのタックルを試みるが、ギンペットが膝蹴りを合わせると、高塩は崩れる。それでも足にしがみつく高塩に対し、ギンペットは鉄槌を連打し追い詰め、連打が途切れるとブレイクがかかる。ギンペットは首相撲から左右の膝蹴りをボディに連打し、高塩はタックルで倒し、膠着するとブレイクがかかる。終盤、高塩が袈裟固めで押さえ鉄槌を当て反撃するが、トータルの打撃数では逆転できない。記者採点はギンペット。
3R、ギンペットの膝蹴りをもらいながらも、高塩はタックルで倒すと、マウントポジションを奪い、パウンドを連打する。ギンペットは防戦一方となり、最後は植松レフェリーがストップした。
木村涼仁がKO勝ちし6.21 代々木出場熱望
第5試合 BLACK 63.5kg契約 3分3R
○木村涼仁(Bellus Gym)
×剣夜(SHINE沖縄/TENKAICHIスーパーライト級王者)
2R 2’42” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
木村は5戦4勝1敗の22歳で、黒星は昨年7月の大谷翔司戦でのもの。剣夜は24戦9勝14敗1分の36歳で、3月のバズーカ巧樹戦では、3Rの剣夜のダウンが無効となり、剣夜の判定負けから引き分けに裁定が変わっていた。
1R、頭を動かさず真っすぐ詰めて来る剣夜に対し、序盤から木村が左ボディや右ローを散らしつつ、右ストレートを的確に当て続ける。中盤にはパンチを連打して追い詰める。
2Rも変わらず木村がボディへの膝やローを当てつつ、顔面にパンチを当て続ける。終盤、木村がワンツーでの右ストレートでダウンを奪う。剣夜はダメージが溜まっており、最後は木村が剣夜をロープ際に詰めてパンチを連打し棒立ちにさせたところで、豊永レフェリーがストップした。
完勝の木村は「6月21日、何も予定無いんで、ぜひ代々木(第二体育館大会)お願いします。もっと強い、外国人とかとやりたいです」とアピールした。大会後、KNOCK OUTの山口元気代表は「木村選手、近々試合組むんで。面白い相手になるんじゃないかな」とコメントしている。
第4試合 RED スーパーバンタム級(55kg) 3分3R
○希羅(MSJ)
×前田翔太(TRIM GYM)
2R 0’37” TKO (レフェリーストップ)
2R序盤、サウスポーの希羅に対し、オーソドックスの前田が右インローを放ったが、希羅が左足を上げて膝でブロックすると、前田が右すねを痛め、そのまま倒れる。前田のダメージの大きい様子を見て、豊永レフェリーがストップした。
6日前のDEEPでもローを蹴った平松翔が鹿志村仁之介に膝でブロックされ足の骨が折れてTKO負けする事態が起こっていた。
第3試合 UNLIMITED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
×向坂準之輔(OOTA DOJO)
○高梨玲次郎(和術慧舟會HEARTS)
判定0-3 (渡辺27-30/豊永27-30/土佐26-30)
第2試合 RED バンタム級(53.5kg) 3分3R
○福 僚太(健成會)
×龍翔[りゅうが](フリー)
判定2-1 (土佐28-29/植松29-28/渡辺29-28)
第1試合 BLACK スーパーバンタム級(55kg) 3分3R
○大芽[おうが](KNOCK OUT クロスポイント大泉)
×横山 凉(ウィラサクレック茨城)
1R 1’58” TKO (レフェリーストップ:ボディへの右膝蹴りでダウン後)

