Krush 12.19 後楽園ホール(レポ):19歳の上遠野寧吾、安尾瑠輝に3R逆転KO勝ちし7戦全勝でフライ級王者に。齋藤紘也、大石昌輝に判定勝ちしウェルター級王者に

GYM VILLAGE [→おすすめジム一覧]
センチャイムエタイジム中野
本場のムエタイ、教えます。初心者、ダイエット目的の方も大歓迎!まずは見学・体験を!

GYM VILLAGE [→おすすめジム一覧]
センチャイムエタイジム蒲田
3号店25年7月オープン!入会キャンペーン実施中!初心者の方、女性の方、大歓迎!
Krush.183
2025年12月19日(金)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
19歳の上遠野寧吾、安尾瑠輝に3R逆転KO勝ちし7戦全勝でフライ級王者に
第9試合 ダブルメインイベント2 第5代Krushフライ級(51kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
×安尾瑠輝[りゅうき](K-1ジム心斎橋チームレパード/元DEEP☆KICK -51kg王者)
○上遠野寧吾[かとうのねいご](POWER OF DREAM)
3R 1’24” KO (右フック)
※上遠野が王者に
大夢(だいな)が3月に返上したKrushフライ級王座を懸けた、8選手参加のトーナメントが8月大会で開幕し、10月25日の準決勝を経て、年内最後のKrushで決勝を迎えた。
安尾は21歳。神戸出身でDEEP☆KICKの元王者。トーナメント一回戦ではKNOCK OUT推薦の渡部蕾を3R KO。準決勝では初代王者・大久保琉唯の弟・世璃に判定勝ちした。
上遠野は6戦6勝(4KO)の19歳。一回戦では東虎之介と延長に及ぶ接戦を繰り広げ判定勝ち。準決勝では海凪に1R右フックでKO勝ちした。
1R、安尾は細かく動きながらプレッシャーをかけ、上遠野はサウスポーで構えて距離を取る。上遠野は左ミドル、右アッパーを当てていたが、中盤、安尾がワンツーでガードの隙間から右ストレートを当てて倒し、中野レフェリーはダウンを宣告する。上遠野はすぐ立ち、ダメージは無い様子を見せる。終盤も安尾が左ボディ、右ストレート等で積極的に攻め、やや優位な状態を維持する。10-8で安尾が取る。
2R、安尾は序盤こそ左ボディを当てていたが、上遠野はブロックして耐えると、中盤、伸びのある左ボディをクリーンヒット。安尾の動きが少し止まると、上遠野はさらに左ミドルを強打して下がらせ、右アッパー、左ストレートにもつなげて挽回する。その後は安尾も持ち直し、左フックやボディを返すが、上遠野はひるまず、好印象を作らせない。記者採点は上遠野。
3R、安尾は開始すぐから前に出て左ボディ、顔面へのフックを当てる。ポイントリードしているが、守りに入らない。上遠野もかわしつつ、右フックを返す。すると中盤、上遠野が左ジャブを当ててから、左フックを空振りさせると、安尾が右のパンチを振ろうとしたタイミングで、カウンターで右フックをクリーンヒットしダウンを奪う。安尾は頭からマットに突っ込むようにして倒れる。それでも負けじとばかりにすぐ立ったが、フラついたため、すぐさまレフェリーがストップし、上遠野の逆転KO勝ちとなった。
プロ7戦全勝でベルトを巻いた上遠野は「いつもサポートしてくれたお父さんお母さんありがとうございました。ちっちゃい頃から愛を持って厳しく育ってくれた古川会長、ありがとうございます。応援に来てくれたみんな本当にありがとうございました。これから僕もチャンピオンとしてKrushを盛り上げていけるようにもっと頑張るのでこれからも応援よろしくお願いします」と話した。
バックステージでのインタビューで上遠野は、1Rのダウンについて「ちょっとバランス崩しちゃっただけで、あれは当たってはないです」と振り返り、安尾の左ボディについては「いつも練習で先輩たちにやられてるんで。まあ大丈夫でしょうと」と話し、問題にしなかった様子。最後のKOの右フックに関しては「セコンドが指示出したので、それを僕がやってた感じで、あとは流れで出ましたね」と話した。どんなチャンピオンになりたい?という質問には「倒せる、盛り上げられる、強いチャンピオンになりたいです」と力強く答えた。
敗れた安尾は「サウスポー対策をしていたのに、出し切れず終わったのが敗因だと思います」と試合を振り返り、「3Rは逃げ切ろうと思わなかった?」という質問に「ダウン取って逃げて勝ったと思われるのが嫌だったので。2R取られたので、3R目、あんな感じで勝っても意味無いと思って行こうと思いました」と答えた。
宮田プロデューサーは「終わった瞬間に『良かった』と思って涙が出ましたね。上遠野が勝ってうれしいとかじゃなくて、ああ(今年の)Krush、KOで終わったって、凄く救われた気持ちになりました。上遠野も素晴らしいし、安尾も素晴らしいし。フライ級トーナメントは1回戦から素晴らしかったし、準決勝も良かったし、あの8人でやって改めて良かったなと思いますね」「安尾も3R守らずに行ったから上遠野も綺麗にカウンターで決めた」と語り、両選手を称えた。
齋藤紘也、大石昌輝に判定勝ちしウェルター級王者に
第8試合 ダブルメインイベント1 第11代Krushウェルター級(67.5kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
×大石昌輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
○齋藤紘也(K-1ジム川口ブルードラゴン)
判定0-3 (西村27-30/岡田27-30/梅木27-30)
※齋藤が王者に
寧仁太[アニンタ]・アリがMMAに転向するため2月に返上したKrushウェルター級王座を懸けた、4選手による王座決定トーナメントが10月25日の大会で開幕し、今回決勝が行われた。
大石は31歳。4月に“DARUMA” 健太に判定勝ち。7月の齋藤戦では1R、空手仕込みの左内回し蹴りを顔面にクリーンヒットしてダウンを奪うが、2Rに左フックをもらい右眉をカットして大出血し、ドクターストップ負けしている。10月のトーナメント初戦では山際和希に判定勝ちした。
齋藤は25歳。昨年9月のK-1で佐々木大蔵に判定負け。ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪からK-1ジム川口に移籍し、7月の初戦では大石に2R TKO勝ち。10月のトーナメント初戦では“DARUMA”健太と接戦に判定2-0で勝利した。
1R、お互い頭をつけての攻防が続き、大石もインローを当てるが、次第に齋藤が押す展開となり、膝蹴りや右アッパーを当て、やや優位に進める。記者採点は齋藤だがまだイーブンもありうる。
2R、齋藤は変わらず前に出て、度々ロープに大石を押し込み、膝、右アッパーを当ててダメージを与える。島村レフェリーは大石のホールディングが多いとして注意を重ね、減点1が科される。大石のセコンドからは「押さえつけだ」と齋藤の行為に対して不満が飛ぶ。記者採点は齋藤。
3R、齋藤は同様の戦法を貫く。膝とアッパーのヒットが減ったためか、レフェリーは大石だけでなく齋藤にも注意と警告を出す。それでも齋藤がヒット数で上回る状態は変わらず終了する。記者採点は齋藤。減点合わせ合計26-30で齋藤。ジャッジ3者も齋藤を支持し、齋藤が判定勝ちした。
ベルトを巻いた齋藤は「変な試合をしてすみません」と話しつつ「2月からK-1ジム川口ブルードラゴンに移籍し、姜(宗憲)代表に絶対ベルト取ると約束し、自分を鼓舞し続け、絶対取る思いで今日まで来ました。今日ベルト取れて幸せです」と涙声で話した。
バックステージで齋藤は「作戦として、くっついてちょくちょく当てると決めてて。でも倒せる時は倒したかったけど倒せずズルズル行ったのが反省ですね。相手が蹴れない位置に行く作戦でした」「(このスタイルを得意とする)目黒翔大さんになろうと思っていたぐらい、周りに何を言われてもチャンピオンになりたいんだという思いで頑張りました」「準決勝で怪我して、もう出れないんじゃないかとチームの皆さんと話して、皆さんに支えられました」と試合を振り返り、「どんなチャンピオンになっていきたいですか?」と言う質問に「もう誰にも負けない、67.5って外人も強いと思うんで。紘也と外人見たら面白いんじゃないかなって思ってもらえるようなチャンピオンになっていきたいですね」と答えた。
敗れた大石は「最悪の糞試合でした」「プロとして失格です」と反省し、齋藤については「前回より徹底して対策してきたなと思いました。予想以上にもう押してきたなって思いました」と語り、減点1に関しては「相手も一緒の反則だと思うので、そこだけは納得いっていないですね」と不満を述べた。
宮田プロデューサーは「実況で僕も厳しいこと言っちゃったんですけど、本人たちが一番分かってることであって。齋藤紘也チャンピオンは手を怪我してる中で頑張ってくれたんですけど、僕の仕事としては、初防衛戦でとにかく強いチャレンジャーを連れてきて、ぶつけると。それしか今頭にないですね」「最悪、外国人だよね。連れてくるぐらいの勢いで」「斉藤君は防衛戦で育っていくべきかなと思う」と話し、齋藤へのダメ出しを言葉ではなく厳しい挑戦者を用意する形で示す方針を示している。
天野颯大、7年ぶり参戦のバズーカ巧樹に延長判定勝ち
第7試合 64kg契約 3分3R(延長1R)
○天野颯大(キング・ムエ/K-1甲子園2021 -60kg優勝)
×バズーカ巧樹(菅原道場/BRAID/元KNOCK OUT-REDスーパーライト級王者、元KNOCK OUT-BLACKライト級王者、WMAF世界スーパーライト級王者)
4R 判定3-0 (岡田10-9/箱崎10-9/梅木10-9)
3R 判定0-1 (岡田29-30/箱崎30-30/梅木29-29)
天野は5月のK-1スーパー・フェザー級王者決定トーナメントのリザーブファイトでレオナ・ペタスと対戦したが、計量で2.25kgオーバーした上に1R KO負けした。9月のムエタイスーパーファイトではタイ人のエークモンコンと65kg契約で対戦し判定勝ち。K-1 GROUPのリングに戻り名誉挽回を図る。KNOCK OUTを主戦場とするバズーカは7年ぶりのK-1 GROUPでの試合となる。
1R、前に出る天野に対し、バズーカは回って距離を取りつつ、ロー、ミドル、バックスピンキック等を当て、巧さを印象付ける。だがまだ相手をひるませるような攻撃は無く、ヒット数も少ない。記者採点はイーブン。
2R、バズーカは変わらず回り続け、攻撃は少ないものの、右のバックハンドブローを序盤と中盤にクリーンヒットし、少し天野をひるませて好印象を作る。記者採点はバズーカ。
3R、バズーカはこれまで同様距離を取り続け、右ジャブを当て続け、左ハイをガードの上から度々当て、反撃を封じる。記者採点はイーブン。合計29-30でバズーカ。ジャッジ1者は同じ採点だったが、2者はバズーカを消極的と見た模様で、イーブンとなり延長へ。
延長R、開始すぐこそバズーカが左ハイを当てるが、天野はセコンドの「蹴らなくていい」という指示に従い、パンチを増やすと、ヒットを増やす。バズーカは下がるが、疲れ気味に。さらに天野は左テンカオ、顔面への右飛び膝蹴りもヒットして印象を作る。バズーカは組みが増え、中野レフェリーから警告を受ける。最後、天野はノーガードで挑発しつつ左フックを当てて差を印象付けて判定勝ちした。
なお、宮田プロデューサーは「実況で卜部弘嵩君は(本戦の判定の勝者は)『バズーカ君じゃないですか』と言って、僕も正直そう思った」と話しつつも「瑠久対バズーカだったのが(瑠久の欠場で)天野君が出てくれて成立したんで。天野君は5月はレオナ・ペタス戦でオーバーしちゃったんですけど、ま僕的にはこれでチャラかなっていうか」とコメントしている。
第6試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
―昇也(士魂村上塾/元Bigbang&MA日本スーパーライト級王者)
―KOTARO[KOUTARO](RICE GATE)
2R 0’28” ノーコンテスト (KOTAROが左ハイキックでダウンしレフェリーがストップ)
※昇也が計量800gオーバーし1R減点1、KOTARO 8オンス・昇也10オンスのグローブハンデ、KOTAROが勝利した場合のみ公式記録とする。ファイトマネーの20%をKOTAROに譲渡する。
第5試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス/元Krushライト級王者)
×歩夢[あゆむ](BLAITE/元KPKBライト級王者)
判定3-0 (29-27/29-27/29-27)
※3R右フックで歩夢に1ダウン
第4試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○上野奏貴(kickboxing gym SHINYUUKI+/K-1甲子園2023 -60kg優勝)
×小森玲哉(ONE’S GOAL)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
※1R右ストレートで小森に1ダウン
第3試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○亀本勇翔[ゆうしょう](K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/IPCC日本スーパーフェザー級王者、元KPKB同級王者、元Bigbangスーパーバンタム級王者)
×西本竜也(ISN GYM/CLIMB/RUSH ONライト級王者)
4R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9)
3R 判定0-1 (28-29/29-29/29-29)
第2試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
×藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
○寛心[ひろと](士魂村上塾)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)
第1試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○寺島 想[こころ](AX GYM/K-1カレッジ2020 -60kg優勝)
×小野寺隼(K-1ジム大宮チームレオン)
不戦勝 (小野寺が公式計量の前に脱水症状となり計量不参加、寺島が計量クリア)
プレリミナリーファイト第2試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R
×浜崎瞬太(武道格闘技道場 ∞ø N[インフィニティ ファイ])※K-1 GYM RING TAIKOHから所属変更
○那稀[なぎ](拳心会)
3R 1’58” KO (右フック)
プレリミナリーファイト第1試合 女子アトム級(45kg) 2分3R
○辰巳璃央(Team Free Style)
×萌衣[めい](team NOVA)
判定3-0 (30-29/30-28/30-29)


















