Krush 2.12 後楽園ホール:塚越仁志、KO勝ちで-67kg王座2度目の防衛。ゴンナパー、-63kg挑戦権獲得。小澤海斗、49秒KO勝ち
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Krush.85
2018年2月12日(月/祝) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 メインイベント Krush -67kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○塚越仁志(K-1ジム・シルバーウルフ/王者/67.0kg)
×牧平圭太(HALEO TOP TEAM/挑戦者、元王者/67.0kg)
2R 1’57” KO (3ダウン:右フック)
※塚越が2度目の防衛
塚越は昨年2月18日のモハン・ドラゴン戦以来となる2度目の防衛戦。元王者・牧平圭太が12月9日のKrush.83で平山迅を下し、王座挑戦権を獲得した。
1R、牧平はいつも通りサウスポーに構え、得意の左ロー主体の攻め。塚越はもらって時折体が崩れるが、前に詰めてのパンチ狙いで、度々ストレートを炸裂させる。まだはっきりと両者追い込まれることはない状態だ。
だが2R、牧平が左ローを当てていると、塚越はバランスを崩す場面が増え、苦しい状況に。牧平はミドル、ハイも絡め、攻勢になりかけたが、塚越は距離を詰めると、パンチの連打から右フックを当ててダウンを奪取。場内は一気に沸き上がる。その後もダメージの大きい牧平に、右フック主体のパンチ連打で2ダウンを重ね3ダウン。見事なKO勝ちで2度目の防衛に成功した。
塚越は「ジムのみんな、わかると思うけど、怪我して、ほとんど練習できなかったんですけど、大宮司(進・シルバーウルフ会長)さんの言葉と、みんなのサポートのおかげで勝つことができました」と、隠していた苦労と感謝の言葉を語った。
第7試合 セミファイナル Krush -63kg次期挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
○ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックス/WPMF世界スーパーライト級王者/62.8kg)
×石田勝希(RKS顕修塾/MA日本スーパーライト級王者/62.8kg)
2R 2’22” KO (左飛び膝蹴り)
佐々木大蔵の持つ-63kg王座挑戦を賭けての一戦。11月大会でゴンナパーはKrush初参戦し林健太をKO。同大会で恭士郎を下した瑠輝也との挑戦者決定戦が今大会で組まれていたが、瑠輝也らTRY HARD GYM勢とK-1サイドの契約トラブルにより、大会1週間前に石田に変更となった。
1R、ゴンナパーがサウスポーに構えて圧力をかけ、石田の右の腕と脇腹に左ミドルを度々ヒットし攻勢。終盤、石田も打ち合いで左フックを当て、少しゴンナパーの動きを止めるが、手数差で印象が悪い。
2Rもゴンナパーが圧力をかけ続けると、左ミドルを連打しつつ、左ローを絡めて、石田をぐらつかせるように。その後も左ミドルを当て続け、右半身が真っ赤になった石田の表情が曇ると、ロープに詰め、パンチの連打からの左ローでダウンを奪う。石田は立ったがダメージが大きく、最後はゴンナパーが左の飛び膝で石田を豪快にマットに沈めた。
試合後、佐々木はベルトを持って引き締まった表情でリングイン。ゴンナパーは「ウィラサクレック会長に『負けたらタイに帰れ』と言われたのでたくさん練習しました。ベルトが輝いています」と王座奪取への思いを語り、佐々木は「見ての通り最強の相手だと思っています。最強の相手をしっかり仕留めます。このベルトは僕のものなので、しっかり守ります」と宣言した。
第6試合 -58kg Fight 3分3R(延長1R)
○小澤海斗(K-1ジムEBISU/元王者/57.9kg)※K-1ジムEBISU小比類巻道場 から所属表記変更
×里見柚己(K-1 GYM横浜infinity/57.9kg)※K-1 GYM YOKOHAMA TEAM TORNADO から所属表記変更
1R 0’49” KO (左ミドルキック)
小澤は10月大会で西京春馬に敗れベルトを失って以来の再起戦。小澤も里見もジムの代表者が変わってからの初戦だ。
試合はまさかの短時間決着に。1R、両者サウスポーに構え、小澤が圧力をじわじわかけると、オーソドックスにスイッチして一気に距離を詰め、右フックを放ち、そのモーションのまま左ミドルを脇腹に当てると、里見はうずくまって倒れて立ち上がれずノックアウト。小澤はコーナーに登って大喜びし、マイクを持つと、「俺が戻って来たぞ。3.21 K-1のお祭りでしょ?やっぱ俺出ねえとな。KID選手とやらせください。K-1盛り上げましょう」とアピール。最後は「腹減ったんで帰ります」と話して観客を笑わせた。
第5試合 -58kg Fight 3分3R(延長1R)
○桝本“ゴリ”翔也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/57.4kg)※桝本翔也 改め
×江川優生(POWER OF DREAM/58.0kg)
判定2-0 (豊永29-28/梅木28-28/朝武29-28)
1R、桝本が圧力をかけ、江川がかわし、桝本が少しずつ蹴りのヒットを増やしていったが、終盤、江川が桝本をロープに詰めて、左ストレートを当ててぐらつかせ、パンチラッシュで追い詰める。
2Rに入ると、桝本の左ボディが随所で炸裂するように。江川はひるまず、打ち合いで左ボディ等のパンチを返してはいるが、インパクトでは桝本が上回る展開に。
3Rも桝本が圧力をかけ、蹴りもからめつつパンチをうまく当て、やや優勢ではあったが、江川も左フック、右フックで桝本をぐらつかせ、スリリングな展開に。だが桝本も左ハイ、上段回転蹴り等を返していると、終了間際、江川の左フックをもらいながらも左フックを直後に当てダウンを奪取。桝本も腰が落ちていたが耐え、これが決め手となり桝本の判定勝利となった。
この試合の後、休憩に入った後もしばらくどよめきの余韻が残る激闘で、今後の-58kg、K-1フェザー級戦線で、両者ともキーマンとなっていきそうだ。
第4試合 -63kg Fight 3分3R(延長1R)
○林 健太(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangスーパーライト級王者/63.0kg)
×泰斗(チーム泰斗/62.8kg)
1R 0’45” KO (右フック)
泰斗は佐藤嘉洋、大和哲也、梅野源治という最強のセコンド陣を引き連れ登場したが、ゴンナパー戦を経験した怖いもの無しで、右ロー、左ストレートの連打から詰めると、右フックを効かせ、コーナーに詰めての連打からの右フックで豪快にマットに沈めた。
第3試合 -53.5kg契約 3分3R(延長1R)
○蒼士(RKS昇龍會/53.4kg)
×隆聖(ドージョー☆シャカリキ/53.5kg)
判定3-0 (三浦30-27/長瀬30-27/芹沢29-27)
1R、圧力をかけたい隆聖に対し、蒼士は左右に動き、蹴りやパンチを当ててはすぐかわすパターンを続ける。テンカオや二段蹴りも絡め、攻撃パターンが豊富だ。
2R、隆聖もミドル、前蹴りで蒼士を吹き飛ばす場面もあり、ほぼ五分の状況が続いたが、終盤、蒼士の二段蹴りでの左ミドルがクリーンヒットし、隆聖がダウンする。
3R、隆聖も左ボディ等のパンチを当て、必死に前に出て逆転を狙うが、蒼士は左ミドル等を当て続け、逆転を阻止し判定勝ちした。
第2試合 -58kg Fight 3分3R(延長1R)
○伊藤健人(K-1ジム目黒TEAM TIGER/57.9kg)
×倉崎昌史(GET OVER/57.7kg)
判定3-0 (梅木29-28/勝本30-28/三浦30-28)
1R、両者ともミドル、ローを当て合うが、まだ均衡状態。2Rは一転してパンチ主体の攻防。開始まもなく、伊藤が右ストレートでスリップさせると、左ボディを度々当てて攻勢に持ち込む。3Rも接近戦での激しい打ち合いとなり、伊藤が左のテンカオ、左ストレートを随所でうまく当てて倉崎を苦しめ、点差を広げ判定勝ちした。
第1試合 -60kg Fight 3分3R(延長1R)
○西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1甲子園’16 -60kg優勝/59.9kg)
×優谷(ウィラサクレック・フェアテックス西川口/59.8kg)
判定3-0 (伊藤30-26/豊永30-26/芹沢30-26)
1R、サウスポーの優谷に対し、西京兄弟の弟・侑馬が右ミドル、ローを効かせ、終盤にコーナーに詰めての顔面とボディへのパンチラッシュでスタンディングダウンを奪う。2Rも主導権は維持するが、やや慎重な攻めに。3Rは随所でコーナーに詰めてパンチの連打で追い詰め、KOはできなかったが完勝した。
プレリミナリーファイト第3試合 -58kg Fight 3分3R
×鍋島好一朗(NPO JEFA/57.5kg)
○安達元貴(K-1ジム・シルバーウルフ/57.8kg)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)
※1R右ストレートで鍋島に1ダウン
プレリミナリーファイト第2試合 -63kg Fight 3分3R
○中野滉太(POWER OF DREAM/62.9kg)
×田畑 凌(池袋BLUE DOG GYM/63.0kg)
1R 2’11” KO (右飛び膝蹴り)
プレリミナリーファイト第1試合 -70kg Fight 3分3R
△雄人(優弥道場/71.1kg→70.3kg)
△林 完 [たもつ](FIGHT LAB JAPAN TOP TEAM/69.7kg)※チャンタモ 改め
判定(27-27/26-26/26-26)
※雄人が体重オーバー。ファイトマネーの20%没収。1R減点1。林8オンス、雄人10オンスのグローブハンデ
※2R右フックで林に1ダウン、3R右フックで雄人、右ストレートで林に各1ダウン。ホールディング多用で雄人に減点1