GLADIATOR 6.8 大阪 176BOX(レポ):BRAVEの南友之輔、BLACK COMBAT 2位に判定勝ちし6戦無敗でバンタム級王者に。今井健斗、岐阜勢対決制しフライ級王座挑戦権獲得。16歳のルキヤ、初黒星後の再起戦はTKO勝ち
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2025年6月8日(日)大阪・176BOX
レポート:井原芳徳 写真提供:GFスポーツインターナショナル 中継:YouTube ザ・ワンTVチャンネル
BRAVEの南友之輔、BLACK COMBAT 2位に判定勝ちし6戦無敗でバンタム級王者に
第18試合 メインイベント GLADIATORバンタム級王者決定戦 5分3R
○南友之輔(BRAVE)
×パク・ソンジュン(韓国/SSABI MMA/BLACK COMBATバンタム級2位)
判定3-0 (加納29-28/島村29-28/中野30-27)
※南が王者に
1月大会で南と吉田開威の間でGLADIATORバンタム級暫定王座決定戦が組まれたが、南は膝の怪我により欠場していた。吉田の相手はシンバートル・バットエルデネ(モンゴル)に変わったが、シンバートルが前日計量で1.9kgオーバーし、吉田が勝った場合のみ暫定王者と認められる形で試合が行われ、シンバートルが1Rで一本勝ちした。
その後、正規王者の竹中大地が正規王座を返上した。吉田もに参戦するため、南とソンジュンによる正規王者決定戦が組まれた。
南は大阪出身の24歳。伝統派空手をベースとし、中高校生時代にはナショナルメンバーに選ばれたことがある。24年のパリ五輪から空手が正規種目から外れたためMMAに転向。23年9月のプロデビュー戦からGLADIATORに上がり続け、昨年7月のテムーレン・アルギルマー(元バンタム級王者)戦の2R KO勝ちまで5戦4勝(3KO)1無効試合負けなしだ。
ソンジュンは32歳。韓国のBLACK COMBATのバンタム級2位にランクインし、11戦7勝(5KO)3敗1分の好戦績が評価され、GLADIATOR初参戦ながら王座戦に抜てきされた。
1R、南がオーソドックスで構え、サウスポーのソンジュンにプレッシャーをかけ続ける。手数は少ないものの、南は随所で右ストレート、左アッパーを当てる。ソンジュンは終盤に左ボディを当てたが、顔面への攻撃を返せない。記者採点は南。
2R、南はじわじわ攻撃の頻度を上げ、中盤には距離を詰め、コンビネーションの中で左の前手でのフックを当ててソンジュンをひるませる。終盤、ソンジュンも右の前手のジャブを当てるが、すぐに南は右ストれーとを返す。残り1分を切ると、またも南が踏み込んで左フックを当てる。記者採点は南。
3R、後の無いソンジュンがプレッシャーをかける側になり、両脇を差して組み付くが、南は倒れず突き放す。中盤、南は右回り主体でステップを続け、随所で右のパンチを当てる。だが終盤、ソンジュンは足を掛けて倒し、ハーフで押さえ、上からパウンドを連打し、ようやく反撃に転じる。とはいえソンジュンは疲れが溜まっており、攻撃をまとめきれず、南が耐えきって終わる。記者採点はソンジュン。合計29-28で南。ジャッジ1者は意外にも30-27としたが、3者とも南を支持し、南が判定勝ちした。
MMA 5戦目で初のタイトルを獲得した南は「正直、納得のいく結果ではないんですけど、チャンピオンになれました」と話し、関係者に感謝を述べ「今日は通過点と云うにはしょっぱい試合になりました。もっと練習して、絶対に世界の頂きに立ちます。こんなもんじゃないです。GLADIATOR最高」とアピールした。
今井健斗、岐阜勢対決制しフライ級王座挑戦権獲得
第17試合 GLADIATORフライ級王座挑戦者決定戦 5分3R
×久保健太(Asura)
○今井健斗(マーシャルアーツクラブ中津川)
2R 3’52” 肩固め
久保は42歳、今井は25歳。両者とも岐阜在住で、練習仲間でもあるが、今井が寝技のスキルの差で圧倒する展開に。
1R、今井がタックルを仕掛けて倒し、金網際で押さえ、ハーフで押さえる。すぐ久保は立つが、今井は押し込み、片足タックルで倒し、また上から押さえる。今井は金網際から少し離れた場所でコントロールし、中盤過ぎにはマウントを奪う。終盤、今井がバックマウント、サイドと移行しながらも、コントロールを続けて終える。
2R、またも今井がタックルで倒して押さえ、コントロールを続ける。終盤には今井がハーフ、マウントと移行すると肩固めを極めタップを奪った。
マイクを持った今井はデビュー前から世話になっている久保に礼を述べた後、「これでGLADIATOR上位陣全部倒したんで、次、ベルト取れるよう日々の練習を頑張ります。あと、ボーナスください」とアピールした。今井は王者・オトゴンバートル・ホルドバートルへの挑戦権を獲得したが、1月の第5代王者決定戦では1R TKO負けしている。
続けて久保がマイクを持ち「今井健斗、まだまだ若いです。これからも今井健斗選手の応援をお願いします」と今井を激励し、今井は正座をしながら聞き、最後は頭を下げた。
なお、久保はこの試合決定後「自分たちの戦いだけでなく、自分たちの弟子も、お互いのジムに行けなくなりました。それでも試合を受けたのは、こうやって見に来て応援して下さる人たちがいるからです」と明かしており、練習相手の少ない地方選手同士が対戦する場合の困難を明かしていた。
16歳のルキヤ、初黒星の再起戦はTKO勝ち
第16試合 バンタム級 5分3R
×宮川日向[ひゅうが](SMOKER GYM)
○ルキヤ(正道会館大河道場)
2R 0’54” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
ルキヤは奈良出身の16歳。小学6年生からフルコンタクト空手とブラジリアン柔術を始め、キックボクシング、ジュニア修斗、GLADIATORアマチュア等の試合経験を経て、昨年5月のプロMMAデビューから今年1月まで4戦4試合連続1R勝利していた。だが4月大会でベテランの神田T800周一に2R肩固めで一本負け。今回は再起戦となる。対する宮川は10戦4勝6敗。
試合は目まぐるしく攻守の入れ替わる展開に。1R、ルキヤが宮川の蹴り足をつかんでから金網に押し込むと、宮川が脇を差して倒すが、一回転してルキヤが上になる。立った宮川のバックにルキヤが乗るが、宮川は振り落とし、スタンドの展開に戻す。すると宮川は右ストレートを当ててダウンを奪う。宮川が上から鉄槌を落とすと、ルキヤは起き上がってタックルを仕掛けて倒し、上を取り返す。だがルキヤが立つと、宮川は下から顔面をを蹴り上げてひるませ、立ってタックルを仕掛けて上を取り返し、すぐマウントを奪う。しかしこれもすぐルキヤがすぐ脱出しスタンドに戻す。するとパンチの打合いとなり、次第に宮川はダメージが溜まり、ルキヤが組んで左膝蹴りを顔面に当ててひるませ、金網際でバックを奪う。宮川は振りほどきタックルを仕掛けるが、ルキヤは切り、金網を背にしてがぶった状態で鉄槌を連打する。だが途中、ルキヤは右肘打ちを宮川の後頭部に当てる反則を犯し、一時中断する。ルキヤにはイエローカード減点1が科される。スタンドからの再開となり、ルキヤはせっかくの仕留めるチャンスを逃してしまう。最後はお互いパンチを振って終わる。コーナーに戻る両者ともぐったりとしている。記者採点は最後攻め込んだルキヤだが、序盤ダウンを奪った宮川についても不思議ではない。
2R、ルキヤが宮川を金網際に詰め、パンチの打ち合いの展開でガードの甘くなった宮川に、右ストレートを当ててダウンを奪う。ルキヤが上で押さえパウンドを当て続けると、鶴和レフェリーがストップした。ルキヤは粗さは隠せなかったものの、今回も素質の高さを印象付けるファイトを繰り広げた。
小森真誉、GLADIATOR 3連勝
第15試合 ライト級(ノンタイトル戦) 5分3R
○小森真誉(ロータス世田谷/GLADIATORライト級王者)
×望月貴史(BRAVE)
判定3-0 (30-27/29-28/29-28)
両者は23年11月にパンクラスで対戦し、小森が判定勝ちしている。1R、序盤から小森がテイクダウンを奪い、バックマウントを奪い、裸絞めを随所で狙いつつコントロールする。
2R、最初こそ望月がパンチを当てるが、小森ががバックコントロールを続ける。終盤、望月が向き直し、上で押さえ、立つとパンチを連打する。だが望月はテイクダウンを選択すると裏目になり、小森が返して上になって終える。このラウンドのポイントが割れたか。
3R、望月がタックルを仕掛けると、小森はあっさりと切って、バックを取る。結局最後までバックキープし終了。ジャッジ3者とも小森が支持し、小森が判定勝ちでGLADIATORでの連勝を3に伸ばした。
第14試合 ヘビー級 5分3R
○大番高明(パラエストラ広島/元GLADIATORヘビー級王者)
×ブロリー(チームジョリン)※アルブリー・ンジャイ(セネガル/ROOTS GYM)から変更
1R 1’51” アームロック
第13試合 PROGRESSフォークスタイルグラップリング ウェルター級 5分2R
○田中 有(Reliable)
×徳野“一心”和馬(U.B.F)
2R 1’18” アームロック
第12試合 PROGRESSフォークスタイルグラップリング ライト級 5分2R
○石田拓穂(Reliable)
×岸田海輝(reversal gym osaka anne)
2R 4’15” ヒールフック
第11試合 OFGキックボクシング 70kg契約 3分3R
○荒尾裕太(チーム吉鷹)
×イ・スンウク(韓国/マサン・チームスター)
1R 1’48” TKO (レフェリーストップ:左肩の脱臼)
第10試合 フェザー級 5分2R
○國頭 武(BURST)
×ヤン・ジファン(韓国/TEAM HON)
1R 1’48” 肩固め
第9試合 バンタム級 5分2R
×野口蒼太(SMOKER GYM)
○小林佳純(OLBET)
判定3-0
第8試合 ウェルター級 5分2R
○後藤丈季(kyoto SEIKENKAI)
×大道翔貴(TEAMTED)
判定2-1
第7試合 バンタム級 5分2R
○しゅんすけ(OSC)
×原田康平(SMOKER GYM)
2R 1’56” 裸絞め
第6試合 ストロー級 5分2R
×塩川玲斗(修武館)
○諸井裕祐(パラエストラ和泉)
2R 1’17” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第5試合 フライ級 5分2R
○岩崎圭吾(SMOKERGYM)
×千葉琉偉(We are the one)
判定3-0
第4試合 ライト級 5分2R
×LUCKYBOY慶輔(U.B.F)
○友實達也(ゼロ戦クラブ)
1R 2’42” 肩固め
第3試合 フライ級 5分2R
×澤田政輝(矢田道場)
○福島祐貴(BURST)
1R 1’51” 三角絞め
第2試合 フェザー級 5分2R
○コウ(all my homies)
×山下 魁(We are the one)
1R 1’58” TKO (レフェリーストップ:パンチ)
第1試合 ライト級 5分2R
○拳椰(BRAVE)
×フラビオ・ディオゴ(ブラジル/Tree BJJ)
判定3-0
【オープニング】
第4試合 ヘビー級 5分1R
×松本洋平(N★TRUST)
○秦 康太(SMOKER GYM)
1R 0’21” TKO (レフェリーストップ:パンチ)
第3試合 フェザー級 5分1R
○谷川 渉(BURST)
×内山裕太郎(毛利道場)
1R 3’06” 裸絞め
第2試合 バンタム級 5分1R
×田口大貴(reversal gym osaka anne)
○小林龍輝(BURST)
1R 0’42” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第1試合 フライ級 5分1R
×藤原健介(パラエストラ加古川)
○谷口隆元(DOUBLE)
1R 3’47” TKO (レフェリーストップ:パンチ)