Breakthrough Combat 5.14 東京(レポ):BRAVEの熊崎夏暉、フィリピン王者に判定負けし5戦目で初黒星。石井逸人は無効試合に。新婚の竹本啓哉が一本勝ち。Progressグラップリングは森戸新士&椿飛鳥が勝利

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Breakthrough Combat(ブレイクスルー・コンバット)04
2025年5月14日(水)東京都内・非公開会場(ザ・ワンTV YouTubeチャンネルにて生中継)
レポート:井原芳徳 写真提供:PROGRESS実行委員会
BRAVEの熊崎夏暉、フィリピン王者に判定負けし5戦目で初黒星
第6試合 メインイベント MMA バンタム級 5分3R
○ジョン・オルニド[John Ornid](フィリピン/Zeus Combat Leagueバンタム級王者)
×熊崎夏暉(BRAVE)
判定3-0 (太田30-27/出口30-27/梅木30-27)
「現状を突き抜け、閉塞感を打ち破るための戦い」「世界への突破口」をテーマに、MMA・グラップリングの無観客試合を行うBreakthrough Combatは、今回が4回目で今年は2大会目。メインとセミには無敗の日本人の若手が登場し、東南アジア出身の選手たちを迎え撃った。
熊崎はMMA 4戦全勝の24歳。GRACHAN、HEATで試合を重ね、2月のBreakthrough Combatに出場予定だったが足首を負傷したため欠場し、今回初参戦する。オルニドはMMA 6戦5勝1敗の21歳。23年3月のGLADIATORに来日したことがあるが、無効試合になっていた。その後、フィリピンの大会でタイトルを獲得し再来日した。
試合は打撃で先手を取ったオルニドがその流れをキープする展開に。1R、熊崎が左ジャブを振りつつ、右フックを放つが、オルニドはカウンターで右フックをクリーンヒットする。熊崎は一瞬腰が落ち、持ち直すと、タックルを仕掛けるが、オルニドは簡単に突き放す。中盤、オルニドはプレッシャーをかけ、右カーフキックを随所で当てる。終盤、熊崎が片足タックルからテイクダウンを奪うものの、すぐにオルニドは立つ。スタンドの攻防のまま終わる。記者採点はオルニド。
2R、オルニドは右のストレート、カーフを随所で的確に当て、熊崎のタックルも切り続け、離れ際に右膝蹴りもボディに当て、主導権を維持する。苦しそうな顔を見せて下がる熊崎に、オルニドは左ミドルも強打する。終盤、オルニドの右フックのカウンターで、熊崎はタックルを仕掛けて倒すが、オルニドは座った状態で下がり、金網を背にしてスタンドに戻す。オルニドは右カーフを当て続け終える。記者採点はオルニド。
3R、オルニドは変わらずスタンドでプレッシャーをかけ、タックルを切り続け、随所でパンチとカーフを当てる。オルニドは攻撃をあまり出さないが、防御が堅く、熊崎は打開の糸口をつかめないまま終了。記者採点はオルニド。合計30-27でオルニド。ジャッジ3者も同じ採点で、オルニドが判定勝ちした。
山崎蒼空、インドネシアの選手に判定勝ちしプロ7連勝
第5試合 コーメインイベント MMA 58.5kg契約 5分3R
×ザヒド・アフメド[Zahid Ahmad](インドネシア/team侍)
○山崎蒼空[そら](マッハ道場/パンクラス・フライ級11位、ネオブラッド・トーナメント2024同級優勝)
判定0-3 (太田27-30/出口27-30/梅木26-30)
山崎は6戦全勝。2月大会で韓国のベ・ジュンウに2R TKO勝ち。今回は韓国の元Black Combatフライ級王者のイ・ジュンヨンとの試合が最初組まれていたが、ジュンヨンが右手小指の骨折により欠場した。大会1週間前に山崎の相手として発表されたアフメドは在日インドネシア人。キック戦績8戦7勝(4KO)1敗でプロでのMMAは初挑戦となる。
1R、開始すぐから山崎がタックルを仕掛けて倒し、トップキープする。もがくアフメドのサイド、バックを奪い、パウンドを当てて追い詰める。山崎はマウントに移行し、肩固めを仕掛ける。終盤、山崎は解除した後もトップキープする。最後は立ち、右フックを当て、タックルで倒して終える。
2R、山崎がまたもタックルであっさり倒し、サイド、上四方、マウント、バックと自在にポジションを移行する。終盤、山崎はマウントからパウンドを度々当てるが、攻め疲れが見え、なかなか仕留め切れない。
3R、山崎はこのラウンドもタックルで倒し、グラウンドコントロールを続け、随所でパウンドを当てるが、なかなか仕留めきれない。最後、アフメドが下から蹴り上げを放ち、三角絞めを狙って終了。3Rともポイントを取り、山崎が判定勝ちした。
山崎はデビュー以来の連勝を7に伸ばした。勝利者インタビューで山崎は、仕留めきれなかったせいもあってか「やっていることを間違えたり、過信するところがありました。作り直します。足りないことがばかりなので、もうちょい頑張らないといけないと思いました」と反省した。
石井逸人、上田祐起のローブローでノーコンテストに
第4試合 MMA バンタム級 5分3R
―石井逸人(TRIBE TOKYO MMA/元修斗バンタム級環太平洋王者、Brawlフェザー級王者)
―上田祐起(Reliable)
2R ノーコンテスト
石井は修斗を長らく主戦場としつつ、昨年10月にグアムのBrawlでベルトを獲得し、今回日本の大会に戻ってきた。兵庫出身の上田はかつてパンクラスを主戦場とし、最近は福岡でのBLOOM、大阪でのGLADIATORで試合を重ね、今回、実績で上回る石井と戦うチャンスが巡って来た。
1R、上田はサウスポーで構えて開始すぐからプレッシャーをかける。通常の大会よりもケージが小さめなせいもあってか、石井が金網を背にしてしまうと、上田は左ハイを放つ。これはガードの上に当たったが、続けて放った左ストレートがクリーンヒットし、石井の腰が落ちる。上田は左ストレートで襲い掛かり、石井はタックルを仕掛けて難を逃れる。上田は切って、バックに回り、下に崩れつつも腕十字を狙う。中盤、回復した石井は防御して外し、トップキープし、随所でパウンドを当てて挽回する。終盤、上田は下から鉄槌を当てて反撃する。最後は足関の取り合いで終わる。記者採点は上田。反撃し攻める時間の長かった石井につけるジャッジがいても不思議ではない。インターバル終了後、上田のグラウンド状態での蹴り上げの反則に対し、高本レフェリーがイエローカード(減点1)を宣告する。
2R、上田は1R序盤同様にプレッシャーをかけ、石井はサークリングで対処する。お互いヒットが乏しいが、中盤には石井も前に出て左ストレートを当てるように。ところが上田が左インローを放つと、ローブローとなってしまう。石井はうずくまって度々悲鳴を上げ、ダメージが大きく、試合続行不能と判断され、試合全体の半分を過ぎていないことから、ノーコンテストとなった。石井は冷や汗を流し、セコンドに肩を担がれながら退場した。
新婚の竹本啓哉、ピンチ乗り越え一本勝ち
第3試合 MMA バンタム級 5分3R
×ガドウィン・ランバヤン[Godwin Langbayan](フィリピン)
○竹本啓哉(ALIVE/元GLADIATORバンタム級王者)
1R 3’03” 横三角絞め
ランバヤンはメインイベントに登場したオルニドのトレーニングパートナー。1R、両者サウスポーで構え、ランバヤンが左ストレートを当てると、竹本は左ストレートを当て返しつつ、タックルを仕掛けて倒す。竹本は金網際でハーフで押さえ、ランバヤンが立とうとする動きに合わせ、バックを取り、下に崩れながら腕十字をしかける。ランバヤンは持ち上げて竹本を頭からマットに落とすスラムを2度仕掛ける。竹本はその後も腕をつかみ続けるが、ランバヤンは脱出に成功し、腰を上げて左のパウンドを2連打すると、これが効き目を発揮する。ランバヤンはハーフに移り、左肘も当てる。だが竹本は下から横三角絞めを仕掛けつつ、リバースすると、最後はランバヤンがタップした。
勝利者インタビューで竹本は「バスター、滅茶苦茶、首、痛かったです」と試合を振り返り、さらに感想を聞かれると「私事ですが、先月入籍しました。そんな最中の試合なんで、絶対勝ちたいと思っていたんですけど、バスターもらった時はどうしようかと思ったんですけど、切り替えて良かったです」と述べ、今後の目標について尋ねられると「生活をうまく行かせます」と笑顔で話した。
森戸新士、元DEEP王者イ・ソンハを1Rで仕留めProgress 5連勝
第2試合 グラップリング Progress暫定ウェルター級チャンピオンシップ 5分3R
○森戸新士(日本/暫定王者)
×イ・ソンハ[Lee Songha](韓国/挑戦者、元DEEP&BLACK COMBATライト級王者)
1R 2’14” 裸絞め
※森戸が3度目の防衛
1R、森戸は開始すぐに引き込み、2ポイントを献上しつつ、すぐさま足を取りヒールフックを仕掛ける。ソンハは顔をしかめる場面もあるが、足を引き抜く。森戸が再び足をつかむと、ソンハも足を取り返し、足関勝負を狙うが、逆に森戸は固執せず解除し、リバーサルに成功し、2点を奪い返す。森戸はサイド、上四方で押さえ、ソンハが立つ動きに合わせてオンブになり、バックテイクの2点を奪う。すると森戸は裸絞めを極めタップを奪った。
森戸は「韓国のMMAチャンピオンですが、寝技で真っ向勝負してくれんで、やりやすかったです。(ソンハが)足関逃げることで、トップのプレッシャーが無くなっていたんで、それを使って上を取って、バック取って極めることができました」と試合を振り返り「これでProgress 5連勝です。強い選手と引き続き戦っていきたいです」と今後について語った。
椿飛鳥、グラップリング戦でポイント差勝ち「MMAが一番だと証明する」
第1試合 グラップリング Progressフェザー級 5分2R
×大脇征吾(リバーサルジム横浜グランドスラム)
○椿 飛鳥(トライデントジム/修斗フェザー級世界4位)
ポイント4-6
前回大会で中島太一に1R腕十字で一本勝ちした大脇が、引き続きMMAの選手と対戦した。椿は昨年12月大会でProgressルールで城戸泰介にポイント2-8で勝利している。3月の修斗でSASUKEの王座に挑戦したが2R一本負けし、再びProgressルールの試合に挑んだ。
1R、椿がタックルを仕掛けて倒し、2点を取るが、大脇はギロチンチョークで迎撃し締め上げる。そのまま大脇は立つと、ギロチンを解除し、すぐに腕十字を仕掛ける。大脇はリバーサルで2点を奪う。椿は金網際で上から押さえながら防御し、終盤に入ると外す。椿はトップを取ったため2点を奪い返し、ポイント上では逆転する。最後、大脇がスタンドに戻し、スクランブルの1ポイントを奪う。これで3-4に。
2R、大脇が足関を狙うが、椿は防御し、すぐにタックルを仕掛けて倒してトップキープし、2点を奪う。大脇は下から執拗に腕十字を狙うが、椿が防御を続ける。最後はまたもスタンドに戻り、大脇が1点を取り終了。トップでの2ポイントを3度取った椿がポイント差で勝利し、Progressで2連勝した。
椿は「3月16日の修斗のタイトルマッチで負けて、この試合を練習試合と言っていたんですけど、真剣に取り組んだ練習でした。うれしいです。最初腕十字入ったとき、力強くてマジかよと思いました。ギロチンも焦りました」と笑顔で語り、今後について聞かれると「どこの団体でどうなりますとか言えないんですけど、MMAが大好きだし、MMAが一番だと信じているので、それを証明するため戦っていきます」と語り、修斗以外への進出を示唆している。










