RWS 2.22 ラジャダムナン(レポ):伊藤紗弥、カオスアイとの接戦制す。藤原乃愛、シンガポールの選手に判定勝ち。品川朝陽、体重オーバーのウズベキスタン人選手に判定負け
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ラジャダムナン・ワールドシリーズ(RWS)
2025年2月22日(土/現地時間)タイ・バンコク・ラジャダムナンスタジアム
レポート:井原芳徳 Photos by (C)Rajadamnern World Series
品川朝陽、体重オーバーのウズベキスタン人選手に判定負け
第3試合 127ポンド(57.6kg)契約 3分3R
×朝陽・エイワスポーツジム[品川朝陽](エイワスポーツジム/ラジャダムナン認定フェザー級13位、元WBCムエタイ世界&ルンピニー日本スーパーバンタム級王者、元ムエサイアム・バンタム級王者)
○サマンダ・カサノフ[Samandar Khasanov](ウズベキスタン)
判定0-3 (27-30/28-29/28-29)
朝陽は昨年12月のRWS横浜大会でニコラス・レイテ・シウバに1R KO勝ちして以来の試合。今回の相手、カサノフは計量で300gオーバーし、罰金が科された状態で試合が行われた。カサノフは11戦9勝1敗1分の18歳の新鋭だ。
1R、両者右ローを蹴り合い、朝陽は左ボディを当てるが、カサノフは細かいステップで的を絞らせなくし、左右の前蹴り、膝蹴りを当て、バックスピンキックも絡め、やや積極的に攻める。ジャッジ3者ともカサノフを支持する。
2R、朝陽は左ボディ、フック、右ローを当てるが、カサノフはひるまず、顔面への左右の前蹴りといった大技で印象を作る。空振りが続くが回転技も多用し、観客を沸かせて味方につける。ジャッジは3者ともカサノフを支持し、点差を広げる。
3R、朝陽は圧力を強めパンチを振るい、左ボディを当てる場面もあるが、カサノフはある程度かわし続け、時折前蹴りとパンチを当て、反撃を封じて終了。カサノフが逃げ切る形で判定勝ちした。
伊藤紗弥、カオスアイとの接戦制す
第2試合 女子104ポンド(47.17kg)契約 2分3R
○伊藤紗弥(尚武会/ラジャダムナン認定女子ミニマム級7位、WBCムエタイ&WMC世界女子ミニフライ級王者、BOM女子ライトフライ級王者、IPCC世界女子アトム級王者、元WPMF世界女子ピン級王者)
×カオスアイ・ポーコブクア[Kaosuay](タイ/ラジャダムナン認定女子ミニマム級9位)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
伊藤10月のタイでのRWSでのラジャダムナン認定女子ミニマム級王座決定戦での再戦でパヤーフォンに判定負け。12月のRWS横浜大会でのモンクッペットとのランカー対決でも判定負けしている。今回もランカーのカオスアイとの戦いとなった。
1R、伊藤が離れて距離を取りつつ、右ロー、ミドルを積極的に放つ。終盤、カオスアイが組んで膝を連打するが、最後は伊藤が左前蹴りで吹き飛ばして好印象で終える。伊藤がポイントを先取する。
2R、カオスアイが組み相撲の展開に持ち込み、膝を当てて流れを変える。伊藤は捕まる時間が増えるが、離れれば左ミドルを当て、組み際に右ストレートや肘を当て、正味の攻撃ではギリギリで差をつける。ジャッジ3者とも伊藤を支持する。
3R、カオスアイは左ボディを当てつつ、組んではねじ込むように右膝を当てて印象を作る。伊藤は捕まる時間が2R以上に増えるが、ダウンはせず終え、点差を守り切り判定勝ちした。
藤原乃愛、シンガポールの選手に判定勝ち
プレリミナリーファイト第1試合 女子102ポンド(46.26kg)契約 2分3R
○藤原乃愛(尚武会フジワラムエタイジム/ラジャダムナン認定女子ミニマム級1位)
×タン・スアン・ユン[Tan Xuan Yun](シンガポール/ラジャダムナン認定女子ミニマム級11位)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
藤原は昨年9月、RWSの登竜門的大会・ラジャダムナン・ノックアウトで勝利。10月のBOM、12月のRWS横浜大会で勝利し、今回はプレリムながらもタイでのRWSに登場した。
1R、藤原が序盤から左ミドル、前蹴りで積極的に攻め、主導権を握る。最後は組んでの膝、バック肘も当てる。タンは後手に回っている感がある。
2R、タンは前に出て挽回を狙い、パンチを当てるが、藤原は組んで膝を当て、終盤には左ストレートを当て、主導権を与えない。
3R、藤原が前に出続け、左ミドル、ロー、ストレート等で攻め続け、ほとんどタンに攻めさせず終了。点差を広げ判定勝ちした。