GLADIATOR 10.6 大阪 176BOX(レポ):ダギースレン&パン・ジェヒョクが日本勢破りフェザー級王座挑戦者決定戦で再激突。日本拳法出身の木村柊也&硬式空手出身の吉田開威が衝撃KO勝ち
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2024年10月6日(日)大阪・176BOX
レポート:井原芳徳 写真提供:GLADIATOR事務局
ダギースレン&パン・ジェヒョクが日本勢破りフェザー級王座挑戦者決定戦で再激突
第14試合 メインイベント GLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメント準決勝 5分3R
×チハヤフル・ヅッキーニョス(MIBURO)
○ダギースレン・チャグナードルジ[Dagiisuren Chagnaadorj](モンゴル/shandas Devjee/MGL-1フェザー級王者)
2R 4’19” 裸絞め
GLADIATORフェザー級王者・河名マストへの挑戦権を争うトーナメントの一回戦4試合が7月7日の大阪大会、7月12日の東京からの生配信大会で行われ、4選手が勝ち残った。松嶋こよみはUFCに多数の選手を輩出している米国のLFAと出場契約を結び、LFAと協力関係にあるGLADIATORも快く送り出した。松嶋はトーナメント棄権となり、リザーブファイトで田口翔太に勝利した水野翔が準決勝に繰り上がった。
今大会では準決勝2試合が行われ、海外勢が日本勢を下し決勝に進んだ。
ヅッキーニョスとダギースレンは昨年6月のフェザー級王座決定トーナメント準決勝で対戦し、ダギースレンが判定2-1で勝利している。再戦はダギースレンの完勝に。
1R、ヅッキーニョスはサウスポー、ダギースレンがオーソドックスで構え、見合う状態が続く。終盤、ヅッキーニョスがタックルを仕掛けて押し込むが、ダギースレンは体を入れ替えつつ潰して金網に押さえつけ、右のパウンドを当てて終える。
2Rもお見合いが続き、中盤過ぎにヅッキーニョスがタックルでテイクダウンを奪う。ヅッキーニョスはハーフからパスガードに成功するが、ダギースレンは完全に押さえつけられる前に両脇を差してリバースに成功し、サイドを奪い返す。ダギースレンはパウンドを当て、バックマウントを取り、裸絞めを極めてタップを奪った。ダギースレンは20万円のボーナスを獲得している。
第13試合 セミファイナル GLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメント準決勝 5分3R
×水野 翔(STYLE)
○パン・ジェヒョク[Bang JaeHyuk](韓国/コリアントップチーム/元王者)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
1R、スタンドの攻防が続き、サウスポーの水野に対し、ジェヒョクが左ジャブを突きつつ、右ストレートやローを随所で当て、主導権を維持する。
2Rもジェヒョクが打撃で優位をキープする。終盤、水野がタックルを仕掛け押し込むが、ジェヒョクはすり抜けると、すぐさまバックマウントを奪い、裸絞めを狙って水野を追い詰める。
3Rもジェヒョクのペースに。水野のタックルをジェヒョクが切り続け、随所で鉄槌や肘を当てる。終盤、またもジェヒョクがバックを奪い、裸絞めを狙う。最後は水野が上になり、ようやく肘を当てるが、ジェヒョクが下からしがみついて終了。ジャッジ3者とも3R全てジェヒョクにつけ、ジェヒョクが判定勝ちした。
この結果、ダギースレンとジェヒョクが挑戦者決定トーナメント決勝に進んだ。両者は昨年9月のフェザー級王座決定トーナメント決勝戦で対戦し、ダギースレンは計量で1.75kgオーバーし、ジェヒョクが判定勝ちしている。
日本拳法出身の木村柊也、硬式空手出身の吉田開威が衝撃KO勝ち
第12試合 フェザー級 5分3R
○木村柊也[しゅうや](BRAVE)
×キム・ウィジョン(韓国/JB MMA GYM/Angel’s FC暫定ライト級王者、ICKFフェザー級王者)
1R 1’09” TKO
木村は徳島出身の24歳。3歳から日本拳法を習い、明治大学1年生のときに全日本大会で優勝し、プロレスラーの拳王と並ぶ最年少優勝を果たす。2年生と3年生のときはコロナ禍の影響で大会が中止となり、4年生のときの大会でも優勝し2連覇を成し遂げた。大学2年のときからBRAVEでMMAを習い、昨年12月のGLADIATORでプロデビュー。3月・5月の試合含め3試合とも1R序盤でKO勝ちしている。今回、初の国際戦でも圧倒的な強さを見せる。ウィジョンは柔道をベースとし、MMA 8戦5勝(3KO)3敗の32歳。
1R、お互い右ローを当て、ウィジョンは組みを繰り返すが、木村は離れ続ける。すると木村は少し離れてから、一気に詰めて左フックをヒット。頭をかすめるような当たり方だったが、ウィジョンが少しひるむと、木村は隙を逃さず左右のパンチを振う。ウィジョンがタックルで組もうとすると、木村は押し倒し、足にしがみつくウィジョンに右の重みのあるパウンドを連打したところでレフェリーがストップした。
マイクを持った木村は「今回、初の国際戦で、木村どんな方々も、見ている方は思っていたと思いますけど、僕とやると誰でもこうなります」と話して笑みを浮かべ「次、2試合、グラジのベルトの懸かったトーナメントをやると思うんですけど、自分もここで戦っている以上、ここのベルトを絶対に取らないといけないんで、狙います」と宣言した。木村は今大会出場選手最多の50万円のボーナスを獲得している。
第11試合 バンタム級 5分3R
○吉田開威[かい](朋武館)
×上田祐起(リライアブル)
2R 4’54” TKO (レフェリーストップ:右回転肘打ち)
吉田は剛柔流空手、硬式空手の実力者。23年6月にGLADIATORでMMAデビュー以来5連勝中で、今年6月に中国のWKG&M-1で中国の選手を10秒でKOし、GLADIATORに戻って来た。
1R、吉田はスイッチを繰り返し、左右のミドルを強打する。だが、上田は組み付くとテイクダウンを奪い、すぐさまバックを取り、裸絞めを狙う。上田の腕が吉田のアゴの下に入る場面もあるが、吉田は間一髪で防御する。終盤、吉田は脱出するが、上田が左ストレートを当て、最後も倒してマウント、バックで攻め、吉田を追い詰める。
2R、両者サウスポーで構え、慎重に見合う状況が続く。吉田は右ストレートを時折当てる。終盤、上田がようやく組み付き、金網際で倒して、またもバックを奪う。だが吉田は体をひねって正対すると立ち上がる。残り10秒を切り、上田も立つが、吉田は右のバック肘打ちをクリーンヒット。不意打ちを食らった上田が倒れると、ダメージが大きく、すぐさまレフェリーがストップした。
マイクを持った吉田は「タイトルマッチのチャンスをくれるとうれしいです」とアピールした。吉田は30万円のボーナスを獲得している。
第10試合 ウェルター級 5分2R
○森井 翼(LIGHT CLUB)
×チョモランマ1/2(総斗會 三村道場/WARDOGウェルター級王者)
1R 0″34″ TKO
第9試合 フライ級 5分2R
×宮川日向(SMOKER GYM)
○今井健斗(マーシャルアーツクラブ中津川)
判定3-0
第8試合 フェザー級 5分2R
×野口蒼太(SMOKER GYM)
○福田泰暉[たいき](team STAKE/WARDOGフェザー級王者)
1R 2’15” TKO
第7試合 バンタム級 5分2R
○ルキヤ(正道会館 大河道場)
×しゅんすけ (OSC)
1R 2’28” TKO
第6試合 フライ級 5分2R
×澤田政輝(矢田道場)
○荒木 凌(ロータス福岡/WARDOGフライ級王者)
1R 0’42” 裸絞め
第5試合 フェザー級 5分2R
○田口翔太(Asura)
×藤井丈虎(SMOKER GYM)
1R 4’14” TKO
第4試合 ウェルター級 5分2R
○後藤丈季(京都政拳会)
×趙 大貴(リバーサルジム東京セコンドアウト)
判定3-0
第3試合 ライト級 5分2R
○磯嶋祥蔵(N★TRUST)
×キンコンカンコンケンチャンマン(U.B.F)
判定3-0
第2試合 フライ級 5分2R
○古賀珠楠(STYLE)
×藤原浩太(KING GYM KOBE)
判定3-0
第1試合 フライ級 5分2R
○田中義基(皇子山MMA)
×村田和生(戦ジム)
判定3-0
【オープニングファイト】
ライト級 5分1R
×LUCKYBOY慶輔(U.B.F)
○健椰(BRAVE)
判定0-3
フライ級 5分1R
○岩崎圭吾(SMOKER GYM)
×古賀琉斗(STYLE)
判定3-0
バンタム級 5分1R
○原田康平(SMOKER GYM)
×菱田景太(SWAG GYM KYOTO)
1R 1’34” 裸絞め
55kg契約 5分1R
○伊藤瑛大郎(Reliable)
×枦山祐気(BRAVE)
1R 2’41” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
バンタム級 5分1R
×川口彪弥(ENCOUNTER)
○高橋風我(BRAVE)
判定0-3