ONE 3.15 ルンピニー(レポ):内藤大樹、キルギスの選手に判定勝ちし連敗脱出。初参戦の小清水涼太、タイ人選手に逆転KO勝ちしボーナス獲得。石黒翔也、グラップリング戦で寒河江寿泰に判定勝ち
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ONE Friday Fights 54
2024年3月15日(金)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳 写真:(C)ONE Championship
内藤大樹、キルギスの選手に判定勝ちし連敗脱出
第3試合 キックボクシング 136.4ポンド(61.87kg)契約 3分3R
×シャーゾット・カブトフ[Sherzod Kabutov](キルギス)
○内藤大樹(BELLWOOD FIGHT TEAM/ONEキック・フライ級3位、元シュートボクシング日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
判定0-3
内藤は村越優汰、原口健飛に勝利し、那須川天心には2度KO負け。19年からONEに参戦し10戦6勝4敗(Road To ONEの1試合除く)。21年には元ONEキックフライ級王者のペッダムに判定勝ち。22年はムエタイ・フライ級GPに参戦したが、一回戦でスーパーレックに判定負けした。9月の再起戦ではアミール・ナセリに判定勝ち。昨年はONE Friday Fightsで2戦し、7月にデッドゥアンレック・ティーデ99に判定負けし、10月にゴントラニー・ソーソンマイに判定負けしている。ムエタイルールの試合が続いていたが、今回は2年半ぶりにキックルール(肘無し、つかんでの攻撃制限あり、ボクシンググローブ着用)での試合となる。
対するカブトフは25歳。22年5月のONE初戦ではデニス・ピューリックに判定勝ちしたが、その後は昨年、ONE Friday Fightsで4試合し、タイ人のナックロップ、ゴントラニー、チョーファー相手に4連続で判定負けしている。
1R、蹴りの応酬が続く中で、内藤は与座優貴を彷彿とさせる奥足狙いの右インローを効かせる。内藤は前足狙いの左インローも絡め、カブトフの両足に着実にダメージを与える。カブトフはパンチやバックハンドブローを放つが、バランスを崩しがちだ。記者採点は内藤。
2R、内藤は変わらず左右のインローを当てると、終盤、カブトフがパンチを振り回したタイミングで、左ハイキックを当ててダウンを奪う。
Taiki Naito’s head kick hits the target @taikick0113 #ONEFridayFights55 | Live Now
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3R、カブトフは逆転を狙って圧を強めるが、内藤はフェイントとステップを駆使して入らせず、自分のロー、左ミドルを的確に当て続け、反撃を封じて終了する。記者採点は内藤。合計26-30で内藤。ジャッジ3者もダウンを奪った内藤を支持し、内藤が判定勝ちした。
初参戦の小清水涼太、タイ人選手に逆転KO勝ちしボーナス獲得
第2試合 ムエタイ 137ポンド(62.14kg)契約 3分3R
×ジョーカー・パサイシ[Joker Paesaisi](タイ)
○小清水涼太(KING LEO)
3R 0’54” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
小清水は富山県氷見市のKING LEOに所属する24歳。BOMを主戦場とし、最近2試合はいずれもOFG着用のONEと同様のルールで試合をし、昨年8月、KJヒロシにKO勝ちしたが、10月に羅向にわずか42秒でKO負けしている。対するジョーカーは19歳。昨年11月のONE初戦ではセクサンに判定負けしている。
1R、小清水はサウスポーで中央側で構えるが、ジョーカーはロープ際まで下がらない位置で右のミドルを随所で当て、パンチも絡める。小清水も左ストレート、インローを返すが、ややジョーカー相手に攻めあぐねている感がある。記者採点は僅差だがジョーカー。
2R、小清水は最初から圧力を強めてロープに詰め、パンチをボディ都顔面に当てて先手を取るが、さらに右テンカオで攻めたところで、逆にジョーカーが左フックを合わせてダウンを奪う。小清水はそれでもテンカオを出し、パンチをもらっても前に出てパンチを返していると、少しずつジョーカーのほうにダメージが溜まり、中盤からはジョーカーがロープかコーナーを背負う時間が続く。ジョーカーはフェイントとステップで小清水の追撃を封じて、このラウンドをしのぎ切る。記者採点は10-8でジョーカー。
3R、小清水は変わらず前に出ると、左のテンカオをクリーンヒットする。するとジョーカーの動きが止まり、小清水はさらに左ボディを当て、ジョーカーをコーナーに詰める。小清水はボディと顔面にパンチを当て続けると、ジョーカーがサンドバッグ状態でもらい続けたところでレフェリーがストップした。
UNLOADING Ryota Koshimizu rallies for a third-round TKO!#ONEFridayFights55 | Live Now
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試合後のインタビューで小清水は「何があっても最後まであきらめず絶対KOしてやると思って戦っていました」と話し、35万バーツ(145万円)のボーナス獲得が発表されると「アイムハッピー」と叫んだ。
石黒翔也、グラップリング戦で寒河江寿泰に判定勝ち
第1試合 サブミッション・グラップリング バンタム級 12分
○石黒翔也(カルペディエム三田)
×寒河江寿泰(今成柔術)
判定3-0
ONE Friday Fightsでは初のグラップリングマッチは、日本人同士の対決となった。
石黒が開始すぐからカニ挟みからの足関節技をトライし続けるが、寒河江は対処を続ける。1分過ぎ、寒河江は同様に足関を狙いつつ、石黒が寝転んだところで、寒河江が上になり、サイドを取って、すぐにマウントを奪う。2分過ぎ、寒河江は脱出して足関を狙うが、石黒は難なく対処し、またもマウントを奪う。
その後もスタンドに戻り、石黒が仕掛ける展開が繰り返される。終盤も石黒が足関を狙い、逃げられても上をキープする。最後は寒河江も足を取りに行くが時間切れに。試合全体で主導権を長時間握っていた石黒が判定勝ちした。