ONE 2.9 ルンピニー(レポ):タイガームエタイ所属の佐藤知稀、タイ人選手との接戦制す。奥山雅仁、ロシア人選手に判定負け
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ONE Friday Fights 51
2024年2月9日(金)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳 写真:(C)ONE Championship
タイガームエタイ所属の佐藤知稀、タイ人選手との接戦制す
第1試合 ムエタイ 138ポンド(62.60kg)契約 3分3R
○佐藤知稀[ともき](タイガームエタイ)
×チュースアン・チューマルンファーム[Chusuan Chumaroonfarm](タイ)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
佐藤はプーケットのタイガームエタイで練習する32歳。タイやオーストラリアで試合をしており、ムエタイ戦績10戦6勝3敗1分。チュースアンは20歳で、KNOCK OUTを主戦場とする古村光にタイで勝った実績がある。両者ともONE初出場だ。
1R、佐藤がパンチの連打を当てるが、チュースアンが中央で構えてプレッシャーをかけ、右ミドルを的確に当てる。中盤には両者右肘を打ち合う。終盤、佐藤が右フックを当てるが、チュースアンも左フックを返す。その後はチュースアンが右ストレート、肘、ローを的確に当て、やや優位で終える。記者採点はチュースアンだが割れても不思議ではない。
2R、佐藤が右肘を当てるが、チュースアンは首相撲からの右膝蹴りをお返しする。中盤から佐藤が左ジャブのヒットを増やすが、チュースアンは前に出続け、随所で右ストレート、左ミドル等を返す。僅差のため判定は割れそうだ。記者採点は迷ったが手数で上回った佐藤
3R、佐藤が序盤からボディと顔面にパンチを連打し先手を取る。チュースアンは耐えて右肘やストレートや左ミドルを返すが、佐藤は前に出て、左ジャブ、左ボディ等を当て、チュースアンにダメージを与える。終盤、チュースアンはしんどそうで、前に出るが攻撃が少ない。逆に佐藤は回りつつ、左ジャブ、ミドル等を当て、やや優位で終える。記者採点は佐藤。合計29-28で佐藤。チュースアンが勝ちでも不思議ではいないぐらいの接戦だったが、3Rを確実に取った佐藤が判定勝ちした。
OISHI GYMの奥山雅仁、ロシア人選手に判定負け
第2試合 キックボクシング 138ポンド(62.60kg)契約 3分3R
×奥山雅仁(OISHI GYM)
○テミルラン・ベクムルザエフ[Temirlan Bekmurzaev](ロシア)
判定0-3
奥山はONE初参戦。キック13戦10勝(4KO)3敗の20歳。シュートボクシング日本ウェルター級王者・奥山貴大の弟。昨年6月の修斗大阪大会で行われた全日本新空手道連盟認定のCKC 2023 -63kgトーナメント(RISE同様のルール)で吉岡龍輝と成尾拓輝に勝利し優勝。8月のRISE後楽園大会では陽勇に判定負けしたが、12月のホーストカップでは宮本雅大に判定勝ちしている。対するベクムルザエフはONE Friday Fights 3戦1勝2敗の25歳。
奥山のセコンドにはジムの先輩の大﨑一貴がつく。1R、開始すぐから長身の奥山が前に出て右ミドルを当てるが、ベクムルザエフは左ボディ、左フックの連打を決め、その後も左フックを的確に当て続ける。ベクムルザエフは左ミドルも絡めるように。だが終了間際、奥山の左右のテンカオが当たり出し、右フックにもつなげ、巻き返して終える。記者採点はベクムルザエフ。奥山の巻き返しがもう少し早く、大きなダメージを与えていれば、奥山につく可能性もあった。
2R、ベクムルザエフの左ローがローブローとなり一時中断する。再開後、お互いヒットは減るが、奥山が左テンカオ、左ボディ、ベクムルザエフが左フックを随所で当てる。記者採点は若干だが強打の目立った奥山だが、割れても不思議ではない。
3R、ベクムルザエフは点差をつけようと、積極的にパンチを振うが、精度は低い。奥山も攻撃は少ないものの、左右のテンカオや首相撲からの膝を随所で当てる。中盤過ぎ、奥山の首相撲からの左膝がローブローとなり一時中断する。すると再開後、ベクムルザエフは残り時間が短いことを意識してか、パンチを振うと、左右のフック、右のバックハンドブローが度々当たり、奥山は後退してしまい、最後に印象を悪くする。記者採点はベクムルザエフ。合計28-29でベクムルザエフ。ジャッジ3者ともベクムルザエフを支持し、ベクムルザエフが判定勝ちした。