ONE 11.10 ルンピニー:ONE 2戦目のリカルド・ブラボ「アルゼンチンの家族が日本に住むために、またボーナスを取りに行きます」
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ONE Friday Fights 40(11月10日(金) タイ・バンコク・ルンピニースタジアム)に出場するリカルド・ブラボのインタビューがONE Championshipから届いた。大会の模様はABEMAにて生中継される。第6試合のブラボは23時ごろ登場の模様だ(ONE試合写真提供:(C)ONE Championship)
第6試合 ムエタイ 165ポンド(74.84kg)契約 3分3R
リカルド・ブラボ(アルゼンチン/ウィラサクレック・フェアテックス/RISEミドル級(70kg)5位、M-1世界スーパーウェルター級王者、元新日本ウェルター級王者)
オリバー・ハンセン[Oliver Hansen](ノルウェー)
ブラボは23歳。17歳の時にアルゼンチンから来日し、新日本キックの伊原道場に加入。30戦25勝(20KO)3敗2分と高い勝率とKO率を誇る。昨年ウィラサクレックに移籍し、12月のRISEでは緑川創と延長ドロー。今年2月にはサーシャ・タダヨニを2R KO。5月に憂也と戦う予定だったが計量失格で不戦敗となった。RISEではミドル級(70kg)だが、7月のNO KICK NO LIFEでは75kg契約で出場しキム・テヒョンを1R KO。8月のONE Friday FightsでONEに初参戦すると、デンパノム・プラン26(ルンピニー認定ミドル級王者)を2R左ストレートでKOし、35万バーツ(約140万円)のボーナスも獲得した。
ONEフライデーファイツ2連勝を狙うリカルド・ブラボ「ONEのベルトを獲りに行きたい。アルゼンチン人として、日本を代表して戦う」
―― タイ現地入りしたのはいつでしょうか。
ブラボ「土曜日の朝に出発して、日曜日の朝に着きました。」
―― タイでの試合は何度目でしょうか。
ブラボ「ONEの大会では、2戦目。あとは2019年にラジャダムナンスタジアムで2戦しました。なので、今回で4戦目ですね。」
―― タイでの滞在はどうですか。
ブラボ「日本が大好きなので、(タイでの生活は)試合前に2週間とか、1ヶ月のファイトキャンプとかだったら良いけど。日本の方が良いですね。」
―― 前回の試合を振り返ってみて
ブラボ「最初は、キックルールでルンピニースタジアムのチャンピオンと戦う予定だった。でも、試合の2週間前にムエタイルールに変更があって。でも、準備はしていたから試合をするしかないかなって。最初からちょっと緊張というか、大丈夫かな?っていうのはありました。(相手は)ムエタイのチャンピオンだったから、ちょっと怖かったですけど、リングに入る時はスイッチが入るから、そうなれば相手がチャンピオンでも普通の選手でも関係ないですね。いつも通りで戦いました。試合前は緊張したけど、それだけですね。」
―― 自分のパフォーマンスには満足ですか。
ブラボ「そうですね。トレーナーとプランを作って、試合の時にちゃんとできたから、それが一番良かったかなと思う。絶対、相手がミドルキックと首相撲で来るだろうなと思った。オープンフィンガーグローブだから、ずっと我慢して我慢して、一発だけ入れば絶対倒せると思っていた。試合中にそれができたから良かったです。」
―― あのフィニッシュのパターンは戦略だったんですね。
ブラボ「まあ、そうですね。本当に3分3ラウンドの中で、ボディか顔面かわからないけど、一発ちゃんと入れば、当たれば、倒せるとずっと思っていた。スピードとパワーだったら自分の方が強いとわかっていたので。」
―― オープンフィンガー(OFG)での試合は前回が初めてでしたか。
ブラボ「そうですね。前回が初めてでした。本当に試合中に左ジャブをもらったのが、初めてOFGで打撃をもらった時ですね。痛いはもちろん、めちゃくちゃ痛いですね。普通のグローブも痛いけど、OFGはジャブだけでもすごい痛いですね。でも私はパンチャーだから、一発入ったら倒れるかなって思っていた。それに相手がガードしていても入りやすいから、それが一番ベスト。大変なのは、自分の怪我ですよね。手首とか拳とか。前の試合も終わったあとに、右手を怪我した。拳じゃなくて、手の甲の骨が上に出てきた。そういう点では危ないですね。拳が折れることは慣れてきた、普通のことだけど、手首とかの方が危ないですね。」
―― ONEルンピニーの雰囲気はどうでしたか。
ブラボ「試合の3日前からONEチャンピオンシップのホテルに入るんですけど、そういうのからONEは他と違うなって思いました。1日、選手全員が病院に行ったり、写真撮影をしたり、レベルがすごいなって。会場は、試合をしている時にはあまり違いに気づかなかったけど、試合終わって観客席に行った時に、ものすごいなって感じました。リングの中だと、周りが暗いからあまり見えないけど、外から見ると、リングにスポットライトが当たっていて、本当にめちゃくちゃ良いです。お客さんとしてみたら。ファイターからみたら、ロープからリングに入れば、どこでも一緒と思っているから、あまり気持ち的には変わらなかったです。」
―― 現在のコンディションは。
「ベストですね。ちゃんと準備できましたから。できるトレーニング全部やって。今回の対戦相手の映像が全然ないから相手の勉強はあまりできなくって、もう少し勉強できたら良かったかなと思ったけど、自分のパフォーマンスとしてはベストを出せると思います。」
―― 相手の映像が少ない中で、それを見ての印象は。
ブラボ「試合の映像は全然見れなくって、ミットの映像とかしか見れていない。ビデオ見た時に、若くて強い選手だなって。身体が大きく見えました。私よりちょっとデカそうな印象です。パワーあると思いますね。でもスピードはなさそう、自分が勝てる。若くて、強くて、大きいから、絶対前に来ると思う。だからガード上げて、肘だけ気をつけて、あとはいつも通りパンチで行くしかないですね。」
―― ブラボ選手は試合経験が相手よりも豊富にあるのかなと思いますが、過去の経験も踏まえて、今回の相手は戦いやすいと思いますか。
ブラボ「どうでしょうね。私より若い人と戦うのは初めてだと思う。相手もONEチャンピオンシップのデビューの試合で、ハングリーの気持ちもあると思いますし、試合始まるまで分からないと思います。自分が絶対また、1・2ラウンドでKOすると思っているので(相手が戦いやすいかどうかは)関係ないですね。」
―― KOする自信はあるけど、若さや情報が少ない分、警戒する、油断はしていない
ブラボ「気をつけないとなって。身体が大きいし、手も足も長い。OFGだったら軽くでも良いタイミングで入ったら、倒される可能性はある。リスクはあると思っている。でも一発入れられたら倒せると思っています。」
―― 理想的な試合のフィニッシュは。
ブラボ「まっすぐのパンチ、左アッパーですね。キックはそんなに使えないと思うから、パンチで行きます。色々なコンビネーションを準備してきたけど、何を出すかは分からない。」
皆さんのサポートのおかげでママを日本に呼ぶことはできました!
会うの2年ぶりです
この2週間楽しみます pic.twitter.com/RrQK916ubh— Ricardo Bravo (@ricardobravoarg) September 19, 2023
―― 今回もボーナスを狙いますか。
ブラボ「もちろん。ボーナスをもらえたら嬉しいですね。この前のボーナスで、お母さんを日本に呼ぶことができました。2週間くらい日本に来た。6年くらい格闘技を頑張って、そのボーナスをお母さんのことに使うことができました。来年、家族が日本に住むためにお金をたくさん貯めないといけないので、またボーナスをとれたら、色々できると思います。だから、ボーナスを取りに行きます。」
―― 前回の試合後に話していたことが実現できたんですね。
ブラボ「そうですね。呼ぶのは初めてだったけど、本当にやりたいことは、日本に住むために呼びたい。それが一番大事ですね。」
―― お母さんを日本に呼んで、お母さんはどんなことを言っていましたか。
ブラボ「本当にいきなり決めたから、ママが来る1週間前に航空券をとったんです。ママが一番忙しい時に取っちゃったから、最初は『何言っているの?全然準備してないよ』ってちょっと怒られた(笑)。でもずっと、このチャンスを2人とも待っていたから、喜んでいた。2週間くらい、早く感じたけど、行きたいところも行けたし、やりたいこともできた。約束を果たせて嬉しかったです。東京とか、富士山とか、横浜とか、色々なところに行きました。沖縄とか行きたかったけど、今回はできなかった。次は沖縄とか行きたいです。」
―― 勝つためのモチベーションが高まりますね。
ブラボ「そのモチベーションは、キックボクシングを始めた時からです。もちろん、自分が一番強い選手になりたいから(格闘技を)やっているけど、一番の目標は家族を日本に呼ぶためにだから、ずっと家族のために戦っています。」
―― ONEでの目標は。
ブラボ「今、ONEだったら世界で一番強い選手が集まっているから、ONEでチャンピオンになれれば自分が世界で一番強いってこと。自分はベルトを2つ持っているけど、誰でも(チャンピオンに)なれるとは言わないけど、チャンピオンになるのは団体が多すぎて、ちょっと頑張ればなれる。でもONEのチャンピオンになったら本当にすごいことだから、ONEのベルトを獲りに行きたい。」
―― 前回と今回とキャッチウェイトの試合ですが、ONEでの階級はどの階級になるのでしょうか。
ブラボ「決まっていますね。ずっとトレーナーと話しているのはライト級です。まだ身体が小さいので、色々と準備をしないといけないですけど。普段78-79kgだから、もう少し筋肉量を増やさないといけないですけど、戦うのは77kgですね。」
―― フェザーに落とすことはないっていうことですよね。
ブラボ「ないですね。水抜きなしだと厳しいですね。」
―― ライト級だと、現在のチャンピオンはレギン・アーセル選手ですが、彼と戦っているイメージとかはありますか。
ブラボ「映像とか見たことないですけど、キックとムエタイ、両方のベルトを持っているのは知っている。今回しっかり勝って、本当はチャンピオンと試合をしたいけど、いきなりチャンピオンとの試合を組んでもらうのは難しいと思うから、その前にシンサムット選手とかと戦わないといけないかもしれない。キックでもムエタイでもチャンピオンと戦いたい。両方のベルトを獲りたい。映像はまだ見ていないけど、いつも通り、倒しに行きます。 彼のことは写真でしか見ていないけど、デカそう。スタイルもキックボクシングのスタイル。彼と私が試合をしたら、面白い試合になると思う。」
―― 日本ファンへメッセージを
ブラボ「6年前、17歳の時に日本に来ました。その時から1人でずっと頑張って、日本のベルトと世界のベルトを獲りました。日本人ではないですけど、アルゼンチン人として日本を代表する気持ちで世界に戦いに来ました。皆さんの応援が必要と思っています。皆さん、サポート頂けたらすごく嬉しいです。今回も、みんなに喜んでもらえるために良い試合をします。自分のために、家族のため、日本のため、アルゼンチンのために一生懸命頑張ります。」