Krush 5.20 後楽園ホール:大久保琉唯の次にベルトを巻くのは?第2代フライ級王座決定トーナメント4選手インタビュー。優勝候補の大夢「他の3選手とは覚悟が違う」
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Krush.149(5月20日(土)後楽園ホール)で準決勝から決勝まで行われる「第2代Krushフライ級(51kg)王座決定トーナメント」に出場する4選手のインタビューがK-1グループから届いた。
なお、スーパー・フェザー級(60kg)で提髪和希 (K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦予定だった友尊(TEAM K/BLUE DOG GYM)が、左膝蓋骨骨挫傷でドクターストップとなったため欠場する。代わって増井侑輝(真樹ジムAICHI/Bigbangスーパーライト級(63.5kg)王者)が出場し、61kg契約で提髪と対戦する。
第2代Krushフライ級王座決定トーナメント組み合わせ・試合紹介
第10試合 メインイベント 決勝 3分3R(延長1R)
準決勝(1)勝者 vs. 準決勝(2)勝者
第3試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
大夢[だいな](WIZARDキックボクシングジム)
長野 翔[かける](K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
第2試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
山脇飛翼[つばさ](K-1ジム心斎橋チームレパード/K-1甲子園2019 -55kg優勝)
大鹿統毅[おおしか とうき](K-1ジム総本部チームペガサス/K-1甲子園2022 -55kg優勝)
第1試合 リザーブファイト 3分3R(延長1R)
橋本裕也(K-1ジム五反田チームキングス)
石郷慶人(K-1ジム福岡チームbeginning/KPKBフライ級王者)
フライ級(51kg)はK-1グループの男子で最も軽い階級として昨年作られ、昨年9月のKrushでのKrush初代同級王座決定トーナメントでは、大久保琉唯が西林翔平と大夢に勝利し初代王者となった。だが176cmと長身でまだ18歳と若く成長中で、バンタム級(53kg)に階級を上げることになり、防衛戦をせず王座を返上した。今回、第2代王座を争う4選手も若く、山脇は21歳、大夢は20歳、大鹿と長野が18歳で、平均年齢は19.25歳と20歳を割ることになる。
大夢は前回トーナメント決勝で大久保と延長戦の末に判定2-1で惜敗し、中村拓己プロデューサーも「チャンピオンにいつなってもおかしくない実力だった」と高く評価した。続く12月の試合では石郷慶人に判定勝ちしている。プロ戦績10戦8勝(4KO)2敗で、優勝候補と言っていいだろう。対する長野は名門シルバーウルフに所属し、K-1アマチュアで3度優勝し、昨年プロデビューして以来3戦とも判定勝ちしている。
山脇は去年のトーナメントに出場予定だったが怪我で欠場していた。21年12月に大夢に敗れており、昨年4月に石郷慶人と引き分けて以来の試合となる。大鹿は昨年のK-1甲子園優勝者でプロ6戦全勝。昨年12月のKrushで西林翔平に判定勝ちしている。西林は昨年のトーナメントの初戦で大久保に判定負けしていた選手。
大夢「他の3選手とはやってきたことと覚悟が違う。相手はどうこう関係なく、自分のスタイルを突き通せば優勝できると思います」
――昨年9月の初代Krushフライ級王座決定トーナメントでは決勝で大久保琉唯選手に判定負けでベルトに手が届きませんでした。あの時の心境を聞かせてください。
「試合が終わった直後は自分が勝ったと思ったんですけど、改めて映像を見返したら自分の弱い部分が出てしまったな、と。時間が経って、あの試合の時点では相手の方が強かったと思いました」
――何が自分には足りなかったと思いますか?
「最後の手数やったり、自分からの攻撃が足りなかったと思います。トーナメントは最後は(前に)出たもの勝ちやと思っているんで、自分の精神力を磨いてきました」
――トーナメント前にタイでも練習されたそうですね。
「タイには何回か行かせてもらってるんですけど、今回はロンポージムさんというところに行かせてもらって、現地で活躍している選手たちと練習しました。何事も経験やと思っているので、いい経験を積むことができましたね」
――そして今回は第2代王座決定トーナメントへの出場が決まりました。
「シンプルに自分のために(トーナメントを)組んでくれはったんやなって感じでうれしかったです。前回は大久保選手が目立ってたと思うし、2回連続でトーナメントに出るのは僕しかいてないんで、僕のためのトーナメントやと思っています」
――対戦相手の長野翔選手にはどんな印象を持っていますか?
「何試合か映像を見てガツガツ来る印象はあります。ただそのくらいですかね。どの選手も優勝したいと思っていると思うんですけど、その気持ちは自分が一番強いんで、相手はどうこうは関係ないですね。自分がどう戦うかです。自分のスタイルを突き通せば優勝できると思います」
――準決勝では山脇飛翼vs大鹿統毅、どちらが上がってくると予想していますか?
「どちらかが上がってきてもやることは変わらないです」
――記者会見では「他の選手とは覚悟が違う」とコメントしていました。
「それは会見が終わった今も変わらないですね。他の3選手とはやってきたことが違うんで。試合を見てもらったら分かります」
――大夢選手が所属するWIZARDキックボクシングジムは選手・ジムが一丸となって戦っている印象があります。大夢選手がWIZARDに入ったきっかけはなんだったんですか?
「もともと斗麗とは子供の頃から知り合いなんですよ。自分は空手や柔道をチョロっとやってたんですけど、全然続かなくて、逆に斗麗はその頃からキックを一生懸命やってて。それで自分も小学5年生くらいの時にジムに入らせてもらいました」
――選手たちもみんな同世代ですよね。
「そうですね。僕もよく斗麗の弟だと思われて、斗麗・”狂拳”迅・大夢の3兄弟って勘違いされます(笑)」
――確かに勘違いする人は多そうです(笑)。WIZARDの面々は大夢選手にとってどんな存在ですか?
「ジムのみんなは家族でもあり、仲間でもあり、ライバルでもあり……ほんとに特別な関係ですね」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「僕は『これは君のためのトーナメントやで』と言われていると思っているので、ホンマに獲らなあかんと思います。自分の人生を変えるためにベルトを獲ります」
長野翔「誰からも文句を言われない勝ち方、もし次やったらどっちが勝つんだろう?じゃなくて、一回で誰が強いかをはっきり見せて優勝します」
――試合が近づいて来ましたが、コンディションはいかがですか?
「体重もいい感じに落ちていて、めっちゃ調子いいです」
――デビューから1年弱での王座決定トーナメント出場となります。順調なキャリアに思えますが、ご自身の手応えはいかがですか?
「ちょっと早かったかなとは思いますが、これも何かの運命かなと思います」
――プロでは初のワンデートーナメントになりますが、それについては?
「空手時代にも結構トーナメントはやってきたので、トーナメント自体には何も言うことがないです。(Krushルールでも)大丈夫だと思います」
――準決勝の対戦相手が初代王座決定トーナメント準優勝の大夢選手です。どんな印象を持っていますか?
「上手くて強い。気持ちの入ったいいパンチを打つ選手だと思います。ただ僕はあまり相手の研究はしないタイプで、そのときそのときで対応しようと思っているので、あまり試合のイメージはしていないです。自分の力を高めて最高の状態で試合に臨もうと思います」
――逆ブロックの山脇飛翼vs大鹿統毅はどちらが勝ち上がってくると予想、もしくはどちらと戦いたいですか?
「大鹿選手とやりたいですね。ジムの後輩2人が大鹿選手に負けてるので、その敵を討ちたいです」
――カード発表会見ではシルバーウルフの大先輩・魔裟斗さんの言葉でもある「ライオンがウサギを狩るように全力で潰す」という表現を使っていました。
「いつもダウンは取るのに判定までいってしまうので、今回は狩るくらいの勢いで倒そうと思っています。巧さの上で強さを見せる戦い方で勝ちたいです」
――フライ級は新しい階級ですが、どんな階級にしていきたいですか?
「最近K-1と他団体の対抗戦も行われていて、他の団体と比べられることもあると思います。そのなかでこいつら強いなと思ってもらえるフライ級にしたいです」
――現在シルバーウルフには金子晃大、KANA、菅原美優と3人のK-1王者がいますが、3人から何かアドバイスはもらっていますか?
「しっかり喝を入れてもらっています。ここは獲らなきゃだめだよといわれているので、しっかり獲ります」
――その偉大な先輩たちに近づくためのトーナメントだと思いますが、どんな姿を見せたいですか?
「対戦相手をみんな倒して勝ちたいですね。誰からも文句を言われない勝ち方、もし次やったらどっちが勝つんだろう?じゃなくて、一回で誰が強いかをはっきり見せたいです。2試合ともKO勝ちで文句なしの優勝をしたいです」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「しっかり2試合ともKOで勝って、自分がチャンピオンになります」
山脇飛翼「初代王座決定トーナメントを怪我で欠場して本当に悔しかった。誰が見ても『山脇が一番強かった』と分かりやすい試合をしてチャンピオンになる」
――今回は約1年ぶりの試合となりました。試合に向けての準備・調整は順調ですか?
「試合は久しぶりなんですけど、練習はずっとやっていたので、そこ(ブランク)は気にならないです」
――復帰戦が王座決定トーナメントになりましたが。
「もともと去年9月の初代王座決定トーナメントに出る予定やったんですけど、怪我で出られなくて。僕としては何戦か挟んで(ベルトに絡む試合)かなと思ったんですけど、すぐチャンスが来たので絶対に獲らなあかんなと思います」
――今のお話にあった通り、昨年のトーナメントは怪我で欠場となりました。怪我した時は率直にどんな心境でしたか?
「すべてをかけて練習していたので、本当に悔しかったです。周りの人たちにも申し訳ない気持ちでいっぱいでした」
――トーナメントは会場で見ていたそうでしたが、自分が出ていないトーナメントをどんな気持ちで見ていましたか?
「本戦4選手・リザーブファイト2選手、みんな勝ち負け関係なしに輝いていたんで、同じ階級の自分がいないことが悔しかったです」
――トーナメント準決勝では大鹿統毅選手と対戦します。対戦相手にはどんな印象を持っていますか?
「戦績がめっちゃいいんで間違いなく強いと思います。そういう相手とやれることが楽しみですね」
――言える範囲で構いませんので、どんな勝ち方をしたいですか?
「KOでも判定でも、誰が見ても山脇が勝ったやろうと思ってもらえる、圧倒的な試合をしたいです」
――記者会見では決勝で大夢選手と戦いたいというコメントがありました。
「大夢選手は一回負けている相手なので、やり返さないとなという思いです」
――Krushのベルトにはどんな想いがありますか?
「ベルトを獲るのと獲らないのでは全然違うので、今までの試合とはモチベーションも違うし、環境も変えて取り組んでいます」
――他の選手と比べて、ここは絶対に負けてないと思うのはどこですか?
「身長ですね(笑)」
――確かに集合写真では山脇選手の背の高さが目立ちましたね。あとは4選手とも若いトーナメントですが、山脇選手が21歳で最年長になりますよね。
「実はそうなんですよね。会見で4人並んで、他の選手は声が震えてたんで、少し緊張してるかなと思いました。会見がすべてじゃないですけど、みんなより2~3年は多く生きている分、その差も見せたいですね」
――山脇選手はご結婚されていて、近々お子さんも生まれるとお聞きしています。
「はい。20歳の時に結婚して、今年6月に子供が生まれます。奥さんとは高校生の頃、ちょうど僕がK-1甲子園で優勝した頃から付き合っていて。何年も付き合っていて大事な存在やし、僕が格闘技をやることをずっと支えてくれる存在なので、一緒に戦っていきたいと思って結婚しました」
――まさに二人三脚で格闘技をやってきたパートナーだと。
「付き合っている頃からめっちゃサポートしてくれて、結婚する前から食事のこともアドバイスしてくれて、アスリートフードマイスターの資格も勉強してるんですよ。一番近くで僕のことを応援してくれています」
――山脇選手にとって家族の存在が大きな力になっているようですね。
「子供が生まれる時にはチャンピオンでいたいし、背負うものが1つやったのが2つになって、家族を守らないといけないので、その覚悟も練習態度にも出ていると思います。他の3選手との違いはそこやと思いますね」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「自分のためでもあるんですけど、家族、そして応援してくれるみなさんのためにチャンピオンになりたいです。去年僕が怪我したときに自分のことのように悲しんでくれたり、悔しがってくれた人がたくさんいました。ベルトを獲るのが恩返しじゃないんで、ベルトを獲って活躍することが恩返しだと思うので、必ずベルトを獲ります。誰が見ても『山脇が一番強かった』と分かりやすい試合をしてチャンピオンになります」
大鹿統毅「山脇選手とのK-1甲子園王者対決に勝って、決勝で大夢選手に勝って、無敗のままKrushフライ級王者になりたい」
――Krush2戦目で第2代フライ級王座決定トーナメントへの出場が決まりました。オファーを受けた時の心境を聞かせてください。
「このようなトーナメントに参加できて光栄です。僕はまだ無敗なので、無敗のままチャンピオンになりたいと思います」
――準決勝では山脇飛翼選手とのK-1甲子園王者対決になりました。対戦相手にはどんな印象を持っていますか?
「山脇選手は2019年のK-1甲子園王者で、僕も2022年のK-1甲子園王者なので、甲子園王者対決としてもしっかり勝ちたいと思います」
――決勝では大夢vs長野翔の勝者と対戦します。どちらの選手と戦いたいですか?
「戦いたい相手は大夢選手ですね。初代フライ級トーナメントの決勝で大久保琉唯選手と戦っているのを見て、是非大夢選手とやりたいと思っていました」
――大鹿選手は出場選手のなかで若さ以外で自分のどこが武器になると思っていますか?
「自分ではよく分からないんですけど…フライ級ということでスピード感がある試合が楽しめると思います」
――Krushのベルトにはどんな想いがありますか?
「このフライ級トーナメントで優勝するともらえるベルトは他の物よりも大事だと思うので、しっかり獲りたいと思います」
対戦カード
第10試合 メインイベント 第2代Krushフライ級(51kg)王座決定トーナメント・決勝 3分3R(延長1R)
第9試合 セミファイナル スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
岡嶋形徒 (K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
松山勇汰 (TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO/K-1甲子園2020 -60kg優勝)
第8試合 61kg契約 3分3R(延長1R)
増井侑輝(真樹ジムAICHI/Bigbangスーパーライト級(63.5kg)王者)
提髪和希 (K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1カレッジ2018 -60kg優勝)
第7試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
堀井 翼 (K-1ジム五反田チームキングス)
SEIYA (POWER OF DREAM)※MAD MAX GYMから所属変更
第6試合 スーパー・ヘビー級(100kg以上) 3分3R(延長1R)
丸山公豊[なおと] (宮田ジム/元KPKB&激突ヘビー級王者)
木村太地 (TEAM RHAPSODY)
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
佑典[ゆうすけ] (月心会チーム侍)
宮崎勇樹 (FLYSKY GYM/元MA日本フェザー級王者)
第4試合 58.5kg契約 3分3R(延長1R)
立基[りき] (K-1ジム目黒TEAM TIGER)
林 眞平 (SOLARE KICKBOXING GYM)
第3試合 第2代Krushフライ級(51kg)王座決定トーナメント・準決勝(2) 3分3R(延長1R)
大夢[だいな](WIZARDキックボクシングジム)
長野 翔[かける](K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
第2試合 第2代Krushフライ級(51kg)王座決定トーナメント・準決勝(1) 3分3R(延長1R)
山脇飛翼[つばさ](K-1ジム心斎橋チームレパード/K-1甲子園2019 -55kg優勝)
大鹿統毅[おおしか とうき](K-1ジム総本部チームペガサス/K-1甲子園2022 -55kg優勝)
第1試合 第2代Krushフライ級(51kg)王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
橋本裕也(K-1ジム五反田チームキングス)
石郷慶人(K-1ジム福岡チームbeginning/KPKBフライ級王者)
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
松本和樹 (T-GYM)
下村泰平 (K-1ジム総本部チームペガサス)
プレリミナリーファイト第1試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R
水上陽生(ポゴナ・クラブジム)
オカハン・バラ[OCathain Barra](アイルランド/リーブルロア)
概要
大会名 Krush.149
日時 2023年5月20日(土) 開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:30 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生中継)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席 7,000円(完売) ※当日券500円アップ。16:00より販売 ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.SHOP グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/