優勝賞金100万ドルの米国MMAリーグ「PFL」新シーズンに日本人3選手参戦。4.1は2年連続参戦の工藤諒司、4.7はDEEP JEWELS王者の東よう子、4.14は修斗王者の西川大和
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
神楽坂 江戸川橋 クラミツムエタイジム
立ち技最強、ムエタイを究める!16周年、選手コース開設。ジュニア、女子クラスも。今ならスタート月会費0円!
米国ネバダ州ラスベガスのザ・シアター・アット・ヴァージンホテルズにて開催されるMMA大会・PFLに、日本人選手が4月に3週連続で出場する。4月1日はフェザー級の工藤諒司(TRIBE TOKYO MMA)、7日はDEEP JEWELSフェザー級王者の東よう子(リバーサルジム新宿 Me,We)、14日は修斗ライト級世界王者の西川大和(西川道場)が出場する。(いずれも現地時間)
大会の模様は米国のESPNで放送され、日本でもDAZNが2月からスタートしたばかりの月980円の新視聴プラン「DAZN Global」を通じて配信される。DAZN Globalにとっても日本の新規契約者を獲得するための大事なコンテンツとなるだろう。
PFLはProfessional Fighters League(プロフェッショナル・ファイターズ・リーグ)の名前の通り、階級別のリーグ戦が主体となっている。メジャーリーグのように、春の4月から23年のシーズンがスタート。4~7月の予選(PFLではレギュラーシーズンと呼ばれる)の2試合を戦い、約10選手のうち勝ち点上位の4選手が夏の4人トーナメント準決勝(プレーオフ)に進み、秋の決勝(チャンピオンシップ)で勝利すれば100万ドル(約1億3千万円)の優勝賞金を獲得できる。ルールは肘無し。レギュラーシーズンは短いラウンドで勝利するほど高い勝ち点を獲得できる。このシステムのため、日本勢3選手は最低2試合PFLで戦う機会を得る。出場メンバーはPFLの公式サイト参照。日本勢が参加する男子フェザー級・ライト級、女子フェザー級以外でも、男子ヘビー級・ライトヘビー級・ウェルター級でもリーグ戦が行われる。
工藤はONEのトライアウトで3連勝しつつ、修斗フェザー級上位戦線で活躍し、21年7月の世界王座決定戦ではSASUKEに判定2-0で惜敗した。昨年4月からはPFLに上がり1勝2敗。シーズン初戦は負傷判定負けに終わり、6月の2戦目は1R右フックでKO勝ちして高得点を獲得し、8月の準決勝に進んだが、かつてベラトールを主戦場としていたバッバ・ジェンキンスに1R裸絞めで一本負けしシーズンを終えていた。
4月1日の大会での23年フェザー級シーズン初戦の相手、モヴィット・ハイブラエフ(ロシア)は21年同級シーズン優勝者。MMA 21戦19勝1分1無効試合負けなしで、21年シーズン決勝で元UFCのクリス・ウェイドに判定勝ちして以来の復帰戦となる。
東は柔道の元全日本強化選手。パンクラスを主戦場にした後、21年6月のDEEPでKINGレイナに勝利し、22年5月のDEEP JEWELSでの再戦でも勝利し、DEEP JEWELSフェザー級王者となる。11月のDEEP JEWELSではバンタム級に階級を戻し、タイ人のダイヤモンドローズ・ザ・ロケットと対戦し3R TKO勝ちしている。その試合後には英語で「36歳ですが、アメリカで試合したいです」とアピールし、今回のPFL参戦につなげた。
4月7日の大会での女子フェザー級シーズン初戦の相手、マリナ・モクナトキナ(ロシア)は、世界大会で6度優勝したサンボをベースとし、MMAは11戦8勝3敗の34歳。ベラトールで1勝1敗の後、21年からPFLに出場し、昨年シーズンでは1勝1敗。敗れた相手は21年ライト級優勝の人気選手・ケイラ・ハリソンで、判定に持ち込み、ハリソンの連続フィニッシュ勝利を5で止めている。
西川はMMA 14連勝中、修斗+VTJ 10連勝中の20歳。20年から修斗に上がると、5連勝後の昨年9月、川名TENCHO雄生にTKO勝ちし、修斗史上最年少の18歳で世界王座を獲得した。21年10月のVTJでは「MMA、教えてくださいよ、試合で」とONEの青木真也を挑発して乱闘となり、昨年6月の修斗で勝利後は「次、RIZINでストラッサー起一選手、やりましょう」とアピールしていた。9月、急きょ10月のUFCへの参戦が発表されたが、修斗を主催するサステイン側との契約トラブルにより試合が中止となっていた。今回は昨年9月の修斗で草・MAXに判定勝ちして以来の試合となる。日本ではウェルター級での試合が3回続いていたが、PFLには本来のライト級で参戦する。西川はタイで練習を続けており、試合が無い間の練習の成果も見ものだ。
4月14日の大会でのライト級シーズン初戦の相手・クレイ・コラード(米国)はMMA 32戦21勝10敗1無効試合、プロボクシング18戦9勝6敗3分の30歳(試合時)。14~15年にUFCに上がり1勝3敗。21年からはボクシングとPFLを並行し、21年4月のPFLでは元UFCライト級王者のアンソニー・ペティスに判定勝ちしている。同年シーズンは準決勝で敗退した。昨年シーズン初戦ではUFCに15年近く上がっていたジェレミー・スティーブンスに判定勝ちしたが、6月の2戦目は判定負けし準決勝に進出できず、試合はそれ以来となる。
工藤も東も西川も、PFLシーズン初戦から経験豊富な実力者との試合となるが、幸先の良いスタートを切ることができるか?