KNOCK OUT-BLACKルール、首相撲からの膝蹴り連打禁止の「ワンキャッチ・ワンアタック」ルールに改定
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KNOCK OUTの肘無しルール「KNOCK OUT-BLACKルール」が、脇差し禁止で首をつかんだ状態からの連打が可能なルールから、つかんだ状態からの攻撃は1回のみ可能な、いわゆる「ワンキャッチ・ワンアタック」のルールに2月10日付で改定され、15日に発表された。3月5日の代々木競技場第二体育館大会から実施される。
KNOCK OUTは19年5月に小野寺力氏から山口元気氏にプロデューサーが変わり、同年の11月から従来の肘有りルールを「KNOCK OUT-REDルール」という名称にし、肘無しの「KNOCK OUT-BLACKルール」も新たに設けられた。BLACKルールは山口氏が主催していたREBELSのREBELSルールをベースとし、つかんだ状態からの膝等の連打が可能だった。翌20年に元K-1の宮田充氏が新プロデューサーとなり、21年7月には脇差し(=脇を差し入れて組み付く行為)禁止に改定されたが、首相撲からの連打は可能なのは変わらなかった。昨年は良太郎がBLACKルールの試合で、首相撲からの膝蹴りの連打で渡部太基を攻略し、KNOCK OUT-BLACKウェルター級のベルトを巻いたが(下動画)、今回の改定で、良太郎は戦い方の変更を余儀なくされる。また、オイルの塗布は21年7月の改定で認められるようになったが、今回の改定では反則となる。
ルール改定の経緯や狙いについて、KNOCK OUTのプレスリリースでは「REDルールとBLACKルールの相違点は『ヒジ打ちの有無』と『脇差しの有無』のみでしたが、かねてから多くのファンや関係者より『わかりづらい』『もっと明確な区別があった方がいい』という声をいただいておりました。そこで、運営と審判部で協議しました結果、『BLACKルール』を、いわゆる“ワンキャッチ・ワンアタック”のルールに改定します。また、タイオイルの使用は禁止とします。これにより、REDルールとBLACKルールの相違点が、これまで以上に明確となることで、ファンの方々にわかりやすい戦いを見せていくと同時に、今後ファイターたちが海外や他イベントへ出場する際に違和感なく戦うことができるような流れを目指していきます」と説明されている。
KNOCK OUTの選手では、BLACKフェザー級王者の龍聖がRIZINに、鈴木宙樹がONEに上がっているが、RIZINとONEの肘無しキックルールはワンキャッチ・ワンアタックルールが採用されている。RISEは長年ワンキャッチ・ワンアタックルールを採用し、K-1はつかんでからの攻撃が全て禁止されている。
REBELSルール時代含め、KNOCK OUT-BLACKルールは従来のキックルールで戦ってきた選手が参入しやすいルールだったが、現在はつかみ制限のあるルールとの二極分化がより進んだ。世界の強豪選手を多数抱えるONEでも2つの立ち技ルールが定着し、KNOCK OUTも時代の変化に合わせた形となる。逆にこの改定により、K-1・RISEを主戦場としてきた選手もKNOCK OUTに参戦しやすくなるだろう。
KNOCK OUTルール全文はこちら。 BLACKルール(改定箇所は黄色で表示) REDルール(変更無し)