KNOCK OUT 7.18 後楽園からルール一部改訂。延長はマスト判定に。BLACKルールは脇差し禁止に
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KNOCK OUT 2021 vol.3(7月18日(日) 後楽園ホール)から、KNOCK OUTのルールの一部が改定される。KNOCK OUTでは肘無しのBLACKルール、肘無しのREDルールの2つのルールが採用されているが、BLACKルールでは脇を差し入れて組み付く行為が禁止になる(首相撲からの攻撃はこれまで通り可能)。体へのタイオイルの塗布はBLACKルールでも可能になる。どちらのルールも延長ラウンドはドローもありだったが、どちらかに必ず優劣をつけるマストシステムに変わる。
今回のルール改定も、昨年からプロデューサーに就任した宮田充氏による改革の一環で、主催者と和田良覚・審判部長が協議して決定した。バンテージの規定等、両ルールでまちまちだった部分の多くが統一され、減点・採点基準もわかりやすくなった。7月5日の記者会見で宮田氏は「キックボクシングという競技において、ファイター、ジムさん、ファンの方にわかりやすい形が良いだろうと思っての改定です」と説明した。
KNOCK OUTルール 主な改定箇所
◇延長ラウンドのジャッジ採点(第4条【試合方法】)
旧) 延長ラウンドの採点はドローも有りとしていた。
新) 延長ラウンドの採点は、必ずどちらかに優劣を付けなければならない「マストシステム」とする。
◇イエローカード、レッドカードの判断基準(第6条【反則技】)
旧) 反則行為を行った選手に対して「注意」を与えた後、イエローカードは「警告」、レッドカードは「減点1」としていた。
新) 反則行為を行った選手に対して「注意」と「警告」を与えた後、さらに反則が重ねられた場合、イエローカードは「減点1」、レッドカードは「減点3=失格」を示すものとする。
◇採点の優先順位(第11条【採点基準】)
旧) ①クリーンエフェクティブヒット ②アグレッシブ ③ディフェンス ④リングゼネラルシップ
新) ①ダウン数 ②相手に与えたダメージの有無 ③クリーンヒットの数 ④アグレッシブ度(攻撃点)
◇タイオイルの使用(第20条【オイル、ワセリン、滑り止めの使用】)
旧) REDルールのみ使用可。
新) REDルール、BLACKルール、ともに使用可とする。
◇足底部への滑り止めの使用について(第20条【オイル、ワセリン、滑り止めの使用】)
旧) 特に規定無し。
新) 足底部をはじめ身体のすべての箇所、グローブには一切使用禁止とする。
◇バンデージ規定(第21条【拳へのテーピングとバンデージ】)
旧) REDルールとBLACKルールでそれぞれ異なる規定がある。
新) 同一の規定とする。
◇REDルールとBLACKルールの違い
今回の改定により、REDルールとBLACKルールの相違点は以下2箇所のみとなります。
・REDルール=肘を使ったあらゆる攻撃が有効。片手または両手を相手の脇下に差し入れた状態(脇差し)からの膝による攻撃が有効。
・BLACKルール=肘を使ったあらゆる攻撃が禁止。片手または両手を相手の脇下に差し入れる行為(脇差し)、およびその状態からの膝による攻撃が禁止。
※なお、いずれも「攻撃を伴わない掴みや組み付き、膠着状態を誘発するホールディングなどが度重なり消極的であると判断された場合、レフェリーは注意、警告、減点を与える。この行為に関しては、注意2で警告1、次の注意で減点1となる」とします(第6条【反則技】第3項)。