ONE 11.19 シンガポール:秋元皓貴、青木真也、岡見勇信、ミレーナが計量クリア。ハム・ソヒ、3度目の計量オーバーの平田樹との対戦拒否。若松佑弥と品川朝陽もオーバー
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ONE Championship「ONE 163: Akimoto vs. Petchtanong」(11月19日 (土) シンガポール・インドアスタジアム)で予定されていた平田樹 vs. ハム・ソヒが中止となった。平田が前日の計量をオーバーし、ソヒが対戦を拒否したためで、ソヒはInstagramでONE 3度目の計量オーバーの平田を痛烈に批判した。(写真:(C)ONE Championship)
MMA 女子アトム級 5分3R
―平田 樹(KRAZY BEE)
―ハム・ソヒ(韓国/2位)
中止
※平田が計量オーバー。ハムが対戦を拒否
平田は8月に行われたONE初のAmazonプライム北米生中継大会のプレリミナリーファイトに出場し、アトム級リミットを4ポンド(1.81kg)オーバーしてしまう。計量オーバーは20年2月ナイリン・クローリー戦以来2度目だった。試合はリン・ホーチンの打撃に苦しんだが、3R終盤に右フックでダウンを奪い逆転し判定勝ちした。
ソヒはRIZINの王座を返上し、昨年はONE女子アトム級王者・アンジェラ・リーへの挑戦者を決める女子アトム級GP(トーナメント)に参戦し、9月の一回戦でザンボアンガに判定2-1で辛勝。準決勝は怪我により欠場し、3月のONE Xでのザンボアンガとの再戦ではグラウンドコントロールで圧倒し判定3-0で完勝している。
前日の1回目の公式計量でソヒは115ポンド(52.2kg)のアトム級リミットを1ポンドアンダーの114ポンドでクリアしたが、平田は0.5ポンド(220g)オーバーした。2時間後の再計量でも平田はクリアできず、ソヒは契約体重の変更を打診されたが合意せず試合中止となった。(写真は1回目の公式計量後のセレモニー計量での両選手)
ソヒは19日未明にインスタグラムを更新し、対戦を拒否した理由を説明した。まず自身もONEでの2戦とも1回で計量をクリアできなかったことにに言及しつつ「今回私は1回目でパスできました」と報告。平田のONE 3度目の計量失敗については「もし違う選手なら受けていました。誰でも1度は失敗するものだと思います。ですが2度、3度と何度も繰り返すなら大問題です。彼女はこれまで謝罪や反省も見られませんでした」「彼女はプロとしての基本がなっていません。彼女はしんどいことが嫌で、計量で失敗しても対戦相手にペナルティを払えば試合ができると思っているようです」「彼女はこれが恥かしいことだと思って欲しいです。そして無責任な行動でどれだけの人に迷惑をかけているかを知って欲しいです」と批判した。
また、この試合に限らず、昼開催の「ONE on Prime Video (ONE FIGHT NIGHT) 4: Abbasov vs. Lee」を含め、計量オーバーの選手が相次いだ。オーバーしたのは昼大会ではキャムラン・アバゾフ、ビビアーノ・フェルナンデス、マーク・ステファン・ロマン、ジョナサン・ハガティーの4選手、夜大会では平田、若松佑弥、品川朝陽の3選手。夜大会でONEキックボクシング・バンタム級王座初防衛戦を行う秋元皓貴、青木真也と岡見勇信の両ベテラン、グラップリングでONEに初参戦する柔術黒帯のミレーナ・カオリ[ミレーナ・サクモト]は計量をクリアしている。
2大会ともABEMAで生中継され、夜のONE 163のメインカードは有料中継となる。リードカードは無料で19:30開始、有料のメインカードは21:30開始。若松は22時頃登場予定で、その後に岡見と青木の試合が続き、コーメインのキックヘビー級GP決勝を挟み、メインイベントの秋元の防衛戦は23:40ごろとなる模様だ。(時間変更の可能性もありますので放送を随時確認してください)
夜大会(ONE 163)の対戦カードおよび日本勢試合紹介
【メインカード】
第11試合 メインイベント ONEキックボクシング・バンタム級チャンピオンシップ 3分5R
秋元皓貴(イヴォルブMMA/王者)※初防衛戦
ペッタノン・ペットファーガス(タイ/3位)
秋元は愛知県出身の30歳。07年にキックデビューし、19戦全勝の快進撃を続けていたが、14年に原点であるフルコンタクト空手に戻り、17年にJFKO全日本大会で優勝。18年にONE直轄のシンガポールのジム・イヴォルブに移籍し、19年からONEでキックに復帰。2戦目でジョセフ・ラシリに判定負けしたが、それ以外の5試合は勝利し5連勝中。昨年12月には中国の強豪・チュー・ジェンリャンを圧倒し、3月のONE Xではカピタン・ペッティンディーアカデミーの王座に挑戦。右ローを効かせ、ミドル、ハイ、パンチで追い詰め5R判定勝ちし、ONEのスーパーシリーズ(立ち技部門)では初の日本人王者となった。
ペッタノンは37歳。タイのムエタイの2大スタジアム、ルンピニー、ラジャダムナンを主戦場にした後、約10年前からオーストラリアに渡り、以降は同地や中国の試合が中心となる。18年の中国の武林風67kg級トーナメントを制するとONEに参戦。20年9月のカピタン戦では開始6秒、右ストレートをもらいKO負けしたが、昨年9月の試合では中国のジャン・チェンロンをサウスポーからの左ミドル等の蹴りで翻弄して判定勝ちし、健在ぶりを示した。
第10試合 コーメインイベント キックボクシング ヘビー級GP決勝 3分3R
ローマン・クリークリャ
イラジ・アジズプール
第9試合 MMA ライト級 5分3R
青木真也(イヴォルブMMA/5位、元王者)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア/4位)
青木は19年3月のONE初の日本大会のメインイベントでエドゥアルド・フォラヤンに勝利し、ライト級ベルトを奪還したが、1か月半後、クリスチャン・リーに敗れ王座から陥落。以降は4連勝したが、3月のONE Xで秋山成勲に2R TKO負けした。5月のONEにはグラップリングルールで参戦しケイド・ルオトロに判定負けしている。
イザガクマエフはロシア連邦のダゲスタン共和国出身で、同郷の元UFCライト級王者・ハビブ・ヌルマゴメドフと約15年間練習仲間だった。MMA戦績21勝2敗の28歳。今年1月からONEに参戦し、ジェームズ・ナカシマに一本勝ちし、9月にはジャン・リーポンに判定勝ち。ヌルマゴメドフ同様、テイダウン、グラウンドコントロールの技術が高く、これまで試合後に青木戦を熱望してきた。
第8試合 MMA ミドル級 5分3R
岡見勇信(EXFIGHT)
アウンラ・ンサン(ミャンマー/ミドル級&ライトヘビー級王者)
岡見は現在41歳。19年からONEに上がり、同年10月の両国国技館大会でアギラン・ターニに判定勝ちして以来3年ぶりの試合。今年1月にはミドル級に階級を上げてレアンドロ・アタイデスと対戦予定だったが、アタイデスの新型コロナウイルス感染により試合が中止となっていた。今回はアタイデス戦前から対戦を希望していたアウンラ・ンサンと対戦する。
第7試合 MMA フライ級 5分3R
若松佑弥(TRIBE TOKYO MMA/3位)
ウ・ソンフン(韓国)
※若松が計量で135ポンドのフライ級リミットを4ポンド(1.81kg)オーバー 。139ポンド契約で試合実施。若松はファイトマネーの40%をウに譲渡する
若松は5連勝の後、3月のONE Xでフライ級王者のアドリアーノ・モラエスに挑戦し、3Rギロチンチョークで一本負けして以来の試合となる。9月29日のONEで試合が決まっていたが、対戦相手のワン・シュオの体重オーバーで試合が中止となっていた。
対するソンフンは日本のWARDOGにも上がっていた選手で、今年2月のヨッカイカー戦ではわずか18秒、右ストレートでKO勝ちし5万ドルのパフォーマンスボーナスを獲得したが、4月のウィンドソン・ラモス戦では判定負けしている。
第6試合 MMA バンタム級 5分3R
クォン・ウォンイル(4位)
マーク・アベラルド
【リードカード】
第5試合 キックボクシング ヘビー級 3分3R
ブルーノ・チャベス
アフメド・クリッチ
第4試合 MMA ライト級 5分3R
アフメド・ムジタバ
アブラーオ・アモリム
第3試合 ムエタイ ストロー級 3分3R
品川朝陽(PKセンチャイムエタイジム)
ルイ・ボテーリョ
※品川が計量で125ポンドのストロー級リミットを1ポンド(0.45kg)オーバー 。126ポンド契約で試合実施。品川はファイトマネーの20%をボテーリョに譲渡する
品川は昨年12月にONEに初参戦し、ジョセフ・ラシリに1R KO負けして以来約1年ぶりとなるONE登場。今年9月にはBOMでタイ人選手に4R KO勝ちしている。
第2試合 グラップリング 女子ストロー級 10分一本勝負
ミレーナ・カオリ[ミレーナ・サクモト](TREE BJJ)
ビアンカ・バシリオ
ミレーナは日本人とブラジル人のハーフで栃木出身の21歳。ブラジリアン柔術黒帯で、柔術の大会にはミレーナ・サクモトの名前で出場している。三重のTREE BJJに在籍し、今回がONE初参戦。
第1試合 MMA フェザー級 5分3R
キリル・ゴロベッツ
ブルーノ・プッチ
昼大会(ONE on Prime Video 4)の対戦カード
【メインカード】
第9試合 メインイベント ONE MMAウェルター級チャンピオンシップ(186.25ポンド契約) 5分5R
キャムラン・アバゾフ(元ウェルター級王者)
クリスチャン・リー(ライト級王者)
※アバゾフが計量で185ポンドのウェルター級リミットを1.25ポンド(567g)オーバーしウェルター級王座はく奪された。計量をクリアしたリーが勝った場合のみ王者として認定される。186.25ポンド契約で試合実施。アバゾフはファイトマネーの20%をリーに譲渡する
第8試合 コーメインイベント ONEムエタイ・フライ級チャンピオンシップ 3分5R
ロッタン・ジットムアンノン(王者)
ジョセフ・ラシリ(挑戦者、ムエタイ・ストロー級王者)
第7試合 MMA バンタム級 5分3R
ビビアーノ・フェルナンデス(3位、元王者)
マーク・ステファン・ロマン(5位)
※計量で145ポンドのバンタム級リミットをフェルナンデスは6.5ポンド(2.95kg)、ロマンは8.25ポンド(3.742kg)オーバー。153.25ポンド契約で試合を実施
第6試合 ムエタイ ウェルター級 3分3R
コスモ・アレクサンドレ
ジュアン・セルバンテス
第5試合 MMA バンタム級 5分3R
キム・ジェウォン
ケビン・ベリンゴン
【リードカード】
第4試合 ムエタイ バンタム級 3分3R
ジョナサン・ハガティー(フライ級4位)
ウラジーミル・クズミン
※ハガティーが計量で145ポンドのバンタム級リミットを3ポンド(1.36kg)オーバー 。148ポンド契約で試合実施。ハガティーはファイトマネーの20%をクズミンに譲渡する
第3試合 MMA ウェルター級 5分3R
ルスラン・エミベック・ウフール
イシ・フィティケフ
第2試合 グラップリング 女子アトム級 10分一本勝負
ダニエル・ケリー
マリア・モルチャノバ
第1試合 ムエタイ ライト級 3分3R
リアム・ノーラン
エディ・アバソロ