ONE Championship 8.2 マニラ AbemaTVで生中継:和田竜光、フライ級世界最強デメトリアス・ジョンソン戦は「楽しみしか無い。どんな結果になっても、それが今の自分」
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ONE Championship「ONE: DAWN OF HEROES」(8月2日(金) フィリピン・マニラ:モール・オブ・アジア・アリーナ)でDEEPフライ級王者の和田竜光が、ONEフライ級GP準決勝に臨む。相手はUFC史上最多王座防衛記録11を保持する元UFCフライ級王者の“DJ”ことデメトリアス・ジョンソン。DJは昨年UFCを離れ、ONEと電撃契約し、3月の両国大会の若松佑弥とのGP一回戦でも圧巻の強さを見せつけた。
今回のDJ戦まで約2週前のインタビューで、和田はとDJについて「『意識して』と言うことすら失礼なぐらいのレベルの選手」「今までやって来た格闘技キャリア、そして30年生きてきた全部をぶつける価値のある選手」と評し「自分の持っているものを出す、その結果がどうなるか、ってだけ」と、大一番に向けての心境を語った。
大会の模様はAbemaTVにて8月2日(金)午後6時より生中継される。(取材&写真:井原芳徳)
――まずは前回の4月のマニラ大会でのフライ級GP一回戦、グスタボ・バラートとの試合の感想を聞かせてください。
和田「周りやSNSの声を見て聞いて、反省する点はあるんですけど、最後までやり切れたかなと思います」
――接戦だったと思いますが、内容はいかがでしたか?
和田「厳しい戦いだったことは間違いないですね。相手はキューバのレスリングのオリンピック代表経験者で、強豪国で、あの小さな体で代表になるって、よっぽどのことですよ。だからみんな、背が低いから弱そうってフィルターかかり過ぎだぞ、相手強いんだぞ、って思ってましたね(苦笑)。後からすれば、もうちょっとあそこをこうすれば良かった場面はありますけど、あの時にあの選択をしてやり切れた、という感じです」
――バラートのタックルだったり、パンチを振って来た時に押し倒されたりしていましたが、和田選手が途中から右のミドル、テンカオをバラートのボディに効かせて、流れが変わりましたね。
和田「蹴ったら当たりだしたので、もっと早い段階から蹴ったら良かったですけど、相手がレスラーなので、足をキャッチされたら怖いのもあって、なかなか出なかったです。パンチも当てて、相手の攻撃もディフェンスができていて、このまま繰り返してやろうと続けました。『相手(バラート)が攻めてたから相手の勝ちだろ』という声もありましたけど、『嘘だろ、パンチ当ててたの俺じゃん』って思いは正直ありましたね」
――1月のダニー・キンガド戦も接戦でしたが、ONEの判定基準の難しさは感じますか?
和田「最近は判定基準は明確になりつつあって、ダメージを与えた方が有利だったり、テイクダウンだけだとそんなに評価されなかったりってのがあるので。そうは言っても、判定にブレがある時もあるんですよね。ファンの人からは『だったら一本KOしろよ』とも言われるけど、『知ってるよ!』って(笑)」
――とにかく勝ったのは良かったことですし、トーナメントの試合ですから、勝ちに徹する部分も多少ありましたか?
和田「それは滅茶苦茶あったっすね。どうしてもDJと試合したいってのがあったので、堅い試合をしたつもりです。試合途中から距離感を含め、これを繰り返せば勝てると思ったので、ああいう試合展開になったところはあります」
――DJ戦に向けての心境はいかがですか?
和田「凄く楽しみです。バンタム級からフライ級に階級を変えた時から、DJを意識して…、というか、『意識して』と言うことすら失礼なぐらいのレベルの選手ですよね。練習仲間との雑談で『DJと戦うならこうやりたい』とか話してはいましたけど、まさか、そんな選手と試合できるなんて。色んな運が重なって戦えることになって、自分を試す最高の場だなって思えるので、楽しみです」
――和田選手がONEと契約した約1年前は、まだDJはUFCのチャンピオンでしたからね。向こうからONEに来てくれるなんて。
和田「それこそ僕なんかUFCに出られなかった選手で、向こうは何回も防衛しているチャンピオンで、ONEに来てもトーナメントの山が違ったら、できなかったかもしれないし、一回戦で僕がコケていたらできなかったので、シンプルに試合できるうれしさはありますね」
――3月のDJの若松との試合を見てどうでしたか?
和田「パンチを当てられていて、DJも人間なんだなって思った部分もありましたけど、最終的にあの勝ち方をして、やっぱり強いな、って思いました。フィニッシュの(ギロチンチョークの)引出しもですし。打撃でちょっと嫌がったらテイクダウンに切り替えられるところとか、試合の中で勝つためにどうするかを瞬時に考えられる判断力と、それを実行するスキルがあって、強いなって思いました」
――若松選手のいるTRIBEにも出稽古されていますから、若松選手に話は聞きましたか?
和田「色々聞きました。明かせないですけどね」
――UFC時代の試合も改めて確認していますか?
和田「全部を見たわけじゃないですけど、凄いなと改めて思いますね」
――去年のヘンリー・セフードとの防衛戦では、後半セフードがポイントを取って勝ちましたから、参考材料にはなりますか?
和田「うーん、あれもセフードがレスリングで勝っていただけなんで、あんまり参考にはならないですね。DJの動きを研究する意味では参考にできますけど、セフードのようには僕はできないんで」
――どう攻略しますか?
和田「…どうやるんですかね?(苦笑)。よく聞かれるんですけど、自分ができることをやるだけって感じですよね、今回に関しては。こうして行こうというプランがあっても、イコール、こうしたら勝てんじゃね?っていう話じゃないので。自分の持っているものを出す、その結果がどうなるか、ってだけですね。正面からぶつかるぐらいの気持ちです」
――TRIBE以外にもCAVE、ロータス世田谷、ボクシングの角海老ジムなどへの出稽古状況をツイートされていますが、手応えはいかがですか?
和田「いいと思う練習を全部選択してやっていて、これ以上の質のいい練習はできないです。いい練習はできています」
――和田選手はデビューから10年ぐらいが経ちました。MMAは色々やることがありますけど、積み重ねて、まとまって来た集大成を、フライ級最強・DJにぶつける感じでしょうか?
和田「集大成というよりも、ここまでの、という部分ではそうですね。今までやって来た格闘技キャリア、そして30年生きてきた全部をぶつける価値のある選手という感じです。こういう格闘家になったんだぞ、ってのを試す相手として、最高の相手だと思います。試合に関しては楽しみしか無いです。どんな結果になっても、それが今の自分と思っています。それを一番試せる相手、DJってそういう相手だと思うし、だからうれしいです」
――最後にBOUTREVIEWの読者、AbemaTVで試合を見る人達に、何かアピールがありましたらお願いします。
和田「正直、相手が最強過ぎるので、実際、見る人たちは『和田、頼むぞ、勝ってくれ』って肩に力入って見てくれないと思うんですよ」
――ぶっちゃけ、そうだと(笑)
和田「とんでもない強さのDJに対して、『和田、どんだけできんの?』『ああ、やるじゃん、なるほどね』って楽しみ方で見てもらえたらいいかな」
――で、その上で勝つと。
和田「もちろんそれを狙っています」◆◆◆
https://www.youtube.com/watch?v=Xm9Yv7S8oJQ
対戦カード
第15試合 メインイベント ONE MMA フェザー級(70.3kg)チャンピオンシップ 5分5R
マーチン・ヌグエン[ニューイェン/ウィン/Martin Nguyen](ベトナム/オーストラリア/王者)
松嶋こよみ(パンクラスイズム横浜/挑戦者)
第14試合 ONE ムエタイ フライ級(61.2kg)チャンピオンシップ(肘有り・オープンフィンガーグローブ着用) 3分5R
ジョナサン・ハガティー(英国/王者)
ロッタン・ジットムアンノン(タイ/挑戦者、元ルンピニー認定スーパーフェザー級1位、元ラジャダムナン同級1位)
第13試合 MMA ライト級(77.1kg)GP 準決勝 5分3R
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン/元ONE王者)
エディ・アルバレス(米国/元UFC&ベラトール王者)
第12試合 MMA フライ級(61.2kg)GP 準決勝 5分3R
デメトリアス・ジョンソン(米国/元UFC王者)
和田竜光(フリー/DEEP王者)
第11試合 MMA フライ級(61.2kg)GP 準決勝 5分3R
ダニー・キンガド(フィリピン)
リース・マクラーレン(オーストラリア)
第10試合 ムエタイ バンタム級(65.8kg)(肘有り・オープンフィンガーグローブ着用) 3分3R
ロートレック・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
アンドリュー・ミラー[Andrew Miller](英国)
(以下プレリム)
第9試合 MMA フライ級(61.2kg)GP リザーブバウト 5分3R
ジェヘ・ユスタキオ(フィリピン/元ONE王者)
若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A/パンクラス2位)
第8試合 MMA ヘビー級 5分3R
マウロ・セリーリ(イタリア)
アルジャン・ブラー [Arjan Bhullar](インド)
第7試合 ライト級(77.1kg) 5分3R
ホノリオ・バナリオ(フィリピン/元ONE王者)
パク・デソン(韓国)
第6試合 MMA バンタム級(65.8kg) 5分3R
レアンドロ・イッサ(ブラジル)
竹中大地(パラエストラ和泉)
第5試合 MMA ウェルター級(83.9kg) 5分3R
ジェームズ・ナカシマ[James Nakashima](米国)
岡見勇信(EXFIGHT)
第4試合 MMA フェザー級(70.3kg) 5分3R
エドゥアルド・ケリー(フィリピン)
シャ・ビン[Xie Bin](中国)
第3試合 MMA ストロー級(56.7kg) 5分3R
ポンシリ・ミッサティット(タイ)
ミャオ・リータオ [Miao Li Tao](中国)
第2試合 MMA 女子ストロー級(56.7kg) 5分3R
サマラ・サントス[Samara Santos](ブラジル)
三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A/パンクラス2位)
第1試合 MMA バンタム級(65.8kg) 5分3R
スノト(インドネシア)
ムハマド・アイマン(マレーシア)