Road to ONE:2nd 直前インタビュー(4) 祖根寿麻「国のセーフティーネットの相談に行ったんですけど、テレビに映っちゃって…」｜ABEMA格闘Ch.で4.17(金)19時～生中継
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Road to ONE:2nd sponsored by ABEMA（4月17日（金）19:00よりABEMA 格闘チャンネルで生中継）に出場する、祖根寿麻（ZOOMER／元修斗環太平洋バンタム級王者）に、試合直前の心境を聞いた。
第4試合 MMA バンタム級（65.8kg） 5分3R
祖根寿麻（ZOOMER／元修斗環太平洋バンタム級王者）
後藤丈治（TRIBE TOKYO M.M.A）
祖根は沖縄出身、愛知在住の32歳。13年に大阪のDEMOLITION（DXFC）、15年に沖縄のTENKAICHIでタイトルを獲得し、16年から上がった修斗では18年に魚井フルスイングに勝利し環太平洋バンタム級王座を獲得。RIZINに2度参戦したが、18年8月の元谷友貴戦、19年8月のジャスティン・スコッギンス戦といずれも敗れ、メジャー大会での浮上を阻まれており、再浮上に向けしっかり勝ちたいところ。
対する後藤は北海道大学経済学部を昨年春に卒業後、上京しTRIBEに入門後、パンクラスで4連続一本・KO勝ち。祖根戦は約1年の成果を示す絶好の機会だ。
祖根寿麻
今回のRoad to ONE:2ndは元々、4月12日に東京・ニューピアホールで開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、17日に日程変更となり、会場も非公開の無観客大会に変わった。3日のその発表の際、祖根の欠場が発表されたが、直後に祖根本人がBOUTREVIEWのツイートを引用する形でで「待って？なんで俺が欠場になってんの？？意味がわからないんですけど」と否定。その日の晩、大会実行委員会は「マネージメントサイドの連絡ミスにより、ご迷惑をお掛け致しましたが当初の予定通り出場することになりました。ファン並びに関係者の皆様にお詫び申し上げます」と追加発表する騒動があった。今回の祖根のインタビューではその件にも触れつつ、選手としての意気込みはもちろん、名古屋市千種区のジムZOOMERの代表を務める身としての複雑な思い等も口にしている。
――欠場疑惑騒動もあり、Youtubeでもそのゴタゴタを説明されましたが、改めてその辺の話から聞かせてください。
祖根「他の人から急にいっぱい連絡が来て、怪我したの？とか言われて、確認したら欠場になってて、えー？ってなって、マネージャーに連絡したら、『俺も聞いてなかった』ってなって。僕もイラついてTwitterで書いちゃったんですけど（苦笑）」
――連絡の行き違いといいますか。祖根選手としては、オファーを受けているわけですから、出る気満々だったと。
祖根「僕もジムをやっていますし、会員さんのことも心配ですし、大会をやるならやるで早くから言って下さいとは言っていました。名古屋から東京まで遠出だから、出たくない気持ちもありました」
――自分一人だけじゃなく、会員さんの健康も考えると、当然、ジム代表としては経営への影響も考えますよね。
祖根「パーソナルトレーニングは1週間ぐらいは休むと話していて。利益も落ちちゃいますし。ジムは6日からクラスレッスンを休止し、昨日（13日）からは閉館し、今月末まで閉めます」
――愛知も緊急事態宣言を県独自で出し、休業要請施設の中にスポーツクラブも入っていますね。祖根選手自身の練習状況はいかがでしょう？
祖根「自分のジムでうちの子たちとやったり、あとはALIVEさんに行ったりですね。できてなくはないですね」
――まあ、100ではないと。
祖根「そうですね」
――移動や時間も制約ができると。
祖根「逆に時間はお客さんがいない分、取れているんですけど」
――試合に関しての話に進みますと、今回、ONE Championship絡みの試合が初ですね。
祖根「これはONEになるんですかね？何がなんだかわからないでオファーもらって、いいですよって答えたんですけど（笑）。試合期間が開いていたし、目立てればいいという感じで受けました」
――勝てばONE本戦につながるかと思います。
祖根「正直、日本でどれだけ知名度を上げられるかを考えていて、ONEだとどうなんだろうなってのはあります。RIZINとかK-1に出られたら面白いなって思ったりところが」
――RIZINは地上波でやっていますし、K-1はブランドの認知度が高いですし、ジム代表者としては当然そういう所も気になりますよね。そうはいっても試合自体が次、いつあるかわからない状況です。ONEルールだと体重は少し余裕が持てますよね。
祖根「水抜きする手前までの減量まですれば、いい感じの体重ですね。（14日昼時点で）あと2kgぐらいです」
――対戦相手はパンクラスで一歩ずつ上がっている後藤選手です。
祖根「うーん、誰なのかな？って感じです。映像見ても、打撃綺麗だなって感じみたいな」
――差はあると。
祖根「そうですね。歳的にはそういう子たちとやる歳だろうなとは思います（※祖根は32歳、後藤は24歳）」
――対・後藤で、どこを気を付け、どう戦うイメージですか？
祖根「左のストレートぐらいですかね、僕的には。テイクダウンとかも全然たぶんできちゃうなと思いますね。結構差はあると思います」
――祖根選手は昨年8月のRIZINのスコッギンス戦以来10カ月ぶりで、結果も（4連敗中と）出ていない状況です。
祖根「やってきた相手がやってきた相手なので（＝元谷、岡田遼、根津優太、スコッギンス）。何も思わず、普通にやりますんで」
――スコッギンス戦以降、環境とかの変化はありますか？
祖根「ないですね」
――たまたまめぐり合わせで試合間隔ができただけで、怪我もなく。
祖根「はい」
――じゃあここから連勝して挽回したい？
祖根「そうですね。でも正直、今は格闘家としてのよりか、経営の方で心配が多すぎて…」
――切実ですね。
祖根「練習はしていくんですけど…。早く落ち着いて欲しいですね」
――多くのジムの代表者が役所や日本政策金融公庫に経営資金の相談に行っているとSNSに書いていますし、私自身もそういう話をしょっちゅう耳にします。
祖根「この前、僕も国（中小企業庁）のセーフティーネットの相談窓口に行ったんですけど、テレビ映っちゃって恥ずかしかったなって（苦笑）」
――地元の？
祖根「スイッチ！って番組なんですけど（※東海テレビの朝9:50～11:15の情報番組）」
――試合でなくそういう形で地上波に出るとは。
祖根「あのジム金ないの？って知ってる人に思われそうで。ねえよ！って（笑）」
――もう、どこも大変ですからね。恥ずかしいことではないですよ。
祖根「はい」（※参照：NHK「働く人 経営者への支援は」には、助成金や補助金などの制度が詳しくまとめられている）
19年7月のRIZINの会見での祖根（左3人目）。また大舞台に上がるため再浮上を目指す
――まあ、そういう状況ではありますが、ひとまず目の前の試合に集中しないといけません。どういう気持ちで向かいますか？
祖根「いい勝ち方をして、復活して、『ほらね』って感じでアピールして、また大きい舞台に立ちたい感じです」
――今回は無観客大会で、地元の名古屋の皆さんもABEMAで観て応援してくれると思います。最後にコロナに不安を抱えながらの金曜の夜に観てくれる皆さんにメッセージを。
祖根「とりあえず、自粛で、みんな家でヒマしていると思うんで、僕が楽しい試合をして、金曜の夜にいいお酒を飲めるようにします」◆◆◆
■ 祖根寿麻のアカウント Twitter：@sonechappu1 Youtube：KAZOOMER CHANNEL ジムHP：ZOOMER（名古屋市千種区吹上1-206）
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対戦カード
※ONE Championshipのルールを採用
第6試合 メインイベント グラップリング（判定無し） ライト級（77.1kg） 10分1R
青木真也（EVOLVE MMA／元ONEライト級王者）
世羅智茂（CARPE DIEM／IBJJFアジア柔術選手権2017黒帯フェザー級準優勝）
第5試合 セミファイナル ムエタイ 72.5kg契約 3分3R
緑川 創（Monster Guns／WKBA世界スーパーウェルター級王者、元新日本キックウェルター級王者）※藤本ジムから所属変更
西川大和（西川道場）
第4試合 MMA バンタム級（65.8kg） 5分3R
祖根寿麻（ZOOMER／元修斗環太平洋バンタム級王者）
後藤丈治（TRIBE TOKYO M.M.A）
第3試合 MMA フェザー級（70.3kg） 5分3R
工藤諒司（TRIBE TOKYO M.M.A）
椿 飛鳥（トライデントジム）
第2試合 グラップリング（判定無し） フェザー級（70.3kg） 10分1R
宮田和幸（BRAVE）
田中路教（フリー／元PXCバンタム級王者）※チーム・アルファメール・ジャパンから所属変更
第1試合 ムエタイ ストロー級（56.7kg） 3分3R
HIROYUKI（Monster Guns／新日本キックバンタム級王者）※藤本ジムから所属変更
ポン・ピットジム（タイ／PITジム／元オームノーイ・フライ級8位）
概要
大会名 Road to ONE:2nd sponsored by ABEMA
日時 2020年4月17日（金）開始・19:00 ※4月12日から開催日時変更
中継 ABEMA 格闘チャンネル
チケット 無観客で開催
お問い合わせ サステイン 03-3788-3042 http://www.shooto-mma.com/
