K-1 9.11 横浜アリーナ(一夜明け会見):レオナ・ペタス「階級アップも視野に入れつつこのベルトの価値を上げる」。金子晃大、玖村将史下したコンペット戦に意欲。中村P、神保克哉の直談判受け-75kg新設を決定
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K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~(9月11日(日)横浜アリーナ)の一夜明け会見が12日、東京で行われ、第5代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントで優勝して王者となったレオナ・ペタスをはじめ、本戦ワンマッチで勝利した選手たちが勢ぞろいした。会見のレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(写真:(C)K-1)
K-1 9.11 横浜アリーナ(レポ/トーナメント):レオナ・ペタス、大岩龍矢・朝久裕貴ら破りスーパー・フェザー級王者に。武尊に代わり「K-1最高」叫ぶ
スーパー・フェザー級王者レオナ・ペタス、新王者としての決意を語る「このベルトの価値を上げていくことが僕の使命。誰が対戦相手でも、このベルトを守っていく」
横浜アリーナ大会では武尊の返上により空位となったベルトを懸け、国内外の強豪8人が出揃った第5代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントを開催。レオナ・ペタスが激闘を制し、栄えある新王者となった。
レオナは一回戦で、K-1 WORLD MAXで活躍したアルトゥール・キシェンコの弟子であるアヤブ・セギリと対戦。2RでKO勝利を飾ると、2回戦では武尊の盟友、大岩龍矢と激突。苦戦を強いられながらも、3Rに飛びヒザ蹴りで沈めて決勝の舞台へ。
最終決戦の相手は、ライト級王者の弟・泰央に続きK-1王座獲得を目指す朝久裕貴。レオナは気迫の攻撃でペースを握らせず、判定結果3-0(30-29、30-29、30-29)で朝久を下し、涙の王座戴冠を果たした。
レオナは一夜経ち、「3試合やったんで、身体がメチャクチャ痛くて。痛いなって思うたびに、ベルトを見たらがんばってよかった」と、あらためて喜びをかみしめた。
今後の展望としては「相手がいない感じになってきちゃってるんで。ゆくゆくは階級も上げていきたい。そっちも視野に入れつつ、このベルトを持っていけたら」としライト級挑戦も視野に入れつつ「このベルトを持っているので、ベルトの価値を上げていくことが、僕の使命」とK-1スーパー・フェザー級王者としての矜持を示し、「対戦相手は誰でも、僕はこのベルトを守っていけばいい」と気を引き締めた。
◆レオナ・ペタス
「本当に昨日はたいへんでした(苦笑)。過去イチで大変だったと思います。でも、大変だったですけど、結果、ベルト獲れたんで、がんばってよかったなって思います。
(K-1のベルトと一夜を共にすごしてどんな気分?)まず3試合やったんで、身体がメチャクチャ痛くて。痛いなって思うたびに、ベルトを見たらがんばってよかったなって(笑)。これでベルトがなかったら、痛いだけで終わっちゃうんで、最悪な気分だなってなるんですけど、ベルトがあるんでがんばってよかったなって思います。
(twitterで名前がトレンド入りするくらいになったが、反響は?)けっこう、おめでとうの連絡が来ますね。でも、ちょっとまだ気持ちの整理が全然ついてないので、全部返してないですけど。そういう反響はけっこう、あったと思います。(どんなチャンピオンになっていきたい?)正直、一晩経って考えたんですけど、スーパー・フェザー級の選手って、日本人選手は全部やっちゃって。相手がいないっていう感じになってきているんで、ゆくゆくは階級を上げていきたいと思っています。去年と前回はライト級(62.5kg)を視野に入れてやってたんで。そっちも考えつつ、このベルトを持っていけたらなと思ってますね。
(試合後から今日ここまで、どんなことをして過ごした?)まずはいつも応援していただ
いてる、スポンサーしていただいてるサイクリーさんの打ち上げに呼んでいただいて。そのあとはまあ、友人と一緒に、ちょっと自然を感じたいなと思って、江ノ島のほうまで行って波の音を聞いてリラックスされて、家に返ってきたら5時くらいだったんで(笑)。そこから一夜明けあるから早く寝ないとって思って、それで寝て過ごしました。(試合後によく江ノ島に行きましたね)なんか自然をちょっと求めたいなと思って、波の音だなと思って(笑)。
(昨日、朝久選手がいたから体重を落としたと発言していたが、上の階級にも戦いたい相手がいる?)もし僕が上の階級に行ったら、またその階級の下からやっていきたいなと思っています。まずはKrushのチャンピオンの大沢(文也)選手。あれをブッ倒して、Krushのベルトくらいから獲りたいなと思ってます。ベルトはたくさん獲りたいので、5個くらい獲れたらうれしいですね(笑)。
(武尊選手が休養明けで、またやりたいとなったら?)僕としては40戦重ねたんですけど
、一試合すべてが一回きりだと思ってるんで。僕の中で武尊選手との一戦は終わったことだし。もしやれって言われたらやりますが、その一回で僕は負けたと思った試合なんで、なかなかそんなに乗り気ではないなという感じではありますね。
(ライト級挑戦の方がやりたい?)新しいベルトがほしいなっていうところです。でも、やっぱりスーパー・フェザー級のベルトを持ってるんで、このベルトの価値を上げていくのが、僕の使命だと思ってます
(そうなると防衛戦を何度かやる必要があるが、相手は外国人選手?)まあ、Krush王者の中島千博選手とか、昨日トーナメントに出てた横山朋哉選手とかは、まだやったことがないですけど、その選手が僕とやるにふさわしいところまで上がってきたら(防衛戦の相手は)日本人選手にもなると思うし。ほかの外国人選手になるかもしれない。そこらへんは分からないですが、対戦相手は誰でも、僕はこのベルトを守っていけばいいかなと思ってます」
スーパー・ライト級王者 大和哲也、佐々木大蔵との接戦を制して初防衛に成功「気合い、根性、執念、大和魂の勝利。大蔵選手に勝ったことが自信になった」
大和哲也は、挑戦者に佐々木大蔵を迎えてスーパー・ライト級王座の初防衛戦に臨んだ。佐々木のワンツーを被弾しながらも得意の左フックを打ち返して接戦を繰り広げ、3ラウンドには左フックを効かせて、連打でダウンを奪って判定勝利を収め、王座防衛に成功した。
大和は「防衛出来たこと、(佐々木)大蔵選手にアベンジ(敗れた相手に勝つ)出来たことは良かったと思いますが、練習してきたことが全然出来なくて」と内容に満足していなかった。ただ「しのぎ合いというか削り合い、魂の震える試合を見せられたのは良かったのかな」とし「気合い、根性、執念、大和魂の勝利」と気持ちの勝負で勝ったと分析した。
対戦相手の佐々木については「(2年前の対戦より)さらに上手いし、さらに強くなっていてめちゃくちゃ焦った」というものの、3ラウンドにダウンを奪ったことは「後半、粘り強い大蔵選手にダウンを取った勝ったことは自信になります」と喜んだ。
最強の挑戦者を退けた大和。次なるターゲットは、やはり過去の対戦で負けている不可思。「アベンジロード第二章はやはり不可思選手とやりたいなと思ってます。僕としてはチャンピオンとしてベルトを賭けて戦いたいので、次の防衛戦では不可思選手とやってアベンジしたい」。
前夜の試合で顔を腫らしたことを聞かれると「K-1ルール独特の顔の痛みを感じてます(苦笑)。ムエタイルールでは打ち合いしないです」と大和。現在プロ65戦で「100戦を目指すか」と聞かれると「キックやムエタイルールなら出来ると思いますけど、K-1ルールで100戦は無理です。でも戦績を越えるような、濃い試合を見せていきたい」と語った。
スーパー・バンタム級王者 金子晃大、復活の秒殺KO勝利!コンペットの挑戦要求に対して「僕もコンペットの試合を見てやりたいと思った」
第17試合で-56kg契約のスーパーファイトをイギリスのジョーダン・スウィントン相手に戦った金子晃大は、開始早々に右ストレートからの左フックでダウンを奪取すると、攻撃の手を緩めずに畳み掛け、最後はボディへの右ストレートでスウィントンを悶絶させて、わずか1R40秒でKO勝利を飾った。
今年2月のK-1東京体育館大会では第3代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントで優勝し、チャンピオンになった金子だったが、K-1を代表して出場した6.19「THE MATCH 2022」東京ドーム大会では鈴木真彦に敗北。今回はきっちりと現役K-1王者としての実力を証明する圧倒的なKO勝利となった。
「昨日は絶対にKOしようと決めてたんで、それがまずできて良かったなって感じです」と、一夜明けた心境を語った金子。練習環境を変えて、ムエタイのジムでトレーニングを積んだ結果が早速出たことで、本人も満足げだった。
昨日は金子の一つ前の試合で、王座決定トーナントの決勝を戦った玖村将史が初参戦のコンペット・シットサラワットスアに判定負けしている。そのコンペットについて、「パンチも巧いですし、K-1に対応してきたらもっと強くなるだろうなと思いました」という印象を持ったという金子。「あの選手にしっかりとしたいい勝ち方ができれば、また自分がやりたいいろんなこともできると思うんで、やりたいなと思っています」と次期挑戦者としても興味を示していた。
金子が言う「自分がやりたいいろんなこと」とは、「THE MATCH」という大舞台で敗れた鈴木へのリベンジだ。「RISEの鈴木選手ともう一回やれるような機会を作りたい」という金子は、コンペットを含め、チャンピオンとして結果を出しながら、目標へと近づいていくことを誓っていた。
“天才”コンペット、金子晃大への挑戦をアピール!「目標はK-1のチャンピオンになること。ぜひタイトルに挑戦するチャンスが欲しい」
第16試合で-56kg契約で玖村将史と対戦した“ムエタイ6冠王”コンペット・シットサラワットスア。タイでは天才とも称されるコンペットはK-1初参戦ながら終始パンチ主体の打ち合いを展開。玖村に僅差ながらも判定勝ちし、肩書通りの強さを見せ付けた。
K-1初参戦で勝利したコンペットは「自分はタイ以外の国で試合をするのは初めてで、自分の動きを見たら凄く緊張していたんだなと感じました。緊張しながらもやれることはできたかなと思います。次回参戦する機会があれば、昨日よりもいい試合ができると思います」と緊張から動きが硬かったと反省の弁。
金子晃大が保持するタイトルへの挑戦に近い立場の玖村を倒したことで「目標はK-1のチャンピオンになることです。ぜひタイトルに挑戦するチャンスをもらえたら嬉しいです。タイトルマッチに決まったらそのために準備、研究もしますし、練習します」とK-1ルールをさらに研究してタイトルマッチに備えたいという。
コンペットというリングネームには「“ペット”はダイヤモンドを意味し、全ての意味を総合すると、凄く硬くて美しくてしかも価値がある」との由来があるという。K-1のベルトを2戦目で獲得することで、さらに自身の価値を上げることになるのか。
“ムエタイの生ける伝説”ジョムトーン、3階級制覇の最初の標的は和島大海「試合を見れば、その選手がどういう選手か分かる。昨日和島の試合を見て特別な感情は持たなかったよ」
第14試合、アビラル・ヒマラヤン・チーターを相手にK-1初参戦を迎えたジョムトーン・ストライカージムの一戦。ラジャダムナンスタジアム4階級制覇、WBCムエタイの世界王座も3階級制覇するなど、輝かしい経歴を誇るムエタイのレジェンド、ジョムトーンのパフォーマンスが注目される中、1R終盤に相手のバックブローを防いだジョムトーンが左フックから左ハイキックのコンビネーションでアビラルをKOし、期待どおりの圧勝劇を見せた。
歴戦の猛者ながらK-1初参戦で試合前に緊張したというが「試合を終えてやっと緊張が解けた」と安堵の表情を見せ、そのKOの内容からtwitterではトレンド入りする注目度の高さを見せたが、それについて聞かれると「自分は3年間試合していなかったんですけど、そうやってみなさんに注目してもらえてよかった」と、試合を振り返った。
今後はスーパー・ライト級、ウェルター級、スーパー・ウェルター級の3階級制覇という驚愕の目標を掲げたジョムトーン、「いつでもその3階級の準備はできているので、すぐにでもタイトルマッチをやりたいです」と、すでに準備万端だと語る。
ゲーオ・ウィラサクレックらK-1で人気を得たムエタイ選手に続くことができるのか。
クルーザー級王者シナ・カリミアン、重量級完全制覇にも自信「ヘビー級とスーパー・ヘビー級を含めてベルトに挑戦する準備はできている」
第13試合の[スーパーファイト/K-1スーパー・ヘビー級]で、実方宏介を自慢の強打で初回KOで沈めた第3代K-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアンが出席、昨日の試合を振り返った。カリミアンは、初回から実方をコーナーに詰めると果敢にパンチを連打しダウンを奪取。最後はダメ押しの左で沈め、これぞ”重量級王者”の力を見せつけた。
カリミアンは、今年6月の『THE MATCH』では本調子でなかったとした上で「挽回する意味でもいい結果が出たのでよかった」とKO勝ちに満足げだ。
自身の試合映像は、すでに振り返っており「実方選手は無差別級トーナメントにも出場しているし、実方選手が弱いという人がいるのであれば、それは間違いだ。単純に昨日は自分の方が強かったと思っている」と分析。自身の実力アップに確かな手応えを感じているようだ。
続けて「昨日の試合を通して、K-1とファンの皆さんに3階級どの階級でも出来るということを証明できたと思う。この階級(クルーザー級)では、(相手を)全て倒したと思っているので、ヘビー級とスーパー・ヘビー級を含めてベルトに挑戦する準備はできている」とコメント。重量級での複数階級制覇の野望を掲げた。
森坂陸、下馬評を覆して西京春馬に判定勝利「約2年前に届きそうで届かなかったKrushのベルトがどうしても欲しい」
森坂陸は2年10か月ぶりに復帰の西京春馬と大接戦を繰り広げた。終盤、スタミナ切れした西京に対して森坂は前に出て手数を出し続けて延長判定で振り切り、事前の予告通り「下剋上」を成し遂げた。
森坂は「9割負けると言われてた試合に勝ったんで、素直に喜びたいと思います」と振り返った。対戦相手の西京については「すごい上手い選手で、やりたいことはあまりさせて貰えなかった」とし、自分自身、内容には満足していないという。「内容は本当に良くなかったんですけど、気持ちは見せられたかなって」。
共に神奈川県出身同士で「tvk開局50周年」という名前も付いた注目の試合だった。「反響はすごいあって、メッセージはいまだに来ます」と反響の大きさに驚いたという。
今後の目標を聞かれると「約2年前に届きそうで届かなかったKrushのベルトがどうしても僕は欲しくて」。森坂は第5代Krushフェザー級王座決定トーナメントの決勝戦まで勝ち上がりながら、新美貴士に延長判定で敗れて王座を逃している。
「現チャンピオン、玖村のお兄ちゃんですね。玖村修平選手に挑戦したいです。今回のこの勝ち方で挑戦者になれるとは別に思ってないんですけど、すぐトップ戦線の選手とやらせて貰って、次にでもやらせて貰えたら嬉しいです」と森坂。「天才」西京の復活勝利を阻止した森坂、果たして今の勢いのままにKrush王座まで駆け上がるか。
林健太、原点回帰でスーパー・ライト級王座挑戦へ!「俺、大和哲也選手とまだやってないんですよ」を連発
第9試合で小嶋瑠久とK-1スーパー・ライト級スーパーファイトを戦った林健太は、開始早々からプレッシャーをかけ、軌道を変えた左フックで一撃。1R1分42秒で瑠久をKOし、改めて元K-1ライト級王者としての実力を見せつけた。
K-1チャンピオンになってから王者としての姿を意識するあまり、自分のファイトスタイルを見失っていたという林。しかし、昨日の試合は、「ジリジリ詰めて自分の距離で仕留めるっていうファイトスタイルやったんですけど、『あっ、そうやな。こんな感じやな』って思い出してきた中でKOで締められて良かったです」と、本来の自分を取り戻しての会心の勝利だった。
また、瑠久との試合はK-1スーパー・ライト級タイトル戦線浮上を懸けた一戦とも言われていた。同日には大和哲也vs佐々木大蔵のK-1スーパー・ライト級タイトルマッチも行なわれ、王者の大和が初防衛に成功しているが、会心の勝利に気を良くしたのか、この大和に林も興味津々だ。
「僕、『やらせてくれ』って言っとるわけじゃないですけど、やったことないんですよね、まだ。だから、多分、K-1の関係者も『はっ! 林、これやってないわ』ってざわついていると思いますよ」と、暗に大和への挑戦をほのめかすなど意欲的な林。ライト級に続く2階級制覇は当然、林の頭にもある。
最後まで「まあでも、俺は大和選手とまだやってないですけどね」と繰り返し、王座挑戦をアピールしていた。
不可思、スーパー・ライト級王者 大和哲也との再戦に燃える!「哲也さんのベルトを獲りたいという気持ちが昨日の試合を見てより強くなった」
第8試合のスーパー・ライト級で大野祐志郎と対戦した不可思は2Rに右ストレートでダウンを奪うと、 3Rに右ハイキックでKO勝ちした。
一夜明け会見では「KOで倒さないといけない相手だと思っていたので、KOで勝てて安心しました」とホッとした表情を見せた不可思。
セミファイナルで行なわれた同階級のタイトルマッチで大和哲也が佐々木大蔵の挑戦を退けて初防衛したことに関しては「佐々木選手の方が有利かなと思っていましたが、哲也さんが勝ってスゲエと思ったし、そのベルトを獲りたいという気持ちが昨日の試合を見てより強くなりました」と王座挑戦に意欲を見せる。
大和自身も次期挑戦者に不可思を指名しており、「やらせてもらえるなら、いつでもやらせてほしいです。僕はK-1側が用意してくれた相手を倒すだけなので、次がタイトルマッチじゃなくてもタイトルに向けてK-1が用意した相手を一人一人倒していくだけ」とした。
神保克哉の猛烈アピールで中村Pが-75kg新設をその場で決定!「-75kgは気合いの向こう側を見せる」(神保)
第7試合では-75kg新設に燃える神保克哉と松倉信太郎が激突。神保は1~2Rとパンチを軸に圧力をかけていくが、3Rに松倉が左フックでダウンを奪う。判定は松倉に1票入るもドローとなり、延長戦に突入。最後は神保が松倉の猛攻をしのぎ、右クロスで劇的なKO勝利を収めた。
気合いの勝利を飾った神保は、試合について「向こうの覚悟もすごかったですけど、俺の覚悟のほうがすげえんだっていうのを伝えられたし、ただのケンカじゃねえんだっていうのを、みんなに伝えられた」と振り返り、さらに「彼とはもう一回やりそうなんで。一緒に75kg、盛り上げたいです」とエールを送った。
-75kg設立の機運が高まる中、ここで神保は「これで-75kgできなかったら、本当に中村Pの家にカチコミに行こうかなと思ってる。ここで決めちゃいましょう」と、中村K-1プロデューサーを呼び込んで直談判。すると、中村Pは「覚悟は伝わってきたので、僕も覚悟を決めて…-75kgは作りましょう!」と新階級の設立を宣言。
念願の設立が決定すると、神保は「ありがとうございます!」と満面の笑みを浮かべ、「気合の向こう側の階級にします!」と所信表明した。
覚悟の戦いを見せ、新たな階級設立へとこぎ着けた神保。今後、同階級の中心として、さらなる暴れっぷりに注目が集まる。
ダニロ・ザノリニも-75kg参入意欲
第6試合、新階級-75kgの創設に向けた査定とも目されたダニロ・ザノリニとパク・ヨハン一戦。共に譲らず最終ラウンド、判定までもつれた末に勝利したのはザノリニ。ブラジリアンタイの代表として選手を多数送り込む中、現役選手としてK-1本戦のリングで念願の初勝利をもぎ取った。
試合の感想を聞かれたザノリニは「KOじゃないけど判定で勝って嬉しいです。今回10年かかってトロフィーを持って帰ります」と10年越しのK-1での勝利を笑顔で振り返った。
同日に行われた松倉信太郎vs神保克哉の一戦も合わせて-75kgは「絶対に盛り上がる」と手応えを感じている様子で「この階級を作ったらダニロも今から集中して練習して頑張ってこの階級にぶつけたい」とアピール。新階級でのさらなる活躍に注目が集まる。
西元也史「Krushのベルトに挑戦するチャンスが欲しい」
レオナ・ペタスがベルトを巻いた「第5代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」のリザーブファイトで山本直樹を下した西元也史が出席。昨日の試合を振り返った。
序盤から鋭いパンチを中心に圧力をかけ続け、3Rには右ストレートから左ハイキックでダウンを奪って完勝を収めた西元。本戦繰り上がりとはならなかったが、持ち前の高い攻撃力をアピールした。
西元は「最後までしっかり倒しに行く姿を見せたくて、距離が詰まりすぎた部分がありました。効かせた後も倒し切れずにいたけど、最後になんとかダウンが取れて勝ち切ることができました。一歩ずつですが、成長が見れる試合が出来たと思っています」と試合の感想を語る。セコンドに付いた先輩の山崎秀晃や野杁正明から、試合後にアドバイスも貰ったようだ。
トーナメント本戦の試合を見た西元は「レオナ選手と朝久選手が一つ抜けていた。決勝においては(大岩)龍矢さんと戦って、ダメージある中で戦い抜いたのはファイターとしてリスペクトする部分はあります」との感想を語る。
最後に「リザーブで勝ったからといって、レオナ選手に挑戦できるとは思っていないですし、僕自身やっぱり結果も少しずつ重ねていきたい。あのトーナメントのリザーブファイトを勝ったというので、Krushのベルトに挑戦するチャンスが欲しいです」とKrushタイトル挑戦をアピールした。