K-1 9.11 横浜アリーナ:THE MATCH凱旋組に試練。ギリシャの剛腕4冠王と戦う和島大海「いきなり強すぎません?」。玖村将史、ルンピニー2階級制覇王者と対戦
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格闘技医学会
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K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~(9月11日(日)横浜アリーナ)の第2弾決定カード発表記者会見7月27日、東京で行われた。6月のTHE MATCHでベイノアに勝利したK-1スーパー・ウェルター級王者・和島大海は、49戦42勝(35KO)のハードパンチャー・メレティス・カコウバヴァス(ギリシャ)と対戦。同じくTHE MATCHで志朗に勝利した玖村将史は、ムエタイ元ルンピニー認定バンタム級&フライ級王者・コンペット・シットサラワットスア(タイ)と対戦。両外国人とも初来日。6月の代々木第2での女子大会、8月11日の福岡大会同様、コロナ禍で途絶えていた本格派外国勢の来日が続く。
会見のレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(写真:(C)K-1)
追加対戦カード
スーパー・ウェルター級(70kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
和島大海(月心会チーム侍/K-1スーパー・ウェルター級王者)
メレティス・カコウバヴァス[Meletis Kakoubavas](ギリシャ/クリティコスキャンプ/ICO Infusion欧州・FFC・KGP70kg級王者、IFP 72kg級王者)
◆メレティス・カコウバヴァス(K-1公式プロフィール)
89.3.27生/ジョージア・スフミ出身/33歳/179cm/オーソドックス/49戦42勝(35KO)7敗
筋骨隆々の身体から繰り出される強烈なフックを武器に衝撃的なKO勝利を連発。過去にジョーダン・ピケオーにも勝利するなど、ヨーロッパの70kgでナンバーワンのハードパンチャーという呼び声も高い。かねてからK-1参戦が熱望されていたファイターで、2022年9月11日のK-1横浜アリーナ大会への参戦が決定。現K-1スーパー・ウェルター級王者・和島大海と注目のスーパー・ファイトが決まった。
56kg契約 3分3R(延長1R)
玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/第3代K-1スーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント2022準優勝、元Krushスーパー・バンタム級王者)
コンペット・シットサラワットスア[Komphet Sitsarawatser](タイ/シットサラワットスアジム/元ルンピニー認定バンタム級&フライ級王者、元プロムエタイ協会ライトフライ級王者、元BBTVフェザー級・フライ級・ライトフライ級王者)
◆コンペット・シットサラワットスア(K-1公式プロフィール)
00.4.7生/タイ・ナコーンラーチャシーマー出身/22歳/168cm/オーソドックス/98戦79勝(12KO)16敗3分
ムエタイの2大殿堂の1つ=ルンピニー・スタジアムでの2階級制覇をはじめ、プロムエタイ協会王座獲得、テレビマッチとして知られるBBTVで3階級制覇したムエタイ軽量級のトップ中のトップファイター。華麗な技とテクニックを誇り、タイでは“天才”とも称されている。2022年9月11日のK-1横浜アリーナ大会でK-1初参戦が決定。K-1が誇る屈指のテクニシャン・玖村将史との一戦が決まった。
スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
林 健太(FLYSKY GYM/元K-1ライト級(62.5kg)王者、元Bigbangスーパーライト級王者)
小嶋瑠久(PURGE TOKYO)
スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
不可思(クロスポイント吉祥寺/元KNOCK OUT・WPMF日本・REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者、元RISE・Bigbangライト級王者)
大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)
75kg契約 3分3R(延長1R)
松倉信太郎(team VASILEUS/WPMF世界スーパーミドル級王者、元KNOCK OUT-BLACK同級王者)
神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
和島大海が欧州の超強豪“ギリシャのKO KING”メレティスと対戦!「ずっと強い選手とやりたいと言って来ましたが……、いきなり強すぎませんかね?」(和島)
既に参戦が発表されていた第4代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者・和島大海が、ジョージア出身&ギリシャ在住のメレティス・カコウバヴァスと激突する。
今年6月の『THE MATCH 2022』で、RISEの“ブラックパンサー”ベイノアに勝利した和島。王者に挑むメレティスは、49戦42勝(35KO)7敗と高い勝率&KO率を誇り、中村拓己K-1プロデューサーも「見てもらえれば分かる通り、ものすごいハードパンチャー。殆どの相手を失神させて吹っ飛ばすKO勝利を連発する」と絶賛する選手。
過去にはK-1でもお馴染みで和島に勝利しているジョーダン・ピケオーも倒しており、ヨーロッパの70kgでナンバーワンのハードパンチャーとの呼び声も高い。ヨーロッパで4本のベルトを獲得して来た超強豪で、中村プロデューサーに「初めてマラット・グレゴリアンを見た時と同じような感想を持った選手。間違いなくK-1ファンのみなさんに衝撃を与えると思う」と言わしめるほどだ。
この強豪と対戦が決まった和島は「ずっと強い選手とやりたいと言って来ましたが……、いきなり強すぎませんかね?」と苦笑い。隣に座る中村プロデューサーは「強いやつとやりたいと言ったので、用意させていただきました」と返答。和島自身「自分でもびっくりしています。試されているなと。本当に強い選手なので」という。対世界における、最初の壁となりそうだ。
一部SNSでメレティスをファイトスタイルを「ヨーロッパの木村“フィリップ”ミノル」と例えるファンもいるが、和島曰く「ファイトスタイル的には、中村さんも言っていたようにグレゴリアンに似ていると思います。(KOされた相手が)びっくりするくらい吹っ飛んでいるので、皆さん(映像を)見てみてください。一発のパンチでいくと、木村選手よりあるかもしれない」とその強打を警戒する。
その相手に対して「もちろんKOで勝ちたいと思っていますし、どれだけ相手が強くてもK-1が一番強いというのを証明していきたい。蹴りには凄く自信があるので、蹴っていっていつも通りのスタイルで戦う。パンチだけは全力で避けて、自分の攻撃だけ当てたいです」と攻略のイメージを膨らませているようだった。K-1王者の威信をかけて、世界の強豪を迎え撃つ和島。果たして、K-1最強を証明することが出来るか。
◆和島大海
「ずっと強い選手とやりたいと言って来ましたが……、いきなり強すぎませんかね(苦笑)?自分でもびっくりしています。試されているなと。本当に強い選手なので。(どんなどころに強さを感じる?)とにかく一発が強い感じです。(KOされた相手が)びっくりするくらい吹っ飛んでいるので、皆さん(映像を)見てみてください。もちろんKOで勝ちたいと思っていますし、どれだけ相手が強くてもK-1が一番強いというのを証明していきたい。勝ちに行きます。
(ヨーロッパのミノルと言われていた選手だが?)スタイル的には、木村選手というより、グレゴリアン選手みたいな剛腕のイメージです。(パンチャータイプは得意という気持ちは?)パンチに対しては、僕は蹴りに凄く自信があるので、蹴っていっていつも通りのスタイルで戦います。(ヨーロッパ選手についてはチェックしている?)そんなにしていなかったので、この選手が出て来て、映像を見てびっくりしました。
(攻略の糸口は見つけている?)それはこれから見つけていきます。
(チャンピオンとしてどのような試合をしたいか?)K-1のチャンピオンとして、倒しにいく試合をしたい。相手のパンチだけは全力で避けて、自分の攻撃だけ当てたいです。
(ハードパンチャーぶりは木村ミノルを比較すると、どうか?)一発のパンチでいくと木村選手よりあるかもしれないです。(どのくらい?)1.5倍くらいですかね」
◆メレティス・カコウバヴァス
「自分はK-1を見て、育って来た。K-1に出場する夢の一つが実現して嬉しい。私のスタイルは攻撃的で、あらゆる技でKOすることが出来る。私の試合を1度でも見れば忘れることはできないし、日本のファンは最高の試合を目撃することになるだろう」
玖村将史がムエタイ六冠王の“天才”コンペットを迎え撃つ!「僕の前ではムエタイスタイルは通用しない。“K-1”で戦って倒します」
6月の『THE MATCH 2022』でRISEのトップファイターの志朗からダウンを奪って勝利した玖村将史が“ムエタイの天才児”コンペット・シットサラワットスアと‐56kg契約で対戦することが決定した。
コンペットはタイの二大殿堂スタジアムのルンピニースタジアムで二階級制覇。プロムエタイ協会でタイトルも獲得し、テレビマッチのBBTVで三階級制覇しているムエタイ六冠王。現在ONEのトップ戦線で活躍しているプラジャンチャイとタイで1勝1敗とライバル関係にあるという。またコンペットはムエタイのフィームー(テクニシャン)に分類されるファイトスタイルで、タイ現地では“天才”とも称されている超強豪である。
これまでK-1ではヨーキッサダーのようなムエタイの現役チャンピオンが上がっているが、中村拓己プロデューサーも「ここまでムエタイの軽量級でタイトルを獲っている超トップの現役バリバリの選手が来るのは初めてなんじゃないかなというぐらい超強豪のタイ人選手が来ます。この選手がK-1に来たら面白いんじゃないかと、色んなところで注目されてきた選手がいよいよK-1のリングに登場します」と興奮気味に紹介。
タイの超トップ選手を迎え撃つ玖村は「僕はこれから対世界に向けて戦っていきたいと思っているので、その初戦にしてはもってこいの相手だなと思います」とコメント。「僕は今までタイ人と二回対戦して二回ともKOで倒していてタイ人は得意なタイプ。ここはK-1なんで僕の前ではムエタイスタイルは通用しないというのを見せて、K-1で戦って倒します」と迎撃に自信を見せた。
◆玖村将史
「前回『THE MATCH 2022』という大きな舞台で試合をさせてもらって、そこで志朗選手という他団体の一番強い選手に勝つことができて、また一つ強くなってK-1の舞台に戻ってくることができました。今回の相手はタイの強豪選手ですが、強い相手を用意してもらったので、自分自身を試すことができるし、ファンの皆さんに強くなったところを見せるのが楽しみです。今回強豪相手やからこそ、1Rから速攻で倒しにいきます。楽しみにして下さい。
(相手の印象は?)まだ試合映像は軽くしか見ていませんが、色んなタイトルを獲っていて強いのは間違いないなと思っています。ONEでチャンピオンになったプラジャンチャイとは1勝1敗なので、相手にとって不足はないなという感じです。僕はこれから対世界に向けて戦っていきたいと思っているので、その初戦にしてはもってこいの相手だなと思います。
(THE MATCHで注目を集めた試合になるが、どんな姿を見せたいか)みんな僕の試合に注目してくれているので、勝つことはもちろん、今までK-1の倒しにいくスタイルをもちろん体現してきましたが、志朗選手はK-1にない技術もあっていいところは吸収できたので、それといいところを合わせて今まで以上に強くなったところをお見せできると思います。
(ムエタイの選手はK-1のリズムが違うことについて)僕は今までタイ人と二回対戦して二回ともKOで倒していてタイ人は得意なタイプなので、今回も問題はないかなと。今までの相手よりも強い相手なので気は抜かないですけど、ここはK-1なんで僕の前ではムエタイスタイルは通用しないというのを見せて、K-1で戦って倒します。(ムエタイ選手のディフェンスの高さは?)スピードで圧倒して、タイ人のディフェンスとK-1の攻撃力のどっちが上なのかを見てほしいですね。
(56kg契約について)今55kgでやって、もっと上の体重での挑戦はしたいと思います。逆に減量が軽くなるのでもっと練習に集中できるのかなと。今まで以上のパフォーマンスが見せられると思います。
(THE MATCHの反響について)SNSで反響もありましたし、メッセージも増えて、Twitterやインスタのフォロワーも増えて声かけられることも多く反響はめちゃくちゃありました。
(THE MATCHの試合後の会見で武尊の仇を討ちたいと言っていたが、武尊と会話は?)してないです。今は那須川(天心)選手はボクシングにいってしまって那須川選手との対戦は難しいのですが、いつかできるタイミングが来るまで僕はそこに向けてやっていくだけです。あの時の気持ちは今も変わりません。あの二人の試合があったからTHE MATCHがあったわけで、そこで武尊選手が負けてしまいましたが、今でもK-1が上だと思うので、そこに向けて勝ち続けるだけです」
◆コンペット・シットサラワットスア(コメント代読)
「K-1という世界的な大会に出場することができて、光栄です。今回の試合では私が培ってきたムエタイの技を披露したいです。玖村選手もテクニックがある選手なので素晴らしい試合になると思います。私の試合でムエタイの強さ、美しさを感じて下さい」
スーパー・ライト級で激闘必至の一戦!不可思「もちろんKOで倒しに行くし、実力の違いを見せたい」vs大野祐志郎「僕が不可思くんを踏み台にして、持っているものをすべて奪う」
スーパー・ライト級で不可思vs大野祐志郎の試合が決まった。不可思はスーパー・ライト級のベルトを目指し、他団体からK-1に参戦。20年3月には当時の王者・安保瑠輝也、21年3月には山崎秀晃と対戦し、K-1王者たちとしのぎを削って来た。
対する大野は2021年にK-1 JAPAN GROUPに34歳で参戦を果たし、ここまで4戦3勝1敗の戦績を残している。敗戦は、現K-1王者・大和哲也戦のみで、中村拓己K-1プロデューサーは「絶対噛み合う試合になると思う」と好勝負を予想する。
不可思は「今スーパー・ライト級が大混戦になってきていて、頭ひとつ抜けてベルトに近づけるよう考えています。今は本当に調子が良くて、試合の調子が良かった頃の感覚も戻ってきているので、自分がいけるという自信があります」との意気込みを語る。
対する大野は昨年の横浜大会に会場に足を運び、ウェルター級王座決定トーナメントを観戦。それ以来、横浜アリーナ大会への参戦を思い描いていた。念願の横浜大会参戦で、相手はトップ戦線に君臨して来た格上”不可思。「逆に僕が踏み台にしてやろうと思っています」との言葉通り、相手にとって不足はない。
さらに「魔裟斗さんのYouTubeチャンネルで中村プロデューサーが、K-1は“剛”だという話をされていて、確かにK-1って“剛”やなと思った。また(今回の記者会見に向けて)『“THE K-1”というカードを発表します』とツイートされていて、そこに自分が選ばれている意味は一つしかないな、と。その役割をしっかり果たして、不可思君が持っているもの全てを奪いにK-1のリングに上がります」と思いを熱弁。K-1らしく殴り合う、熱いファイトを見せてくれそうだ。
不可思も「(大野は)結構ガツガツ倒しにいくし、熱い試合をするタイプ、戦い方は好きなタイプの選手。中村プロデューサーも言っていましたが、僕とは噛み合うんじゃないかな」と熱戦を予告。「もちろんKOで倒しに行くし、実力の違いを見せたい」とキャリア差を見せつけるつもりだとした。
◆不可思
「今スーパー・ライト級が大混戦になってきていて、頭ひとつ抜けてベルトに近づけるよう考えています。今は本当に調子が良くて、試合の調子が良かった頃の感覚も戻ってきているので、自分がいけるという自信があります。(対戦相手の印象は?)結構ガツガツ倒しにいく、熱い試合をするタイプ、戦い方は好きなタイプの選手です。中村プロデューサーも言っていましたが、僕とは噛み合うんじゃないかなと思います。
(スーパー・ライト級の試合が並ぶ中どのような試合をしたいか?)もちろんKOで倒しに行くし、実力の違いを見せたいです。(感覚が戻りつつあるということだが、今までの不調とどのように関係がある?)安保選手とタイトルマッチをやったくらいから凄く考えるようになったんです。どうやったら、K-1のスタイルでいいものが作っていけるかを考えて。そうやって良くしようと思って考えれば考えるほどよく分からなくなって(スタイルが)崩れて、感覚が死んでいくところもありました。
前回の試合は、キャリアで一番くらい調子が悪かったんです。体調が悪いわけじゃないけど、感覚が悪くて。それで試合が終わってから1カ月くらい競技の練習をしないでフィジカルトレーニングや身体を動かしていて、格闘技を離れたら逆に感覚が戻ってきて。それから、あまり考えないようにして、やっていたら調子がいい時の感覚が戻ってきました。(練習を)やっていて楽しいし、自信があるので、この試合は久しぶりに楽しみです」
◆大野祐志郎
「約10カ月ぶりに世界一のリングに帰って来ました。よこはまつりは、去年のウェルター級トーナメント、(安保)瑠輝也の応援で横浜アリーナに初めて行かせてもらった。試合が終わった後に『1年後のよこはまつりで絶対試合するぞ』と思えるくらい、凄く良い会場でした。試合当日になれば、心が躍って興奮するんだろうなと思っています。対戦相手の不可思君は、確実に格上の相手で、僕を食ってやろうかな、踏み台にしてやろうという図式が見えるけど、逆に僕が踏み台にしてやろうと思っています。防衛戦に同じ大会で挑む(大和)哲也君に、僕が挑む。それしか考えていません。
(対戦相手の印象は?)ジャブを突いて、ローを蹴って、距離合わせながら。相手の攻撃を貰いながらでも、手数のある攻撃で相手を追い込んで、試合を組み立てていくタフな選手という印象です。不可思君の試合を見て研究しているので、それを残りの日数でしっかり詰めていくだけです。
(スーパー・ライト級の試合が並ぶ中どのような試合をしたいか?)話外れますが、魔裟斗さんのYouTubeチャンエルで中村プロデューサーが、K-1は“剛”だという話をされていて、確かにK-1って“剛”やなと思った。また(今回の記者会見に向けて)『”“THE K-1”というカードを発表します』とツイートされていて、そこに自分が選ばれている意味は一つしかないな、と。その役割をしっかり果たして、不可思君が持っているもの全てを奪いにK-1のリングに上がります
林健太「これかはありのままに戦う。ドン・フライvs高山善廣のような試合をしたい」vs小嶋瑠久「K-1が俺に『早く開花しろ!』と言っているように聞こえる。俺は負けを重ねて強くなってきたので開花しちゃいます」
大和哲也を頂点とするK-1スーパー・ライト級のスーパーファイトで林健太vs小嶋瑠久の一戦が決定した。林は元ライト級のチャンピオンで昨年から階級を上げて二階級制覇を目標に戦ってきたが、前戦となった4月「K’FESTA.5」での鈴木隼人戦では痛恨のKO負け。タイトル戦線からは一歩後退してしまった。
対する小嶋は昨年9月に階級を上げてウェルター級王座決定トーナメントに挑戦するも一回戦敗退、今年4月「K’FESTA.5」ではベストウエイトのスーパー・ライト級に戻しての再起戦だったが、不可思に敗れる結果となった。林・小嶋ともに再出発となる一戦だ。
会見では林が「最近は頑張るパパキャラとして頑張ってきましたが、これからはありのままでいく」と自然体宣言。最近の試合では考えすぎて、持ち前の闘争本能を出せなかったことを反省し「今回は最初からよーいドンでドン・フライvs高山(善廣)。とにかく人が興奮するような試合をしていい勝ち方、いい倒し方ができるようにしか心掛けてない」と激闘型の勝利を予告する。
一方、現在連敗中の小嶋は「俺もずっと負けていて特に地元横浜で歩けなくなるので、必ず勝つ。これでぶっ倒しにいくと言ったら相手の土俵なんで、とにかく勝ちにこだわります」と絶対勝利を誓った。
◆林健太
「頑張るパパキャラとして三人の子供がいて、無理に紳士な言葉を考えたり、先輩の山崎秀晃さんみたいに凄く大人の言葉を使って記者会見で喋って、常識のある大人みたいな感じで頑張ってきましたが、俺もサングラスを付けてカッコつけたくてこのまま来ました(笑)。カッコつけるというか、ありままで行こうと思って、会見の喋る言葉も格好もファイトスタイルもそうですね。
ライト級のチャンピオンになってから上手なファイターにならなアカンと思って、他の階級のチャンピオンと比べると俺が下手くそと(インターネットで)書かれたりして。俺も上手なファイターにならなと思って一生懸命頑張っていたのですが、上手なファイターになろうとすればずるほど、自分の良いところが薄れてしまって、ファイトスタイルも全てをありのまま初心に返って頑張ります。
(対戦相手の印象)僕から言わせてもらうと、瑠久君は少しハートが弱いのかなと思います。自分はずっと人が興奮するような試合を心掛けていたにも関わらず、最近は上手な試合をしようとして、熱い場面が減ってしまいました。だから横浜大会では始まってよーいドンでドン・フライvs高山(善廣)みたいにやりたいです。あれは気合いと気合いがあるからああなるけど、気合いがあるやつと気合いのないやつがやってもすぐに終わってしまうので……しっかり耐えて下さいね、俺のパンチを。ハートが大事や、ハートが。
(小嶋から健太と呼ばれていることについて)むしろ親近感が沸いちゃってます(笑)。ぐいぐい来られるのは結構好きなので。ジムの後輩たちから『健太さん、健太さん』と言われるより『健太!』と言われる方が、凄い来るなという感じで仲良くなるのでもしかしたら試合が終わったら(小嶋と)仲良くなっているかもしれません(笑)。
(どんな勝ち方をしたいか)俺は最初からよーいドン!でドン・フライvs高山です。とにかく人が興奮するような試合をしていい勝ち方、いい倒し方ができるようにしか心掛けてないです」
◆小嶋瑠久
「自分は今二連敗中でK-1から期待されているのか、3大会連続で横浜大会のオファーをもらって、早く開花しろと言っているように聞こえる、今回負けを重ねて俺は強くなってきたので、開花しちゃいます。相手の健太君は好きだけど、リスペクトや好きという気持ちを一回を捨てて、敵なんで“健太”とやります。(対戦相手の印象は?)正直なことをいうと、実力というよりもハートが強い。根性とか。K-1ファイターの中だとハートは一番強いんじゃないですか。今回、相手は先輩なので負けてられないと思いますが、俺もずっと負けていて特に地元横浜で歩けなくなるので、必ず勝ちます。
(林の言葉を受けて)健太はハートで勝っていて、俺は負ける時はだいたいKO負けでハートが弱いみたいになっていますが、ハートの勝負になる前に必ず健太を倒すので楽しみにしとけよって。(林のサングラス姿について)顔は悪くないのにそれはキモイんじゃない(笑)?(どんな勝ち方をしたいか)これでぶっ倒しにいくと言ったら相手の土俵じゃないですか。とにかく勝ちにこだわります。それしか言わないです」
記者会見からバチバチ!松倉信太郎と神保克哉の因縁の一戦が決定「倒して自分の言葉を証明する」(松倉)vs「都合のいい転校生をぶっ飛ばす」(神保)
-75kg契約のワンマッチで、今年4月に約5年ぶりにK-1へ復帰した松倉信太郎と、以前から-75kg王座創設をアピールしてきた神保克哉が激突。他団体でベルトを巻き、49戦と豊富なキャリアを誇る松倉に、2021年3月から6連勝と絶好調の神保がいかにして戦うか。事実上の-75kg日本人エース決定戦、ファン大注目の戦いだ
神保は松倉の復帰に対して、SNSで「地球がひっくり返っても、K-1で戦ってきた俺から言わせてもらうと、美味しいタイミングで戻ってきて、都合良いことばっか言ってんじゃねえ」などと挑発し、一方の松倉も、インタビューで「神保選手が引っ張るということに関しては『頑張ってください』と言うか。僕が来たので75kgは出来る」と相手にしていなかった。会見のツーショットでは、神保が目を見開き松倉を睨み付けた。
中村拓己K-1プロデューサーは「松倉選手がK-1参戦を発表した時から、舌戦も繰り広げていて、因縁の対戦となった。-75kgの階級を『自分が創っていく』という覚悟を持ってリングに上がって、どのような試合をするのかを2人には見せてほしい。それに相応しい覚悟があるのかが見られれば、階級も作るという新しい展開も生まれてくると思うので、注目してほしい」と期待を寄せる。
会見では、神保が「ずっとムカついていたので、やっと転校生をぶっ飛ばせるってなるとワクワクしています。何で俺が青コーナーなの、中村P(プロデューサー)。こいつよそ者だぞ。ふざけんな。(松倉は)今まで戦ってきたヤツの中では、一番骨のあるやつだと思うけど、今は都合のいいヤツとしか思っていない」などと先制攻撃。それを受けた松倉は「キャラもあるかもしれないけど、年下の子に煽られて、気分はもちろん良くはない」など不快感を示す。
神保は、自身が-75k創設をアピールしたあと、松倉がK-1復帰を果たしたことに不満を爆発させる。「俺の階級を横取りしようとしてきた。転校生とは気合が違う」と怒りを露わに。松倉は「急に来てというけど、お前の団体なの?違うだろ?K-1には誰でも出られるし、俺がK-1に来る時にどんな状況だったか知らないだろ? お前には関係ない」と言い返す。その後も互いに譲れない想いが交錯し、早くもバチバチの展開で会見は終了した。
結果的に因縁を深めることになった両者。松倉は「勝った方が正真正銘-75kgの日本一。勝たないと発言の重みもないので、覚悟を見せて9月ぶっ飛ばしたい」、神保は「もちろんKOで倒してやろうかなと思っている」とそれぞれKO宣言。まさに激戦必死の決闘を制し、最後にリングに立っているのはどちらか。
◆松倉信太郎
「K-1に戻ってきて、元々相手を煽るのも好きじゃないし、選手に好き嫌いもないです。パッと見た神保君の印象は良い子そうで、キャラもあるかもしれないけど、年下の子に煽られて、気分はもちろん良くないです。(神保が)自分で『75kgのエース』みたいに言っていたけど、自分で言うことじゃない。僕は他団体のベルトを持って来ているので、勝った方が正真正銘75kgの日本一。勝った方だけが世界に行く切符があると思っています。
僕はしっかり試合で見せていきたいし、神保君は赤コーナーと青コーナーの話をしていて、僕も若い時に思うことはあったけど、これが答えだからそれはしょうがない。僕だって実力が足りていないから、こうやってスーパーファイトでしか試合ができていないので、それはしっかり受け止めて頑張らないといけない。キャリアが上の人として思います。
(ファイターとしての印象は?)対戦相手の一人として、まとまっている選手。キャラとは違うと言うか、最後まで倒しにいきますが、しっかりとした技術がある選手だと思います。(中村プロデューサーからの『覚悟を見せてほしい』との言葉を受けて、どのような試合をしたいか?)『THE MATCH 2022』が6月にあって、近くで武尊が戦う姿を見て、言葉で言い表せないくらい身も心も削って挑んだ試合を間近で見ていました。それで俺も勝負しないといけないと思いました。
あとは考え方はそれぞれなんで別にいいんですけど、最近の相手を煽ったり喧嘩すればいいみたいな風潮になっているのは個人的に好きじゃないです。格闘技はそういうものではないから。格闘技は強さで勝負するものだと思います。だから強さがなくて、試合に勝たないと発言の重みもないので、覚悟を見せて9月ぶっ飛ばしたいと思います。
(神保の『急に来て、俺の階級を横取りしようとして、まず転校生とは気合いが違う』との発言を聞いて)なんか急に来てというけど、K-1はお前の団体なの?違うだろ? K-1は誰でも出られるし、俺がどんな状況だったか知らないだろ。それはお前には関係ないよ。
(神保からの『横取りされた』発言を聞いて)俺が今日来ていなかったら、これ(この試合は)ないからね。自分で出来てないから。俺は外でなにもないところから(-75kgの階級を)作ってきている。ジムも辞めてベルトも返上して、K-1の舞台に来ている。別に悪いことしてるかな?っていう。(神保が言っていることは)良く分からないですけど、その主張は違うと僕は思っています。
(理想の決着は?)僕からしたら特攻みたいなキャラ。特攻ってそんなに軽いものじゃない。俺のことを軽いと言うけど、特攻は重い言葉だし、負けて次があるみたいな生き方を特攻していた人はしていない。そういうところも色々と勘違いしていると思います。とにかく格闘技は勝った方が正しいので、(神保を)倒して自分の言葉を証明していきたいです」
◆神保克哉
「ずっとムカついていたので、やっと転校生をぶっ飛ばせるとなるとワクワクしています。それと何で俺が青コーナーなの、中村P(プロデューサー)。こいつよそ者だぞ。ふざけんな。(対戦相手のファイターとしての印象は?)今まで戦ってきたヤツの中では一番骨のあるやつだと思うけど、今は都合のいいやつとしか思っていないっす。
(中村プロデューサーからの覚悟を見せてほしいとの言葉を受けて、どのような試合をしたいか?)ケンカがどうのこうのいっていますけど、こいつマジでやってることヤバいので、話していることとか。急に来て、俺の階級を横取りしようとして、まず転校生とは気合いが違うわというのを見せてやろうと思っている。(松倉の『俺がどんな状況だったか、知らないでしょ』の発言に対して)知るわけないでしょ。側から見たら、お前途中で抜けてまた戻ってきただけ。あくまで俺の意見だよ。
(何に腹が立っているか?)勝手にK-1を抜けて戻ってきたみたいに感じなんですけど、俺が『-75kg作ってほしい』とアピールして、良い感じになってきたところで戻ってきて。転校生は俺のことはどうでもよくてみたいなことを言うけど『俺が-75kg作ります』と言って、それを横取りしようとしてるのに腹が立ってます。
(松倉に特攻キャラが軽いと言われて)服装のこと言ってるけど、こいつ何もインパクトないから。(松倉の『服装じゃなくて考え方。特攻と言ってるけどそんなに軽くねえから』と言う発言に対して)言ってねえだろ。そんなこと。(松倉のお前スーツで来いやと言う発言に)うるせえよ。お前に関係ないだろ。(松倉の『対戦相手だから関係ある』とのコメントに対して)上等だよ。(理想の決着は?)もちろんKOで倒してやろうかなと思っています」
対戦カード
K-1 WORLD GPスーパー・ライト級(65kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
大和哲也(大和ジム/王者、K-1 -63kg日本トーナメント2010優勝、WMCインターコンチネンタル・ライト級王者、元WBCムエタイ世界&Lion Fight世界スーパーライト級王者、元WBCムエタイ日本&NJKFライト級王者)※初防衛戦
佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者、Krush同級王者、元Krushライト級王者
スーパー・ウェルター級(70kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
和島大海(月心会チーム侍/K-1スーパー・ウェルター級王者)
メレティス・カコウバヴァス[Meletis Kakoubavas](ギリシャ/クリティコスキャンプ/ICO Infusion欧州・FFC・KGP70kg級王者、IFP 72kg級王者)
56kg契約 3分3R(延長1R)
玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/第3代K-1スーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント2022準優勝、元Krushスーパー・バンタム級王者)
コンペット・シットサラワットスア[Komphet Sitsarawatser](タイ/シットサラワットスアジム/元ルンピニー認定バンタム級&フライ級王者、元プロムエタイ協会ライトフライ級王者、元BBTVフェザー級・フライ級・ライトフライ級王者)
スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
林 健太(FLYSKY GYM/元K-1ライト級(62.5kg)王者、元Bigbangスーパーライト級王者)
小嶋瑠久(PURGE TOKYO)
スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
不可思(クロスポイント吉祥寺/元KNOCK OUT・WPMF日本・REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者、元RISE・Bigbangライト級王者)
大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)
75kg契約 3分3R(延長1R)
松倉信太郎(team VASILEUS/WPMF世界スーパーミドル級王者、元KNOCK OUT-BLACK同級王者)
神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R(延長1R)
大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangライト級王者)
アダム・ブアフフ[Adam Bouarourou](モロッコ/チームファイトセンターワン/ISKAオリエンタルルール世界ライト級王者、WKU世界&TAKEDOWN FCスーパーフェザー級王者)
K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R(延長1R)
レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO/元Krush同級王者)
アヤブ・セギリ[Ayoub Seghiri](スペイン/カイゼン・ファイトクラブ・ボリアナ/ISKAインターコンチネンタル・ライト級王者、WKLスペイン62kg級王者)
K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・一回戦(3) 3分3R(延長1R)
朝久裕貴(朝久道場/武林風(WLF)60kg級王者)
ナックロップ・フェアテックス[Nakrob Fairtex](タイ/フェアテックスジム/タイBBTVライト級2位)
K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・一回戦(4) 3分3R(延長1R)
横山朋哉(リーブルロア)
ベイリー・サグデン[Bailey Sugden](英国/サジースジム/ISKA K-1ルール世界スーパーライト級王者、元GLORYフェザー級(65kg)3位)
K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
山本直樹(K-1ジム五反田チームキングス)
西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST
K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・準決勝(1) 3分3R(延長1R)
一回戦(1)勝者
一回戦(2)勝者
K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・準決勝(2) 3分3R(延長1R)
一回戦(3)勝者
一回戦(4)勝者
K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・決勝 3分3R(延長1R)
準決勝(1)勝者
準決勝(2)勝者
出場予定選手
マハムード・サッタリ(イラン/TEAM ŌTA/ICF/K-1無差別級トーナメント2022優勝、Krushクルーザー級(90kg)王者、M-1世界ヘビー級王者)
※卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1 WORLD GP&Krushスーパー・フェザー級王者、元ISKA世界スーパーライト級王者)引退セレモニーも実施
概要
大会名 K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~
日時 2022年9月11日(日)開場・12:30 開始・13:00(予定)
会場 横浜アリーナ
中継 ABEMA(生放送)、GAORA(9月12日(月) 11:30~20:00)
チケット料金 ロイヤル100,000円 センターSRS 60,000円 センターRS 35,000円 センターS 18,000円 アリーナS 18,000円 アリーナA 10,000円 2階スタンドA 10,000円 ※小学生からチケットが必要
チケット販売 チケットぴあ ローソンチケット イープラス K-1.SHOP グッドルーザー K-1ジム各店舗 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/contact/