RIZIN 10.2 U-NEXTで配信:新シリーズ「RIZIN LANDMARK」第1弾で朝倉未来×萩原京平。未来「前にMMA素人をイジめていた感じで俺が逆にやってやろうかな」。バンタム級で今成正和×春日井“寒天”たけし、渡部修斗×伊藤空也
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RIZINはコロナ禍でのイベント開催規制対策として、観客を入れずPPV(ペイパービュー:有料配信)に特化した新シリーズ「RIZIN LANDMARK(ライジン・ランドマーク)」をスタートする。その第1弾「RIZIN LANDMARK vol.1」を10月2日(土)19時からU-NEXT(ユーネクスト)で独占生配信する。第1弾決定カードとしてMMAルール3試合、68kg契約・朝倉未来 vs. 萩原京平、バンタム級(61kg)今成正和 vs. 春日井“寒天”たけし、バンタム級・渡部修斗 vs. 伊藤空也が決まった。バンタム級の4選手は6月に東京と大阪で行われたバンタム級日本GP一回戦で敗退した選手たちだ。今大会は全5試合を予定し、未来×萩原がメインイベントとなる。
メインイベント MMA 68kg契約 5分3R
朝倉未来(トライフォース赤坂/元THE OUTSIDER 65-70kg級・60-65kg級王者)
萩原京平(SMOKER GYM)
朝倉兄弟の兄・未来は昨年11月の大阪大会でのRIZINフェザー級初代王座決定戦で斎藤裕に判定負け。大晦日に弥益ドミネーター聡志に1R KO勝ち。6月の東京ドーム大会ではクレベル・コイケに2R三角絞めで一本負けすると引退を示唆したが、翌日には現役続行の意向を示していた。
萩原はいわゆる地下格闘技大会や、大阪のGLADIATOR等で経験を積み、昨年8月からRIZINに参戦。2戦目では芦田崇宏に一本負けしたものの、それ以外の3試合では白川陸斗、内村洋次郎、平本蓮にKO勝ちしている。試合は昨年大晦日の平本戦以来10カ月ぶりだ。
昨年春からコロナ禍が続き、RIZINの榊原信行CEOは、配信特化の新シリーズ構想に「スタジオRIZIN」という仮称をつけて1年前から語っていたが、「RIZIN LANDMARK」という正式名称でようやく実現することに。8月21日の埼玉での記者会見で榊原氏は、開催経緯について「新型コロナウイルスの感染者が増え、ひょっとすると1年後には悪い意味で違う方向に行っている可能性があります。政府のコロナ対策に従った5千人の観客数ですと、東京ドームやさいたまスーパーアリーナといった会場規模が収益面で意味をなさなくなります。コロナの時代に我々が生き抜くための新しい戦いのステージを作り出そうということで、ゲート収入(=会場チケット収入)に頼らず、配信に特化したスタジオマッチを行うことになりました」と説明した。
「RIZIN LANDMARK」の特色やメリットについて「シリーズ名のLANDMARKは目印という意味です。10月2日は東京都内の某有名なランドマークで開催します。場所は今日はお伝えしません。東京ドームやさいたまスーパーアリーナといったインドアから飛び出し、観客を入れることを捨てることで、機動力を増すことになります」「コロナの影響で会場が確保できないといったことにも囚われず開催できます」と語った。客席がない分、小さい会場が使え、会場費も抑えられるのも長所となる。
U-NEXTは月会費を払うサブスクリプション型の映像配信が主体で、この提携を機にRIZINの過去の試合の配信も開始する。だが「RIZIN LANDMARK」はRIZINの通常の大会同様、5000円程度の視聴料を払うPPV形式となる模様で、詳細は調整中。榊原氏は「年内はまず10月2日にやって効果測定をして、来年は2カ月に1回ぐらいやりたいです」とも話し、これまでのナンバーシリーズとの2本柱にしたい考えだ。
未来×萩原のマッチメイクについて榊原氏は「スタジオマッチについて未来には今年の年初から話していて『面白いですね』と言っていました。京平も復帰にあたりインパクトのあるタイミングがいいと思い、未来との試合を組みました」と説明した。
会見冒頭挨拶で未来は「この時代に合った新たな挑戦で、面白いと思って引き受けました。まあ(萩原の)実力はあんま無いと思うんですけど、カード自体は盛り上がるカードだと思うので、皆さん楽しんでもらえたらと思います」と新シリーズを歓迎しつつ、萩原との格の違いをアピールした。
萩原は「試合が決まらず、ずっとモヤモヤしていましたが、やりたかった未来選手との試合が決まってワクワクしています。待ってくれたファンのためにも勝って次のステージに進みたいです」と話しつつ「この大会が終わった後(未来は)ABEMAで素人をイジめるつまらなそうな企画をすると聞いて腹が立ちました。ナメた奴はフルボッコにします。俺と試合して無事で帰れると思うなよ」「怪我して出られなくなると思うので、僕が代わりに出ますよ」と、試合の4週間後の10月31日にABEMAのPPV企画「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」を控えた未来を批判した。
未来は萩原の挑発を聞いて「だいぶ実力が違うんで、気にならないですね」と話し、記者が「無傷でABEMAの企画に上がれますか?」と聞くと「無傷かはわからないですね。自分で殴って折れるかもしれないです。まあシンプルに圧勝しようかと思います。ていうか圧勝しないといけないレベルの相手です」と答えた。
ストライカー対決で打撃勝負が期待されるが「総合格闘技は相手の弱いところで戦う競技なんで。思いっきり(寝技で)漬けて、前にMMA素人(=平本)をイジめていた感じで、俺が逆にやってやろうかなって。削れたところで打撃で仕留めていいし」とコメント。警戒する部分を聞かれると「右ストレートがノーモーションでいいなと。打たれ強くて目がいいんで、そこですね。右の膝と見せかけての右ストレートとか、蹴りとの連動も上手いので、全てに反応し過ぎると顔にもらっちゃう、ぐらいですね。あとは無いです」と詳細に語り、早くも対策は万全といった様子だった。
萩原戦の次の試合は大晦日となる可能性が高い。今後の野望を聞かれた未来は「斎藤選手とクレベル選手にやり返すことですね。(ファンも)やり返すところを見たいと思うので実現したいです」と答えた。
10カ月ぶりの試合となる萩原は「寝技のレベルは重点的にやってきたのでもちろん上がっているんですけど、打撃も前よりやっているので、そこのレベルも上がっています。だから今回は(未来が)警戒している右ストレートをブチこんでやろうと思っています」と話した。
バンタム級4選手のコメント
MMA バンタム級(61kg) 5分3R
今成正和(今成柔術/元DEEPバンタム級&フェザー級王者、元Cage Rage世界フェザー級王者)
春日井“寒天”たけし(志村道場/HEAT MMAバンタム級王者・元ストロー級王者、パンクラス・バンタム級2位)
◆今成正和
前回の瀧澤戦ではやりたい事が出来なかったので、次こそ足を極めたいと思います。
◆春日井“寒天”たけし
今成正和選手と戦わせて頂けることは、僕のキャリアにとってとても光栄な事です。僕の全てを今成選手にぶつけます。応援のほどよろしくお願い致します!
MMA バンタム級(61kg) 5分3R
渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘/元Fighting NEXUSバンタム級王者)
伊藤空也(BRAVE/GRACHANバンタム級王者)
◆渡部修斗
新しく始まるシリーズのRIZINに呼んで頂き、大会関係者様の皆様に感謝しています。前回負けてもういいかな、と思いましたが格闘技がやっぱり好きなんだなと実感し、ただ純粋に強くなりたいとの思いだけで前回から練習してきました。過去3回RIZINに出場させて頂き、田丸選手には勝ちましたが朝倉海選手、井上選手とトップの二人に負けてしまい、自分のことを弱いと言われる声がたくさん聞こえるようになりました。正直とても悔しいですし、応援してくださった方に申し訳ないです。今回、金太郎選手と互角に戦った伊藤空也選手と試合できることが決まり、しっかり勝って自分の実力を証明したいと思います。伊藤選手が強い選手であることは承知してますが、しっかり実力を見せて勝ちたいと思いますしその準備をします。当日はご観戦をお楽しみにください!
◆伊藤空也
この度は、RIZINスタジオマッチの試合を組んでいただきありがとうございます!渡部選手のタックルは全部切ってバチバチの打撃で彼がもう嫌だとあきらめるまでストーキングします。RIZINファンの皆様、楽しみにしていてください!
UFC、ONE、K-1等に続きRIZINもNFTに参入
RIZINは「NFT(ノンファンジブル・トークン)」を活用したデジタルトレーディングサービス「RIZIN FIGHTING COLLECTION(ライジン・ファイティング・コレクション)」を年末からスタートする。
試合のハイライト映像やベストシーンの写真のデジタルデータを売買するサービスで、システム運営元のNFT-JAPANの合原(ごうはら)和也代表(上写真右)は、NFTについて「デジタルデータに一点ものであることと、所有者を証明できるテクノロジー」と説明した。NFTはUFC、ONEも導入し、日本ではK-1 JAPAN GROUPも6月にGMOのNFT事業「Adam」にコンテンツを提供すると発表している。