INNOVATION 5.13 ディファ有明:ベルトを賭けての再戦の行方は?門田哲博「思い入れのあるディファで最後に防衛する」、岡山ジムの第三の男・太聖「僕はいつもホームラン狙い」
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INNOVATION「Champions Carnival 2018」(5月13日(日)ディファ有明)のセミファイナル、INNOVATIONウェルター級タイトルマッチ・門田哲博(武勇会/王者)vs. 太聖(岡山ジム/3位)の両者のインタビューがINNOVATIONから届いた。
今年3月25日、セミファイナルで波乱が起きた。INNOVATIONウェルター級王者、門田哲博がノンタイトル戦で同級9位だった太聖に胸を貸した一戦。大方の予想は、王者が下位ランカーを楽にいなしての勝利だったが、一発強打のある太聖は、初回から勇猛果敢に攻め続け王者を本気にさせる。門田は、2R、得意の左ミドルキックで相手を後退させ、首相撲からのヒサ蹴りで圧倒。ヒジ打ちで頭部を斬り裂きドクターチェックを呼び込む。そのまま押し切るかと思われた刹那、太聖のヒジ打ちがヒットし、より深いカットに成功。ドクターストップTKOで番狂わせ金星をものにしたのだ。勝利者マイクを手向けられた太聖は、即座に「タイトルマッチによる再戦」を要求。それが次戦、はやくも叶った形が今回のこの試合となる。アトム山田など名王者を輩出し続ける武勇会の王者、門田もこれを受けたからには、挑戦者成敗に自信あってのことだろう。翔貴や馬木愛里といったキャラクター濃い選手を抱える岡山ジムの中でもオトボケ担当で癒し系の太聖は、その実力がピックアップされることがこれまであまりなかったが、ここで一気に“岡山ジム第三の男”から抜け出してチャンピオンならんとするモチベーションは、相当のものであろう。テクニックに優れた王者とパワフルな挑戦者。重量級らしくもスピーディーな攻防が期待される。“キックの殿堂”ディファ有明の最後となる記念すべき興行で栄光のベルトの行方やいかに?
“四国の梟雄” 門田哲博インタビュー
――今年3月25日、INNOVATION大森ゴールドジム興行で、当時、INNOVATIONウェルター級9位だった太聖選手にヒジ打ちによる裂傷で2ラウンドTKO負けを喫して、再戦のタイトルマッチと相成りました。
早速、リベンジできる機会をいただけて嬉しいです!
――大金星を上げた太聖選手が勝利者マイクで「タイトルマッチの再戦」を希望したのを聞いても腹が立つのではなく嬉しかった?
はい、すぐにでも取り戻したい試合だったので。
――試合内容は、概ねチャンピオンペース、首相撲でコントロールし、先にヒジ打ちでカットしてドクターチェックも呼び込みながら逆転負けとのことですが、敗因は?
気持ちが入り過ぎて空回ってしまったかもしれません。練習や減量の疲れも抜けきっていない感じで緩んでいました。
――捲土重来を狙う門田選手のあらましを教えてください。
今は、愛媛県伊予郡砥部町に住んでいますが、生まれは、大阪府高槻市で、15歳までそこにいました。姉二人、妹二人にはさまれた五人兄弟で、うちが母子家庭だったので、働くことに忙しく、ジムに入門したのが24歳、プロデビューが27歳と遅めな具合です。
――キックボクシングを始めるきっかけは?
格闘技は、テレビでボクシングがやっていれば見る程度に好きだったのですが、それがずっと頭に残っていたのか、下の妹が高校を卒業して、すこし生活に余裕ができたので、何か趣味でも見つけようと武勇会に入門しました。とはいえ、選手をするつもりがあったわけではなく、ダイエット運動が目的で。ボクシングは、視力が悪いので、キックボクシングなら大丈夫かなと。
――それが試合に出場すると?
やってみたら試合もしたくなるもので、香川のグローブ空手の大会に出て何もできないで負けました。すごく悔しくて、それがきっかけで本気で取り組むようになったと思います。
――そこからプロデビューし、4年でINNOVATION王者にまでなったわけですが、これまで印象に残った試合は?
2017年9月24日のYETI達郎戦です。初の後楽園ホールでWBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級次期挑戦者決定戦のチャンスだったのですが負けてしまいました。
――ご自分のファイトスタイルを解説してください。
首相撲中心のムエカオ(タイ語:組技タイプ)です。そこからのヒジ打ち、ヒザ蹴りが得意です。一発強打があるわけではなく、目も悪いので捕まえにいく接近戦がやり易かったのかもしれません。これまでヒジでTKO、ヒザでKO勝ちもしています。
――次の再戦に関する意気込みは?
死に物狂いで、何が何でも勝ちに行く。その気持ちがすべてです!
――相当の入れ込みようです。
どんな展開になろうと必ず勝ちます! ディファ有明は、タイトルを獲った場所でもあり思い入れのあるリング。それだけにその最後に王座を防衛してみせます!
――その先々の展開は?
今は、この一戦のこと以外考えられません。絶対に勝ちます!
リングネーム:門田 哲博
フリガナ:カドタ キヒロ
所属:武勇会/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1985年8月14日(32歳)
出身地:大阪府高槻市
身長:180cm
戦型:オーソドックス
デビュー年月日:2012年7月1日
戦績:22戦14勝(6KO)8敗
ステータス:INNOVATIONウェルター級王者、
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100004282260274
“太聖砲艦”太聖インタビュー
――ビッグマウスで派手な試合をするルンピニージャパン・フェザー級王者“岡山名物”翔貴や美男の天才児“ピンクダイヤモンド”馬木愛里といった個性豊かな選手を輩出している岡山ジムから「第三の男」として太聖選手が台頭してきた感があります。
今回の挑戦でベルトを巻ければ、岡山ジム最短タイトル奪取記録になるので狙っています!
――馬木一路会長のFacebook(https://www.facebook.com/kazumichi.umaki)など拝見するに個性派の二人に負けず劣らず太聖選手も独特のキャラクターをお持ちだとお見受けします。
昔からどこに行ってもイジられるんですよねー。初対面の知らない人からでもイジられてしまいます(笑)。
――どことなく親しみやすい癒し系の空気があるとか?
真面目にしているだけなんですけどねー。
――いじられるのは嫌ではない?
気にしないというか流せるようになりました。拾ってあげないと可哀想だから乗ってあげるというか(笑)。
――ホノボノしているようでなかなかクールな印象です。
自分としては「意外性」を売りにしているんですよ。
――意外性?
これまでの試合も「これは勝てないだろう」って相手に勝って、勝って当然と思われる試合を落としたり。この前の門田戦がまさにそれでした。
――今年3月25日、INNOVATION大森ゴールドジム興行で上げた大金星、当時、INNOVATIONウェルター級9位だった太聖選手が現王者をヒジ打ちで2ラウンドTKO勝利を収めました。
そこが僕の意外性です!
――その試合直後、勝利者マイクで「タイトルマッチの再戦」を提唱して、それが即座に叶った形となります。
そこは狙っていました。ディファ有明最後のINNOVATION興行、大きな舞台でチャンピオンになれたらなって。
――改めて、その門田戦を振り返ってください。
流石は、チャンピオン、圧力が凄かったです。まだ9戦しかしていませんがダントツで一番でした。ミドルキックの射程距離も長いし、首相撲はしつこくて強い。けど、普段、(階級下の)翔貴や愛里とスパーリングしているので、スピードはすぐに慣れましたし「イケルな」とヒジを狙うことができました。
――ヒジ打ちが得意?
判定勝ちを狙うような器用なことができないので「倒す!」か「斬る!」かしかありません。今度のタイトルマッチもそうなるでしょう!
――力強いKO宣言です。ここで太聖選手のここまでに至るパーソナリティーをお聞きします。生まれは?
岡山県倉敷市です。
――子供の頃、夢中だったことはありますか?
小学校4年生から高校卒業まで野球一筋でした。
――格闘技との携わりは?
格闘技は、元々、大好きで、特にK-1の魔裟斗はカリスマです! YouTubeで公開された引退特集のプロモーションビデオなんて僕一人で1000回は見ています!
――それが自分でもやってみようとなったのは?
最初は、中学野球部引退からしばらく、太りたくなかったので町の柔道場に通って半年で黒帯を取りました。これは、高校入学同時に止めたのですが、同じく高校野球部引退でやりたかった格闘技を本格的にやろうと色々なジムを見学したりしながら、今はもうないボスジムって友人がいたところに体験入門したんです。そこで遊び程度のマススパーでボコボコにされて悔しくて入会しました。
――初試合は?
入門2か月でグローブ空手に出て1回戦勝って、2回戦で強豪だった愛里のお兄ちゃんと延長までいったんです。それで自分は強いって勘違いして、高校卒業式の翌日に3週間、タイにムエタイ修行に行きました。
――ジムはどちらに?
バンコクのイングラムジムです。右も左も分からない中、食べ物は慣れないし、練習がきつくって、ほんとそれだけしかできませんでした。けど、良い人生経験が積めたなと。
――そこまでしたのはプロ志望だったから?
それはまったく頭にありませんでした。
――岡山ジムに移籍したのは?
高校卒業後、就職で岡山市に引っ越して移りました。タイ人トレーナーに教えていただけるし、在間啓一顧問、田村信明相談役や会長のご尽力でしっかりとチャンスもしっかりいただける最高の環境です。
――そこで急成長してプロデビュー3年、10戦目にして王座に手をかけることとなったわけですね。
すべてのお膳立てはしていただいたので、あとは僕次第です!
――ファイター太聖選手を自己紹介してください。
不器用ですが、とにかく前に出ます。気持ちで勝負します!
――得意技は?
クワガタパンチ!
――クワガタ?
自分でつけたんじゃなくてそう言われてしまうのですが、ウェルター級にしては背が低い(171cm/66.67kgのウェルター級は180cm前後が通常)ので、フックを打つのに手首を内側に捻って打ち抜くのが行き過ぎてクワガタの角みたいになるって。
――それが必殺技?
いや、あくまで武器はハートです!
――今回のタイトルマッチのその先、大目標などございますか?
まずは、この一戦! 獲ったら、他のタイトルも狙いつつ、橋本悟さんや喜入衆さんと戦ってみたいです!
――それは何故?
正面から足を止めて打ち合うってことをしたことがないんですよ。彼らとならそんな試合ができそうだなって。
――門田選手とそうはならない?
打ち合ってくれれば嬉しいですが、首相撲狙いですよね、きっと。僕は、野球で例えるならいつもホームラン狙い。KOしにいって、その結果、勝てるか倒されるか。そんな気持ちを見に来てください!
“太聖砲艦”太聖のプロフィール
リングネーム:太聖
フリガナ:タイセイ
所属:岡山ジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1995年8月18日(22歳)
出身地:岡山県
身長:171cm
戦型:オーソドックス
デビュー年月日:2015年3月22日
戦績:9戦5勝(1KO)4敗
ステータス:INNOVATIONウェルター級3位
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100018353312365
Twitter:https://twitter.com/0818za1
対戦カード
第9試合 メインイベント INNOVATIONフェザー級タイトルマッチ 3分5R
闘ふ神主 櫻木崇浩(武勇会/同級王者)
浅川大立(ダイケンスリーツリー/同級1位)
第8試合 セミファイナル INNOVATIONウェルター級タイトルマッチ 3分5R
門田哲博(武勇会/同級王者)
太聖(岡山ジム/同級3位)
第7試合 日本vsタイ国際戦 61.5kg契約 3分3R
櫻井健(習志野ジム/ライト級1位)
キヨソンセン・FLYSKYGYM(FLYSKYGYM)
※棚橋賢二郎(拳心館/NKBライト級1位)選手は、怪我の為、キヨソンセンに変更となりました。
第6試合 ジム対抗戦 55kg契約 3分3R
若月勇磨(マイウェイスピリッツ/バンタム級3位)
和斗(井上道場/バンタム級6位)
第5試合 ジム対抗戦 59kg契約 3分3R
アトム山田(武勇会/フェザー級5位)
児島真人(DANGER/スーパーフェザー級4位)
第4試合 ジム対抗戦 ウェルター級 3分3R
番長兇侍(習志野ジム/ウェルター級6位)
雅喜(Reborn経堂)
第3試合 INNOVATION VS NJKF 団体対抗戦 60㎏契約 3分3R
JOKER(花澤ジム/スーパーフェザー級8位)
梅沢武彦(東京町田金子ジム/NJKFスーパーフェザー級5位)
第2試合 ジム対抗戦 55kg契約 3分3R
ギャラクシー黒川(武勇会/フェザー級10位)
稔乃晟(マイウェイスピリッツ/バンタム級10位)
第1試合 ジム対抗戦 ライト級 3分3R
増田侑也(マイウェイジム)
海登(光ジム)
概要
大会名 Champions Carnival 2018
日時 2018年5月13日(日) 15:45開場 16:00開始予定
チケット料金 SRS ¥12000 RS ¥10000 S ¥7000 A ¥5000 ※当日券500円増し
※当日アマチュア出場小中学生はプロ観戦チケット自由席を2000円で購入可
チケット販売所 チケットぴあ、参加各ジム、各選手 チケット発売中
お問い合わせ INNOVATION興行本部 043-247-0112 http://kick-innovation.com