K-1 12.13 両国国技館 一夜明け会見:ゴンナパー「朝久選手は戦わなければいけない相手」、芦澤竜誠「ラスト10秒、神の領域に入っていた」、和島大海「アビラル選手も僕の蹴りやったら倒れる」
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K-1 12月13日 両国国技館大会の一夜明け会見が14日行われた。木村“フィリップ”ミノル、才賀紀左衛門が試合でのダメージの療養のため欠席し、その他の本戦勝利選手が出席した。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP 会見写真:(C)K-1)
K-1 12.13 両国国技館:ゴンナパーがK-1王座奪取。木村ミノル、KO勝ちしメイウェザーの相手に名乗り。芦澤竜誠、復帰戦はKO勝ち
新ライト級王者ゴンナパー、亡き父に捧げるK-1王座獲得「天国に行ってしまった父も空の上で息子の姿を見て、幸せを感じてくれていると思う」
ゴンナパー・ウィラサクレックはメインイベントでライト級王者・林健太の持つタイトルに挑戦。3年前にKrushのリングでKOしている林とのリマッチとなったが、今回はパンチの林vs蹴りのゴンナパーという図式で一進一退の攻防に。3Rまで及んだ試合は判定2-0でゴンナパーに軍配が上がり、ゴンナパーが悲願のK-1王座奪取を成し遂げた。
一夜明け会見でゴンナパーは、林について「かなり技術的に向上していた。パンチのコンビネーションが前とはすごく変わり、スタミナも前回よりついてた」と評価すしつつ「2Rで自分が勝てると確信した」とコメント。同大会でKO勝利を収めた朝久泰央が次期挑戦をアピールしたことに関しては「いずれ戦わなければいけない相手だというのは分かっている。もし試合が決まったらベルトを防衛できるように万全の体勢で臨みたい」と臨戦の構えを見せた。
◆ゴンナパー・ウィラサクレック
「今は目標を達成できて、たいへんうれしい気持ちだ。(ベルトを獲って、この会見までは何をしてすごした?)試合が終わってからジムに帰って、みんなで食事をしてゆっくり休んで、今朝起きてこの会見に向けて準備をしてきた。(KrushとK-1のベルトを二本担いだ気分は?)何と言ったらいいのかわからないけど、二本のベルトを巻くことができて誇りに思っている。(K-1のベルトを獲ると、Krushのベルトを返上する選手が?)自分としては、もしKrushのベルトを返上ということになったら返上すると思う。
(どのようなチャンピオンになっていきたい?)自分としてはこれまで以上に練習を積んで、試合に臨んでいきたい。ほかの選手と比べても、一番長くチャンピオンでいられるように、これからも精進していきたい。スポーツは必ず勝ち負けがつくものなので、勝つためにはタイミングや体調やいろんなことがあって、そのうえでチャンピオンでいられると思う。ベルトをずっと守っていけるようにがんばりたい。
(朝久選手がタイトル挑戦をアピールしているが?)自分としても今後、朝久選手は戦わなければいけない相手だというのはわかっている。もし試合が決まったらベルトを防衛できるように万全の体勢を取って臨みたい。
(試合後にもっと有名になりたいと話していたが?)昨日K-1チャンピオンになったことで、有名になるという目標を少しは達成できたと思う。これから防衛することでさらに有名になれると思っている。(何が林より上回ったから勝てたと思う?)蹴りがあるという部分だ。パンチと蹴りを両方使えるという意味で、林より上回っていたと思う。これからも林は同じ階級にいるので、今後も対戦するチャンスがないということは決してないと思う。自分としてもK-1ルールでの技術を向上して、さらに強くなって、もし機会があれば林と対戦することもありえると思う。
(タイトルは何度防衛したい?)できるかぎり防衛は続けたいと思う。2~3回防衛するのはたしかで、そのあとも防衛のために全力を尽くしたい。(林が前戦と変わったと思うところは?)かなり技術的に向上していた部分は感じた。とくにパンチのコンビネーションが前とはすごく変わっていたし、スタミナも前回よりはついてたと思う。(勝ちを確信した場面は?)2Rで自分が勝てると確信した。
(ファンのみなさんへのメッセージは?)昨日の試合では自分の目標だった、K-1チャンピオンになることを達成できた。これで家族の元にベルトを持ち帰ることができるので、喜んでくれると思う。天国に行ってしまった父も、空の上で息子の姿を見て幸せを感じてくれてるんじゃないかと思う。タイのファンのみなさま、日本のファンのみなさま、本当にありがとう。これからも最高のチャンピオンでいられるように、自分の義務を果たしていきたいと思うので、これからも応援よろしくお願いします」
村越優汰、2021年の目標は武尊・レオナ・ペタスへのリベンジだ!「僕はその2人に負けてるんで、絶対やり返さないといけない」
第9試合のK-1スーパー・フェザー級スーパーファイトで、山本直樹に判定勝利を収めた村越優汰。昨年から武尊、レオナ・ペタスに2連敗を喫している中で、背水の陣で臨んだ試合だったが、1Rに山本からダウンを奪うと終始持ち前の高度なテクニックを発揮。山本を完封と言っていい内容で下し、連敗を脱出した。
試合から一夜明けて村越は「昨日の試合はどうしても勝ちが欲しいって言ってたんで、しっかり勝ちを獲りに行けたんでホッとしています」と安堵の表情を。2021年の明確に目標として、武尊・レオナとの再戦を掲げ「2人は1月の『K’FESTA.4』で対戦しますけど、僕はその2人に負けてるんで、絶対やり返さないといけない。自分はどっちともやって、どっちともに勝たないといけないというのはありますね」とリベンジ宣言。
「この階級でやっている以上は一番上の人の所まで行かないと目標がない、意味がないと思うんで、やっぱり一番上に行きたいですね」と、K-1スーパー・フェザー級王座奪取も視野に入れ、「これからさらに進化しないといけないと思うので、レベルアップしますんで、よろしくお願いします」と、2021年のさらなる進化を誓った。
◆村越優汰
「昨日の試合はどうしても勝ちが欲しいって言ってたんで、しっかり勝ちを獲りに行けたんでホッとしています。(連敗を脱出した率直な心境は?)本当に凄いプレッシャーがあったんで、もう負けられないという中での試合だったんで、勝った時は本当にホッとしましたね。でも、ここで気を抜けないんで、こっから先も気を張ってやっていきたいと思います。(宣言通りの完封するような試合だったが、試合の出来は?)いやあ、でも、俺の中ではまだですね。結構後半最後のほうが、ちょっと俺的には印象が良くなかったんで。そこをもうちょっと修正したいなと思いました。(クリーンヒットはなかったが、山本選手が終盤前に出てきた時はどんな心境だった?)山本選手、凄く気持ちも強くて、常に前に出てきて、プレッシャーも凄かったし、戦っていて凄く嫌だなという感じでしたね。
(K-1らしい試合が求められるが、今後はどんなスタイルを求めていく?)俺は俺のスタイルを貫くだけなんで。やっぱ、俺の技術、テクニックを見せて、完封っていうところが俺のスタイルなんで、そこでプラスアルファ自然に相手が倒れることもこれから先あると思いますし、昨日も倒すという意識はそんなになく、自然と流れの中で相手が倒れたんです。そこが進化していけば、自然と(K-1らしい試合を)見せられると思います。(2021年の展望は?)この階級でやっている以上は一番上の人の所まで行かないと目標がない、意味がないと思うんで、やっぱり一番上に行きたいですね。
(1月の『K’FESTA.4』での武尊vsレオナの試合はどんな予想をしている?)試合はやってみないとわからないと思うんですけど、どっちも凄く強い選手なんで、打ち合う展開になるんだったら武尊選手が有利な展開になると思いますし、うまく戦うんだったら、レオナ選手の可能性ありますし、自分も凄く楽しみに待っていますね。(来年はその勝者と戦いたい?)もちろん。その二人に負けてるんで、絶対やり返さないといけないと思っていますし、とりあえずその試合が終わらないと、もちろん勝者と敗者が生まれるわけなんで、自分はどっちともやって、どっちともに勝たないといけないというのはありますね。(ファンのみなさまへのメッセージは?)連敗を脱出したということで、今は凄くうれしい気持ちで、久しぶりに勝ちを手にして、勝ちってこんなにうれしいことなんだなって久々に思っています。これからさらに進化しないといけないと思うので、レベルアップしますんで、よろしくお願いします」
芦澤竜誠、壮絶な殴り合いの裏には神が宿っていた!?「ここで行かなかったら一生後悔すると思って戦った。あの時は神の領域に入っていた」
昨日の大会で約1年6ヵ月ぶりとなる復帰を果たした芦澤竜誠は島野浩太朗と対戦。乱打戦が予想された一戦は、ダウンの奪い合いの末に芦澤が2R終了間際に島野をKOする幕切れとなった。
会場大熱狂の打ち合いを制し、以前より進化した姿を印象づけた芦澤だが「まだ完全じゃなかった」と100%満足はしていない様子で「俺はもっともっとヤバくなります」と更なる進化をファンに約束。
試合前から“愛”という言葉を使って、意気込みを語っていた芦澤は「相手は鏡、自分がやったことは絶対自分に返ってくる。それが分かったら人生楽勝だと思いますよ」とも“問題児”らしからぬ(?)言葉を残した。
◆芦澤竜誠
「ほんとにみなさん応援ありがとうございました。本当にみんなのおかげで勝ったと思っているし、今までは自分1人で全部やっていたつもりだったけど、なんかみんなのおかげって、本当に心から思っているので、また頑張るのでみなさん応援よろしくお願いします。(試合後の反響は?)全部俺が言った通りですよ。運命は決まってるとか、みんな手のひら返すとか、俺の言ったようになるので、笑えるっす。もっと今から俺の言ったことが現実になっていくので楽しみにしていてください。
(試合を振り返って)自分の中ではまだ全然完全じゃなかったので、まだまだ試合前の練習で“もっとできるのにな”って頭の中で分かっています。分かっていなくてやろうとしてる奴と分かってやろうとする奴と違うじゃないですか。だからどんどんどんどん、もっと俺はレベルアップできるので。まぁ通過点でいいパフォーマンスが出せてよかったです。練習通りに出せただけです。練習通りのストレートだったし。
(スタミナがついたように見えるが?)本当に俺は1日1時間しか練習もしてないんです、走ってもいないし。3分3Rの格闘技・スポーツで1時間も2時間も3時間も、2部練も3部練もやったりする選手もいるけど、1日1時間みっちりやる方がいいって証明できたと思います。でも俺はその1日1時間のためにご飯・食事面もそうだし、太陽に当たったり、その前しっかりリラックスして練習に行ったりとかめちゃくちゃ心掛けていたので、1時間みっちり練習する奴が強いっていうのを今からもっと証明していきますよ。
(もし続行になっていてもスタミナは持った?)もう無理でしたね(笑)。あの時は神の領域みたいなところに入ってましたよ。俺ももう無理だなと思ったんですけど、(島野も)もう効いていましたから。何が何だか分かっていなくて、何ラウンドかも分かってなくて、ラスト10秒でよく行ったってみんな言うんですけど、ラスト10秒も時間も何も分かってなくて、とりあえず行けと思って。これ行かなかったら負ける、一生後悔するなって思ってやりました。ここで下がったら全部逆転されて全部取られる、だったら俺は前に出るしかないと思って死に物狂いで前に出ました。
(神の領域とは?)あんま覚えてないですね。ボーです。でもやったことはたしかですよ、いつも通り。あれプラスもっと強くなりますから、今から。あれでスゴいとか思ってる人いるんですけど、全然全然。もっともっとヤバくなります。もう見えているんで、俺は。(今後の展望は?)2021年は俺の言ったことが全部言った通りになる年なので、まだ別にあんまり言いたくないですね。いろんなインタビューでその時のバイブスがいい時に言ったりしますよ。でも大体やってますよ。
(ファンのみなさんへのメッセージは?)ありがとうございました。俺がいい奴になったとか好青年になったとか言ってる奴も多いんだけど、そんなの別に好青年とかじゃなくて、俺はムカつく奴にはムカつくし、嫌なことは嫌って言ってるだけ。別に今回は、今回というか人のことをけなすことが自分にとってプラスではないと思ったから、そういうことは止めただけであって、愛を送り続けたら絶対愛は返ってくる。ほんとにみなさん、鏡なんで、相手は。相手は鏡、自分がやったことが絶対自分に返ってくるから、いいことを言えばいいことが、悪いことを言えば悪いことが返ってくるので、それが分かったら人生楽勝だと思いますよ。応援またお願いします」
朝久泰央、手負いの状態で蓮實光をヒザ蹴りKO!新王者ゴンナパーへの挑戦をアピ―ル「次ライト級のベルトを獲るのはオレだなって気持ち。お互いベストな状態で戦いたい」
第7試合に登場した朝久泰央はタフさと強打を誇る“栃木のハードパンチャー”蓮實光をボディへのヒザ蹴りでKO。3月の林健太、9月の弘輝に続き、K-1のリングで3連勝を収めた。一夜明け会見で「蓮實選手はどれだけ攻撃を食らわせても全然倒れてくれなかったし、最後まで一発でひっくり返すような強さを感じた」と振り返った朝久。メインイベント同階級の王者・で林が敗れ、ゴンナバー・ウィラサクレックにライト級王座が移動したことに関して「僅差ながらでも上回ったゴンナパー選手の強さを感じた試合。次、このベルトを獲るのはオレだなって気持ちになった」と語り、次期挑戦に向けて意気込んだ。
◆朝久泰央
「押忍、朝久道場の朝久泰央です。昨日はたくさんの応援、ありがとうございました。対戦していただいた蓮實選手の人間力を感じたとても勉強になる、いい試合だったと思います。(蓮實選手がタフでなかなか倒れなかったが、試合中はどんな気持ちだった?)栃木まで吹っ飛ばすくらいの気持ちでやったのですが、どれだけ倒せそうな攻撃を食らわせても全然倒れてくれなかったし、最後まで一発でひっくり返すような強さを感じました。
(ライト級での手応えは?)階級を上げてから、けっこう倒すようになったんですけど、階級を上げたからっていうよりも、20戦を超えたからどんどん倒しに行ってもいいなって。それが道場の考えでもあるし、これからもっと倒していけると思います。昨日の試合を見てわかったと思うんですけど、攻撃をよければ、僕は階級も関係ないと思ってるんで、どんどん上の階級にも挑戦したい。相手がヘビー級でも攻撃をもらわずに、一撃当てれば人間は倒れると思うので、一番デカいヤツまでやっつけたいと思ってます。
(メインで王座が移動したが?)会場で生で観させていただきました。林チャンピオンの強さは戦った自分やゴンナパー選手がよくわかると思うんですけど、一般的にはちょっとわかりづらい強さなんですよ。あれだけのパワーを身に付けるだけでも林チャンピオンがどれだけ練習してきたかというのもわかるし。林チャンピオンが持ってたからこそのK-1のベルトが輝いていたと思います。そういったところを僅差ながらでも上回ったゴンナパー選手の強さを感じた試合だし、次、このベルトを獲るのはオレだなって気持ちになりましたね。
(ゴンナパーの強さについては?)母国を思う気持ちの強さと、家族愛をとても感じました。もちろん、僕は日本をあたりまえのように好きなんですけど、異国の地で戦うゴンナパー選手の離れた国を思う気持ちの強さを感じました。でも技術的な面に関しては、僕も自信あるし、スピードもパワーも自信あります。
(タイトルに挑戦する時期はいつがベスト?)ゴンナパー選手も国に一回帰るというのをチラッと耳にしました。僕としては試合前から足の骨が折れてる状態で、ケガを万全に治した状態で。ゴンナパー選手も日本に戻ってきてちゃんと練習して、お互いがベストな状態で戦えればそれが一番いいと思います。
(試合前に足の骨が折れていた?)そうですね。試合に出る選手はそれだけ練習してると思うし、少なからずみんなケガしてるので、そんな大したことではないと思うんですけど。前回の弘輝選手との試合のときに足の骨が二本折れていて、弘輝戦のあとに今回のオファーをいただいて、その頃はまだ折れてると分かっていなかったので、試合を受けると言って。そうしたら痛みがひかなくて調べていくうちに骨折していることが分かって。そこを治療しながら、田んぼの畑道を軽トラをゆっくり押したり、工夫しながら練習していました。
(骨が折れていたのは?)右足ですね。解説のときに魔裟斗さんが言ってたと思うんですけど、オーソドックスで動くと骨がうずいて、サウスポーだと俊敏に動けたんです。そういったところも魔裟斗さんが解説で言ってくださってて『ウワー、スゲーな』と思いました。オーソドックスは多少負担がありましたけど、気持ちとみなさんの応援のおかげで乗り越えることができたと思ってます。
(上の階級の選手と戦いたいというのは、本人の中では現実的な話?)そうですね、現実的な話で考えてます。この階級ではハッキリ言って、僕はタイトルマッチしか相手がいないと思ってるんで。この階級に出るならタイトルマッチだけしかしないくらいの気持ちでいます。上の階級に関しては65だったり67.5だったり、そのためのスーパーファイトっていう仕組みがあると思うので。スーパーファイトでよければ、65でも70でも何kgでも、僕はこの身体でやっつけようと思ってます。
(階級が3~4つ上でも構わない? 空手の強さを見せてやるという意欲?)そうですね、朝久空手はどんな相手でも倒せるのが強みだと思ってるんで。ヘビー級のパンチでも当たらなければ子どものパンチと変わらないので。スピードを活かして、頭に一撃食らわせれば倒せると思ってます。
(ゴンナパー選手の家族愛について触れていたが、朝久選手も昨日の試合後におばあさまが誕生日だと話をしていた。おばあさまに連絡は?)もちろん、直接は会ってないですけど、家族を通してのメールのやりとりで、とても喜んでたっていう話を聞いて。また地元のほうに帰って、落ち着いたら集まって誕生日を祝いたいなと思います」
佐々木大蔵、大和哲也とのテクニシャン対決を制した次なる野望は……「秀さん(山崎秀晃)に恐れられる存在になることが僕のやるべきこと」
第6試合でベテラン同士のテクニシャン対決として注目された佐々木大蔵と大和哲也の一戦。両者は序盤から一進一退の攻防を展開し、高度なテクニックの応酬の末に佐々木が判定で大和に競り勝った。常日頃から、自身の試合に関して「アート」という言葉を使う佐々木は、この試合に関しても「大和選手とでしか作れない作品というものを作れた」と独特の表現で感想をコメント。大和は佐々木にとって、戦う前から「男として凄く見上げる存在」と尊敬しているファイターだった。その相手に勝利しても、「僕の中では変わらず人間としても凄く尊敬できる方ですね」と、リスペクトする気持ちは変わらないようだ。
そして、もう一人、佐々木が尊敬し、「ずっと背中を追いかけている」存在がいる。同じジムの山崎秀晃だ。山崎は現在K-1スーパー・ライト級王者に君臨。佐々木と同じ階級の頂点に立っている。大和に勝利したことで、「さらに高みを目指して突き進んでいくのみですね」と言う佐々木にとって、山崎は避けては通れない存在となってくる。これに関して佐々木は「僕は常にそこを見据えてますよ。秀さんに恐れられる存在になることが僕のやるべきこと」と、もう一人の尊敬する先輩超えに意欲も持っている。
最後に「この結果におごることなく、ドンドンドンドンいい作品と言われるような試合をしていけるようにがんばっていきますので、注目をお願いします」と語った佐々木。2021年もアートを追求し、さらなる高みを目指していく。
◆佐々木大蔵
「昨日は戦前から大和選手の哲学、僕のアートという図式で対戦することになったんですけど、大和選手とでしか作れない作品というものを作れたと思いますし、強いて言うのであれば、一つ二つ三つ色が足りなかったかなという、もう少し足せたんじゃないかなという思いが今ありますね。(期待通りのテクニカルな攻防だったが、もし試合映像を見ていたら、客観的に見た感想は?)映像を見て、自分の悪い所を探すような感覚で見てたんで、自分の足りない部分だったりというのが、映像を振り返ってさらに出たなというのは一つありますね。(大和哲也という選手はどういう存在だった?)本当に僕がデビューする時からトップで活躍している選手で、今も変わらず昨日の結果としては勝利ということですけど、勝利できたから上に行ったとかではなく、一人の男として凄く見上げる存在というか。
あと一つエピソードとしては、去年タイに行ったんですけど、タイの行く先でも僕が目指すセンチャイ(ムエタイの伝説的な選手)さんは大和選手とも面識があって、試合もされていて、実は裏で大和選手にダイレクトでメッセージを送らせてもらって、センチャイに会えるジムだったりというものの、いろんなアドバイスをもらっていたので、僕の中では変わらず人間としても凄く尊敬できる方ですね。(そういうレジェンドに勝ったことに関しては?)勝ったからどうなのっていう、あんまりそこに執着してないですね。僕は大和選手と戦えたことが、僕にとってかけがえのない一つの財産なので、この経験をどのようにしていくかは僕自身にかかっていると思うので、ここで勝利したということでさらに高みを目指して突き進んでいくのみですね。
(その高みの頂点に同門の選手がいるが、それについては?)いますねえ(苦笑)。本当にずっと背中を追いかけて、大和選手同様、尊敬できる、ファイターだけの尊敬じゃないですよね。人として尊敬している方なので、僕は常にそこを見据えてますよ。(同門対決はトーナメントじゃないとあり得ないが、タイトルマッチに関してはどう考えてる?)そこは見据えてます。あと一つ、秀さんに恐れられる存在になることが僕のやるべきことですし、その中で一人でも多くの方に力を届けられるような、自己満で終わるのではなくて、力を与えていきたいですよね。そこが一番強いですよね。(同門対決も辞さない?)それはわかんないですね、どうなるかは。時の運に任せて。(ファンの皆さんへのメッセージは?)僕は戦うこと、KrushやK-1のリングが凄い好きで、昨日の試合も大和選手とだったから、一つの作品になったと思います。この結果におごることなく、ドンドンドンドンいい作品と言われるような試合をしていけるようにがんばっていきますので、注目をお願いします」
瓦田脩二、先輩・大沢文也超えで更なる飛躍を誓う!「昨日越えた山は本当に高い山だった。来年もっと自分がこの経験を活かして成長している姿を見せたい」
昨日の第5試合では瓦田脩二が大沢文也とジムを超えた先輩後輩対決を制して判定勝ち。瓦田は絆がある間柄だからこそ「当日までいつも以上に追い込むことができました」と試合を振り返りつつ「文也くんとは何度もスパーリングしていますし、自分のことも見てくれている先輩なので、こっちが何か攻撃しようとしたらカウンターを合わせられるかもしれないなっていう緊張感がありました」と戦いの裏側を語る。
そのうえで「昨日越えた山は本当に高い山だったと思うので、来年もっと自分がこの経験を活かして成長している姿を見せることができればいいなと思っています」とさらなる飛躍を誓った。
◆瓦田脩二
「応援ありがとうございました。昨日は尊敬する大好きな大沢選手と試合が決まって、色んな思いがあったんですけど、文也くんだったからこそ当日までいつも以上に追い込むことができましたし、昨日のような試合ができたかなと思っています。本当にありがとうございました。
(先輩を超えた心境は?)文也くんは自分がアマチュアの時から憧れている存在で、本当に自分よりもっともっと上の選手だと思っていました。そういう選手に勝てたことが本当に嬉しいと思っています。一番最後に文也くんと座って喋っている時は涙が出てきそうになりました。
(やりにくさはなかった?)もしかしたら遠慮しているみたいに思った人もいたかと思うんですけど、文也くんとは何度もスパーリングしていますし、自分のことも見てくれている先輩なので、こっちが何か攻撃しようとしたらカウンターを合わせられるかもしれないなっていう緊張感がありました。それで自分が手を出せなかったっていうのが正直なところです。気持ち的に開き直ってはいたんですけどカウンターを狙われているような気がして、1ラウンドは手を出せなかったです。
(この試合のためにどんな練習をしていた?)文也くんは自分が思っているより何倍も強いと思って練習してきて、文也くんは左フックが得意だし、左フックを出しづらいように動いて右ストレートを打ったところに左フックが飛んできて、そういうところを裏を突かれたと思いました。(大沢とは)昨日も今日も連絡していて、ご飯に行こうと言っていて、今調整している状況です(笑)。
(今後の目標は?)昨日越えた山は本当に高い山だったと思うので、来年もっと自分がこの経験を活かして成長している姿を見せることができればいいなと思っています。今年1年応援ありがとうございました。来年もっと強い自分を見せれるよう応援よろしくお願いします」
和島大海、豪快ハイキックでKO勝利!「パンチでも蹴りでもヒザでも、なんでも倒せる自信はある。2021年こそは絶対にベルトを巻く」
第4試合で藤岡裕平と対戦した和島大海は1R開始から藤岡を圧倒。強烈な左ミドルで快音をとどろかせると、左ストレートで立て続けにダウンを奪い、最後は鮮やかな左ハイキックで1RKO勝利を収めた。
会心の勝利を飾り、一夜明け会見で「日本人選手には負けられないので圧勝というか、ダメージなく勝ててよかった」と話した和島。多彩な技について話が及ぶと「パンチでも蹴りでもヒザでも、なんでも倒せる自信はある。今後は飛び後ろ回し蹴りでもやってみようかな」と笑顔を見せる。
また、自身が意識する木村“フィリップ”ミノルの試合の感想については「木村選手はやっぱりパンチ力はすごいし、そのパンチに耐え抜いたアビラル選手もすごい強い。打たれ強いアビラル選手も僕の蹴りやったら倒れると思うんで、やってみてもおもしろい」とコメントした。
◆和島大海
「昨日の試合は日本人選手には負けられないので圧勝というか、ダメージなく勝ててよかったなと思います。(どの技もバランスよく出していたように見えたが、そこは意識していた?)そうですね。まあ、試合のときはとくに何も意識せず、セコンドから聞こえる指示に従ってというか。セコンドの声はよく聞こえていて、指示どおりに戦ったという感じです。
(この階級の中では技が多彩に感じられるが、その部分について自分で思うことは? 今後、身につけたい技は?)技の多彩さというか、パンチでも蹴りでもヒザでもなんでも倒せるなっていう自信はあります。今後はそうですね……、飛び後ろ回し蹴りでもやってみようかなって思います(笑)。
(一撃のパワーよりも技で魅せたい、倒したいという気持ちがある?)パワーでも圧倒したいですし、技術的な技でも倒したいなって思います。昨日もハイッキックで倒したのは初めてなので、よかったなと思います。
(最初の1~2発で相手を呑んでたような感じがしたが、心の中で余裕はあった?)自分で余裕を作るためにというか、はじめの一発はおもいきってフルスイングで、相手を威嚇というか、威圧するようなイメージでおもいきり蹴りました。(2021年の展望は?)2020年はベルトに一歩届かなかったんで、2021年こそは絶対にベルトを巻きたいなと思ってます。
(昨日の木村”フィリップ”ミノル選手の試合は観ていたら感想を)木村選手はやっぱりパンチ力はすごいですし、そのパンチに耐え抜いたというか、アビラル選手もすごい強いなと思ったんですけど。まあ、僕には蹴りがあるんで。あんだけ打たれ強いアビラル選手も僕の蹴りやったら倒れると思うんで、やってみてもおもしろいかなって思います。
(「K’FESTA.4」出場をアピールしていたが、来年の初戦にしたい?)「K’FESTA」はすごい大きい大会なんで出たいです。ダメージなく勝ててるんで、ぜひ呼んでいただければうれしいなと思います。
(ファンにメッセージを)昨日は応援ありがとうございました。KOでいい感じに2020年締めくくれたと思います。また、来年は絶対にベルトを巻けるようにがんばるので、応援よろしくお願いいたします」
フェザー級転向・軍司泰斗、2021年はKO量産で王座獲りを宣言!「目標はK-1チャンピオン。強い相手を一人ずつぶっ倒していこうと思います」
第3試合のスーパーファイトで亀本勇翔と戦った軍司泰斗は、今回がフェザー級に階級を上げての初戦。2Rに左フックでダウンを奪った軍司は、そのまま攻撃の手を緩めず、再び左フックを炸裂させて、亀本から2RKOという形で、階級転向初戦を白星で飾った。
「当日はスーパー・バンタムの時より全然動けたなというのは感じましたね」と、フェザー級での戦いに手応えを感じた軍司。「パワーの部分では全然違うなというのは当てた感じであったんで。フェザー級にしてからは結構KOできるかなというのは実感したんで、もっと試合して、KO狙っていきたいなというのはありますね」と、KO量産に自信を持てたようだ。
かつてKrushのリングではバンタム級王座を奪取したこともある軍司だが、新たな階級となったフェザー級ではK-1王座に照準を定めている。現在、フェザー級王座は江川優生が保持。「チャンピオンが目標なんで、まずそこに行けるようにしっかり強い相手とやって、一人ずつぶっ倒していこうかなっていうのがありますね」と、段階を踏んでの王座獲りを宣言。2020年の最後に新たな戦場で幸先良いスタートを切り、2021年はKOの量産で頂点を目指す。
◆軍司泰斗
「フェザー級に階級を上げて初戦ということもあって、こういう形で2RKOできて良かったんですけど、いろいろ反省点もある試合だったというのはありますね。(フェザー級に階級を上げて戦ってみた手応えは?)やっぱり減量もだいぶ楽になって、減量終わってリカバリーして、当日の動きも全然違かったんで、当日はスーパー・バンタムの時より全然動けたなというのは感じましたね。
(解説の魔娑斗さんが、昨日の戦い方が『一発で決めてやる』というふうに見えたと言っていたが、実際は?)ちょっとムキになりすぎちゃって、パンチ一発で倒そうという気持ちが強かったんで、そこも反省点の一つなんで。そこで倒せて良かったんですけど、いろいろ技を試したかったなというのはありました。(攻撃面ではどう変わった?)パワーの部分では全然違うなというのは当てた感じであったんで。やっぱり、この階級、フェザー級にしてからは結構KOできるかなというのは実感したんで、もっと試合して、KO狙っていきたいです。
(2021年の目標は?)チャンピオンが目標なんで、まずそこに行けるようにしっかり強い相手とやって、一人ずつぶっ倒していこうかなっていうのがありますね。(強豪揃いのフェザー級で狙っているところは?)K-1のチャンピオンである江川選手をはじめ、いろいろ強い選手もいっぱいいるんで。その中でフェザー級はやったことのない選手もいっぱいいるんで、そういうやってない選手とやって、ぶっ倒していきたいです。(ファンの皆様へのメッセージは?)今回KOという形で倒せて、これから来年に向けてしっかり仕上げて、このフェザー級という階級のトップまで行こうと思っているので、応援よろしくお願いします」
佐々木洵樹、POWER OF DREAMを引っ張る存在になる!「由樹くんが抜けて寂しい気持ちがあるけど、自分の行動でPOWER OF DREAMのみんなを引っ張っていけるように頑張りたい」
元プロボクサーにして元Krushバンタム級王者の佐々木洵樹と璃明武による無敗対決は、1Rに左フックでダウンを奪った佐々木が制判定勝ちを収めた。
結果として無敗記録を更新した佐々木だったが「よかったのは最初にダウンを奪った左のオーバーハンドフックぐらい」と試合内容を反省。「自分が持っているものはこんなもんじゃないと思っているし、古川会長もそう言ってくれるので、自分が持っている10のうち10出せるような試合をしたいです」と今後の課題を口にした。
また昨日の大会でボクシングへの転向を表明した元同門の武居由樹に「世界チャンピオンに本当になれると思っている」とエールを送り「由樹くんが抜けてみんな寂しい気持ちがある中で、自分がPOWER OF DREAMの日本人選手の最年長ということで、行動でみんなを引っ張っていけるよう頑張りたい」とジムを引っ張る存在になりたいと語った。
◆佐々木洵樹
「璃明武選手、自分と戦って頂いてどうもありがとうございました。ファンのみなさま応援ありがとうございました。(あまり持ち味が出せなかった試合だが)よかったのは最初にダウンを奪った左のオーバーハンドフックぐらいですかね、。あとは上手くいかなかったです(苦笑)。(後ろ回し蹴りを出したのは?)あんまり記憶がないんですけど、やっぱり璃明武選手の顔を見て思い出したところがあったのかなって。帰って見返します。
(憧れていたアンディ・フグのカカト落としは?)それも全く練習していなかったんですけど、直前でマネージャーか誰かに『今日はカカト落としはやらないのか?』って言われて、ふと思い出して集中力が切れたところはありました…。今年は1年で2試合やらせてもらったんですけど、成長した部分もあったし、自分で持っているものを出し切れていないというのがあって、昨日の試合でも自分への失望と会長への申し訳なさが1番です。(ここからどう自分を修正したい?)自分が持っているものはこんなもんじゃないと思っているし、古川会長もそう言ってくれるので、自分が持っている10のうち10出せるような試合をしたいですね。
(今後の目標は?)(武居)由樹くんに試合が終わった後も『ほんと頼みますよ!』みたいな感じで言われたんですけど、これからは由樹くんが返上をしたベルトを狙いに行きます。ただ昨日の内容では、なかなかまだ(ベルトとは)言えないし、ジムの雰囲気としては由樹くんが大黒柱だったので、由樹くんが抜けてみんな寂しい気持ちがある中で、自分が日本人選手の最年長ということで、行動でみんなを引っ張っていけるよう頑張りたいです。
(武居のボクシング転向について)2年前は自分がボクシングから転向して、由樹くんから『頑張りましょう』って言われていたのが、今後は由樹くんがボクシングに行って自分がK-1に出ている今の状況を見て、本当に人生って分からないもんだなって改めて思いました。自分はもう由樹くんのいちファンだし、由樹くんだったらボクシングの世界チャンピオンになれると思っているし、頑張ってほしいです。これからも関係は続いていくと思っているので、みなさん楽しみにしていてほしいと思います。
(ここまでのキャリアは順調?)もちろん無敗対決で勝ったっていうことは、勝つと負けるとでは全然違うと思うんですけど、自分が思い描いている戦い方と会長が描いている戦い方と全然比例していないので、結果だけ見れば上手く行っていると思います。なのでさらに上を目指さないとなっていう、いま危機感を持っています」
不可思、第1試合で鈴木勇人に逆転KO勝利!「第1試合を任せてもらって燃えた。ここから復活してK-1を盛り上げていく」
第1試合でスーパーファイトで鈴木勇人と対戦した不可思。大会の火付け役として第1試合を任された両者は、その期待に違わぬ激闘を展開。2Rに激しいダウンの応酬を繰り広げ、2度のダウンを奪われてKO寸前に追い込まれた不可思だったが、猛連打で逆襲すると、最後は右ストレートでKO勝利を飾った。
連敗脱出に成功した不可思は「一番は勝って、いい結果が出せてよかった。あと、第1試合として大会に火をつける試合ができた」。かねてより自身が口にしていた“K-1に向けたスタイル”に関して問われると「9月の大阪とは違う戦い方をして、前回よりはだいぶよかったと思う」と分析。2021年の展望として「来年の終わりくらいにはタイトルに絡めるようにしたい」と語った。
◆不可思
「昨日の試合はやっぱり一番は勝って、いい結果が出せたっていうのがよかったなという感じです。あと、第1試合を任せてもらえたっていうので燃えていたので。第1試合として大会に火をつける試合ができたので、それはよかったと思います。
(戦ってる最中の心境は?)火をつけようっていうのは、試合前は気持ちではありましたけど、戦ってるときは火をつけるとかそういうのじゃなくて、自分の出せるものを全力で出すっていう感じで、何も細かいことは考えてなかったです。おもいきりやろうという感じでやって、それは出せたかなという感じです。
(かねてから口にしていた“K-1に向けたスタイル”は何%くらい出せた?)K-1に向けたスタイルとしては、どうですかね。でも、9月の大阪のときの試合とは、またいろいろ違う戦いかたをしたんですけど、前回よりはだいぶよかったかなと思います。まだまだ、もっとよくしていく必要は、もちろんあると思うんですけど。
(ダウンの応酬については?)みんな、応援してくれる人とかハラハラさせちゃうんで、たまにはスマートにスカッと勝ちたいなと思いますけど。まあ、お客さんが盛り上がってくれるなら、それで結果自分が勝てればいいかっていう感じです。
(2021年の展望は?)やっぱり、タイトルに絡んでいけるようになりたいです。そんな急にはもちろんできないと思うので、来年の終わりくらいには絡めるようにしていきたいなと思います。
(ファンにメッセージを)また、ここからK-1盛り上げていくので。今年最初と途中、いい結果を見せられなかったんですけど、ここから復活して盛り上げていくので、来年も楽しみにしてください」