K-1 8.11 福岡国際センター:真夏の重量級6選手公開練習。K-Jee「K-1九州を背負うのは俺」×谷川聖哉「THE MATCHでK-1ヘビー級2選手が外国人なのも複雑だった」
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K-1 8月11日(木/祝) 福岡国際センター大会でのクルーザー級・K-Jee vs. 谷川聖哉、ANIMAL☆KOJ vs. IAKIRA Jr、スーパー・ヘビー級・坂本英則 vs. 丸山公豊の6選手の公開練習のレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いた。(公開練習写真:(C)K-1)
第19試合 クルーザー級(90kg) 3分3R(延長1R)
K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning/元K-1&Krushクルーザー級王者)
谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1無差別級トーナメント2022準優勝)
第14試合 クルーザー級(90kg) 3分3R(延長1R)
ANIMAL☆KOJI(TEAM ANIMAL)
AKIRA Jr(フィリピン/若獅子会館 総本部/RKSクルーザー級王者、元蹴拳スーパーミドル級王者)
第7試合 スーパー・ヘビー級(+100kg) 3分3R(延長1R)
坂本英則(修実館/元J-NETWORK&KROSS×OVERヘビー級王者)
丸山公豊(宮田ジム/KPKBヘビー級王者)
K-Jee、熊本で強化合宿を敢行!「K-1の福岡・九州を背負うのは俺。今年も俺が主役をもらいます」
今年で3年連続・3度目の開催となったK-1九州大会。K-Jeeはかねてから九州での大会開催をアピールし、2020年の大会ではシナ・カリミアンにKO勝ちしてK-1クルーザー級王座を獲得。翌2021年には愛鷹亮に大逆転KO勝ちするなど、まさにK-1九州・福岡の顔として活躍してきた。当然今年も九州大会への出場が決まり、過去に一度対戦する予定だった谷川とのスーパーファイトに挑む。
この日の公開練習はK-Jeeが所属するK-1ジム福岡ではなく、熊本・山鹿市にある合宿所だ。この合宿は「合宿をやると試合があってもなっても、気が引き締まる。季節関係なく夏でも冬でも来ている」とK-Jeeが定期的に開催しているもの。「大まかにいうと午前はサーキット、午後は実践的なもので、基本的にはサーキットメニューが多いんですけど、オランダのマイクスジムでやってるトレーニングを取り入れています」とサーキットを中心とした身体つくり・フィジカル強化のメニューを組んでいる。
またジムを離れて自然のなかでの合宿で「一緒に練習している選手たちと共にチームという形で来ているので、団結力もそうですけど、環境を変えてやることによって、フレッシュな気持ちで、いつもより集中して練習できますね」とリフレッシュした状態でトレーニングができているようだ。
K-Jeeにとっては4月「K’FESTA.5」での無差別級トーナメントでマハムード・サッタリに敗れて以来の試合になる。試合はサッタリのパンチで1RKO負けという結果だったが、「距離だったりパンチの打ち方だったり、対面してパンチは見やすかったんです。向こうも僕にローは蹴られたくないから遠い距離にいて、遠くから入ってきたんで見えることは見えてたんです。でもあの日はちょっと身体が動かなくて……もらっちゃいました。次やれば絶対勝てるという自信はあります」という手応えがあった。そのうえで今K-Jeeが意識して取り組んでいるのがステップ・ポジショニングだ。
「自分は勝てると思ってやりましたし、実力差がすごくあると思っていたわけでもない。勝てる相手だから勝つ、そんな気持ちだったんですけど…改めて自分の弱さをしっかり受け入れました。試合する上で『俺の方が強い!』とか、そういう気持ちを持つのではなくて、自分はこういうところが弱いという部分を受け入れてトレーニングに取り組むようになりました。
いいところを伸ばすトレーニングをずっとしていると、明らかに欠点になってるところも多い。そういう部分で悪い癖を修正しよう、と。あとは重量級には少ないステップワーク。同じ場所にい続けると攻撃をもらいやすいし、相手も打ちやすい。そういうちょっとしたポジショニングですよね。日本の重量級は動けない人が多いから、ステップ・ポジションを気にしなくてもいいけど、外国人選手が相手になると同じ階級でも細かい差が出てくる。そこも意識して練習しないといけないですね」
今回対戦する谷川はK-Jeeが一回戦敗退に終わった無差別級トーナメントで決勝まで勝ち上がった。K-Jeeは「体力があって、よく動く子。あとはハイキックが蹴れるかな。それぐらいの印象。4月の無差別級トーナメントで決勝までいってますけど……、あれはトーナメントの枠組みとブロックも影響してたでしょ」と谷川の実力を一刀両断。この試合が日本人クルーザー級のNo.1決定戦と言われていることについて聞くと「いやいや、日本人ナンバーワンは俺でしょ」と断言した。
「彼自身の実力がすごくて決勝までいったって気もないし、俺が今回この試合を受けたのも別にあいつとやりたいわけじゃないんで。結果としてアイツがトーナメントの決勝までいって、過去に一度組まれて流れているカードだからっていうのがあるから。自分はもっと海外の選手に挑戦していきたいんで、vs日本人は今回で最後にしたいと思います。(この試合は日本人クルーザー級のNo.1決定戦ともいわれているが?)いやいや、日本人ナンバーワンは俺でしょ(笑)。こないだのトーナメントは“無差別級”だし、クルーザー級で日本で1番強いのは俺です」
重量級で戦う以上、今日外国人選手との対戦を避けては通れない。K-Jee自身も「強いと言われるヨーロッパの選手たちにみんなで一緒に立ち向かっていく方が俺もやってて楽しい」と谷川戦を最後にvs世界という路線を打ち明けた。
「自分は外国人がいいっていうより強い人とやりたいんですよ。自分も強い人に挑戦していきたいし、見てる人も応援してくれる人も強い人に挑戦していく姿を見たいと思うし。日本の重量級は海外から見たらレベルが低くて、いつまでも同じような相手とやっていても、応援する方も気持ちが上がらないし、俺もやりたくない。だからこそ重量級で強いと言われるヨーロッパの選手たちに一緒に立ち向かっていく方が俺もやってて楽しいし、応援する人も熱が入って楽しいと思います。K-1の中で重量級はまだ光が当たってない階級なんで、もっと重量級がK-1として注目されて、やっぱ重量級だよな!ってみんなが思ってくれるような階級にしていきたいですね」
そしてK-JeeにはこれからもK-1九州・福岡の顔として、九州でのK-1熱を広めていきたいという想いもある。
「俺はずっと福岡で大会をやりたいと言ってきた側で、福岡大会は今回で3年目です。福岡でK-1をやることで、九州の選手たちがK-1に出るチャンスが増えて、K-1を目指す若い選手が増える・競技人口が増える。そういう流れが出来ていると思います。(今年は福岡でKrush EX・アマチュア大会も福岡で開催されているが?)もっとK-1や格闘技が九州の人にとって身近なものになっていってほしいし、Krush-EXやK-1アマチュアは自分が願っていたことを実現してくれているなって感じです。
俺が福岡でK-1をやりましょうと言って、一昨年も昨年も責任を持って試合を盛り上げることができた。だからK-1の福岡・九州を背負うのは俺だって思っています。福岡・九州で格闘技をやってる人たちがK-1を目指す気持ちになってることに、影響を与えられているんじゃないかなって思ってます」
最後にK-Jeeは「K-1福岡大会の主役は今年も俺がもらいます。フェザー級のトーナメントも楽しみですけど、重量級の俺の試合も楽しみにしててください」とファンにメッセージ。今年も“火の国から来た巨星 ”K-JeeがK-1九州大会を盛り上げる!
谷川聖哉、俺がK-1重量級のエースだ!「K-Jee選手を倒して、K-1の重量級を背負う存在になる。日本人エースとして外国人選手を迎え撃つのは自分です」
2020年からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、クルーザー級のトップ戦線で活躍してきた谷川。4月「K’FESTA.5」のK-1無差別級トーナメントでは準優勝を果たした。あれから約4カ月、K-1九州大会では元K-1クルーザー級王者K-Jeeと対戦。クルーザー級日本人No.1を決める一戦に挑む。
神奈川・K-1ジム相模大野KRESTでの公開練習でトレーナーの構えるミットにパンチやハイキックを軽快に叩きこんだ谷川。その顔は真っ黒に日焼けしているが、これは走り込み合宿の影響だ。谷川よれば「合宿は1年半ぐらい前から試合前の恒例」になっていて、今回は9月11日のK-1横浜アリーナ大会で第5代K-1スーパー・フェア―級王座決定トーナメントに出場する大岩龍矢も参加した。「龍矢さんと頭がおかしくなるんじゃないかぐらいに走り込んできました。今日はボロボロですけどその割にはいい動きが出来て、体重も順調です」と仕上がりは順調だ。
谷川はクルーザー級(90kg以下)の選手だが、以前から無差別級での戦いにも興味を示しており、4月K-1代々木大会のトーナメントで準優勝したことが自信になった。
「負けてる相手はずっと一緒なので(マハムード・サッタリに3戦3敗)、どうなのかなというのはあるんですけど(苦笑)。でもスパーリングでも試合でも、やっと自分の実力が出せるようになってきて自信になっていますね。元々ずっと空手をやっていたので蹴りには自信がありましたけど、顔面パンチは引けを取っているなと思っていて。それがやっと慣れてきて、パンチも落ち着いて受けたり、カウンターも取れるようになってきたので。そこは成長してるかなと思います」
K-1福岡はK-Jee選手の地元に乗り込む形。アウェーでの戦いだが「燃えます」と谷川。「僕、結構アウェーが好きで燃えますね。空手の頃はずっと他流試合で、アウェーもいいところで。そこに乗り込んでいって、最初は敵だった人たちが最後は全員応援してくれる経験もしてます。そこに喜びも感じますし、結構、福岡にも自分を応援してくれる人たちがいるので、その人たちのためにも、もちろん自分のためにも頑張ります」と闘志を燃やす。
今大会で谷川は元K-1&Krushクルーザー級王者のK-Jeeと対戦。これまでK-Jeeは日本人エースとしてK-1の重量級を引っ張ってきたが、谷川はK-Jweeに勝って重量級エースの座を奪い取るつもりだ。「こでK-Jee選手を倒せば、皆が日本代表として認めてくれて、日本人エースとして外国人選手を迎え撃てると思っていて。自分もK-1に来た時から『外国人選手と戦いたい』と言ってきて、やっとその第一歩が踏み出せます。めちゃめちゃ気合い入ってますし、もちろん負けるとは1mmも思ってないです」。
試合内容でも「次の日本人エースは谷川だ」と示すような試合をするつもりだ。
「会見で『スパーリングの相手を募集してます』と言ってたら、色んな人に『あの選手がスパーリング相手を探してたよ』と教わって、僕が相手方のジムに行ったり、KRESTに来てもらったり、かなり手応えがあります。そもそもK-Jee選手に負けるとは思ってなかったんですけど、自信が確信に変わりました。重量級は何があるか分からないですし、去年の福岡でもK-Jee選手は2回ダウンを取られてから逆転勝利してるので。最後まで気を抜かずに、徹底的に完封したいと思ってます。僕はK-1の新しい顔になっていきたいので、まずは福岡のK-Jee選手ファンやK-1ファンを魅了したいと思います」
谷川が闘志を燃やすのは6月の「THE MATCH 2022」を会場で見守ったこともある。無差別級トーナメント優勝のマハムード・サッタリが出場して、準優勝の自分は出場できなかったこと。さらに、武尊を筆頭にKREST]勢がいい結果が出せなかったことも。
「自分があの場に立てないことも悔しいし、歯がゆかったです。煽りVで自分が倒されてる場面だけは出たので、それも屈辱だったですし。K-1対他団体という構図で、K-1のヘビー級は2選手とも外国人で他団体が日本人だったのも複雑でしたね。それに、まさかKRESTの偉大な先輩たちが負けるとは本当に思っていなかったので喪失感もありました。ただ、そこで一緒に落ち込んでるんじゃなくて、逆にちょっとおこがましいかもしれないですけど、自分が新しいKRESTのトップに立っていけるようにしっかりしなきゃいけない、と気が引き締まりましたね」
今後はクルーザー級でもヘビー級でも、無差別級の戦いにも挑戦していく。「僕は基本、組まれた試合は断らないのです。クルーザー級でも減量は全然苦ではないんですけど、出来ることなら減量しないで試合したい気持ちもありますし。チャンスがあるところにどんどん出ていきたいです。アンチコメントで『日本人のヘビー級は体がだらしない』とあって(苦笑)、確かにその通りだなと自分で客観的に見てても思ったので、しっかりと肉体改造もしてます。まだ全然途中なんですけど」
最後に、ファンに向けて谷川はこんなメッセージを送った。「これで対日本人は最後かなと思っていて。ここから自分がK-1の、格闘技界の重量級を背負っていけると思って貰えるような試合をしたいと思ってるんで。ぜひ応援をよろしくお願いします。押忍」
果たして谷川はK-Jeeを倒して「新たな重量級の日本人エース」となれるのか。注目したい。
ANIMAL☆KOJI、“漢ファイト”で復活なるか!?「俺の格闘技に対する気持ちを全部出し切った時にできる最高傑作が“漢ファイト”だよ」
2020年11月のK-1初登場以来、K-1重量級戦線で活躍しているANIMAL。決めフレーズの「好きバナナは食べものです」や記者会見でバナナを食べる・バットを折るといったパフォーマンスなど個性派ファイターとしても知られているが、東京・ファイトフィットネスジム「タイフーンクラブ」での公開練習でもANIMALワールドがさく裂した。ANIMALは一般的なパンチのミット打ちのあと、記者会見に続いてバット折りを披露。さらに交流のあるプロレスラーの○○○○相手に卍固めやスリーパーホールドを極めるなど異色のサーキットトレーニングで好調をアピールした。
この練習の意図についてANIMALを聞くと奥田啓介が割って入り「ANIMALの目を見たらわかるだろ? お前ら。今回のANIMALの目は人を刺しに行く目をしてるよ。それで相手の名前は何? AKIRA Jr? 試合が終わったらANIMAL Jrになってるからな」と宣戦布告。ANIMALも記者会見でAKIRA Jrが「自分も毎日バナナ2本は食べている」と発言したことに触れて「毎日バナナ2本食ってるぐらいで威張ってるんじゃねぇぞ!俺は8~10本食ってるからな。あいつを見習いから雇ってやるよ!」と挑発したのだった。
(※なおANIMALを指導する「タイフーンクラブ」のトレーナーは「数カ月間練習を見ていますが、身体の使い方もよくなっていて、相手との距離感、コンビネーションのつながり方は以前よりも向上しているので凄く期待しています」とコメント)
前戦となった4月「K’FESTA.5」でのK-1無差別級トーナメント・一回戦では谷川聖哉と対戦したANIMAL。持ち前の鋭い出足とスピードを活かしたパンチで接戦を演じたものの、惜しくも判定で敗れる結果となった。この一戦について聞くと「前回の試合? 全然覚えてない。ポスターに俺の名前が載っていたことは覚えているけど、そこから覚えてないね。谷川戦での敗因? 覚えてないし、負けてないから。俺」と“覚えていない”の一点張り。
対戦相手のAKIRA Jrについても「俺の地元の福岡でAKIRA Jrステーキ、美味しい肉が食えそうだな」というANIMALは「俺が試合前からしっかり盛り上げているのをいいことに、自分はカッコいいクールなプランニングで乗っかろうとしているところが気持ち悪い。あいつは試合映像が全然ないから観てないけど、キモイという印象でもう固まっちゃたかな」と切り捨てる。さらに「試合のプランはいっぱいあるけど、とにかくあいつをパワーボムかブレーンバスターで失神させたい。俺は本当にあいつが会見で喋る姿を見て気持ち悪かったし、そこから殺意が芽生えた。俺は本当にあいつを倒しにいくし、最後にバナナをグローブの間から詰め込んでやるよ」と続けた。
昨年12月のKrush後楽園大会でANIMALはマハムード・サッタリの持つKrushクルーザー級王座に挑戦するも無念のKO負け。そのサッタリはK-1無差別級トーナメントを制し、6月の『THE MATCH 2022』では内田雄大にも勝利して快進撃を続けている。ANIMAL自身「やっぱり俺が(倒して)やらないといけないなと。また実力が世間で知れ渡ったところで俺がしっかり倒す」とリベンジに燃えている。九州大会では重量級の試合が3試合が組まれているが「他の試合のことは何も考えてない。重量級のポスターを見てこれから全員食ってやるという気持ちしかないね」と自分の前に立ちふさがる相手はただ倒すのみだ。
またANIMALは前回の試合から自らの理想の戦いを“漢ファイト”だと評した。今回も“漢ファイト”は見られるのか?と聞くと「俺の格闘技に対する気持ちを全部出し切った時にできる最高傑作が“漢ファイト”なんだよ。だから漢ファイトなんて誰も分からないし、誰にも理解できない。その漢ファイトを福岡で見せられるかどうかはAKIRA Jr次第だね。“漢ファイト”は相手がいないとできないから。あいつが逃げずにちゃんと俺に立ち向かってくれれば“漢ファイト”になるだろうな」と持論を展開した。
AKIRA Jr、クルーザー級戦線に殴り込みだ!「僕とANIMAL選手の試合はめちゃめちゃ楽しい試合になる。クルーザー級のトップ戦線に切り込んでいきたい」
AKIRA Jrはフィリピンと日本のハーフで、関西を中心に活躍する重量級ファイター。これまでRKSクルーザー級と蹴拳スーパー・ミドル級の2本のベルトを獲得し、今大会でK-1初参戦を果たす。K-1デビューが決まり「周りのみんなは喜んでびっくりしていました。その反面、頑張ってほしいと声をかけてもらって、期待されているんだなと感じました」とAKIRA Jr。「やっぱりK-1は大きな団体なので、そのリングで戦うことは一つの目標でした。K-1で試合が決まって嬉しい気持ちがある反面、頑張らないといけないなという気持ちが半々ですね」と現在の心境を語った。
フィリピン・マニラ生まれのAKIRA Jrは「日本に来たのは幼稚園の頃」で、日本で育った。遊びでバスケットボールをやっていた時期もあったが、本格的なスポーツ歴はなく「いわゆる地下格闘技の試合を見に行くことがあって『面白そうやな。自分もやってみよう』と思った」ことがきっかけで、キックボクシングジムに入門し、格闘家の道を志した。
プロキャリアは約10年で「最初は関西の大会でデビューして、関西の大会でキャリアを積みながら海外の試合にも出ていました。そのなかでRKSクルーザー級と蹴拳スーパー・ミドル級の2本のベルトを獲りました」とAKIRA Jr。
もともと体重は80kg弱しかなかったが「その体重だと階級が中途半端で、なかなかチャンスがなかったんです。70kgまでは落ちないし、ヘビー級でやるには小さい。それで少しずつ身体を作って、体重を増やしていこうと思って、いまはクルーザー級(90kg以下)で戦っていて、自分の骨格的にもクルーザー級が適正階級だと思います」と更なるチャンスをもとめてクルーザー級に戦いの場を移した。
AKIRA JrがK-1参戦を決めた理由も「K-1の重量級が盛り上がっているから」で「K-1の戦いの輪の中に入っていて、台風の目になりたいですね。全然(K-1でも)活躍できる自信はある」と豪語。4月「K’FESTA.5」で行われたK-1無差別級トーナメントを見て「試合だから実際にやってみないと分からないですけど、もし僕が出ていたら、また違ったストーリーができたかなと思います」とK-1重量級戦線での活躍に自信をのぞかせる。
対戦相手のANIMAL☆KOJIはKrushクルーザー級のタイトル挑戦経験があり、K-1無差別級トーナメントにも出場したK-1重量級中心ファイターの一人。いきなり強敵を迎えた形のAKIRA Jrだったが、AKIRA Jrは「ANIMAL選手の印象は総合出身の選手かなというくらいです。細かいパンチは上手いですが、あのパンチで僕は倒せないと思います。(ANIMALは1RKOを宣言しているが?)僕は打たれ強さにも自信があるし、ANIMAL選手は殺傷能力がないんで、それは無理。2Rに入ったら自分の勝ちかなと思います」と断言する。
ANIMALの一連のパフォーマンスについても「バナナの印象しかないですね(笑)。会見でバット折ったり色々してましたけど、もうちょっと面白くしてほしかったです。完全にすべってたんで(笑)、自分は普通に会見をやるつもりだったから、完全にもらい事故ですよ。前日会見も自分のスタイルでいこうと思っていますが、乗っかて笑いが起きそうだったら乗っかって盛り上げようと思います」と余裕たっぷりに語った。
改めてK-1デビューに向けて「K-1デビュー戦なので勝たないと意味がない。勝ちにこだわって、どんな展開でも勝とうと思います」と勝利への執念を語ったAKIRA Jr。「自分はクルーザー級のトップ戦線に切り込んでいきたいので、ANIMAL選手を倒したらシナ・カリミアン選手、マハムード・サッタリ選手、K-Jee選手、谷川聖哉選手…その中に入ってきたいですね。僕とANIMAL選手の試合はめちゃめちゃ楽しい試合になると思うので楽しみにしていてください」とクルーザー級戦線への殴り込みを誓った。
坂本英則、蹴り倒して“真の動けるデブ”を証明する!「僕が蹴りを何発も入れていけば、相手は立てなくなると思う」
坂本は2022年4月「K’FESTA.5」でK-1初参戦。K-1無差別級王座決定トーナメントに抜擢され、一回戦で元K-1&プロボクシング王者・京太郎と対戦するも、京太郎のパンチに沈んだ。あの一戦を振り返り「一方的に気持ちよく殴られた試合だったなと。(京太郎は)強かったですね。パンチが見えなかったですからね。そもそも相手のレベルが高かったのと、自分に足りないものが多かったから負けたという試合でしたね」と猛省した。
京太郎戦を経験したことで「元々僕はパンチが全然得意じゃない選手なので(パンチの技術を)0から1に、1から10とどんどん増やしていければいいかなと思って練習をしています。あとはボクシングの経験のある人にアドバイスを聞いたりして、殴ってもらったり、軽くマスをやってもらったりして、少しずつ覚えていければ」とパンチ面を強化していることを明かした。
この言葉通り、千葉・修実館での公開練習ではパンチを主体としたシャドーボクシング、サンドバック打ちも披露し、ジム内に快音を響かせる。もちろん得意とする蹴り技ももちろん強化しており、ミドル・後ろ蹴りをサンドバックに打ち込むと二階建てのジムが横揺れする衝撃があった。
「蹴りは自信があるので、自信がある部分も伸ばしていかないといけないと思っていて、できるだけ細かく当てられるように意識して頑張って練習しています」。
今大会で対戦する丸山は九州の大会を中心にキャリアを積み、15戦13勝(7KO)1敗1分の好成績を誇る“九州最強の重量級戦士”。「九州のリングでは無敗だと聞いていたので、弱いとは思わないですね。やっぱり強い選手という印象があります。僕は丸山選手の実力は未知数だと思っていて、弱い選手ではないと確定しているので勝っても負けても苦戦するんだろうと思っています」と厳しい試合展開を予想している。
そのうえで「僕が蹴りを何発も入れていけば、いつの間にか相手は立てなくなっているんじゃないかなと思います。僕はロー・ミドルを多用するのでそこをしっかり見せていければと思います」と蹴りでの攻略をイメージしている。
丸山が自身のことを“動けるデブ”と称していることにも触れ「世の中には動けるデブはたくさんいるので、自分で動けるデブというのは自由。でもK-1では僕が最初に使ったワードなので、それを横取りされるのはしゃくなので勝ちたい。そのワードはしっかり僕に返してもらって、自分で新しい何かを見つけてもらいたい」と真の動けるデブは自分だと言い切った。
初めて坂本の試合を見る九州のK-1ファンに向けたメッセージを求めると「僕は動けるデブというのをずっと言い続けているので、そこはもちろん見てもらいたい。K-1ファンのみなさんは僕が京太郎選手に負けているところしか見てないと思うので、坂本は強い!というところを見てもらいたいと思います」とコメント。
丸山戦後の目標について聞くと「会長に試合を決めてもらって、それに僕が出るというのが僕の中のルールなので、次の目標というのはなく一試合一試合をしっかり戦う。その先の展望は特にないです」。京太郎との再戦については「負けてるからやり返したいけど、京太郎選手から『あいつ余裕だからやらない』と言われて終わったらしょうがないと思います(苦笑)。周りのみんなが坂本は強くなったから坂本と見たいと言ってもらえるようなレベルになりたい」と続けた。坂本は“九州最強の重量級戦士”丸山を倒し、K-1の“真の動けるデブ”を証明できるか?
丸山公豊、俺がK-1重量級を盛り上げる“動けるデブ”だ!「僕は足も速いし、泳げます。自分の方が“動けるデブ”だという自信があるし、リミッターを外してK-1の舞台で暴れます」
丸山は熊本出身の重量級ファイターで、九州の大会を中心にキャリアを積み、九州で活動している「激突」「KPKB(九州プロキックボクシング)」の2団体でヘビー級王座を獲得。“九州最強の重量級戦士”として2021年7月のK-1九州大会でK-1初参戦を果たすも、実方宏介の左ハイキックでKO負けを喫した。しかしそれ以降は3戦して2勝1分の結果を残して、2022年8月11日、K-1九州大会で再びK-1に参戦。4月のK-1無差別級トーナメントに出場した坂本英則と対戦することとなった。
悔しい結果に終わったK-1デビュー戦を振り返り「改めて勝ち負けというか、結果というものを重く感じた試合でした。勝ったらみんなから声をかけられて、負けても『また頑張ってね』と声はかけられるんですけど、勝つのと負けるのじゃ大きな差があるんだな、と。それをこれまで戦ってきた中で一番感じました」と丸山。
「K-1のあとに3試合戦ったんですけど、かなりもがき苦しんだというか、きつかったですね」というもののの、K-1参戦をきっかけに朝久裕貴・泰央兄弟、K-JeeやRUIらと知り合うきっかけが生まれ「色んな人と技術交流だったりとか幅広く持てました。色んな考え方を知ることもできた1年だった」と収穫もあった。
特に同じ重量級のK-Jee・RUIとの練習では「2人は今まで戦ってきた中でも最強というか。K-JeeさんはK-1とKrushのクルーザー級のチャンピオンですし、RUIさんも194cmと身長がバリ(とても)高くて。初めてスパーリングに行った時に、技術、パワー……K-1ファイターの実力を感じました。色んなことを勉強させてもらっています」と得るものは多かった。
対戦相手の坂本について、丸山は「記者会見の時に会ったんですけど、似たようなところがあるのかなと。試合しないなら友達でいたいなって感じもある(笑)。でもしっかり決着つけないといけないですから、勝負にこだわっていきたいですね」と笑いも交えて語る。
カード発表会見では「動けるデブは強いというところを見せる」(坂本)、「どっちが本当の動けるデブなのか決着をつける」(丸山)と“動けるデブ論争”が話題を呼んだ。丸山は事前に“動けるデブ”論争を仕掛けるつもりだったと明かした。
「無差別級トーナメントの公開練習を一人一人見たんですけど、どうしても坂本選手の“動けるデブ”というワードにに引っかかっちゃって(笑)。実は自分も前々から“動けるデブ”と言われていたんで、そこはキャラかぶりしてるんで一人でいいんじゃないかってところはあります。(ちなみに動けるデブとしてのエピソードは?)足は速いと思いますし…あとは泳げます(笑)。常々周りから“動けるデブ”と言われていたんで、自分の方が“動けるデブ”だという自信はあります」
改めてK-1での戦いに向けて「僕の場合はフルスイングが一番の武器となると思うんで、しっかりそういうところを見てほしい。自分をセーブしてるものをK-1の舞台でしっかり外して、リミッターを外してK-1の舞台で暴れたいです。しっかりヘビー級という階級を盛り上げられるように全力で頑張っていきます」と語った丸山。K-1重量級を盛り上げる“動けるデブ”になれるか?
対戦カード
第20試合 K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級(57.5kg)世界最強決定トーナメント・決勝 3分3R(延長1R)
準決勝(1)勝者
準決勝(2)勝者
第19試合 クルーザー級(90kg) 3分3R(延長1R)
K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning/元K-1&Krushクルーザー級王者)
谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1無差別級トーナメント2022準優勝)
第18試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
石井一成(ウォーワンチャイプロモーション/BOM&WPMF世界スーパーフライ級王者、IBFムエタイ世界フライ級王者、元WPMF世界・True4U・KNOCK OUT同級王者、元プンパンムアン・ミニフライ級王者)
藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
第17試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
江川優生(POWER OF DREAM/元K-1&Krushフェザー級王者)
マキ・チャーチャイ(タイ/真樹ジムAICHI/ISKAムエタイ世界&WMOインターナショナル・スーパーライト級王者・スーパーライト級王者、元ラジャダムナン認定スーパーバンタム級3位)
第16試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス/元Krushスーパー・ライト級王者)
近藤魁成(大成会館/キックボクシングジム3K/K-1甲子園2017・2018 -65kg優勝)
第15試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
壬生狼一輝(力道場静岡/元Krushバンタム級王者)
峯 大樹(若獅子会館/RKSバンタム級王者)
~休憩~
第14試合 クルーザー級(90kg) 3分3R(延長1R)
ANIMAL☆KOJI(TEAM ANIMAL)
AKIRA Jr(フィリピン/若獅子会館 総本部/RKSクルーザー級王者、元蹴拳スーパーミドル級王者)
第13試合 K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級(57.5kg)世界最強決定トーナメント・準決勝(2) 3分3R(延長1R)
一回戦(3)勝者
一回戦(4)勝者
第12試合 K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級(57.5kg)世界最強決定トーナメント・準決勝(1) 3分3R(延長1R)
一回戦(1)勝者
一回戦(2)勝者
第11試合 63kg契約 3分3R(延長1R)
ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元K-1&Krushライト級王者、元WPMF世界スーパーライト級王者)
岩崎悠斗(PURGE TOKYO/元J-NETWORKスーパーライト級王者)
第10試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
篠原悠人(DURGA/元Krushスーパー・ライト級王者、K-1甲子園2015 -65kg優勝)
与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/極真会館世界ウェイト制2017軽量級優勝)
第9試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER/Krushライト級王者)
デンサヤーム・アユタヤファイトジム(タイ/Ayothaya Fight Gym/タイTrue4U CPトーナメント バンタム級2019優勝)
第8試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushスーパー・フェザー級王者、K-1甲子園2016 -60kg優勝)
里見柚己(team NOVA)
~休憩~
第7試合 スーパー・ヘビー級(+100kg) 3分3R(延長1R)
坂本英則(修実館/元J-NETWORK&KROSS×OVERヘビー級王者)
丸山公豊(宮田ジム/KPKBヘビー級王者)
第6試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
海斗(LEGEND)
幸輝(インタージム/KPKBスーパーウェルター級王者)
第5試合 K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級(57.5kg)世界最強決定トーナメント・一回戦(4) 3分3R(延長1R)
新美貴士(名古屋JKファクトリー/元Krushフェザー級王者)
ワン・ジュングァン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP/元ENFUSION -57kg級王者)
第4試合 K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級(57.5kg)世界最強決定トーナメント・一回戦(3) 3分3R(延長1R)
椿原龍矢(月心会チーム侍/元K-1フェザー級王者、K-1甲子園2017 -55kg優勝)
斗麗(WIZARDキックボクシングジム)
第3試合 K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級(57.5kg)世界最強決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R(延長1R)
軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/K-1フェザー級王者、元Krushバンタム級王者、K-1甲子園2016 -55kg優勝)
ファク・スアレス[Facu Suarez](アルゼンチン/ピカンテ・ファイトクラブ/WGPキックボクシング-60kg級王者)
第2試合 K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級(57.5kg)世界最強決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R(延長1R)
玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス/Krushフェザー級王者、元NJKFバンタム級王者)
ジャオスアヤイ・ソーデッチャパン(タイ/ソーデッチャパンジム/タイ7ch(BBTV)フェザー級6位、K-1第3代フェザー級王座決定トーナメント2019準優勝)
第1試合 K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級(57.5kg)世界最強決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
寺田 匠(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
銀次(VAINQUEUR GYM/KPKB・TENKAICHIフェザー級王者、大和KICK -57.5kg王者)
~開会式~
プレリミナリーファイト第4試合 ライト級(62.5kg) 3分3R
力斗(SHINE SPORTS CLUB/大和フェザー級)
龍之介(K-1 GYM HIKARIMACHI TEAM BEAST/RKSフェザー級王者)
プレリミナリーファイト第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
健介(Jay’s Box)
林 眞平(SOLARE KICKBOXING GYM)
プレリミナリーファイト第2試合 51kg契約 3分3R
西林翔平(K-1ジム福岡チームbeginning/KPKBバンタム級王者)
虎[たいが](CMG)
プレリミナリーファイト第1試合 51kg契約 3分3R
宗一郎(朝久道場)
長野 翔(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
概要
大会名 ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~K-1フェザー級世界最強決定トーナメント~
日時 2022年8月11日(木/祝) 開場・11:30 プレリミナリーファイト開始・12:00 本戦開始・13:00
会場 福岡国際センター(福岡県福岡市博多区築港本町2−2)
中継 ABEMA(生放送)、GAORA(生放送)
チケット料金 ロイヤル100,000円 アリーナSRS 60,000円 アリーナRS 35,000円 アリーナS 18,000円 スタンドS 18,000円 スタンドA席 10,000円(完売) ※当日500円増し ※小学生からチケットが必要
チケット販売 チケットぴあ ローソンチケット イープラス K-1.SHOP グッドルーザー K-1ジム各店舗 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/contact/