パンクラス 12.13 新木場スタジオコースト:元王者・村山暁洋、新鋭・菊入正行に判定勝ち。金田一孝介、冨樫健一郎との接戦制す。八田亮&Ryoが1R一本勝ち
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2020年12月13日(日)東京・新木場スタジオコースト
レポート&写真:井原芳徳
第1部:本戦
第11試合 メインイベント ウェルター級 5分3R
○村山暁洋(GUTSMAN/3位・元王者、修斗世界3位・元環太平洋王者)
×菊入正行(NEVER QUIT/4位)
判定3-0 (出口29-28/大藪29-28/梅木29-28)
1R、村山は菊入の打撃、菊入は村山のテイクダウンを警戒して互いにジャブの差し合う慎重な立ち上がり。菊入が右のパンチを振るったところですかさず村山が脇を差す。離れると菊入が左ジャブと右ローで距離を制していくが、村山は右ストレートに合わせてシングルレッグで組み付きテイクダウン。菊入の上体を潰してパンチ、鉄槌を入れていく。記者採点は10-9で村山。オープンスコアも3者共に村山に付ける。
2R、菊入は脇を差されないように警戒しつつ、1Rよりも少し距離を詰めて右ストレートで脅かし始める。村山が脇を差さずに組みにくると逆にケージに押し込み、離れるとコンパクトなパンチで攻めてテイクダウンの隙を与えない。記者採点は9-10、オープンスコアも3者9-10で菊入。
勝負の第3R、菊入は差しを警戒しながら右ストレートで攻めるも、少し大きく入ってしまったところで村山がタックルに入りテイクダウンを奪う。すぐに立った菊入だが、村山は組み付くと大外刈りで再度テイクダウンし、バックからチョークを狙う。ここも立った菊入だが、村山の組み力に押されて下がり、村山は左ハイにパンチと打撃でも前に出てタイムアップ。
記者採点は29-28、ジャッジも3者ともに29-28で村山が勝利。ウェルター級の新鋭を下した村山は「若手の菊入選手、凄い強かったですけど、これからもどんどん若手の壁として跳ね返していきたい」とマイクアピールした。
第10試合 セミファイナル ライト級 5分3R
×冨樫健一郎(パラエストラ広島/1位)
○金田一孝介(K-PLACE)
判定1-2 (梅木29-28/荒牧27-30/出口28-29)
1R、いきなり鋭い右ストレートを見せた金田一はノーガードに近い構えからステップワークを駆使してスピードで翻弄しにかかる。富樫が右ジャブを突くと「当たらない」とばかりに顎を出して挑発し、サイドキックや三日月蹴りなど蹴りも盛んに出していく。終盤に富樫が左ストレートを浅くヒットして金田一がバランスを崩すが、タックルに入りテイクダウンで流れを切ると、離れ際にパンチをまとめる。記者採点は9-10で金田一、オープンスコアは1者が富樫、2者が金田一と割れる。
2R、富樫はアウトサイドを取って金田一を回らせないようにしながら右ジャブを突くようになり、詰まったところでサイドから左ストレートで脅かす。金田一は右ミドルと三日月蹴りでボディを攻め、タックルもしかけて富樫の前進を止めようとするが、入り方が浅く全て切られる。記者採点は10-9で富樫、オープンスコアは2者が富樫、1者が金田一とこのラウンドも割れる。
3R、フェイントを餌にダブルレッグでテイクダウンを奪った金田一は強引に立ち上がろうとする富樫にパンチをまとめ、富樫は右目の下から出血。この攻勢で明確にポイントアウト出来ると見たか、金田一はここからサウスポーにスイッチしてアウトボクシングに徹する。前蹴りとジャブで突き放す金田一を富樫も捕まえることが出来ずそのままタイムアップ。記者採点は9-10、トータルスコアは28-29で金田一。判定は1-2、スプリットデシジョンながら金田一が久々のパンクラスのマットでランキング1位の富樫を下した。
第9試合 フライ級 5分3R
○上田将竜(緒方道場/5位)
×杉山廣平(SPLASH/8位)
判定2-1 (出口29-28/梅木28-29/荒牧29-28)
1Rは上田が右ハイ、前蹴りと蹴りを上手く使いながら、杉山のパンチにカウンターでタックルを決めてテイクダウン。立ち上がろうとしたところをフロントチョークに捕らえるが、杉山はこらえるとタックルで上を取り返し、肩固めを狙っていく。
1Rを取られた杉山は、2Rに入ると先手で押し込んでケージレスリングを展開。頭を押し付けながらサイドにつき、ラウンド終了間際にはバックを狙った上田を落としてトップからパウンドを落とす。
3R、杉山が先にタックルでしかけるも、上田はアームロックで切り返し、めくるとフロンチョークも狙う。互いに簡単にトップキープは許さず、目まぐるしく上下が入れ替わるグラウンドの攻防が続き、最後は少し疲れてたか上田が自ら下になってしまい、杉山が鉄槌を落としたところでタイムアップ。判定は2-1、グラウンドでより印象的な場面を作った上田が接戦をものにした。
第8試合 ストロー級 5分3R
○八田 亮(ストライプル オハナ/2位、元ZST王者)
×尾崎龍紀(総合格闘技道場コブラ会/6位、2019年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
1R 1’39” フロントチョーク
1R、開始早々に八田が尾崎のパンチをかいくぐってテイクダウンを決めると、立ってパンチを落とそうとする尾崎にオモプラッタ。さらにタックルで再び上を取るとすかさずフロントチョークに捕らえ、がっちりと極まり尾崎がタップ。鮮やかな一本勝ちを収めた八田は北方大地の持つ王座挑戦をアピールした。
第7試合 フェザー級 5分3R
○Ryo(RINGS/元THE OUTSIDER 75-70kg王者)
×林 優作(ZOOMER/PFCフェザー級王者)
1R 1’12” フロントチョーク
試合開始早々に林が距離を詰めると、Ryoがカウンターで左フックをヒット。グラつく林をさらに左右のパンチでたたみかけながらタックルでテイクダウンを奪い、立ち上がろうとしたところをフロントチョークに捕らえる。しばらくは耐えた林だが、完璧に極まり最後はなすすべなくタップ。THE OUTSIDERとPFCの王者対決はRyoが会心の一本勝ちを飾った。
第6試合 女子バンタム級 5分3R
○東 陽子(リバーサルジム新宿Me,We/2位)
×直DATE(Team DATE)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
1Rから東がテイクダウンからグラウンドで直をコントロールし続け、マット・ヒューズポジションからごつごつと鉄槌、パウンドを落とし続ける。直はスタンドでの蹴りで打開を図るが、15分間の大半を東がトップキースし、最後は鉄槌とパンチでパウンドアウト寸前に追い込んで完勝した。
第5試合 バンタム級 5分3R
○花レメ紋次郎TK(リバーサルジム新宿Me,We/9位)
×土肥 潤(総合格闘技道場MIBURO/10位)
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)
1R、組みにいきたい土肥に対して花レメは徹底して回り、グラウンドに持ち込む展開を潰しながら右フックを当てていく。2Rに入ると、ヒザ蹴りも絡めた土肥のパンチも当たり始めるが、それでも花レメは寝技の展開を避ける戦い方を貫く。土肥も圧力を強めて追い続けるが、花レメを捕まえることは出来ず。3R通してファイトプランを遂行し続けた花レメが判定3-0で勝利した。
第4試合 ミドル級 5分3R
×荒井勇二(GUTSMAN/1位、ネオブラッドトーナメント2020同級優勝)
○内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム)
1R 0’17” KO (右ストレート)
開始すぐに内藤がジャブで荒井を後退させると、右のパンチの相打ちで荒井がダウン。ばったりと後方に倒れた荒井を見てすぐにレフェリーが試合をストップした。衝撃的な秒殺KOを見せた内藤は、ジュニア時代にお世話になった大先輩にして、この日のインタビュアーも務めていた川村亮に宣戦布告。川村もその言葉をしっかりと受け止め、挑戦を快諾した。
第3試合 フライ級 5分3R
○荻窪祐輔(K-PLACE/9位)
×中村龍之(LOTUS世田谷/10位)
判定2-1 (梅木28-29/出口29-28/大藪29-28)
第2試合 ストロー級 5分3R
○リトル(GUTSMAN)
×佑勢乃花(フリー)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
第1試合 ライト級 5分3R
○丸山数馬(Tri.H studio)
×白川洸太(DESTINY JIU-JITSU/2019年全日本アマ修斗ミドル級優勝)
1R 3’22” 三角絞め
第2部:ネオブラッドトーナメント決勝
第4試合 第26回ネオブラッドトーナメント フェザー級 決勝 5分3R
×井上雄斗(パラエストラ加古川)
○岩本達彦(BLOWS)
2R 1’45” 三角絞め
※岩本が優勝
第3試合 第26回ネオブラッドトーナメント バンタム級 決勝 5分3R
○井村 塁(Nexusense)
×修我(総合格闘技スタジオSTYLE)
1R 1’40” 三角絞め
※井村が優勝
第2試合 第26回ネオブラッドトーナメント フライ級 決勝 5分3R
○山中憲次(FREEDOM@OZ)
×聡-S DATE(Team DATE)
判定2-1 (大藪28-29/荒牧29-28/梅木29-28)
※山中が優勝
第1試合 第26回ネオブラッドトーナメント ストロー級 決勝 5分3R
○山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)
×谷村泰嘉(禅道会)
判定3-0 (30-27/29-28/29-28)
※山北が優勝
第3部:ポストリミナリー
第7試合 ライト級 5分3R
×春川広明(パラエストラ広島)
○木村裕斗(パンクラスイズム横浜)
1R 4’27” 裸絞め
第6試合 フェザー級 5分3R
―中田大貴(和術慧舟會HEARTS)
―上田厚志(烏合會)
中止 (中田の体調不良)
第5試合 フェザー級 5分3R
○立成洋太(パラエストラ千葉)
×DARANI DATE(Team DATE)
2R 0’25” KO (スタンドパンチ)
第4試合 バンタム級 5分3R
○高杉遼介(新潟イエローマンズ)
×聖王DATE(Team DATE)
判定2-1 (出口30-27/荒牧28-29/梅木29-28)
第3試合 バンタム級 5分3R
○三宅輝砂[きさ](ZOOMER)
×矢澤 諒(パンクラスイズム横浜)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第2試合 バンタム級 5分3R
○風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)
×山本敦彰(パラエストラ千葉)
1R 4’08” 腕ひしぎ十字固め
第1試合 フライ級 5分3R
×川北晏生(TRIBE TOKYO M.M.A)
○高橋拓也(K-PLACE)
2R 1’05” アームバー