ONE Championship 12.4 シンガポール:松嶋こよみ「トノン選手の幻想を覆す様な試合をする」
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ONE Championship「ONE: BIG BANG」(12月4日(金) シンガポール・インドア・スタジアム)でゲイリー・トノン(米国/ONE MMAフェザー級5位)と対戦する松嶋こよみ(パンクラスイズム横浜/ONE MMAフェザー級3位)のインタビューがONE Championshipから届いた。また、ONEの他の階級で活躍する青木真也、佐藤将光による両者の評価と試合予想コメントも届いている。(写真:(C)ONE Championship)
松嶋は19年8月のマニラ大会でマーチン・ニューイェンの持つ同級王座に挑戦したが2R TKO負け。今年2月のジャカルタ大会での再起戦でキム・ジェウンに3R TKO勝ちして以来10カ月ぶりの試合となる。
対するトノンは29歳。17年5月のONEでのグラップリングマッチで青木に一本勝ちしたことがあり、翌18年にMMAデビューすると、昨年5月には中原由貴に55秒ヒールホールドで勝利し、MMA 5戦5勝(2KO/3一本)の快進撃を続けている強豪。今大会のコー・メインイベント(セミファイナル)となる模様で、この勝者が王座挑戦に大きく前進するはずだ。
大会の模様はABEMA格闘チャンネルで4日(金) 21:30より生放送される。
松嶋こよみ
――トノン選手についてどんな印象をお持ちですか?
松嶋 トノン選手は世界的に有名で、特別な選手だと思います。MMAの経験は少ないですが、その経験をカバーできるテクニックを持っている選手です。
――トノンは打撃でも勝利を挙げていますよね。過去の試合で目を引いたものはありますか?
松嶋 多分、拳なんかも強いんじゃないかなと思いながら試合を見ています。それを貰わずに自分の攻撃をしっかり当てて戦いたいです。一番最近の中原由貴選手との試合の印象が強いです。今まで隠していた武器を一気に出したと言う感じがしたので。そう言う戦いを今回、僕と戦うにあたっても狙っているような気がします。
――昨年のタイトルマッチ挑戦後、再起戦となった今年2月のジャカルタ大会では、キム・ジェウォンをTKOで下しました。今もその勢いは続いていると思いますか?また、勢いを維持するためにどのようなことをしてきましたか?
松嶋 キム選手との試合での反省点を細かく練習してきました。ボクシングテクニックや、組み技を見直しました。
――昨年のタイトルマッチを経て、再びタイトル戦線に立つため、今回も負けられない戦いかと思います。どんな戦略で試合に臨みますか?またどんな対策を練って練習していますか?
松嶋 相手の反応を見逃さずミスをしない試合展開にする。逆に相手が焦る様な戦いにしたいです。(練習については)日本の強いグラップラーである今成正和選手や岩本健汰選手と練習させていただいて、しっかり対策はできたかなと思っています。
――自分のアドバンテージはどこにあると感じますか?
松嶋 スタンドでの立ち合いの距離感的には、僕の方が攻撃を当てられる距離で戦えるのではないかと思っています。トノン選手は、パンチなどでダウンを取っているけれど、短い距離のパンチが目立っているので、その辺りだと多分僕は貰わないのではないかなと。
――以前、ランキングはあまり気にしていない。と仰っていと思いますが、フェザー級のランキングは松嶋選手の方が上です。今回トノンに勝つことができたら、次は誰と戦いたいですか?
松嶋 今は、次のことは考えられません。トノン選手を倒すことを全力で考えて、次の相手のことは試合が終わってから考えたいと思います。
――ファンの皆さんがこの試合を観るべき理由を挙げるなら?
松嶋 トノン選手は、フェザー級の中で特別な強さを持った選手だと思っているかもしれないですが、僕がその幻想を覆す様な試合をするので、是非ご覧になってください。
青木真也
(松嶋の印象)打撃も組み技も率なくこなす選手。ただ軸になるのはレスリング。全てを率なくこなすファイターと言えば聞こえはいいが、武器がないとも言えます。フルラウンド戦う気力と体力が武器。
(トノンの印象)MMAファイターとしては未知数。グラップリングは一流ですが、MMAにすぐさま移行できるスタイルではないだけに、グラップリングをMMAにそのまま置き換えることはできないように思う。
(展開予想)トノンが本物であれば難なくクリア。でなければ、松嶋が競り勝つ。
(勝者予想)どちらかを挙げるならトノン。
佐藤将光
(松嶋の印象)小さい頃から格闘技をやっていて全部できるイメージ。テイクダウン能力が高いのとパワーがある選手だと思います。
(トノンの印象)寝技の選手。トップグラップラーがMMAをやった感じ。打撃をどの程度できるのかが不明なところですが、圧倒的な極めの強さがあるのでグラップリングだけで戦える気もします。寝技だけでなくて組もできるのが相当厄介ですね。
(展開予想)トノンが寝技に引きずり込めるかどうかの試合。松嶋選手は寝技から逃げる様な展開になると厳しそうです。しっかり相手の仕掛けを潰して、削っていけばチャンスは出てくるかと思います。松嶋選手が勝つパターンとしては、思い切りの良い打撃一発当ててKOか、寝技の仕掛け潰してパウンドアウト。トノンが勝つパターンとしては、テイクダウンもしくは引き込みサブミッション一本勝ちか、グラウンドコントロールし続けてパウンドアウトです。
対戦カード
ONEキックボクシング・ライトヘビー級タイトルマッチ 3分5R
ローマン・クリークリャ (ウクライナ/王者)
ムラト・アイグン(トルコ/オランダ/挑戦者)
MMA フェザー級 5分3R
松嶋こよみ (パンクラスイズム横浜/3位)
ゲイリー・トノン(米国/5位)
キックボクシング フェザー級
マラット・グレゴリアン(アルメニア/ベルギー)
イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
MMA フライ級 5分3R
カイラット・アクメトフ(カザフスタン/3位)
ダニー・キンガド(フィリピン/2位)
MMA ヘビー級 5分3R
アミール・アリアックバリ(イラン)
イスラム・アバソフ(ロシア)
MMA アトム級 5分3R
リトゥ・フォガット(インド)
ジョマリー・トーレス(フィリピン)