ONE Championship 4.29 シンガポール:エディ・アルバレス試合直前談話。反則無効試合、青木真也との3度目の対戦の可能性、王者クリスチャン・リーを語る
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ONE Championship「ONE on TNT 4」(4月29日(木/祝) シンガポール・インドアスタジアム)でオク・レユンと対戦するエディ・アルバレスのインタビューが、ONEから届いた。
アルバレスは4月8日の「ONE on TNT I」でユーリ・ラピクスと対戦したが、開始まもなく、後頭部へのパウンドの反則を犯し無効試合となり、大会が生中継された母国・米国のファンに健在ぶりを示すことができなかった。
開催地が「ONE on TNT 4」も同じシンガポールということもあり、仕切り直しの一戦が組まれた。対戦相手のオクは15日(放送は22日)の「ONE on TNT III」でONE MMAライト級5位のマラット・ガフロフに判定勝ちし、2週間間隔という過酷な状況ながら大物との対戦チャンスが訪れた。
今大会には青木真也も出場。大会の模様はABEMAで29日午前9:30から生中継され、試合ごとの映像はABEMAビデオにもアップされる。(写真:(C) ONE Championship)
――再びシンガポールに戻ってきた気持ちはいかがでしょうか?
「最高だ。トーナメントファイターとしてはいつも調子が良かった。2005~2006年、DREAMでのライト級グランプリやらベラトールやら、トーナメントではよく試合をしていた。トーナメント戦で負けたことすらないかもしれない。素早いターンオーバーだから、準備期間に積み重ねることができる。速いし、強くなっている。タイミングも良くなっている。普段は試合後にアクティブに過ごすのは苦手だが、ハイレベルで試合するためには重要だと思う。 」
――反則がノーコンテストに変更されました(関連記事)。その判断に納得していますか?
「ノーコンテストで満足だ。それを何より求めていた。」
――ONEのサークルで今までの中で一番危険なエディ・アルバレスを期待できますか?
「危険か、良いね。リラックスしているよ。自信はある。練習は今までの中で一番良いトレーニングをしていて、レベル高く、久しぶりに試合できる。とても嬉しい。この試合に向けても自信があって、どのようなパフォーマンスができるか楽しみにしている。試合は一つ一つ違う。対戦相手も一人一人違う。自分に期待している。」
――オク選手の印象は?
「タフなファイター。良いジャブ。蹴り。距離間が長い。ボクシングが上手い。良い動きをしている。この試合が楽しみだ。他のロスターにいる選手より優れていると思う。最後まで戦うと思い、それは尊敬する。そう言う選手といい試合をしたことある。いい試合をするにはいいダンス・パートナーが必要だ。オクはその当てはまるダンス・パートナーだ。」
――TNT 1でもし反則が起きてなかったら、アルバレス選手は今週試合していたのでしょうか?
「そうだね。このチャンスがあったから今ここにいるね。もうすでに2、3試合もコロナのせいで中止になった。だから、できるだけ多く試合して、時間のロスをまた稼ぎたい。一年半も試合してなかった。ジムでコツコツ練習してきた。アクティブにいてなかったら自分に迷惑だ。アクティブに試合をやり続ける機会をもらい、階級のトップの選手と対戦できる。そのチャンスを見逃してはいけない。」
――青木真也との三度目の試合は望んでいますか?
「どっちでも。個人的にはアオキは昔の話だ。キャリアが浅かった頃に彼に負けた。当時は何も知らなかった。2度目の対戦はちゃんとした格闘家になって、早い展開で勝った。別にまた対戦しないといけない気持ちはない。あったらやるけど、別に望んでいないし、いらない。狙っているのはクリスチャン・リーだ。ベルトを持っている。それしか見てない。」
――ナシューヒンを相手に勝利したクリスチャン・リーについての意見は?
「素晴らしかった。いいフック。綺麗に入った。ティモフィも落ちた。いつになってもクリスチャンは驚かせる。毎回素晴らしいパフォーマンスをする。いつ試合するか知りたい。俺に勝てる機会があるのだ。自分も20年の間で何人のチャンピオンも倒してきた。俺と試合しないと、もったいないと思う。」
―― ONEとの契約では、Triller絡みのボクシングイベントなどに参加できることはあるでしょうか?
(※編集部注:Triller(トリラー)はスマートフォン向けのショートビデオ投稿アプリケーション。昨年、マイク・タイソンやジェイク・ポールのボクシング・エキシビションのイベントを主催した。オスカー・デラホーヤがトリラーのイベント内で現役復帰を表明し、相手候補としてアルバレスの名も上がり、ONEのチャトリ・シットヨートン代表は交渉に前向きな姿勢を示していた。)
「チャトリと俺には、パートナーシップができている。二人で話し合い、お互い満足できる戦略を立てている。組織のCEOがこうやって対談してくれると、すっきりするものだ。選手も、団体にも為になると思う。」
――ONEが反則を無効試合へと変更すると、信じていましたか?
「別に自信を持っていたとは言えない。全体的に視聴者が反則に納得してなかったから、そのお陰で、判断するパネル(審議会)に響くと思っていた。ファンだけではなく、プロ選手、レフェリー、他に格闘技界でリスペクトされている人物。それは力になったが、自信はなかった。誰が判断して、何を見ていたかも言えない。祝福された気分だ。また判断でしてくれる時点で嬉しかった。キャリアにも大きく響いていた。自分のキャリア、パフォーマンスに対してはとても真剣だ。パネルが反則失格を見直してくれて、良かった。」
――今回の試合で勝てば、次はクリスチャン・リーでしょうか?
「それはファンが決めるだろう。エドゥアルド・フォラヤンは1分半で仕留めた。ランキング2位を30秒内で。この試合がどのような展開になるかは知らないが、またトップランカーに勝つ気だ。クリスチャン・リーに俺と戦う機会があるのだ。もうすでにクリスチャン・リーみたいな選手を100人ぐらい倒している。クリスチャンには立派な選手と試合するチャンスがある、それを逃したら、彼にとってもったいない。俺ではなく。」
――ONEでチャンピオンになると先ほど言いましたが、UFCとベラトールに比べて、ONEのベルトを取るのはどう比べますか?
「今、色々あるからこそ一番ハードなタイトルであると思う。もう20年近くこの競技をやり続けてきた。若い頃はチャンピオンを目指して、早く起きて、遅く寝るのは楽だった。そのころは生活バランスがなかった、だから何やっても平気だった。今はもう、4人の子供がいるし、素敵な妻もいる。経済的にも別に試合をしなくたっていい。今は格闘技以外でバランスの取れた生活をしている。格闘技は別にやらなければならないわけじゃない。今はとても安定しているからだ。でも、今試合している若手選手たちは、世界と、ONEのトップだ。その若手選手を俺は倒している。このベルトを狙うのは、そうだね、今まで一番難しいと思う。」
――一度午前中の試合を経験して、少し慣れた感じはありますか?
「もともとスパーリングは朝にやっている。こっちではアメリカ時間の夜9、10時ごろだから、時差は本当はない。シンガポールについてから、起きるのは夜。そのまま夜はずっと起きていて、アメリカのタイムゾーンのままにしている。」
――ONEはアルバレス選手自自身に、どの影響を与えましたか?
「アジアのファンと、アジアでの格闘技文化を、2006年に初めて知った時、アメリカとの違いを強く感じた。アメリカでは結果が全てだ。勝ち負けが全てだ。選手はブーイングも経験する。勇気を出して全てを試合で見せつけるにも関わらず、ブーイングがある。アジアでは別の角度で見ている気がする。選手が立った時点で拍手をするし、勇気を出す姿を祝う。勝ち負けよりは、どう闘うか、どの気合で闘うかと思う。それは、自分にも共感できる。自分もそれで覚えられたい。努力を認められたい。」
対戦カード
第6試合 メインイベント ONE MMAライトヘビー級(102.1kg)タイトルマッチ 5分5R
アウンラ・ンサン(ミャンマー/ライトヘビー級&ミドル級王者)
ライニアー・デ・リダー(オランダ/挑戦者)
第5試合 コーメインイベント MMA ライト級(77.1kg) 5分3R
エディ・アルバレス(米国/元UFC&ベラトール王者)
オク・レユン(韓国)
第4試合 MMA ヘビー級(120.2kg) 5分3R
オマール・ケイン(セネガル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)
第3試合 MMA ライト級(77.1kg) 5分3R
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン/元王者)
青木真也(イヴォルブMMA/4位、元王者)
第2試合 ムエタイ 女子ストロー級(56.7kg) 3分3R
ジャッキー・ブンタン(米国)
エカテリーナ・バンダリーヴァ(ベラルーシ)
第1試合 MMA 女子60.6kg契約 5分3R
コルビー・ノースカット(米国)
コートニー・マーティン(オーストラリア)