REBELS 12.6 後楽園ホール:老沼隆斗「昭和のキックファンに受けるシブ路線をいく」、心直「格闘技オタクのクイズ大会で優勝したらREBELS王者になれるというのはどうでしょうか?」
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REBELS.68(12月6日(日)後楽園ホール)でREDルール(肘有り)52kg契約で対戦する老沼隆斗(STRUGGLE/REBELS-REDスーパーフライ級(52.5kg)王者)と心直[しんた](REON Fighting Sports Gym)のインタビューがREBELSから届いた。
老沼隆斗「昭和のキックファンに受けるシブ路線をいく」
老沼隆斗(STRUGGLE) Ryuto Oinuma
1998.8.4生/東京都足立区出身/22歳/161cm/オーソドックス/19戦15勝(6KO)3敗1分
REBELS-REDスーパーフライ級王者
Twitter:@strg_ryu
――前回9月KNOCK OUTでの清志戦を振り返っていただきたいのですが、見事な上段後ろ回し蹴りで2RKO勝ちでした。あの技は狙っていたものでしたか?
「試合の流れでこれはイケるなと思った技を出したら見事にはまりました。試合前は蹴り、パンチでも何でもイケると思っていて、たくさん技を用意していました。正直なところ、上段後ろ回し蹴りで倒すとは思っていなくて、ベストなタイミングで当たりました」
――たくさん技を用意していた中で予想外の技でのKO勝ちは消化不良の気持ちもあるのでしょうか?
「KO勝ちできて嬉しいのでそれは特にありません(笑)。今まで僕はKO勝ちが少なかったので、この波に乗れたらいいなと思います」
――鮮烈な一撃は年間最高KOの呼び声も高く、今回はあれ以上のKOを期待するファンもいるかもしれませんね。
「次の相手の心直選手は巧い選手なのでどうKOしようかじっくり考えているのですが、前回みたいに試合の流れの中で出してビックリするような技でKOできたらいいなと思います」
――清志戦以降、練習で強化していることはありますか?
「自分の持ち味である蹴り技をさらに磨きつつ、パンチも強化しています。全体的に技の精度は上がってきています」
――蹴り技主体の攻めでありながら無尽蔵のスタミナで手数の落ちないところも老沼選手の魅力ですが、あのスタミナはどのように身に付いたものなのでしょう。
「5~10キロの走り込みも結構していますし、練習でサンドバッグを4~5Rとたくさん蹴っていることが、そのまま試合に繋がっているんだと思います。1ラウンドの中で、2秒に1回の割合で蹴ったり、できるだけたくさん蹴り込むことも意識しています。あと、普段の仕事は弁当の配送をしているのですが、結構な重さがある時でもエレベーターを使わずに階段を使って上り下りして、仕事もフィジカルトレーニングの時間だと思ってやっています(笑)。ちなみに駐車場が地下2階で配達先が7階と、あまりにもきつすぎるビルもあります(苦笑)。いつも試合が終わっても動けるぐらいスタミナが残っていて、次も3分3ラウンドしかないので全然余裕です。蹴り中心の攻防でも10Rぐらいいけるスタミナはあるんじゃないかなと思います」
――今回の相手、心直選手についてはどのような印象がありますか?
「心直選手の師匠が健太選手ということもあって、本人もテクニシャンだなと。僕と同じく蹴り主体の選手で油断はできない相手ですが、しっかり倒したいと思います。蹴りで負けることは絶対にないので、蹴り勝つ自信もあります。僕は空手ベースの蹴りで、近い距離でも遠い距離でも蹴ることができるので他のキックボクサーとは蹴りの質が違います」
――警戒していることはありますか?
「心直選手は蹴りのカットがうまいので、そこで自分の足を痛めないようにしないといけないところでしょうか。逆に心直選手は凄く色白でインローやミドルが入ってどこが効いているかが分かりやすく、試合が終わった時には全身が赤くなっていることになります(笑)」
――今回はノンタイトル戦ですが、チャンピオンとしてどういう試合を見せたいですか。
「チャンピオンということには自信を持っているのですが、そこに意識しない方が自分らしく戦えます。そうすることで自然に魅せられる試合もできると思います」
――今回はご自身の試合を含めてスーパーフライ級では2試合が組まれています。過去に対戦している白幡裕星選手と泰史選手の二人が対戦しますが、そこは意識していますか?
「僕は白幡選手に勝って、泰史選手に負けているので、この試合に結果は凄く気になるところです。僕のタイトルの次期挑戦権を懸けた戦いになると思うのですが、特にどちらと対戦したいというのはありません。今の状況では難しいところではありますが、僕はタイ人選手と戦っていきたいですね」
――それは師匠の鈴木秀明会長がムエタイキラーとして名を馳せたことも影響はありますか?
「そうですね。ムエタイが立ち技最強と思っているので、そこで自分が勝ちたい気持ちが強い。来年はタイ人に勝って世界のタイトルが欲しいですね」
――所属している「STRUGGLE」といえば、ぱんちゃん璃奈選手の活躍が目立っています。意識はしていますか?
「刺激にはなりますが、僕とは路線が違います(笑)。彼女は凄く強くなっていてもっと注目されてもいいファイターだと思うんです。華やかなのでもっと大きな舞台にどんどん出てほしいですし、女子キック界を盛り上げて欲しいのですが、僕は渋く、昭和のキックファンに受けるシブ路線でいこうと思っています。鈴木会長の現役時代のファンが飛びつくような、気持ちの見えるようなファイターになりたいと思っていて、今回も自分らしく戦ってもっとファンを増やせるように頑張ります」
心直「老沼選手に勝てば次はタイトルマッチ。僕が王者になれば初防衛戦でリベンジを狙います」
心直(REON Fighting Sports Gym) Shinta
2001.5.26生/埼玉県草加市出身/19歳/164cm/サウスポー/11戦5勝(1KO)4敗2分
Twitter:@SNTkick0526
――まずはキックボクシングを始めたきっかけから教えて下さい。
「4歳から空手をやり始めて、小学4年生の時にキックを始めました。最初は別なジムで練習していたのですが、大会で連敗したのでクビになりました(苦笑)。そこで別なところを探していたところ、健太会長のいるジムにしようと決めました。健太会長は大学を卒業されていて頭が良くて指導もうまいんです。選手としても日本のトップ戦線で活躍されていて、何度かNJKFのリングで試合を見たことがありました。格闘技好きのお母さんに伝えると『あそこで教われば間違いないよ』とも言ってくれました」
――前戦となった9月の新日本キックでは元日本フライ級王者の泰史選手から判定勝ちしました。番狂わせの勝利でかなりの急成長ぶりが見られた試合でした。どのような努力をしてきたのでしょう。
「成長したとよく言われるのですが、当然ながら僕の試合しか見ていないからです。以前から健太会長には『練習だとめちゃくちゃ強い』と言われていたのですが、試合ではなかなか自分を出せませんでした。何がダメだったのかをしっかりと見つめ直して臨んだのが前回の試合で、それがうまくはまりました。急成長に思われるかもしれませんが、元々できる動きだったんです。自分の思うようなキックができなかったらもう辞めようと思って臨んだ試合でもあり、今までの自分とは違うものを見せられたと思います。高校を卒業してキック一本で生活しようと決め、今はプロになって4年も経ちますが、勝ち負けの繰り返しで僕はまだベルトも獲っていません。今までの努力だと足りないと思ったので、練習量を増やして努力しています。このような格闘技一本の生活を送ることができているので、親には感謝しかないですね」
――心直選手はお母さんのことが大好きで有名ですが、最近のマザコンぶりはどうですか?
「変わらず格闘技界で一番だと思います。この年齢だと普通はお母さんと一緒に行動するのが恥ずかしいという人もいますよね。普通は高校を卒業して親離れして一人前になるじゃないですか。それが僕は全くなくって、安定の実家暮らしでお母さんの美味しい調理を毎日食べて練習するという、しっかりと身体作りをしています」
――反抗期はなかったのですか?
「ないですね。反抗したら倍で仕返しが来ると言われながら育てられて、恐怖で支配されてきました」
――ご自身にとってお母さんはどういう存在ですか?
「僕にとってお母さんはお父さんでもあるような存在です。厳しく怒ってくれる時はお父さんのようですし、料理を作ってくれる時はお母さんなんです」
――キックで親孝行するのが夢?
「まだ選手として稼ぐことは難しいですけど、最終的には自分のジムを作ってそこで成功したらお母さんには何不自由ない老後を送っていただけるようにしたいですね」
――格闘技オタクだとお聞きしたのですが、そのオタクレベルを教えて下さい。
「めちゃくちゃ格闘技オタクで、アマチュア大会にお金を払って観戦しているのでアマチュアの選手も結構知っています。アマチュアの試合を見るのが好きでこの選手とあの選手が戦ったらどうなるんだろうと妄想もします。いま一番注目しているのは曽我昂史君(ジュニアキック41冠王)で、彼がプロ選手になったらどうなるんだろう?と凄く注目しています。我こそはという格闘技オタクを集めて、REBELS主催で格闘技クイズ大会をやっていただき、そこで優勝したらREBELSスーパーフライ級チャンピオンになれるというのはどうでしょうか?」
――それは難しい要望なので却下ということでお願いします。今回、REBELS参戦が決まり、現チャンピオンの老沼選手との対戦になりました。
「チャンピオンが用意されたということは、主催者に期待されていると僕は思っています(笑)。ここでしっかりと結果を残して『REBELS』に貢献していきたいです」
――老沼選手にはどのよう印象がありますか?
「2度も防衛していて、打倒ムエタイを目指している強いチャンピオンだと思います。簡単に崩せないのかなと。前回の試合(清志戦)では上段後ろ回し蹴りでKOしたりと攻撃力があってバランスが良く危険な相手ですよね」
――そういう選手に対してご自身は何で対抗しますか?
「老沼選手は蹴り主体の選手ですが、パンチ、組んでからのヒザもうまいので、全部の技がうまくないと勝てません」
――老沼選手と過去三度にわたり激戦を繰り広げているteam AKATSUKIの濱田巧選手と親しく、team AKATSUKIに出稽古に行っているとお聞きしたのですが、最近も行ってますか?
「最後に練習させてもらったのが昨年の末で、その後はコロナの影響で出稽古から遠ざかっています。濱田選手とは会場で会ったら話す仲なので、どこかのタイミングで攻略法を聞きたいと思います。今は健太会長と作戦を練ったり、老沼選手の所属しているストラッグルの元会員さんがうちのジムにいるので一緒に練習したりしています」
――老沼選手にインタビューしたところ、「心直選手は色白なのでインローやミドルが入ってどこが効いているかが分かりやすい」と言われていました。格闘家で色白はウィークポイントになると思ったことはありませんか?
「うちのジムのレディースクラスのマダムたちと比べても僕は色白で、『ほんと肌が白いよね~』と言われて嬉しい自分がいます(笑)。絶対に焼かないようにしていて、まず夏は海に行ったことがありません。外に出る時はUVカットのクリームを強めに塗っています。僕は肌が物凄く弱くて、一度、蚊に刺されただけで病院に行き処方されて点滴を打ったこともあります」
――以前は“褐色のナルシスト”のニックネームが付いた健太選手とは全く真逆の肌色なんですね。
「会長のファイトスタイルはめちゃくちゃ好きなのですが、肌を焼くことには魅かれませんでした。でも脱毛は真似しようと思っていて、パンツで隠れる部分は剃らないのですが見える箇所はカミソリで剃るようにしています(笑)」
――すみません、脱線したので、本題に戻ります。今回はご自身の試合を含めてスーパーフライ級では2試合が組まれています。過去に対戦している白幡裕星選手と泰史選手の二人が対戦しますが、そこは意識していますか?
「僕は泰史選手に勝ちましたが、白幡選手には負けているので、まだトップ戦線で活躍していける自信はないですが、どこかのタイミングで白幡選手にリベンジしたいですね。今回、老沼選手に負けたら、次は白幡選手との再戦になって、それが次期挑戦者決定戦になるかと思うのでそこでも勝てば老沼選手へのリベンジ戦の形になると思います。もし今回、老沼選手に勝てば次はタイトルマッチで再戦になって、そこで僕が王者になれば、初防衛戦で白幡選手を指名します」
――そこまで今後の展開を考えているんですね。
「タイ人トレーナーは老沼に勝てると言っていますが、僕はそんな簡単に勝てる相手ではないと思っています。どんなに練習しても老沼選手の全ての攻撃は危険だし、ヒジで切られたり、バックスピンキックで終わることもあるので、今やるべきことに集中するだけです」
REBELS.69 対戦カード
※BLACKルールは肘無しキックルール
BLACKルール 73.5kg契約 3分3R(延長1R)
T-98(クロスポイント吉祥寺/WBCムエタイ日本スーパーウェルター級王者、元ラジャダムナン同級王者)
松倉信太郎(TRY HARD GYM/WPMF世界スーパーミドル級王者、RISEミドル級(70kg)1位)
BLACKルール 63kg契約(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
バズーカ巧樹(菅原道場/REBELS-BLACK 63kg級王者、MA日本スーパーライト級王者)
大谷翔司(スクランブル渋谷/INNOVATIONライト級王者)
BLACKルール 65kg契約 3分3R(延長1R)
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)
渥美尚也(HIDE GYM/J-NETWORK 2018年ウェルター級新人王)
BLACKルール 63kg契約 3分3R(延長1R)
丹羽圭介(TEAMニワールド/元REBELS-BLACK 63kg級王者)
耀織(Y’s glow)
BLACKルール 57.5kg契約 3分3R(延長1R)
龍聖(TRY HARD GYM)
光太朗ZLS(チームゼロス/聖域統一フェザー級王者)
BLACKルール 77kg契約 3分3R(延長1R)
吉野友規(STURGIS新宿ジム)
小泉 竜(池袋BLUE DOG GYM/BLUE DOG FCミドル級王者)
BLACKルール 女子48kg契約 2分3R(延長1R)
山上都乃(ウィラサクレック・フェアテックス湖北)
ERIKO(ファイティングラボ高田馬場)
オープニングファイト BLACKルール 61kg契約 3分3R
柴崎“ワンパンマン”亮(team AKATSUKI)
斧田雅寛(KIBAマーシャルアーツクラブ)
オープニングファイト BLACKルール 53.5kg契約 3分3R
宮下友樹(team AKATSUKI)
山岡由忠(クロスポイント大泉)
※中村広輝(赤雲會)引退セレモニーを実施
REBELS.68 対戦カード
※REDルールは肘有りキックルール
REDルール 52kg契約 3分3R(延長1R)
老沼隆斗(STRUGGLE/REBELS-REDスーパーフライ級(52.5kg)王者)
心直[しんた](REON Fighting Sports Gym)
REDルール 52.7kg契約 3分3R(延長1R)
白幡裕星(橋本道場/MuaythaiOpenスーパーフライ級王者)
泰史(伊原道場/元新日本キック・フライ級王者)
REDルール 55.5kg契約 3分3R(延長1R)
壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
鈴木貫太(ONE’S GOAL)
REDルール 56kg契約 3分3R(延長1R)
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/元大和フェザー級王者)
ダウサコン・モータッサナイ(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元WPMF世界スーパーバンタム級王者、元ラジャダムナン認定スーパーフライ級3位)
REDルール 55.5kg契約 3分3R(延長1R)
森岡悠樹(北流会君津ジム)
古村 光(FURUMURA-GYM)
REDルール 71.5kg契約 3分3R(延長1R)
津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)
渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)
REBELS-RED 53.5kg級王座決定リーグ戦 3分3R
安達浩平(team AKATSUKI)
響波(Y’s glow)
ミネルヴァ・スーパーフライ級王座挑戦者決定戦 2分3R(延長1R)
佐藤“魔王”応紀[まさき](PCK連闘会/ミネルヴァ2位)
IMARI(LEGEND GYM/ミネルヴァ4位)
オープニングファイト REDルール 60kg契約 3分3R
角谷祐介(NEXT LEVEL渋谷)
ウルフタツロウ(アントジム)
オープニングファイト BLACKルール 女子46kg契約 2分3R
川島えりさ(クロスポイント吉祥寺)※川島江理沙 改め
ねこ太(トイカツ道場)
概要
大会名 REBELS.68・69
日時 2020年12月6日(日) REBELS.68 開場・11:00 本戦開始・12:00/REBELS.69 開場・17:00 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 未定
チケット料金 SRS席¥30,000 RS席¥20,000 S席¥15,000 A席¥9,000 B席¥7,000 ※2大会別チケット ※当日500円増し ※6歳未満は入場無料(座席を必要とする場合は有料)
チケット販売所 チケットぴあ REBELS OFFICIAL SHOP 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 promotion@rebels.jp http://www.rebels.jp/