K-1 6.17 さいたまスーパーアリーナ:卜部功也、2冠達成後初戦。山崎秀晃、復帰戦は中澤純と。木村ミノル、マクレガー騒動を語る。上原誠と加藤久輝が-90kgで激突
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K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~第2代フェザー級王座決定トーナメント~(6月17日(日) さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)のスーパーファイトの決定分4カードが4月7日の記者会見で発表された。
ライト級(-62.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
卜部功也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者)
ブラックドラゴン(米国/ブラックドラゴン/タイガームエタイ)
スーパー・ライト級(-65kg) 3分3R(延長1R)
山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krush王者)
中澤 純(TEAM Aimhigh/Krush王者)
ウェルター級(-67.5kg) 3分3R(延長1R)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス)
メルシック・バダザリアン(アルメニア/ムエタイ・アメリカジム)
-90kg契約 3分3R(延長1R)
上原 誠(士魂村上塾/元RISEヘビー級&ライトヘビー級(-90kg)王者)
加藤久輝(ALIVE/元HEAT総合ミドル級(-83.9kg)王者、空道全日本体力別4連覇)
卜部功也「綺麗に刀で切るような倒し方がしたい」
功也の相手・ブラックドラゴンは戦績31勝21勝(8KO)9敗1分。かつて日本の士魂村上塾に在籍し、2011士道館杯争奪ストロングオープントーナメント全日本大会で優勝。11年11月のMAキックでのライト級新人王トーナメント決勝では、当時高校生だった木村“フィリップ”ミノルに1Rに3ダウンを奪われKO負けしている。その後はタイのタイガームエタイを練習拠点とし、タイ、中国で試合を積んだ。試合時には31歳になる。
功也は3月21日のK’FESTA.1でのライト級タイトルマッチで王者・ウェイ・ルイを2R左ストレートでKOし、スーパー・フェザー級に続く2階級制覇を達成して以来の試合。今回の会見冒頭には「チャンピオンになってからの初戦なので、ここで気を抜かず、まだ自分のレベルを上げられると思うので、集中して頑張ります」と話した。
ブラックドラゴンついては「前に出て、常に相手がコーナーを背負って、飛び込みのパンチが重い選手ですね。ムエタイルールでやっていますけど、K-1向きと思います」と評し、「そういう選手と戦いたかったです。一発当たったらやられるようなスリリングな試合ができると思います」と対戦を歓迎。「相手はムエタイをやっていますけど、僕も蹴りには自信があるので、綺麗に刀で切るような倒し方がしたいです」とフィニッシュプランを語った。
さらに今後については、防衛戦を見据えつつも、1年前に敗れたゴンナパー・ウィラサクレックとの再戦を意識。「うちの(佐々木)大蔵に(4月22日のKrushで)倒して欲しいですけど、リベンジしたい気持ちはあるので、どこかでやりたいです」と話した。
山崎秀晃「軽くクリアする」、中澤純「そういう時こそ足元をすくわれますよ」
山崎秀晃は16年9月のゴンナパー戦で左膝を負傷し、昨年4月のゲーオ戦で悪化させ、長期欠場に突入。先月のK’FESTA.1に登場すると、6月大会の復帰を表明していた。今回の相手・中澤純は、山崎が返上したKrushスーパー・ライト級(-65kg)王座を昨年獲得し、初防衛戦で左右田泰臣に勝利。K’FESTAでの左右田との再戦でも勝利している。
山崎は「膝の手術中も見放さず応援してくれた皆さんに感謝します」と話し、中澤については「正直、左右田選手に中澤選手がやられる予想でしたけど、しっかりした作戦で、一発のパンチがあって、逆転とかもあって、しっかり勝ち上がって来られたと思います」と一定の評価はしつつも「大和哲也選手には1Rで負けているので、悪いけど僕はここで負けているわけにはいきません。踏み台じゃないですけど、軽くクリアさせてもらいたいです。一発もパンチをもらわずKOします」と強気に宣言。「ここをクリアして、最終目標は(K-1同級王者の)野杁(正明)選手です。12月、大阪大会、(王座戦を)よろしくお願いします」とアピールした。
対する中澤は「Krushに僕が出始めた当時からずっと輝いていた選手で、やりたいと言っていて、すれ違いで戦えなかったんですけど、このタイミングで戦えることが一番ホットだと思います。あんまり山崎選手とバチバチで殴り合いたくはないですけど、そういう展開になると思うし、勝っても負けてもどっちかがKOで倒れると思う」とコメント。山崎の「踏み台」発言に対しては「まだ僕は成長中なんで、そういう時こそ足元をすくわれると思いますよ」と忠告し「映像映えしないけど、僕と向き合うとやりにくいと思います」と、山崎攻略への自信をのぞかせた。
木村ミノル「兄貴(=マクレガー)はやったって感じです」
木村は3月のK-1で平山迅を1R KO。対するバダザリアンはウェルター級王者・久保優太に挑戦したが、「勝負に徹しました」と言う久保を崩せず判定負けしている。
木村は「バダザリアン選手と試合ができるので、めっちゃ気合が入っています」「彼の浅いキャリア(プロ12戦)でここまでやっているのは天才的で、久保選手との試合がああなったからと言って消極的じゃないですし、俺とやったらハードな試合になると思うので、戦争のつもりで臨みたいです」「タイトル戦と同じぐらい重い試合です。世界のトップの選手との戦いで、ピリッと怖い思いをするのも楽しみです」と気合が入る。
希望していた久保の王座挑戦はまたもお預けとなるが、木村は王座よりも大きな目標を見据えている。「もちろんK-1ファイターとしてベルトを狙うのは当然ですけど、僕はそれ以上の存在でいていいのかなと思います。最近は会見とかでのトラッシュ・トーク(挑発)とかをよく見るようになって、それで試合を盛り上げるのはできると思うんですけど、K-1に光を照らせられる選手はごくわずかで、その中に自分がいると思います。自分の存在感と、K-1をデカい大会にするのが使命で、それができた先にベルトがあると思います」と話した。
木村が尊敬する選手の一人が元UFC2冠王のコナー・マクレガーだが、マクレガーは3日前に選手乗車バス襲撃事件を起こしたばかり。木村は「兄貴はやったって感じです。あれがスターの道です。彼は良く悪くもUFCを引っ張っていますね。手錠ハメられて出て来たシーン見て、ああスターになったな、って。UFCから3試合奪うのは、やること違うなって。僕は絶対やらないですよ。けど、ベルト取って、急に何かの理由ではく奪されたら、たぶん行くと思います」と冗談半分で話して、公開会見に来たファンを楽しませたが、隣の宮田充プロデューサーは苦笑いを浮かべるしかなかった。
加藤久輝「引退する前に一番有名な舞台で試合がしたかった」、上原誠「加藤選手とはいつかやりたいと思っていました」
この日の会見での発表カードで、MMAのファンを驚かせたのが、加藤久輝の参戦発表だ。加藤は日本人とフランス人のハーフで、フランスで生まれ育つ。高校卒業後、ハンドボールで日本の実業団チームで活躍。足の怪我により格闘家に転向すると、着衣総合格闘技の「空道(くうどう)」の全日本体力別選手権で4連覇。名古屋のMMAの名門・ALIVEに所属し、13年にMMAでプロデビュー。14年にHEATでミドル級(-83.9kg)王座を獲得。15年から米国のUFCに次ぐ人気大会のベラトールに参戦し、MMAルールで3勝(2KO)1敗、キックルールで1勝し、WBCムエタイ世界王者のジョー・シリングには両方のルールでKO勝ちしている。同じ愛知在住の佐藤嘉洋氏の推薦で、35歳にしてK-1初参戦を果たす。
対する上原は昨年11月のK-1の初代ヘビー級王座決定トーナメント準決勝で、優勝者のアントニオ・プラチバットにKO負けして以来の試合。今回は加藤の体格に合わせて90kg契約となるが、トーナメントでの体重は92.2kgで、RISE時代にライトヘビー級(-90kg)でタイトルを獲得しているため、適正体重での試合となる。
加藤は「アメリカの総合格闘技をメインにしていましたが、格闘技をやっていない人も知っているのはK-1です。引退する前に一番有名な舞台で試合がしたくて、K-1で試合することを決めました」「子供生まれて、稼がないといけないですね。今年36歳になります。まだ引退は考えていないですけど、どこまで通用するか知りたいので、その気持ちで挑みました」と、日本語で参戦の経緯を説明。上原については「ヘビー級日本人のエースですよね。映像を見た感じは、私に似てフィジカルが強いハードパンチャーで、わかりやすい激しい試合になると思います」と話し、今後については「まず6月、ヘビー級で一番強い日本人とやれて、そこに勝てれば欲が出てもっと強い選手とやりたくなるでしょうし、負けたらそこまでだと思いますし、とにかく次の試合に集中したいです」と話した。
上原は「加藤選手とはいつかやりたいと思っていました」「ヘビー級のキックの選手は大抵、スパーリングパートナーが総合やボクシングの選手で、3年前ぐらいからパートナーの候補に上がって来て意識していました。強いという噂を聞いています」「試合はパワー対パワーになると思います「90kgなので、僕の体にもそれが合っていると思います」とコメント。11月の試合後に引退を示唆していたことを尋ねられると「今回、90kgは僕のために作ってくれたと思うので、僕がコケればそういう感じ(で引退)になると考えています」と答えた。
なお、この会見の日の朝に、上原の練習仲間でもあり、16年9月のK-1で戦っているKOICHIが交通事故で急死し、上原は「ここに来る車の中で知りました。KOICHI選手とは戦友で、プライベードでも仲良くさせてもらっていたので、本当に残念ですね」「KOICHIさんの分も背負って戦いたい」等と話した。(上原のKOICHIに関する発言の詳細とKOICHIの死去に関しては別記事参照)
対戦カード
ワンマッチ
ライト級(-62.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
卜部功也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者)
ブラックドラゴン(米国/ブラックドラゴン/タイガームエタイ)
ウェルター級(-67.5kg) 3分3R(延長1R)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス)
メルシック・バダザリアン(アルメニア/ムエタイ・アメリカジム)
スーパー・ライト級(-65kg) 3分3R(延長1R)
山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krush王者)
中澤 純(TEAM Aimhigh/Krush王者)
-90kg契約 3分3R(延長1R)
上原 誠(士魂村上塾/元RISEヘビー級&ライトヘビー級(-90kg)王者)
加藤久輝(ALIVE/元HEAT総合ミドル級(-83.9kg)王者、空道全日本体力別4連覇)
K-1 WORLD GP 第2代フェザー級(-57.5kg)王座決定トーナメント
一回戦(1) 3分3R(延長1R)
小澤海斗(K-1ジムEBISU/元Krushフェザー級王者)
ホルヘ・バレラ [Jorge Varela](スペイン/ジーザス・カベロ・チーム/WKL世界フェザー級王者、ISKA K-1ルール欧州フェザー級王者)
一回戦(2) 3分3R(延長1R)
村越優汰(湘南格闘クラブ/元RISEバンタム級(-55kg)王者)
エリアス・マムーディ(フランス/マムーディジム/WPMF世界フェザー級王者)
一回戦(3) 3分3R(延長1R)
芦澤竜誠(K-1ジム総本部チームペガサス/元INNOVATIONフェザー級王者)
シルビュー・ヴィデズ [Silviu Vitez](ルーマニア/ヴードゥー・ジム・マドリッド)
一回戦(4) 3分3R(延長1R)
西京春馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Krushフェザー級王者)
朝久裕貴(朝久道場/武林風WLF -60kg級王者)
リザーブファイト 3分3R(延長1R)
大滝裕太(ネクサスジム)
江川優生(POWER OF DREAM)
準決勝(1) 3分3R(延長1R) 一回戦(1)勝者 vs. 一回戦(2)勝者
準決勝(2) 3分3R(延長1R) 一回戦(1)勝者 vs. 一回戦(2)勝者
決勝 3分3R(延長1R)
概要
大会名 K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~第2代フェザー級王座決定トーナメント~
会場 さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ
日程 2018年6月17日(日) 開場・13:00 プレリミナリーファイト開始・未定 本戦開始・15:00
中継 AbemaTV(生中継)、GAORA
チケット料金 アリーナSRS席 50,000円 アリーナRS席 30,000円 アリーナS席 12,000円 スタンドS席 12,000円 アリーナA席 8,000円 アリーナB席 6,000円※当日券は各500円アップ ※小学生からチケットが必要
チケット発売 チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、ディスクガレージ、後楽園ホール5F事務所、フィットネスショップ水道橋店、K-1.SHOP グッドルーザー(電話予約)03-6450-5470 K-1ジム各店補
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/ https://www.k-1.co.jp/k-1wgp/kfes1/