TRY HARD GYMのHIROYA代表代行が会見「どんな団体でも、オファーをいただければ上がりたい」
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3月16日の東京・お茶の水ホテル・ジュラクでのRISE 6.17 幕張メッセ大会発表記者会見の直後、TRY HARD GYMのHIROYA(河部弘也)代表代行が記者会見を行い、先月発覚したK-1 JAPAN GROUP(M-1スポーツメディア)との契約トラブルについて語ると共に、今後はK-1 JAPAN GROUP以外のRISE等の各団体に選手を送り込む方針を示した。
宮田充K-1プロデューサーが2月3日の会見でTRY HARD GYMとの契約トラブルを明かし、既に決まっていた大雅、瑠輝也、松倉信太郎の試合中止と、同ジムへの法的措置を検討することを発表。翌4日には同ジムの河部儀信代表とHIROYA代表代行が声明を出し、「2月12日に行われる瑠輝也の試合について話し合いを始めた矢先、突然昨日K-1プロデューサーの宮田充様から『TRY HARD GYM所属の全選手の試合がなくなる』と発表され」たことを明かしていた。
3月16日の会見にはHIROYAと顧問弁護士である中野法律事務所の中野辰久弁護士が出席。HIROYAは冒頭、「所属選手の試合が中止となり、ファンの皆さん、相手の選手に迷惑をかけ、申し訳ございませんでした」と謝罪した。宮田氏が2月3日の会見で「昨年末、TRY HARD GYMによる契約違反がございました」と話した件について、HIROYAは「去年のRIZINの那須川天心選手の出るトーナメントの枠が開いていたので、大雅が名乗りを上げ、RIZINさんとお話をしました。RIZINさんからは『K-1との契約で問題が無ければ断る理由は無い』と言われました」「これまで、中国での試合がK-1に事後報告になることもあっても、問題無く許されていたので、どこの団体で試合をしても自由だと思っていましたが、宮田プロデューサーに相談したところ『ダメだ』と言われました」と明かした。
TRY HARD GYMでは去年8月に儀信代表が心筋梗塞で入院して以降、HIROYAが代表代行として契約交渉等を受け持つことになったという。HIROYAは「代表代行になって改めて契約内容を見て、選手の安全管理面が十分でなかったので、宮田プロデューサーに提案したのですが、内容を聞いてもらえず、決まっていた試合の中止に関する通知書が相手方の弁護士を通して送られてきました」と話した。その際に、他団体への出場拘束の緩和も訴えたという。
中野弁護士は会見で、公正取引委員会が2月15日に発表した「人材と競争政策に関する検討会」報告書の50ページ近いプリントをマスコミに配布した。この検討会でのスポーツ選手・芸能人の移籍制限に関する議論は、NHKや大手新聞などでも取り上げられている(参考:日本経済新聞「フリーランス、独禁法で保護 企業の過剰な囲い込み防止」)。中野氏は昨年12月、国際スケート連盟が承認していない競技会に参加した選手に科したペナルティが、欧州委員会の競争法に違反すると判断されたケースを例示(報告書33ページ)。「自分たちの大会だけにしか出場できないことは、世界的には問題と言われるようになっている」と主張した。
今回、RISEの会見の場を借りて発表を行った経緯について、HIROYAは「僕が代表代行としてK-1以外の団体で選手が活躍する場を探さないといけなくなり、RISEの伊藤隆代表に相談しました」と説明。「これでM-1スポーツメディアさんとは絶縁のようになりますし、僕もプロデビューしたK-1で試合ができなくなるのは残念ですが、選手を守れない契約条件なので、仕方ないと思います」と現状認識を示し、今後の同ジムの活動方針について「RISEさんにも参戦したいですし、フリーになったわけなので、どんな団体でも、オファーをいただければ上がりたいです」と話した。昨年4月の大和哲也戦でKO負けしてから途絶えているHIROYA自身の試合については「去年で選手寿命が終わりなのかと考えていましたが、こうなった以上、ジムのトップである以上、先頭に立たないといけない。試合の場を提供していただけるなら試合に挑みたいです」と、現役続行への決意を表明した。