KNOCK OUT 8.18 大田区総合体育館:小笠原瑛作、1DAYトーナメントで“大人の瑛ちゃん”見せる。良太郎、新体制のイメージに危機感
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KNOCK OUT「K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER」(8月18日(日) 東京・大田区総合体育館)の公開練習が3日、東京・クロスポイント吉祥寺で行われた。REBELS.62(8月10日(土) 後楽園ホール)の公開練習との合同形式で、ファンにも公開された。どちらの大会も山口元気クロスポイント代表がプロデュースしており、司会も山口氏が務めた。
KNOCK OUTのメインイベントは「KING of KNOCK OUT初代スーパーバンタム級(55.5kg)王座決定1DAYトーナメント決勝」で、同日の準決勝に出場する小笠原瑛作と大野貴志が今回の公開練習に登場した。小笠原兄弟の弟・瑛作は一回戦でミケール・フェルナンデス(スペイン)と、大野は江幡塁と対戦する。公開練習で瑛作はREBELS-MUAYTHAI スーパーフライ級王者・老沼隆斗を相手にスパーリングを行い、大野はミット打ちを披露し、両選手も決勝で当たる可能性のある選手の練習を近くで見守った。
瑛作は「老沼選手はスピードがあって、いい練習ができました」と自身のスパーリングの感想を語り、大野については「蹴りもパンチもキレがありましたけど、自分のほうがスピードもパワーがあります。決勝に上がって来たとしても、問題なくしっかり倒して勝ちたいです」と話した。さらに「最近の僕は倒そうという気持ちが強すぎて、慎重さが足りなくて、ポカをすることが多かったですけど、警戒して、また一つ大人の階段を登って“大人の瑛ちゃん”を見せたい」「新しいスタイルを磨いて形になって来ているので、試合では新しい小笠原瑛作を見せたいです」と力強く語った。
なお、一回戦の相手がレダ・ナラインから変わったことについては「ナライン選手はサウスポーだったんですけど、僕以外3選手がオードソックスになるので、対策がやりやすいですね。フェルナンデス選手はタイで練習しているみたいなので、その方が(ムエタイ慣れした)自分のペースに持って行けると思います」と話し、攻略に自信を示した。
大野は瑛作のスパーを見て「本当にキレもあってスピードもありますね。前にやった時(16年3月のREBELS)はコテンパンにやられてKOされましたけど、また戦うことになれば、あの時とどれだけ違うか、拳を交えて感じてもらいたいです」とコメント。一回戦の塁戦については「お客さんが思っている通り、自分が負けるのか、大穴で自分が勝つのか、それを見せたい気持ちです」「僕が勝ったら、みんな何て言って僕に謝るんでしょうね。謝らせたいです」と話し、番狂わせに燃えていた。
公開練習は8部門に分かれ、そのトリとなったのが、大月晴明と鈴木宙樹によるボクシングスパーリングだった。ヘッドギアと大き目のグローブを着けてはいるが、実戦さながらの激しい打ち合いとなり、クリーンヒットの度に観覧したファンからもどよめきが起こった。8月18日のREBELSでの試合を控える鈴木は「メインで琢磨選手をKOできれば、次は是非、大月選手と試合させていただきたいです」と話したが、大月は「試合はやらないと思います。オジサンをイジめないで欲しいです」と笑顔で答えて軽くかわした。さらに大月は「第1試合なので盛り上げて、会場が爆発するような大会にしたいです、最初からKOを狙いたいです」「相手の丹羽(圭介)選手が言っている“無双ビート”という技を超える技を出します」と話した。
元ラジャダムナン・スーパーウェルター級王者のT-98は、後輩で8月18日のREBELSに出場する吉田英司と首相撲オンリーのスパーリングを披露し、パワフルな膝蹴りと崩しでレベルの違いを見せつけた。「今日は吉田を2回投げたので、いい感じで仕上がっていると思います。2月から試合していない間、大分練習しているので、気を抜かずにやれば最高の状態で上がれると思います」と好調ぶりをアピールした。今回は新日本ミドル級王者の斗吾と対戦。「ミドル級に階級を上げての試合ですけど、パワーでも僕が上だと証明したいです。パンチャーだと思いますけど、対抗してパンチで倒したいです」と話した。
ぱんちゃん璃奈と対戦する祥子は、2月にぱんちゃんと戦った川島えりさを相手にスパーリングを披露。「普段は女子選手とスパーリングをする機会が無いので、楽しかったです。また機会があれば一緒に練習したいです」と感想を語り、「ぱんちゃん選手は強いと思いますけど、私がいい試合をできないと、これまで私が戦って来た強い選手・憧れの選手たちに申し訳ないので、私も自信を持って戦って勝ちたいです」と意気込みを語った。
宮越慶二郎と良太郎のスパーリングは、練習仲間同士の組み合わせ。宮越は鈴木真治と、良太郎は雅駿介と対戦する。宮越は「1週間の追い込みの終盤の土曜は体が動かないですけど、いつものことなので、残り2週間で最高の自分に仕上げたいです」と話し、「今回のKNOCK OUTを盛り上げて、年末の大会を目標にしています」と、改めて年末のRIZIN参戦実現に向けてアピールした。
良太郎はKNOCK OUT公式のプロフィールで“千の職質を受けた男”というキャッチコピーをつけられ、コワモテキャラも笑いに変えて会見等でのムードメーカーになっている。だが今回の会見で「今後のKNOCK OUTに望むことは?」という質問されると「今のKNOCK OUTは色がREBELSと同じ。出る選手たちが色を出して変えて行かないと。KNOCK OUTという名前があるから出たいってだけじゃ終わってしまう」と答え、新体制のKNOCK OUTに対する危機感を真面目に語った。
この件に関しては大野も「(小野寺力プロデューサーの旧体制時代に比べて)いっぱい選手が出ることが腑に落ちなかった。選ばれたものだけが出られる大会になって欲しいですし、僕自身も選ばれる選手になりたいです」とコメントした。
下記の試合表の通り、旧体制時代に上がっていた選手も多く出ているが、新体制になって試合数が増えたことで、これまで出ていた選手の比率が下がり、REBELSのカラーが強くなり「REBELSと変わらない」という声も少なからず聞こえる。5年前にKrushが母体となりK-1 WORLD GP JAPANがスタートした当時も、同様の声が少なく無かったが、選手たちが試合内容や言動を通じてK-1ブランドにふさわしい活躍をし、プロモーター側も緻密で粘り強い広報を続けたことで、いつの間にかそういった声も減って行った。新生KNOCK OUTも同じような道をたどることができるか? 8月18日の新体制初の大会は、そういったブランドイメージの面でも今後の行方を占う大事な大会となる。
対戦カード
◆K.O CLIMAX
第10試合 メインイベント KING of KNOCK OUT初代スーパーバンタム級(55.5kg)王座決定1DAYトーナメント決勝 3分3R(延長1R)
準決勝(2)勝者
準決勝(1)勝者
第9試合 セミファイナル REBELSルール(肘無し) 3分3R(延長1R)
日菜太(クロスポイント吉祥寺/REBELS 70kg級王者)
ジョムトーン・チューワッタナ(タイ/元ラジャダムナン3階級王者、元プロボクシング東洋太平洋スーパーフェザー級王者)
第8試合 63.5kg契約 3分5R
宮越慶二郎(拳粋会宮越道場/WBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者)
鈴木真治(フジマキックムエタイジム/元J-NETWORKスーパーライト級王者)
第7試合 58kg契約 3分5R
駿太(谷山ジム/Bigbangスーパーフェザー級王者)
安本晴翔(橋本道場/REBELS-MUAYTHAIフェザー級王者)
第6試合 KING of KNOCK OUT初代スーパーバンタム級(55.5kg)王座決定1DAYトーナメント準決勝(2) 3分3R(延長1R)
江幡 塁(伊原道場/WKBA世界スーパーバンタム級王者)
大野貴志(士道館新座ジム/WMC日本スーパーバンタム級王者)
第5試合 KING of KNOCK OUT初代スーパーバンタム級(55.5kg)王座決定1DAYトーナメント準決勝(1) 3分3R(延長1R)
ミケール・フェルナンデス[Mikel Fernandez](スペイン/マンバジム/ISKAスペイン・ムエタイ・フェザー級王者)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/WPMF世界スーパーバンタム級王者、ISKA K-1ルール世界バンタム級(55kg)王者)
第4試合 72.6kg契約(ミドル級相当) 3分5R
T-98(クロスポイント吉祥寺/WBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級王者、元ラジャダムナン・INNOVATION・REBELS-MUAYTHAI同級王者、元WPMF世界ミドル級王者)
斗吾(伊原道場/新日本ミドル級王者)
第3試合 62kg契約 3分3R(延長1R)
良太郎(池袋BLUE DOG GYM/REBELS-MUAYTHAIライト級王者)
雅 駿介(PHOENIX/ムエタイオープン&スック・ワンキントーン・ライト級王者)
第2試合 REBELSルール(肘無し) 女子46kg契約 3分3R
ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)
祥子(JSKキックボクシングジム)
第1試合 63kg契約 3分3R
大月晴明(マスクマンズ/元K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級(60kg)王者、元WPKC世界ムエタイ&全日本ライト級王者)
丹羽圭介(TEAM KSK/REBELS 63kg級王者)
◆REBELS division
第4試合 スーパーバンタム級 3分3R
炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーバンタム級王者)
壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/LPNJ(ルンピニー日本)バンタム級王者)
第3試合 52.5kg契約 3分3R(延長1R)
蓮沼拓矢(ノーナクシンムエタイジム東京)
濱田 巧(team AKATSUKI)
第2試合 63kg契約 3分3R
与座優貴(橋本道場/極真会館2017全世界ウェイト制軽量級(70kg)優勝)
ジョニー・オリベイラ(ブラジル/トーエルジム/新日本ライト級6位)
第1試合 REBELSルール(肘無し) 80kg契約 3分3R
ロッキー川村(パンクラスイズム横浜/元パンクラス・ライトヘビー級&ミドル級王者)
吉野友規(STURGIS新宿ジム)
オープニングマッチ第2試合 フェザー級 3分3R
浦林 幹(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKバンタム級王者)
塚本勝彦(TORNADO)
オープニングマッチ第1試合 57.5kg契約 3分3R
新田宗一郎(クロスポイント吉祥寺)
神田賢吾(ウィラサクレック・フェアテックス幕張)
概要
大会名 K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER
日時 2019年8月18日(日) 開場・13:00 開始・14:00
会場 東京都大田区総合体育館
中継 サムライTV(生中継)
チケット料金 柵内VIP(特典付き)50,000円 アリーナS 20,000円 アリーナA 12,000円 アリーナB 10,000円 1FスタンドA 8,000円 2FスタンドB 6,000円 2FスタンドC 4,000円 ※当日券は各1,000円アップ
チケットh販売 チケットぴあ(Pコード:843-143)
お問い合わせ キックスロード 03-4500-4840 http://www.knockout.co.jp/