ジャパンキック 8.4 後楽園ホール:19歳の大﨑孔稀と馬渡亮太が圧巻のKO勝ち。瀧澤博人、新人に逆転TKO勝ち
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
中野駅徒歩3分。平日7~23時、年中無休営業。入会金&月謝2ヶ月分無料!
KICK ORIGIN ~ジャパンキックボクシング協会旗揚げ戦~
2019年8月4日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第13試合 トリプルメインイベント3 52.5kg契約 3分5R
×石川直樹(治政館ジム/ジャパンキック・フライ級王者、スックワンキントーン・スーパーフライ級王者)
○大﨑孔稀(OISHI GYM/WMC日本&J-NETWORKスーパーフライ級王者)
3R 1’22” KO (左アッパー)
ジャパンキックは令和に元号が変わった5月、新日本キックを離脱した治政館ジム、市原ジム、ビクトリージム等が集まって旗揚げし、5月12日に後楽園ホールでプレ旗揚げ大会が行われ、今回は正式な旗揚げ大会となる。
前回、トリ試合で赤コーナーに立ったのはジャパンキック・フライ級王者の石川直樹。儀部快斗に5R TKO勝ちした。今回も最後の試合に登場する。
対するは大﨑兄弟の弟・大﨑孔稀。2月のKNOCK OUTのタネヨシホ戦で敗れるも、途中まで追い詰め好勝負を繰り広げた19歳の新鋭だ。旗揚げ大会を華やかに締めくくりたかった石川だったが、無残にも散ることに。
1R、開始すぐから孔稀が左の前蹴りで石川を吹き飛ばす。石川が得意の首相撲でも崩しを決めたり、蹴り足をすくって倒したりしつつ、随所で右ストレート等も当て、若干優位に試合を運ぶ。
2Rも孔稀が主導権を維持し、右ストレートでひるませ、左肘、左ミドル、膝蹴りなども当て続ける。石川が蹴り足をすくって倒そうとしても孔稀はギリギリで耐えて倒れず、バランスの良さも印象づける。
3R、孔稀は最初から圧をかけ、右フックでダウンを奪う。孔稀はその後もロープの外に石川を投げ飛ばす等して圧倒し、左ボディを効かせてからの左アッパーをクリーンヒットし、石川を再びダウンさせると、石川は動けず、カウント中にレフェリーがストップした。
孔稀は「メインを任せて下さったジャパンキックの関係者の皆さん、ありがとうございます。本当は石川選手が勝って締めたら、ジャパンキックの旗揚げ大会は一番良かったんでしょうけど、僕も負けられませんでした。これからもっとKOで勝って有名になります。よそ者ですけど、応援お願いします」とアピール。石川を応援していた人たちも暖かい拍手を送った。
第12試合 トリプルメインイベント2 ジャパンキック・ライト級初代王座決定戦 3分5R(延長1R)
―永澤サムエル聖光(ビクトリージム/1位)
―直闘(治政館ジム/2位)
中止
※直闘が王者に
両者は16年5月の初対決では引き分け、2017年1月の再戦では直闘が2Rに蹴った時に右スネをカットしてしまいドクターストップでTKO負けしており、今回は両者とも完全決着を果たしたいところだった。しかし永澤が今日未明の減量中に脱水症状となりドクターストップがかかり、試合が中止となり、ジャパンキックで協議の結果、直闘が初代王者に認定された。ジャパンキックは新日本キック同様、当日午前10時から計量が行われている(交流戦の一部は前日計量)。
ベルトを贈呈された直闘は「こうしてチャンピオンベルトを巻くのは悔しいです。永澤選手には体調を戻して早くリングに戻ってきて欲しいです。これからもジャパンキックボクシングを盛り上げていきますので、ジャパンキックボクシングをお願いします」と、涙を浮かべながら話した。
第11試合 トリプルメインイベント1 ジャパンキック・バンタム級初代王座決定戦 3分5R(延長1R)
○馬渡亮太(治政館ジム/1位、タイ・チェンマイスタジアム王者)
×阿部泰彦(JMNジム/5位)
2R 2’24” TKO (3ダウン:右肘打ち)
※馬渡が王者に
両者は17年11月に対戦し、馬渡が勝利している。馬渡は19歳、阿部は41歳と年齢差が大きい。
1R、開始すぐから馬渡が右ロー、左ミドル、首相撲からの膝、肘、突き放しての左ボディを何発も当て続けて圧倒する。
2R、馬渡が首相撲からの右肘でダウンを重ねる。阿部も抵抗し続けたが、終盤、またも右の肘をクリーンヒットし、豪快に阿部をマットに沈めた。
第10試合 セミファイナル フェザー級 3分3R
○瀧澤博人(ビクトリージム/ジャパンキック1位、元新日本バンタム級王者)
×新人(E.S.G/WBCムエタイ日本統一王者)
2R 2’24” TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる額のカット)
1R、新人が前へ前へと詰め、瀧澤がかわしながら右のストレートや右ハイを当て、やや優位。だが終盤、首相撲となると、新人が右の縦肘を当ててダウンを奪う。だが2R、瀧澤が右ストレートだけでなく、首相撲の展開で膝、肘を当てるようになると、遠い間合いから左の縦肘を放ち、新人の額を切り裂く。ドクターチェックが入るとすぐさまストップがかかり、瀧澤の逆転勝ちとなった。
第9試合 セミファイナル 73.5kg契約 3分3R
△今野顕彰(市原ジム/ジャパンキック・ミドル級1位)
△西村清吾(TEAM KOK/NKBミドル級王者)
判定0-1 (仲28-29/松田29-29/椎名29-29)
両者は昨年10月に西村のホームのNKBで対戦し、西村が判定2-1で勝利している。1R、今野がオーソドックス、西村がサウスポーに構え、お互いストレート、ミドルを出すが、まだ攻撃が少なく、クリンチも繰り返される。
2R、今野が右ストレート、右インローのヒットを少しずつ増やし、若干優勢に。だが3R、西村が序盤から左ストレートを当ててひるませると、その後も終盤にかけて左ストレートのヒットを増やして追い詰める。結局3Rに西村が同点に追いつく形でドローとなった。
第8試合 ライト級 3分3R
○興之介(治政館ジム/ジャパンキック4位)
×キム・ホーガン[Kim Hogan](韓国/TJ GYM)
判定2-0 (30-29/30-29/29-29)
第7試合 バンタム級 3分3R
○翼(ビクトリージム/ジャパンキック3位)
×海老原竜二(神武館/NKB 4位)
判定3-0 (29-27/29-28/30-27)
1Rに翼が右ミドルを効かせ、右膝蹴りでダウンを奪う。2R中盤まで翼ペースだったが、海老原がじわじわ巻き返し、3R序盤には翼をパンチの連打で追い詰め、会場を沸かせた。両選手には。前半戦で活躍した選手に贈られる「ヤングライオン賞」が贈呈された。
なお、休憩明けには、フライ級王者の石川直樹とフェザー級王者の石原將伍に、新たに作られたチャンピオンベルトが贈呈された。その後には後半戦の選手の入場セレモニーが行われた。ジャパンキックの長江国政代表の弟子で治政館OBの武田幸三氏もリングに上がり、「選手一同強い団体を目指して行きます」と話すと共に、選手たちに檄を飛ばした。
第6試合 スーパーバンタム級 3分3R
×田中亮平(市原ジム/ジャパンキック・バンタム級4位)
○加藤有吾(RIKIX/WMC日本スーパーバンタム級2位)
判定0-3 (28-30/28-30/29-30)
第5試合 ライト級 3分3R
×大月慎也(治政館ジム/ジャパンキック5位)
○野崎元気(誠真ジム)
2R 2’22” TKO (3ダウン:左ローキック)
第4試合 ヘビー級 3分3R
○ショーケン(山田ジム/ジャパンキック1位)
×ゴリ・セノオ(月心会チーム侍/ABW王者)
1R 1’17” TKO (3ダウン:右ストレート)
第3試合 ウェルター級 3分3R
×山本大地(誠真ジム/ジャパンキック3位)
○隆政(治政館ジム/元WPMF日本スーパーライト級5位)
判定0-2 (29-30/28-30/29-29)
第2試合 58kg契約 3分3R
○井上昇吾(白山道場)
×西原茉生(チーム チトク)
判定2-0 (29-28/29-29/29-28)
第1試合 63kg契約 3分3R
×小林周平(KICK BOX)
○ISSAY(テツジム)
判定0-3 (25-30/25-30/25-30)