ONE Championship 8.2 マニラ AbemaTVで生中継:「僕は持っている」若松佑弥、DJとの大一番から得た確信とは?
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ONE Championship「ONE: DAWN OF HEROES」(8月2日(金) フィリピン・マニラ:モール・オブ・アジア・アリーナ)でのONEフライ級GPリザーブバウトで、若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A)は元ONE同級王者のジェヘ・ユスタキオ(フィリピン)と対戦する。
ONE初の日本大会となった3月31日の両国国技館大会で、同GP一回戦が行われ、UFC史上最多王座防衛記録11を保持する元UFCフライ級王者の“DJ”ことデメトリアス・ジョンソンと戦った若松。2RにDJのギロチンチョークで一本負けしたものの、そこまでの展開で世界最強の相手と渡り合えたことで、若松は世界規模で高い評価を得るとともに、若松自身も手応えを得た。
「DJ戦を終えて、自分にはやっぱりKOを狙いに行くのが一番合うじゃないかと思いました。それまでは3R全てを通して巧く戦おうと思っていたんですけど、自分らしくないなって。これからは進化した若松佑弥を見せたいです」と試合2週間前のインタビューで語った若松。AbemaTVでの8月2日(金)午後6時からの生中継で、若松の“進化”を確認しよう。(取材&写真:井原芳徳)
――まず3月のONE両国国技館大会でのDJとのONEフライ級GP一回戦の感想から聞かせてください。
若松「まず世界最強のDJと、自分のホームの日本で戦えて感謝しています。あれ以上の経験は無いと思います。試合は思っていたのと全然違う形になりました。3R全体で一発当たるか当たらないか、それかずっと寝技で漬けられるかという想定だったんですけど、寝技も逃げられるし、僕が前に出れば下がっていましたし」
――倒されても背中をつける形にはなかなかならなかったですよね。作戦はどうだったんですか?
若松「何も考えずテイクダウンをひたすら切って、一発でも狙って当たれば倒れるんじゃないかと思って、倒れれば一気に仕留める作戦でした」
――1Rにも若松選手が右フックやアッパーを当てる場面もありましたが、手応えは?
若松「1R終わった時に『当たるわ』って思って、逆にもったいないので色々試してみようと思っちゃって(苦笑)。そこから経験差が出ましたね」
――インターバルのセコンドの長南亮会長の話は?
若松「『大した事ないだろう。お前全然やれてんじゃん』みたいなことを言われて、『確かに』と思っちゃって」
――まあ、そう思うのも無理は無いですよね。私も生で見ながら「ひょっとしたら歴史的瞬間が見られるじゃないか」って思っていました。
若松「行けるじゃんって思って、そこで取られました」
――2Rに入ると、DJが肩固めや腕十字を次々仕掛けてきました。
若松「あれも極められないって思っちゃったんですよね。ギロチンチョークを取られた時も、練習していたディフェンスをやろうと思っていたら、取られちゃいました」
――DJが若松選手を座らせて押さえつけたような状態から、膝を頭に当てて、そっちに意識を向けさせてギロチンを極めましたね。
若松「あの膝が凄く嫌で、鼻血が出てヤバいと思ってガードしようとしたら、そこで深く入れられちゃいましたね。ああいう技の連係が凄いですね」
――UFCの色んな試合もそうですけど、DJは技の入り方のイマジネーションが豊かですよね。
若松「そうですよね。技の一つ一つに強力な力があると思っていたんですけど、今までの奴らと全然違うような巧さがあるというわけでも無かったんですよね」
――この試合で学べたことは?
若松「フィジカル負けはしなかったですし、僕の打撃は対戦相手にとって十分脅威になるということが、確信に変わりました」
――そして次のジェヘ・ユスタキオ戦が決まりました。最初予定されていたリース・マクラーレンから変わりましたが。
若松「ユスタキオは元チャンピオンだし、相手のホームのマニラで不利ですけど、マクラーレンよりも相性がいいと思いました。身長も相手のスタイルもですし、そんなに足を使わないので」
――同じチーム・ラカイのダニー・キンガドとも若松選手は去年の9月に戦いましたが、ユスタキオも似た傾向はありますか?
若松「ありますね。思い切りの良さとか、蹴りのフォームとかは似ていると思います。ただ、キンガドみたいにテイクダウンを織り交ぜては来ないので。あの時も負けたけど僅差だったので、そこは有利だと思います」
――マクラーレン対策は結構進めていましたか?
若松「進めていましたけど、DJ対策とそんなに変わらず、そのまま続けていた感じでした。ユスタキオ戦に変わってから、同じぐらいの身長のオーソドックスの構えの人と練習して、すぐに切り替えられました」
――組み技はどうでしょう?マルロン・モラエス戦では柔術で攻め込まれていましたが。
若松「でも決して弱くないと思います。ディフェンスが堅くて、世界でもトップクラスだと思います。僕からテイクダウンやサブミッションを狙っても、そう簡単にはフィニッシュできないんじゃないかなと」
――試合決定直後、Instagramに「久しぶりに1ラウンドで倒しに行こうと思います」と書かれていましたね。
若松「DJ戦を終えて、自分にはやっぱりKOを狙いに行くのが一番合うじゃないかと思いました。それまでは3R全てを通して巧く戦おうと思っていたんですけど、自分らしくないなって。これからは進化した若松佑弥を見せたいです」
――フライ級GPのリザーブファイトという位置づけは?
若松「あんまりそこは意識していないですけど、自分、結構持っていると思うんで、なるようになって、勝てばいい方に進むと思います」
――DJ戦は負けたにせよ、そういうチャンスが転がってくるのも、運もあってこそと言いますか。
若松「僕は持っていると思うんですよ、他の選手より」
――出稽古でロータスや、角海老ジムに行かれている様子をSNSに上げていますが、変化はありますか?
若松「DJ戦の時から基本的には変えていないですね」
――長南さんから前回の試合後の指摘はありましたか?
若松「もっとグラップリングをやらないとなってのと、スタミナ面ですね。疲れるとすぐ顔に出ちゃうところを指摘されます」
――Twitterに「プロ練の時に佐藤将光さんにアドバイス貰った事を考えて夜意識してみた!出来ないけどまた新たな事が見えてきた!」と書かれていましたね。
若松「打ち終わりが雑なので、終わった後によく相手を見るとかですね。スタイルは違いますけど、いいところは見習いたいです」
――去年のパンクラスのタイトルマッチの仙三戦では「技術や力やスピードじゃなくて気持ち。それさえあればなんでも出来る」と学んだことも、最近改めてツイートしていました。そういう面も大事だと。
若松「最後はやっぱり気持ち、自分との戦いで、覚悟を決められるかだと思うんで。いつも僕は決められるんで大丈夫です」
――同僚の佐藤天選手がUFC参戦にあたって練習拠点をアメリカに移したり、新しくジムに後藤丈治選手や石井逸人選手が入ったり、周囲の顔ぶれも少しずつ変わっていますね。
若松「本当に強くなりたい、人生賭けて一花咲かせたい、志の高い選手が集まって、今は凄く(環境が)いいんじゃないかなって思います。天さんは別で、僕らは軽量級なので、離れたというわけじゃないですね」
――天選手は大きい選手との練習を求めての渡米ですから、志の高さは共通していますよね。
若松「はい」
――最後にBOUTREVIEWの読者、AbemaTVの視聴者に向けてのアピールがございましたらお願いいたします。
若松「自分のキャリアはここからがスタートで、崖っぷちと言われるかもしれないですけど、もう絶対負けは無いんで、ここから勝ち続けて、キンガドとDJにもリベンジして、全部勝って行きたいと思います」
https://twitter.com/Yuya0209C4
対戦カード
第15試合 メインイベント ONE MMA フェザー級(70.3kg)チャンピオンシップ 5分5R
マーチン・ヌグエン[ニューイェン/ウィン/Martin Nguyen](ベトナム/オーストラリア/王者)
松嶋こよみ(パンクラスイズム横浜/挑戦者)
第14試合 ONE ムエタイ フライ級(61.2kg)チャンピオンシップ(肘有り・オープンフィンガーグローブ着用) 3分5R
ジョナサン・ハガティー(英国/王者)
ロッタン・ジットムアンノン(タイ/挑戦者、元ルンピニー認定スーパーフェザー級1位、元ラジャダムナン同級1位)
第13試合 MMA ライト級(77.1kg)GP 準決勝 5分3R
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン/元ONE王者)
エディ・アルバレス(米国/元UFC&ベラトール王者)
第12試合 MMA フライ級(61.2kg)GP 準決勝 5分3R
デメトリアス・ジョンソン(米国/元UFC王者)
和田竜光(フリー/DEEP王者)
第11試合 MMA フライ級(61.2kg)GP 準決勝 5分3R
ダニー・キンガド(フィリピン)
リース・マクラーレン(オーストラリア)
第10試合 ムエタイ バンタム級(65.8kg)(肘有り・オープンフィンガーグローブ着用) 3分3R
ロートレック・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
アンドリュー・ミラー[Andrew Miller](英国)
(以下プレリム)
第9試合 MMA フライ級(61.2kg)GP リザーブバウト 5分3R
ジェヘ・ユスタキオ(フィリピン/元ONE王者)
若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A/パンクラス2位)
第8試合 MMA ヘビー級 5分3R
マウロ・セリーリ(イタリア)
アルジャン・ブラー [Arjan Bhullar](インド)
第7試合 ライト級(77.1kg) 5分3R
ホノリオ・バナリオ(フィリピン/元ONE王者)
パク・デソン(韓国)
第6試合 MMA バンタム級(65.8kg) 5分3R
レアンドロ・イッサ(ブラジル)
竹中大地(パラエストラ和泉)
第5試合 MMA ウェルター級(83.9kg) 5分3R
ジェームズ・ナカシマ[James Nakashima](米国)
岡見勇信(EXFIGHT)
第4試合 MMA フェザー級(70.3kg) 5分3R
エドゥアルド・ケリー(フィリピン)
シャ・ビン[Xie Bin](中国)
第3試合 MMA ストロー級(56.7kg) 5分3R
ポンシリ・ミッサティット(タイ)
ミャオ・リータオ [Miao Li Tao](中国)
第2試合 MMA 女子ストロー級(56.7kg) 5分3R
サマラ・サントス[Samara Santos](ブラジル)
三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A/パンクラス2位)
第1試合 MMA バンタム級(65.8kg) 5分3R
スノト(インドネシア)
ムハマド・アイマン(マレーシア)