K-1 6.30 両国国技館：スーパー・バンタム級トーナメント出場の武居由樹「武尊選手の分も背負う」。余裕のゲーオを安保瑠輝也「ぶっ潰します」

　K-1 WORLD GP 2019 JAPAN（6月30日(日) 両国国技館）のカード発表会見が4月12日に行われた。今回は武居由樹、玖村修平・将史兄弟ら8選手が出場する「K-1 WORLD GP 2019 K-1スーパー・バンタム級（55kg）世界最強決定トーナメント」が行われる。K-1 WORLD GPスーパー・ライト級（65kg）王者・ゲーオ・ウィラサクレック（タイ）が安保瑠輝也（team ALL-WIN）を相手に初防衛戦を行う。大会ポスターに掲載されていた武尊だが、3月10日のK’FESTA.2でのヨーキッサダー戦で断裂した右拳の腱を結合する手術を明日控えており、試合復帰まで半年を要すため、今大会には出場しない。

【K-1 WORLD GP 2019 K-1スーパー・バンタム級（55kg）世界最強決定トーナメント】

一回戦(1)　3分3R（延長1R）
玖村将史（K-1ジム五反田チームキングス／K-1 KRUSH FIGHTスーパー・バンタム級（55kg）王者
ペッパンガン・モー・ラタナバンディット［Phetpangan Mor.Rattanabandit］（タイ／T-DED 99／ラジャダムナン認定フェザー級4位、ルンピニー認定5位）

一回戦(2)　3分3R（延長1R）
4.19 後楽園 晃貴（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST／K-1 KRUSH FIGHTバンタム級（53kg）王者） vs. 隼也ウィラサクレック（ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪／WPMF日本バンタム級王者）の勝者
サンベル・ババヤン［Samvel Babayan］（アルメニア／OMKE 54kgスペイン王者、WKN 53.5kgスペイン王者）

一回戦(3)　3分3R（延長1R）
武居由樹（POWER OF DREAM／K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級（55kg）王者）
アレックス・リーバス（スペイン／チーム・ジーザス・カベーロ）

一回戦(4)　3分3R（延長1R）
玖村修平（K-1ジム五反田チームキングス／元NJKFバンタム級王者）
サデック・ハシミ［Sadegh Hashemi］（イラン／WMFアマムエタイ2017世界王者）

準決勝(1)　3分3R（延長1R）一回戦(1)勝者 vs. 一回戦(2)勝者
準決勝(2)　3分3R（延長1R）一回戦(3)勝者 vs. 一回戦(4)勝者
決勝　3分3R（延長1R）

　リーバス以外の外国人3選手は初来日。玖村将史と対戦するペッパンガンは、昨年12月に武居由樹と接戦を繰り広げたヨーブアデーンに勝った実績があり（上映像）、ヨーキッサダーに負けている（下映像）20歳の選手。映像はどちらも青がペッパンガンだ。
　
https://www.youtube.com/watch?v=t25tLyAyg98
　
https://www.youtube.com/watch?v=Bre_EzTKmTU
　
　晃貴と隼也の勝者と戦うババヤンはスペインやイタリアを中心に活躍しているという選手。身長160cm。23歳。11戦9勝（5KO）1敗1分。戦績は少ないが中村拓己プロデューサーは「ファイトスタイル的にアグレッシブでK-1に向いている」とプッシュする。
　武居×リーバスは3月のK’FESTA.2で組まれていたが、リーバスの家庭の事情で中止となっていた。玖村修平の初戦の相手・ハシミはタイを主戦場とする選手で、同じイラン出身のシナ・カリミアンの活躍を見て刺激を受けたといい「インパクトのある試合をしてイラン人2人目K-1王者になりたい」とコメントを寄せている。身長174センチの27歳でプロ戦績は16戦14勝(4KO)2敗だが、カリミアン同様にアマチュアでの経験が豊富なようだ。
　現在、スーパー・バンタム級王者は武居で、これまでのK-1での「世界最強決定トーナメント」同様、王者以外が優勝した場合、王座挑戦の優先権を獲得する。今回出場候補だった金子晃大は、K’FESTA.2での玖村修平戦で右拳を骨折し、完治まで5か月要するため出場を回避している。リザーブファイトは後日発表される。

　会見には日本勢5選手が出席し意気込みを語った。なお、トーナメントの山通りの並びでの記念撮影では、晃貴のいるバージョンと隼也のいるバージョンの2バージョンで撮影が行われた。

◆玖村将史
　K-1初参戦でしかも世界トーナメントでめっちゃワクワクしています。一回戦の相手はヨーブアデーン選手に勝っているタイ人で、本物やと思うので、本物を倒して優勝したいです。（兄の修平との決勝になった場合は？）やりたくはないですけど、世界一を決めるためには兄を倒さないといけないので仕方ないですね。卜部兄弟よりも盛り上がる兄弟対決をして、両国大会で一番面白い試合にしたいです。（当日までの練習は？）一緒にやります。

◆晃貴
　まずは来週のKRUSHでのタイトルマッチをしっかり勝って、トーナメントに出場して盛り上げます。体調はバッチリで来週の試合も自信があります。1Rでバッチリ倒してトーナメントに僕が出ます。

◆隼也ウィラサクレック
　このメンバーに選ばれるかわからないですけど、19日のKRUSHでチャンピオンになって、チャンピオンとしてトーナメントに出て優勝します。コンディションはめちゃくちゃいいですね。強いチャンピオンじゃないと、このトーナメントにはふさわしくないので、19日は圧倒的に勝ちます。

◆武居由樹
　一回戦からリーバス選手が相手ですし、強い選手が揃っているのでモチベーションが上がっています。まだ僕はK-1を背負えるような選手になれていませんが、6月30日の両国は僕がK-1を背負う気持ちで戦って優勝を目指します。1日3試合戦って（欠場する）武尊選手の1試合を超えるつもりです。武尊選手の分も背負うつもりで1人で頑張ります。
（以前、この階級でトーナメントをやるなら、自分以外7人は外国人でもいいと発言していましたが、4人が日本人になることはどう思っていますか？）その発言をした当時は日本人選手がまだ揃っていないと思っていましたが、今は若い選手が増えて、スーパーバンタム級を盛り上げてくれていますす。みんな強そうですね。
（決勝で戦いたい相手は？）一番やりたかったリーバス選手と一回戦で戦えるので、決勝は上がってきた選手が一番強いと思うので、強い選手を倒して優勝します。

◆玖村修平
　皆さんが見たかったのは武居選手対金子選手かもしれません。僕は前回、金子選手に負けましたが、金子選手が欠場するので、試合では僕が負けましたが、勝負には勝ったと思っています。僕が準決勝に上がれば武居選手と戦えるので、人生を賭けてこのトーナメントに挑みたいです。優勝できたら次の試合で金子選手にリベンジさせてもらえたらと思います。武居選手は素晴らしい実力の持ち主ですが、その選手を超えて僕がスターになりたいです。
（弟の将史との決勝になった場合は？）弟と決勝で、卜部兄弟を超えた世界最強の兄弟喧嘩をしたいです。一緒に練習して、そのまま当日に挑みたいです。

　ゲーオは昨年11月のさいたま大会でのK-1 WORLD GP第3代スーパー・ライト級（65kg）王座決定トーナメントで大和哲也・左右田泰臣・佐々木大蔵を下して優勝し、王座に返り咲いた。3月のK’FESTA.2は毎年冬恒例のタイの軍隊でのボクシングトレーニング等に専念するため出場を回避し、K-1での試合は11月以来約8か月ぶりとなる。安保兄弟の兄・瑠輝也は昨年春、TRY HARD GYMから独立し、大阪で弟・璃紅と共にジムを設立。その後の初戦となるゴンナパー戦では判定負けしたが、続く9月の試合では林健太をKOした。続く12月の大阪大会から階級をスーパー・ライト級に上げ、山崎秀晃を相手に昨年のK-1のベストバウトに選ばれる好勝負を繰り広げた末にKO勝ち。K’FESTA.2では佐々木大蔵に判定勝ち。ゲーオの王座挑戦経験者の山崎、昨年11月のトーナメント準優勝者の佐々木を下した実績が評価され、王座挑戦権を獲得した。
　会見ではゲーオが珍しく上機嫌にジョークを連発し、余裕をのぞかせ、瑠輝也が闘志をメラメラと燃やす構図に。武尊不在の今大会の目玉カードの一つとなりそうだ。

◆ゲーオ・ウィラサクレック
　今はとても調子が良いです。K-1に戻って来れてうれしいです。できるだけ長くこのベルトを防衛したいです。（瑠輝也の印象）後輩のゴンナパーに勝ってから挑戦して欲しかったです。練習を頑張る前に、ゴンナパーの階級の62.5kgへの体重の落とし方を勉強して欲しいです。（瑠輝也の得意の二段蹴りをどう思う？）見たことがありません。6月30日の試合でぜひ見せてください。（瑠輝也にどう勝ちたい？）肘で倒したいですね。冗談です。タイミングを見て必ず倒したいです。いつもは2週間しか練習しませんが、今回は2か月練習して試合に臨みます。（瑠輝也の攻撃力はゲーオよりも上だと思いますが、もらっても倒れない自信はありますか？）まず当たらないし、当てられるものなら当ててみてほしいです。

◆安保瑠輝也　
　ずっとここを目指してやってきたので感慨深いです。4年前に新生K-1の旗揚げ大会でゲーオ選手が（初代王座決定トーナメントで優勝し）一番目立っていたので、ゲーオ選手とここでやれることが楽しみです。（ゲーオの発言を聞いて）ゴンナパーにもリベンジしたいですけど、体重が落とせないですね。ゴンナパーとやった時に比べたら今のほうが圧倒的に強いんで、ゲーオ選手、ナメてたらぶっ潰します。蹴りでもパンチでも負けない自信があります。ゲーオ選手の蹴りのタイミングは上手いですけど、威力とスピードでは負けないです。去年11月のゲーオ選手は大人しくて、昔のようなゲーオ選手がいなくなったと思っていたんですけど、今日はギラギラしているので、試合が楽しみになりました。

概要

大会名　K-1 WORLD GP 2019 JAPAN（仮称）
日時　2019年6月30日(日) 開場・14:00　プレリミナリーファイト開始・未定　本戦開始・15:00
会場　両国国技館
中継　AbemaTV（全試合生中継）　GAORA
チケット料金　ロイヤル 100,000円　アリーナSRS 50,000円　アリーナRS 30,000円　アリーナS 15,000円　枡(4名まで) 50,000円　スタンドA 9,000円　スタンドB 7,000円　※当日券は各500円アップ　※小学生からチケットが必要
チケット発売所 　チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、ディスクガレージ、フィットネスショップ水道橋本店、後楽園ホール、K-1.SHOP、グッドルーザー（03-6450-5470）、K-1ジム各店補
お問い合わせ　グッドルーザー　03-6450-5470　https://www.k-1.co.jp/