K-1 12.8 大阪 一夜明け会見:武尊「向こうが55kgがベストと言うなら落とします」
K-1 12月8日 エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第1競技場大会から一夜明けた9日、主要勝利選手の記者会見が大阪で行われた。メインイベントで皇治を破り、K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級(60kg)王座の初防衛に成功した武尊は、試合後のマイクで、「時期はわからないですけど、僕は必ず実現させようと思っているんで」と発言。以前から対戦を期待されてきたRISE世界フェザー級(57.15kg)王者・那須川天心との一戦について、名前は出さなかったが前向きな姿勢をアピールしていた。一夜明け会見でも、その発言の真意について語り、契約体重についても体重の軽い天心に歩み寄る姿勢を示している。(写真は8日の大会でのマイクアピール時のもの。写真提供: (C)M-1 Sports Media)
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第14試合 K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級(60kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者、元バンタム級&フェザー級王者/60.0kg)
×皇治(TEAM ONE/挑戦者、ISKA K-1ルール世界ライト級王者/60.0kg)
判定3-0 (西村30-25/岡田30-25/山根30-25)
※武尊が初防衛
◆武尊
大阪大会を皇治選手と盛り上げようとやってきて、お互い背負うものとリスクを最大限高めて、気持ちのぶつかり合う試合ができて、会話はしていないですけど、仲のいい友達と話したような気分でした。
(なかなか倒れない皇治をどう思った?)皇治選手の今回に賭ける気持ち、格闘技への愛、K-1への愛、下馬評通りで終わらせない気持ちの強さを感じました。最初はお互い憎しみをぶつけ合て戦っていたと思いますけど、お互い殴り合うことが好きで殴り合っている感じになって、3R皇治選手と殴り合えて良かったです。
(試合中、笑顔を浮かべていたのは久々だったのでは?)僕が小さい頃にK-1を見て始めた時は、単純に格闘技が好きで、練習に行くのも楽しくて、プロデビューしてやっと人前で殴り合えたのがうれしくて、毎試合ニヤニヤしながら戦っていました。でも最近は戦うことが好きになれていない自分との葛藤とも戦っていましたね。昔と違って背負うものが増えて、立場もありますし、色んなことがあって、そういう状態になっていたんですけど、皇治選手と格闘技に対する愛とか、K-1に対する愛をぶつけ合えて、殴り合って楽しいなって気持ちになって、初心を思い出したから、めっちゃ笑っていたんだと思います。
(試合後のリング上での、期待されている試合についてのコメントのことを改めて聞かせてください)今回の試合が終わったら、僕の中で話すと決めていました。ずっと「(天心戦を)見たい」という声も聞いていましたし、毎日SNSで色んなメッセージも来ます。でも現状では難しいところがたくさんあって、それを根拠も責任もなく「やってやるよ」と言うのは簡単ですけど、それだとファンへの裏切りになってしまうと思っていました。ちゃんと去年ぐらいから色んな人に直談判したり、進めることを話したりしましたけど、難しいこともあって。僕も現役はあと1~2年がピークだと思うので、今年か来年ぐらいでやれたらいいなってのがずっとあって。必ず実現させるという気持ちで僕は動いていたので、ファンの人にも伝えようという気持ちで発言しました。
(何kgでやる?)何kgでも行けます。
(55kgでもやる?)55kgですか(苦笑)。まあ、向こうがベストがそこと言うなら落としますよ。
(これまでは向こうから玉を投げられる状態が続き、今回は武尊選手がボールを向こうに投げ、今は向こうのボールを待つ状況です)今まではキャッチボールというか、お互いを攻撃し合うことしかしていかったのですけど、それだと格闘技界は全然変わらないですよね。僕は(水面下で)色々動いていきたけど、ファンには伝わっていなかったと思うので、今回したのは僕の意思表示ですね。向こうは「逃げんなよ」と結構言っていて、それだと溝が余計広がるのがわかるし。でもその気持ちも大事だし。僕は盛り上げることもそうですけど、盛り上げるための発言より、実現させるための発言をしました。
(今年はもう時間が少ないので、来年勝負ですか?)前から考えていたのは今年か来年で、もう年内は厳しいと思うので、来年内に実現させたい気持ちですね。
なお、宮田充K-1プロデューサーは会見冒頭の大会総括で「武尊君は背負うプレッシャーが一番大きかったと思いますけど、最後のマイクまで全て武尊君はパーフェクトだったと思います」と発言した。武尊のマイクの内容まで具体的に言及はしなかったが、「パーフェクト」と表現したことが、どういうニュアンスを含んだものなかは気になるところだ。
(その他の主要勝利選手と、皇治のコメントはこちらの記事に掲載しました)