Krush 2.24 後楽園ホール:ライト級GP Aブロック勢インタビュー。西京佑馬「キックボクサーとしての完成度が違う」×弘輝「1回戦勝ったらあとはモブ」、昇也「頑丈さで一番上まで行く」×伊藤健人「GPでナンバー1を取って駆け上がる」
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Krush.171(2月24日(月/祝)後楽園ホール)で行われる1DAYトーナメント「Krushライト級GP 2025」のAブロックに登場する西京佑馬、弘輝、昇也、伊藤健人のインタビューがK-1 GROUPから届いた。(Bブロック勢のインタビューは別記事に掲載しています)
Krushライト級GPは8選手による1DAYトーナメント。K-1では8人1DAYトーナメントが93年の旗揚げ当時からの名物だが、Krushでは初となる。宮田充Krushプロデューサーは昨年末の開催発表時「Krushは年間(後楽園で)12回やっていて、1年の中で2回か3回は爆弾みたいな大会をやろうと思っています」と語っており、このライト級GPもその一環。現Krushライト級王者・大岩龍矢は参戦しないが、元同級王者の伊藤健人、元スーパー・フェザー級王者の西京佑馬らをはじめ、今後のK-1のライト級上位をの予備軍の選手たちが多数エントリーした。
1月26日のKrush.170で行われた組み合わせ抽選会では、くじの番号順に枠を選ぶ方式だったが、1番になった優勝最有力候補・西京の隣を、2番から7番の選手が誰も選ばず、8番の弘輝が自動的に西京と戦う流れとなり、以下のとおり組み合わせが決まった。
第2試合 Krushライト級(62.5kg)GP 2025 一回戦(1) 3分3R(延長1R)
昇也(士魂村上塾/元Bigbang&MA日本スーパーライト級王者)
伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ/元Krushライト級王者)
第3試合 Krushライト級(62.5kg)GP 2025 一回戦(2) 3分3R(延長1R)
西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushスーパー・フェザー級王者、K-1甲子園2016 -60kg優勝)
弘輝(WORLD TREE GYM)
西京佑馬「キックボクサーとしての完成度が違う」
―― まずは今回のトーナメントそのものについて、そして8人の顔ぶれが出揃った時にはどう思いましたか?
西京 声がかかって、チャンスだなと思ったのと、メンバーに関しては……「何でこの選手がいるんだろう?」みたいなのがちょっとあったりしました。
―― 実際、戦績や実績で言えば、直でKrush王座に挑戦できるほどのものはありますよね。
西京 Krushタイトルはやっぱり、チャンピオンが同門なので。ここでの優勝の仕方によっては、K-1のトップ戦線に絡めたりもあるかなと思ってるので、そこを狙っていければと思っています。
―― チャンピオンが同門でも、構わず「挑戦したい!」という選手も中にはいますが、西京選手の場合は……
西京 ちょっとやりづらいですよね。気持ちが作りづらいというか。
―― ですよね(笑)。さて、1月大会のリング上で、組み合わせ抽選会がありました。最終的に1回戦は弘輝選手との対戦にになりましたが、弘輝選手がそこの枠に入るときにマイクで発言したりというのもありました。そこを含めて、どう思いましたか?
西京 1番を引いて、他の選手たちからは避けられるかなとは思ってたんですけど、やっぱり避けられて、弘輝選手が入って。「僕に勝つことだけを意識する」みたいに言っていたので、かなり覚悟を持ってくるんじゃないかなと思いました。
―― 西京選手は1番を引いて、最初から第2試合の赤コーナーに入りましたよね。あれはどういう意図だったんですか? 第1試合の方がいいような気がしてしまうんですが。
西京 休憩時間は長くなると思うんすけど、オープニングの入場式とかたぶんあるので、それから控室に戻ってちょっと集中する時間が欲しいなと思って、あそこに入りました。
―― なるほど、そういう計算があったんですね。失礼しました(笑)。では、理想的なところに入れた?
西京 そうですね。抽選前から、そこに入りたいなと思っていたので、完璧でした。
―― そこで1回戦の弘輝戦ですが、これまでの弘輝選手の試合を見ていてどういう印象を持ってますか?
西京 熱いファイトをする印象ですね。サウスポーなのはいろんな選手やってきたので、そこは問題ないかなというのと、自分は倒せる自信もあるので、向こうの熱い気持ちに負けず、自分からもガツガツいけたらいいかなと思います。
―― 他の6選手とは、全員と当たる可能性がありますよね。そこの準備はどういう感じですか?
西京 全員、軽く動画を見たり、ミットやシャドー、スーパーでも、可能性のある選手については想定してやったりはしてきました。まあでも、1回戦がメインですけど。
―― 今回優勝するには、わりと短い時間で3試合やって勝たないといけません。そこの準備は?
西京 前回の試合(昨年12月の古宮晴戦)からそんなに休まずにやってきたので、スタミナ面に関しては強化されてきたかなと思います。やっぱり休憩時間も短いし、トーナメントは初めてなので、ケガもするかもしれないし、未知の部分があって、不安じゃないですけど……怖さは多少あるかなって感じです。
―― スタミナ面とか、ワンデーに備えてやってきたことは?
西京 スパーリングちょっと多くやったり、長い期間、自分なりに追い込んできましたね。
―― KRESTでは代表の卜部功也さんを筆頭に、周りにワンデートーナメント経験者が多いと思うんですが、話を聞いたりはしましたか?
西京 そうですね、少し話を聞いたりしました。3試合分考えるんじゃなくて、1試合1試合、全力で出し切るみたいな感じでやる方がいいよと言われたので、自分もそうしようと思っています。後の試合はなるべく考えずにやれたらいいなと。
―― また今、SNSで30人分の予想が上がってますよね。あれは見ていますか?
西京 見てます。文章も読んでますよ。自分の優勝を予想する人が多いですけど、やっぱりそんな簡単にはいかないだろうと、自分の中では思ってます。自分の優勝を予想してくれてるっていうのは、嬉しいのは嬉しいですけど、「そんな簡単じゃないよな」みたいな。
―― そう思って、ちょっと引き締めている部分もある?
西京 そうですね。あんまりそのことは考えずにやってます。
―― 改めて、1日で3試合勝ち抜いて優勝するために、一番必要なものって何だと思いますか?
西京 やっぱり集中力ですかね。集中力が3試合続けば、勝てる自信はあるので。自分との勝負ですかね。アマチュアでも何回かトーナメントはやってますけど、プロだとやっぱり全然違うと思うので。
―― では最後に、今回の8人の中で「ここは絶対俺が一番だ」と自信を持って言えるところってどういうところですか?
西京 キックボクサーとしての完成度ですかね。今回は差を見せて勝ちたいというのがあります。
―― 分かりました。ありがとうございました!
弘輝「1回戦勝ったらあとはモブ」
―― 1月大会のリング上で行われた公開抽選会は、すごく「持って」ましたね。
弘輝 みんなに「持ってた」って言われるんですけど、そうなんですかね?
―― 事前の「引く順番」も8番、リング上で引いたのも8番って、なかなかないでしょう。
弘輝 ないっすね! 「何?」ってなりました。
―― でも結局、最後は一番目立つところを持っていった感じがします。
弘輝 いや、ホンマにそうやと思います。西京君を避けたヤツらには、何も言えることはないでしょ? あんなヤツらが“顔”になることはないと思ってるんで。
―― 弘輝選手があそこで言った言葉で、「そうか、みんな避けたからこうなったんだ」って、改めて気付かされたというか。
弘輝 そうそうそう! そうなんすよ!
―― それで、優勝候補と言われる西京選手と当たることになって、どうですか?
弘輝 今までの試合って、僕がやるにあたって、何かテーマというか、ストーリーがあったと思うんすよ。“狂拳”竹内裕二の時なんか特にそうやし、伊藤(健人)君やったらどっちが先に行くか、みたいなのとか、いろいろあったと思うんすけど、見る側も、それまでのストーリーがあってこの試合がある、っていうのをみんな分かってくれとったと思うんすけど、今回ストーリーはゼロじゃないですか。トーナメントというのはあるけど、西京君って、もう全く混じり合うことないような選手やったと思うんすよ。だから逆に、何かめちゃくちゃフラットな気持ちで試合ができるなって感じっすね。
―― でもお客さんからすると、完璧に「優等生vs●●」というか……。そこの対比が楽しみではあるのでは?
弘輝 メチャクチャ言葉選んでくれてますね(笑)。今までもエリートとはよくやってきてて……ていうか、K-1ファイターってエリートばっかじゃないすか。僕はジムの代表もしてて、知らん選手の映像とかもよく見るんですけど、めちゃくちゃレベル高いと思うんすよ、K-1 GROUPって。何か、キッズの試合見てるみたいな。「うまいうまい、お前らすごいなー、完成度高い格闘技してんな-」って感じなんすよ。
―― 技術レベルが高いのは確かですよね。
弘輝 ただ、キッズやったらそれはそれでいいと思うんですよ。競技としての向上が目的なので。でも、お金をもらって見せるプロのエンターテインメントとして考えたら、どうなん?っていうのは正直、今のK-1 GROUPに対して思うところですね。
―― そこをはみ出してくれる人が少ないというか。
弘輝 少ないし、リアルじゃないんすよ! SNSでいろいろ言ったりして、マジで頑張ってるなと思う選手は何人かいます。でも、それがカッコいいかって考えたら、ちょっとおちゃらけっぽいというか、俺はあんまりカッコいいなとは思わないんで。西京君とかみたいに、ああやって寡黙に結果だけ出していくっていうのは、物語の中で1人はいるようなキャラだと思うんですよ。ただ、何でもかんでも噛みついたりするのはあんまりカッコよくないかなって正直思っちゃうんで、今のエンタメ色を強くしてる子たちにはちょっと乗れないなっていうのはありますね。。
―― そこに何か、筋が通っていてほしいですよね。
弘輝 そうなんすよ! ホンマに何か筋違いというかね。それこそ、俺がいきなりRISEの選手にケンカ売り始めたら話が変わってくるじゃないですか。
―― 「何だどうした?」みたいな。
弘輝 僕は極論、KrushとかK-1 GROUPで試合してたら、チャンピオンにしかケンカ売らんでいいと思ってるんで。全員から追われるのがチャンピオンなんやから、それを「盛り上がるから」っておかしな方向に行くとか、そんなんじゃないじゃないですか。何か、浅い子が増えたなーって感じですね。
―― では今回のGPは、弘輝選手の筋の通った大暴れが見られそうですね。
弘輝 俺の試合が一番意味があるというか、まあ僕もクジ運ではありますけど、僕以外の西京君が逃げたヤツらは、優勝したところでスターになれるわけないと思うし。正直、西京君ってたぶん、余裕でKrushチャンピオンになれると思うんですよ。でも同門である大岩君がチャンピオンやからくすぶってるというか。彼自身もフラストレーション溜まってると思うんですけど、だからホンマのチャンピオンに挑戦できる試合だなっていうのがあって。俺はそこで、戦績見たらもう雲泥の差っすけど、ファイターとしてはすげえアガってる自分が今もおるんで、うれしいっすね。こんな強い子とできるんや、みたいな。
―― ここで勝ったら、もう一気に優勝が見えてきそうですしね。
弘輝 1回戦勝ったら、もうあとはひと山いくらの連中、モブ(=その他大勢)やと思ってるんで、気にもしてないっすね。
―― 今、いろんな人の予想が上がってますよね。あれは見てますか?
弘輝 見てますよ。「1回戦負け」とか書いた人には文句言うたろかなと思ってたんですけど(笑)、まあこれは超ポジティブな話なんですけど、たぶん、「弘輝に優勝してほしいな」と思ってる人がほとんどなんかなって思ってます。「西京が優勝した。やっぱりな……」ってなるより、「弘輝いったな!」の方が、Krushは盛り上がるんじゃないかなと思うんすよね。
―― そういうことが起きてきたのがKrushですしね。
弘輝 誰か、「弘輝は令和の狂拳だ。西京戦は、狂拳vs野杁みたいな試合になると思う」みたいなことを書いてくれてる人がいて、狂拳を目指して入ってきた自分としてはその狂拳との試合が終わって、正直、これ以上アガる試合はないなって思ってたんですよ。けど改めて、「そうや、次は俺が狂拳の立場なんや!」ってなって。だからやる気にさせられてますね。
―― 令和の狂拳と考えると、西京佑馬はすごくいい相手ですね。
弘輝 向こうにしたら腹立つと思いますよ。子供の頃から頑張って練習してきた子が、地下格闘技からバッと出てきたような人間とやらされるんやから。でも、ホンマに自分はKrushを体現してきたと思ってるんで。自分をファン目線で見ても、「弘輝って何かやりそうやな」と思うんで、楽しみな試合やなと思います。
―― では最後に、今回の8人の中で「ここは絶対俺が8人の中で一番だ」という自信があるところはどこですか?
弘輝 「気合い」も一番やと思うんすけど、やっぱ「色気」かな? 選手としての色気は、おれが一番あると思うんで。当日もその色気を感じてほしいっすね。
―― 分かりました。ありがとうございました!
昇也「頑丈さで一番上まで行く」
―― 先日のリング上での組み合わせ抽選では、どう感じましたか?
昇也 やってて面白かったですね。誰と当たるかなって感じで。
―― 昇也選手は4番を引いて、後から相手に伊藤健人選手が入りましたよね。
昇也 「おお、来たなあ」と思いました。「よっしゃ、やろう」って感じで気合いが入りました。対戦したことない人とは全員やりたいなと思ってたし、元チャンピオンなので、「おっしゃ!」と思いました。
―― もう一つ、選手や関係者の優勝予想が公開されています(注:取材日は2日目までの12人分のみが公開されている状態)。見ていますか?
昇也 ああ、見てます、見てます。まだ自分の優勝を予想した人はいないっすけど(笑)、まあ、見る目ないなあと思いますね。自分の隠されたパワーを知らないんだなあと。このトーナメントのために隠されたパワーを知らないんだなと思いました。
―― ほう。
昇也 大岩チャンピオンが自分のことをちょっと触れてくれていて、さすが大岩チャンピオン、分かってるなと思いました。あと、石川直生さんも自分のことに触れてくれてるんですけど、「昇也は2回戦で弘輝選手に負ける」と書いてあったんですよね。そこを覆すので、石川さん、見ててくださいって感じです。
―― 「隠されたパワーを知らない」というのは、隠されてるからなのでは?
昇也 ああ、そうっすね。隠してますね。
―― 溜め込んでいるものがある?
昇也 そうっすね。溜め込みすぎてるかもしれないっす。
―― トーナメントではそれを一気に放出すると。
昇也 します。それを、Krushのファンの皆さんと、予想してくれてる人たちに見せたいと思います。
―― それを出したくてウズウズしてるところがありましたか。
昇也 ウズウズしてましたね。だからやっと出せる機会が来たかと思って、トーナメントは望むところでした。
―― ワンデートーナメントは初めてですか?
昇也 そうっすね。でも、キックの前は空手をやっていて、空手ではトーナメントが当たり前だったので、その経験はあります。空手の時は1回戦が終わったら体が温まる感じで、進むごとに乗ってくる感じがありました。ただ小学生の時とかだったので、試合でダメージとかほとんどなくて。プロだとどうなるのか、そこは分からないですけど。
―― 1日で最高3試合するために、何か特別にやっていることはありますか?
昇也 今回はスタミナ強化のために、走り込みをメインにやってました。1Rで終わるかもしれないですけど、3Rを3試合、全部で9R戦えるように、準備してます。
―― 1回戦の相手は決まっていますが、その後の準決勝、決勝は他の6人の中から当たることになりますよね。その準備はしていますか?
昇也 1回戦が終わってから、次の相手の準備をしようと思ってます。それと、計量が終わって食事の時に、準決勝で当たるかもしれない2人の動画とかは見るかもしれないです。自分、第1試合を選んだので、そこで勝ったら他の3試合を見れるじゃないですか。
―― 確かに。
昇也 それと一番最初だったら休めるので、休みながら他の3試合を見ようと思ってます。
―― 3試合勝って優勝するのに、一番必要なものって何だと思いますか?
昇也 「絶対優勝する」っていう強い気持ちっすね。その気持ちは今、ものすごく強いです。あとは応援してくれるみんなの力っすね。地元からもけっこう来てくれるので、自分も燃えてます。
―― では最後に、今回のメンバー8人の中で、「これに関しては絶対俺が一番!」というところはどこですか?
昇也 頑丈さっすね。この頑丈さで一番上まで行くので、見ててほしいっす。
―― 分かりました。ありがとうございました!
伊藤健人「GPでナンバー1を取って駆け上がる」
―― 1月の後楽園大会ではリング上で組み合わせ抽選が行われました。伊藤選手は後から昇也選手と対戦する第1試合の枠に入りましたよね。
伊藤 自分のやりたい相手はだいたい決めてあの場に行ってて、クジ次第ではあったんですけど、入る場所は決めてたという感じですね。僕が選ぶ時点で残ってたのは2枠だったので、その中で自分が優勝する道筋としての場所を選んだ感じです。
―― なるほど。その2枠で昇也選手を選んだのは、もう迷わなかった?
伊藤 ちょっと迷いましたけどね。ただリングに上がって向かい合うと、その場の勢いとか感情で選んじゃったりするので、感情で動かないように、あらかじめやりたい相手を選んでたんです。その上でああなった感じです。
―― その後、「永澤サムエル聖光選手と、本当はやりたかった」という発言もありました。伊藤選手が選ぶ時点で、永澤選手の相手はもう決まってましたね。
伊藤 他の選手もいての話なので、そこは仕方ないなという感じでした。まあ、彼とは1回戦で当たらないならもう当たることはないなと思って、そこは切り替えて。
―― それで決まった1回戦の相手、昇也選手の印象は?
伊藤 他の選手にはない戦い方をする選手ですよね。ガッツで来るのがナチュラルな状態というか、その状態で常にいるような感じなので、他の選手とは少し違うなという感じです。そこが強みでもあり弱点でもあるのかなと思っているので、自分はそこで勝ちますね。
―― 記者会見の時点では、3試合を短期決戦で勝つという話をされていたと思います。狙うのはそこ?
伊藤 試合の流れにもよると思うんですけど、そうできれば理想ですね。1回戦に全集中してやってきたので、まずそれを1試合目に出せば、その日の自分の感覚とか調子も理解できると思います。そこからすぐ次の試合に向けて、話し合いを含めてチームで整えながら、決勝まで勝ち進みたいと思います。
―― 他の6人についてはどうでしょう?
伊藤 それぞれイメージはしています。ただ、1回戦で当たるのは昇也選手なので、そこに全集中はしてますね。
―― また、選手や関係者の優勝予想が公開され始めました(注:取材時点では2日目まで、計12人分が公開)。それは見ていますか?
伊藤 ドキドキはしてたんですけど(笑)、正直言うと見てないです。今後の分も含めて、目に入ってきたら仕方ないですけど、自分から見に行くことはしないと思います。
―― それに左右されたくない?
伊藤 皆さんに予想していただくのはとてもありがたいし、どんどん予想していただきたいんですけど、僕たちはプレイヤーなので、やるだけという感じですね。
―― ワンデー・トーナメントで最高3試合を戦うために何かをしていますか?
伊藤 まあ僕も初めてなので分からない部分はあるんですけど、スタミナ強化とか、あとは身体のケアなどの準備はしています。たぶん、今回の8人は全員、ワンデートーナメントは初めてだと思うので、そこに差はないとは思います。格闘家として1日3試合するというのはチャンスだと思っているので、今はプラスにしか捉えてないですね。
―― ではそこに不安要素はない?
伊藤 決まる前はあったんですけど、もう今は覚悟が決まっています。過去に、いろんな状況があった中で、3試合戦い抜いてワンデートーナメントを勝ち抜けた選手たちのことは知っているので、僕もその仲間入りというか、その中に加われるんだなと思っています。
―― 伊藤選手としては、このトーナメントに優勝すると、何がどうなると思っていますか?
伊藤 間違いなく、ライト級の主役にはなれるんじゃないですか。ただ、この8人が頂上というわけではないと思うので、あくまで今回のGPの頂上ですよね。先日のK-1でもライト級の試合が組まれて、里見柚己選手が、現チャンピオンに勝った外国人選手を下した試合も拝見しましたし、年末のRIZINでK-1の強さを証明してくれた朝久泰央選手の試合も見て、そこからの刺激も大きかったので、GPではナンバー1を取って、駆け上がりたいと思っています。
―― 3試合勝ち抜いて優勝するために、一番必要なものは何だと思いますか?
伊藤 準備と、それを遂行する力じゃないですかね。あとは、覚悟。そこだと思います。
―― 聞いていると、現時点でもかなり覚悟はできているように感じます。
伊藤 そうですね。自分は今、連敗中なんですけど、いろんな人の意見を聞いて、チームの意見を聞いて、理解できてきているというか。でも、そこで自分がミスをしたためにこの結果が続いているので、それを早く払拭して1日3試合というチャンスでもう一度駆け上がります。
―― 「チームの力」という点では、かなり自信がありそうですね。
伊藤 ホントにそうですね。チームの心強さというか力強さが半端じゃなくて、チームとか代表の言うことが100%遂行できれば、もう今みたいな結果ではないので。今は自分が遂行できてないだけですからね。答えは教えてくれているので、あとはそれを自分がどれだけ体現していくかだけで、チームへの信頼はすごいですね。チームだけでなく応援に来てくれる皆さんからの力もたくさんもらっているので、それを体現するだけですね。
―― では最後に、今回のメンバー8人の中で、「これに関しては絶対俺が一番!」というところはどこですか?
伊藤 難しい質問ですね(笑)。まあでも、この8人の中で「Krushの戦い」を一番体現できているのは僕だと思います。それが1試合目から出ると思いますし、お客さんに何かを伝えられる試合ができるのは自分だと思います。それを3試合やって、頂上に駆け上がろうと思います。
―― 分かりました。ありがとうございました!
対戦カード
第11試合 メインイベント Krushライト級(62.5kg)GP 2025 決勝 3分3R(延長1R)
準決勝(1)勝者 vs. 準決勝(2)勝者
第10試合 セミファイナル スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
岩尾 力(POWER OF DREAM/元WINDY MUAYTHAIバンタム級王者)
河野直次郎(CLIMB GYM/TENKAICHIライト級王者、M-1 JAPANスーパーフェザー級王者、大和フェザー級王者、KOSスーパーバンタム級王者)
~休憩~
第9試合 Krushライト級(62.5kg)GP 2025 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
一回戦(3)勝者 vs. 一回戦(4)勝者
第8試合 Krushライト級(62.5kg)GP 2025 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
一回戦(1)勝者 vs. 一回戦(2)勝者
第7試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
橋本雷汰(ALONZA ABLAZE/K-1甲子園2022 -60kg優勝)
大脇 武[たける](BOND GYM/元RKA&DBSフェザー級王者)※KING CONNECTIONから所属変更
第6試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
内田 晶(チーム・タイガーホーク)
齊藤龍之介(ドージョー☆シャカリキ)
第5試合 Krushライト級(62.5kg)GP 2025 一回戦(4) 3分3R(延長1R)
古宮 晴(昇龍會/元DEEP☆KICK -63kg王者、K-1甲子園2021 -65kg優勝)
永澤サムエル聖光(林商店/元WMOインターナショナル・WBCムエタイ日本統一・ジャパンキック・ライト級王者)
第4試合 Krushライト級(62.5kg)GP 2025 一回戦(3) 3分3R(延長1R)
天野颯大[そうた](キング・ムエ/K-1甲子園2021 -60kg優勝)
児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
第3試合 Krushライト級(62.5kg)GP 2025 一回戦(2) 3分3R(延長1R)
西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushスーパー・フェザー級王者、K-1甲子園2016 -60kg優勝)
弘輝(WORLD TREE GYM)
第2試合 Krushライト級(62.5kg)GP 2025 一回戦(1) 3分3R(延長1R)
昇也(士魂村上塾/元Bigbang&MA日本スーパーライト級王者)
伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ/元Krushライト級王者)
第1試合 Krushライト級(62.5kg)GP 2025 リザーブファイト 3分3R(延長1R)
友尊[ゆたか](TEAM K/BLUE DOG GYM/元NJKFスーパーフェザー級王者)
SEIYA(POWER OF DREAM)
概要
大会名 Krush.171
日時 2025年2月24日(月/祝) 開場・17:00 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生放送)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席 7,000円 ※当日券500円アップ ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.CLUB イープラス ローソンチケット グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/