KNOCK OUT 2.9 後楽園ホール:初参戦のゴンナパー「ムエタイでもK-1でもどんなルールでも戦います」×古村匡平「過去最強の相手。翌日死んでもいいから勝つ」
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KNOCK OUT 2025 vol.1(2月9日(日)後楽園ホール)で対戦する、ゴンナパー・ウィラサクレックと古村匡平のインタビューが主催者から届いた。
第8試合 セミファイナル RED 63kg契約 3分3R(延長1R)
ゴンナパー・ウィラサクレック[Kongnapa Weerasakreck](タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元K-1&Krushライト級(62.5kg)王者、元WPMF世界スーパーライト級王者)
古村匡平[きょうへい](FURUMURA-GYM/大和ムエタイ・スーパーライト級王者)
ゴンナパーは32歳。ムエタイで活躍後、16年からK-1 GROUPに参戦し、山崎秀晃、卜部功也、佐々木大蔵、安保瑠輝也らに勝利。20年12月、林健太を下しK-1ライト級王座を獲得。21年7月の初防衛戦で朝久泰央に敗れ王座陥落。22年6月のTHE MATCHではRISEの白鳥大珠を、8月のK-1では岩崎悠斗をKOした。以降はタイに戻り休養していたが、昨年4月のKrushで復帰し、塚本拓真に判定勝ち。だが7月のK-1では与座優貴に1R KO負け。9月のKrushでは上野空大に3R TKO勝ちちしたが、ライト級(62.5kg)リミットを1.65kgオーバーしてしまった。今回、KNOCK OUTに初参戦し、ベースとするムエタイに近いREDルールでの試合が組まれた。REDルールは12月の横浜大会からグローブがOFGに変わっており、ゴンナパーがどうアジャストするかも見ものだ。
古村兄弟の兄・匡平は25歳。昨年11月にはタイの実力者バットマンに判定勝ち。今年前半は他団体に上がり、2月のRIZI佐賀大会ではREITO BRAVELYに1R左ストレートでKO負け。5月のオーストラリアでのISKAムエタイ世界ライトウェルター級(65kg)王座決定戦ではアルフィー・スミスに判定負け。9月のKNOCK OUT福岡大会ではREDルールでタイ人のムァンコーンに1R右ストレートでKO勝ち。11月のカンボジアでの試合では現地の選手に判定負けした。
ゴンナパー・ウィラサクレック「古村選手の印象? “普通”。ムエタイスタイルで勝つだけです」
―― ここしばらくはタイのウィラサクレック・ジムにいたと伺っています。前回の日本での試合以降は、どのように過ごしていましたか?
ゴンナパー 昨年9月に試合をした後は1週間休んで、そこからはジムで継続的にトレーニングをしています。
―― 今回は久々のヒジありルールでの試合、さらにオープンフィンガーグローブ(OFG)となりました。そこについてどう思っていますか?
ゴンナパー はい、今回はムエタイに近いルールで、そこには経験も知識もあるので、問題ありません。しかし、初めてのOFGなので、最初はあまり快適ではないと思いますが、最善を尽くします。
―― 練習を通じて、通常のボクシンググローブとOFGの違いはどのように感じていますか?
ゴンナパー 唯一の違いは、OFGだとパンチを打つ時に指を傷つけないように注意しなければならないところだと思います。しかし、今は練習を重ねたので、ボクシンググローブと同じようにやれるようになりました。
―― OFGは自分のスタイルに合っていると思いますか?
ゴンナパー グローブが変わるだけなので、問題ないと思います。
―― K-1ルールの試合をしていた間も、ヒジや首相撲の練習はずっと欠かしていなかったのでしょうか?
ゴンナパー K-1で戦うようになってからは、ヒジや首相撲の練習は全くしていませんでした。今回の試合に向けて、本格的なムエタイのトレーニングを再開しました。
―― 相手の古村匡平選手についてはどういう印象でしょうか?
ゴンナパー 普通の選手だなというぐらいですね。自分は一生懸命準備し、練習してきたので、心配することは何もありません。一生懸命戦い、ベストを尽くします。
―― どういう試合をしてどう勝ちたいと思っていますか?
ゴンナパー 今回もいつも通り、自分のスタイルで戦います。KOできるチャンスがあれば、必ず倒します。
―― 今後はK-1ルールと並行してヒジありルールでも戦っていきたいと思っていますか?
ゴンナパー どんなルールでも大丈夫です。K-1でも戦いますし、ムエタイもオファーがあればやっていきます。
―― 古村選手にメッセージをお願いします。
ゴンナパー 9日の試合が楽しいものになることを願っています。リングでお会いしましょう。
―― では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょうか?
ゴンナパー ファンの皆さんには、自分のパンチやヒジ打ちに注目していただきたいと思います。必ず勝ちます!
―― 分かりました。ありがとうございました!
古村匡平「試合の翌日に死んでもいい。それぐらいの気持ちで勝ちに行きます!」
―― 前戦は11月、カンボジアでの試合で判定負けでしたね。
古村 試合の時点でゴンナパー戦は決まっていたので、もちろん勝って臨みたかったんですけど、相手が思った以上に強かったのと、コンディションと気持ちの面でうまく持っていけなかったですね。
―― あの試合を踏まえての改善点だったり、反省点というのは?
古村 いろいろありますね。やっぱり気持ちがすごく大事だなというのを一番思いました。カンボジアの試合は気持ちの面でも押されてた部分がありましたし、格闘技ってやっぱり気持ちだと思うんですよね。どれだけ技術とかパワーがあっても、気持ちが伴わなければ勝てないなと。僕が勝つ試合って、全部覚悟を決めてる試合なんですよ。カンボジアの時はそれが足りなかったかなと。今回はそれをしっかり出して、勝ちに行こうと思っています。人生を懸けて勝ちに行った試合は全て勝ってるので。ゴンナパー選手は本当に知名度も実力も過去の相手で最強だと思うので、翌日に死んでもいいから勝つという気持ちで臨みたいと思っています。
―― 試合に向けての対策もしてきた中で、改めて一番ゴンナパー選手の強いと思っているところ、警戒すべきと思っているところはどういうところですか?
古村 攻撃ではやっぱりパンチですよね。ストレート、フック。キックではローキック、ミドルキック、あとハイキックも意外とだすので。あと、ムエタイに近いルールなので、首相撲がどこまでできるのか、ヒジはどれぐらい出してくるのかというのが未知数だなと。
―― ゴンナパー本人も久々のヒジありルールですからね。
古村 はい。そこは僕よりも圧倒的にうまくて強いというのを想定して試合に挑もうと思ってます。それにガードもすごく高くて固いので、それをどう崩すかという練習もしてきました。
―― ヒジや首相撲については研究材料がほとんどなかったかと思うんですが。
古村 ないものは仕方ないので、自分よりも上だと思って、しっかり準備してきました。その結果、「意外と大したことないな」と思えればいいというのが作戦というか、相手を過大評価して、実際の試合の時に想定よりも弱かった場合は楽なので。
―― 自分としてはどう攻めていきたいですか?
古村 本当に逃げ回って戦うようなことはやめようと思ってます。本当にぶつかって、どっちが先に倒れるかっていう、お客さんが楽しめる試合をしたいですし、打ち合いの場面でも駆け引きをして、いろんな攻防を出していきたいです。
―― むしろ打ち合いに持ち込みたい?
古村 そうですね。要所要所で勝負するところは勝負して、勝ちに持っていきたいです。そしてもちろん最終的には倒したいです。判定で勝っても、ホーム判定だの何だのといろいろ言われるので、そういうのを黙らせるためにもしっかり倒して、次のステップに行きたいです。
―― その「次のステップ」は以前から明確ですが、そこに行くための段階としては、かなり大きいのでは?
古村 確かに大きいですね。ただ、一般的な評価としては僕が狙っているチャンピオンの重森陽太よりもゴンナパーの方が上だと思われていると思うんですけど、僕はそうは思ってなくて。ゴンナパーよりもやっぱりチャンピオンの方が強いというか、強くあってほしいというか。俺からしたら重森はライバルみたいな感じなので、「重森はこれより強い」と思って挑んでいます。もちろん踏み台にしては大きいんですけど、チャンピオンはそれ以上だと思いながらやってます。
―― それだけ重森選手と、彼のベルトへの気持ちが強いんですね。
古村 ベルトに対する気持ちという意味では、たぶん今にいる選手の中で、俺が一番強いんじゃないですか。それも、ただののベルトというだけなら、そこまで執着はないと思うんですよ。アイツがチャンピオンだからそこまで執着できるし、やっぱりアイツは強いので(笑)。国内では誰もアイツに勝てないじゃないですか。だからこそアイツが持ってるベルトは価値があるし、それを終わらせるのは俺しかいないと思ってるんですよ。強いチャンピオンだからこそ、そこからベルトを奪うのが一番カッコいいと思って、ずっとやってきてるので。
―― そういういろんなことを見据えても、本当にここは大事ですね。
古村 はい。もちろんプレッシャーもあるし、下馬評も10:0ぐらいじゃないですか。僕の身内ですら、「勝ってほしい」という感じだと思うし、たぶん普通に「古村が勝つ」と思ってる人はゼロだと思うんですよ。でもその中で、やっぱり最初に言ったように、格闘技って気持ちだと思うので、本当に次の日に死んだとしても、今日勝てばいいので。今回は本当に命を懸けて臨みます。
―― では最後に、そんな中で今回、一番注目してほしいというポイントはどこでしょうか?
古村 今回の試合は、本当に古村匡平という男の生き様が出ると思うので、そこを見てほしいです。魂を懸けた戦いを、会場に見に来てほしいです。やっぱりの会場に来てくれる皆さんはファンだと思うので、俺がゴンナパーを越えられるように、ぜひみんなでの応援をお願いしたいです。必ず越えます!
―― 分かりました。ありがとうございました!
対戦カード
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
第9試合 メインイベント BLACK 63kg契約 3分3R(延長1R)
大谷翔司(スクランブル渋谷/KNOCK OUT-BLACKライト級王者、元INNOVATION同級王者)
リード・ミラー[Reid Miller](ニュージーランド)
第8試合 セミファイナル RED 63kg契約 3分3R(延長1R)
ゴンナパー・ウィラサクレック[Kongnapa Weerasakreck](タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元K-1&Krushライト級(62.5kg)王者、元WPMF世界スーパーライト級王者)
古村匡平[きょうへい](FURUMURA-GYM/大和ムエタイ・スーパーライト級王者)
第7試合 BLACK 63kg契約 3分3R(延長1R)
般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺/KROSS×OVER KICKライト級王者)
丹羽圭介(TEAMニワールド/元REBELS-BLACK 63kg級王者)
第6試合 BLACK 女子ミニマム級(47.5kg) 3分3R(延長1R)
ぱんちゃん璃奈(フリー/元KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級(47.5kg)&アトム級(46kg)王者)
山田真子(GROOVY/元J-GIRLSアトム級王者、元ボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者)※KINGSから所属変更
第5試合 RED スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム/元KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級暫定王者、スック・ワンキントーン・ミドル級王者)
蛇鬼将矢(team阿修羅道/TOPGUNGYM/元NKBウェルター級王者)
第4試合 RED 63.5kg契約 3分3R(延長1R)
髙橋亨汰(髙橋道場/元WKBA世界62kg級王者、元新日本ライト級王者)
折戸アトム(PHOENIX)
第3試合 BLACK ウェルター級 3分3R(延長1R)
漁鬼(SHINE沖縄/TENKAICHI&BEASTウェルター級王者)
西川康平(8ball fitness)
第2試合 BLACK 女子バンタム級(53.5kg) 3分3R(延長1R)
鈴木万李弥(クロスポイント吉祥寺)
秋田芭菜[はな](キング・ムエ/IMSA日本女子フライ級王者)
第1試合 BLACK 女子46kg契約 3分3R
Kiho(KNOCK OUT GYM 調布)
菊地美乃里(GONG-GYM坂戸)
プレリミナリーファイト RED フェザー級 3分3R
北島颯人(和術慧舟會AKZA)
茂木豪汰(上州松井ジム)
概要
大会名 MAROOMS presents KNOCK OUT 2025 vol.1
日時 2025年2月9日(日)開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:15 本戦開始・17:45
会場 後楽園ホール
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 SRS席¥20,000(完売) RS席¥10,000(完売) S席¥8,000 A席¥6,000 ※当日券は各席とも500円アップ ※6歳未満は保護者の膝上の場合入場無料。座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUTオフィシャルショップ イープラス チケットぴあ ローソンチケット 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 inquiry@knockout.co.jp https://knockoutkb.com/