ミスターRISE・裕樹、来年に5年ぶり復帰「もう1度王座を取りに行く」。同年代の“狂拳”竹内裕二、城戸康裕、ブアカーオらの戦いが刺激に
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20年11月にプロキックボクサーを引退した裕樹(ANCHOR GYM/元RISEスーパーフェザー級(60kg)・ライト級(63kg)・スーパーライト級(65kg)王者)が、来年2025年に現役復帰することを10月30日のRISEの記者会見で発表した。
裕樹は1982年11月6日生まれの41歳。2003年にデビューし、RISEでただ一人、3階級を制覇。14年の新生K-1旗揚げ以降、多数の主力選手がK-1に移籍した時期にもRISEのリングで活躍し続け、“ミスターRISE”の愛称でも親しまれた。20年11月の那須川天心戦で2R KO負けし引退するまで74戦46勝(30KO)26敗2分の成績を残した。引退後も兵庫県西宮市のANCHOR GYMで指導を続け、大会の中継の解説者も務めていた。
RISEの伊藤隆代表は「来年復帰するという今週聞かされました。びっくりしたのと同時に、できるだけサポートしてあげたいなという気持ちになりました。裕樹という男はやるといったらやってくれる男です。年齢はただの数字と証明すると思います」と話し、復帰を後押しする方針を示した。
裕樹は「2020年に那須川天心選手と戦って引退試合をさせてもらいました。それは第1章ということで、今日から第2章幕開けという位置づけです。復帰の理由としては、ずっと考えていただけではなく、ここ数日、同じ年代の選手が試合で頑張っているのを見たりして、勇気や刺激をもらって、もう一回できるんじゃないかと自問自答し、答えを出した感じです。率直にキックボクシングが大好きということです。情熱以外無いです。5年間十分休んだんで、もう1度ベスト階級で王座を取りに行きたいと思います」「東京のデビュー戦で一緒だった城戸康裕選手が同い年ですし、ブアカーオ選手も同い年です(※両選手は10月19日のJMA EXPOに出場)。一番の決め手は“狂拳”竹内裕二選手で、この前(9月28日のKrushの)後楽園ホールで戦って、負けはしましたが、素晴らしい試合でした。彼とはK-1でもRISEのタイトルマッチでも戦ったので、すごい刺激を受けました。それがきっかけです」と復帰の経緯を説明した。
4年前の引退後の練習状況について、裕樹は「キックのジムを経営していて、ずっと(指導に)携わっていましたが、勝つためのトレーニングは一切しておりません。まっさらな感じです」と話すが、体のオーバーホールはできた模様で「最後天心選手とやったときはボロボロでした。4年間で4回手術をして回復しました。そのときより強い裕樹を見せられると思います。左肘はずっとダメージ負っていて伸ばせない状態でした。右手首は偽関節になっていて、ずっとパンチを強く打てませんでした。ボルトを入れたり、悪いものを取ったり、骨が凄い固まっていて、ミドルキックを受けたら激痛が走る状態でしたが、今はほぼないです」とのこと。
復帰時期について裕樹は「準備期間をしっかり持ちたいので半年後ぐらいですかね」とコメント。階級ははスーパーフェザー級(60kg)かライト級(63kg)となる模様で「格闘技なのでチャンピオンベルトを目指すのは当たり前で、チャンピオンが一番強いのでで、まだ階級は分からないですけど(スーパーフェザー級王者の)大雅選手と(ライト級王者の)中村寛選手、すごく興味があります」と話した。
復帰にあたっての周囲の反応について、裕樹は「妻は最初、冗談半分で聞いていましたが、今はやるならやれ、やるならマイナスなことを言うなと言われています」といい、3人の子供達も心配しつつも応援してくれるとのこと。引退戦の相手を務める天心には直接報告はしていないが、天心の父である那須川弘幸TEPPEN GYM代表には報告し「天心選手にも感謝の気持ちと、改めて頑張りたいという気持ちを伝えてほしいと(弘幸氏に)伝えました。那須川代表も応援すると言っていました」とのことだ。