Krush 10.25 後楽園ホール:朝久泰央、K-1王座陥落から約1年7カ月ぶり復帰戦計量クリア「相手の闘争心を感じながら、自分も殺気立ってきた」
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10月24日(木)、都内にて、開催を明日に控えた「Krush.166」後楽園ホール大会の前日記者会見が行なわれた。その前に実施された公開計量では、出場選手全員が1回目の計量で見事にパス。明日は予定通り、プレリミナリーファイト3試合、本戦3試合が行なわれる。(記事提供:K-1 GROUP 写真: (C)K-1)
セミファイナルは朝久泰央vs龍華のKrushライト級ワンマッチ。前K-1ライト級王者の朝久は、王座から陥落した昨年の3.12「K’FESTA.6」以来、約1年7カ月ぶりの復帰戦であり、Krushのリングで試合をするのは2019年の11.8「Krush.107」以来、約5年ぶりとなる。そのため朝久は、計量をクリアしたことと、会見に出席するにあたり、「これほど戦える喜びがあるのかと、久しぶりにそれも幸せに感じています。必ず勝ちます」と、気持ちの高ぶりを語った。
龍華と計量時に向き合った時にはしばらく睨み合いが続き、スタッフに分けられるという一幕もあったが、「相手の闘争心を感じながら、自分も殺気立ってきた感じがあって、これが本当に復活というか戻ってきたなっていう感じですね」と、本当に気持ちが高ぶっている様子だった。
試合を休んでいる間は、「死にたいっていうよりも、自分が情けなさ過ぎて、殺したくなるような日々を過ごしてきたんで、そういった生きていくことがつらかったです」という気持ちだったという朝久。格闘技一筋で育ってきた中で「何も恩を返せない」という状況が、そのような気持ちにさせたようだが、「本当にこれまで積み重ねてきたことと、生き抜いてきたことを全てぶつけたい」と、1年7カ月の想いをリングに叩きつける。そして、「彼の思うような展開に行くことは絶対にないですけど、そういった展開に行ったところで呪い殺すつもりで、俺は必ず最後は勝っている」と、最後まで勝利への気持ちをあらわにしていた。
一方の龍華は、「試合決まってからここまで、相手選手もそうだと思うんですけど、しっかり仕上げてきたんで、あとはやるだけっていう感じですね」と、やるべきことはやったと落ち着いたコメント。「KOしたいっていうのはもちろんなんですけど、簡単にKOできる相手ではないっていうことはわかっているんで、それを踏まえてしっかりと全てにおいて勝って、その中でも倒せたらいいなと思っています」と、難敵を前に気を引き締める。朝久は前K-1ライト級王者のビッグネームだが、「自分より試合とかもされているんで、格闘技の厳しさはわかっていると思うんですけど、その復帰戦だからって簡単に勝てるなんて思うなよみたいな。自分が食らいついてやるんで、あんまりナメんなよって思います」と臆するところはない。「自分の中ではどういう試合になるのかはなんとなく予想ついているんですけど、その予想でいったら面白い試合になるんじゃないかなと思います」と龍華。あとは自身の頭の中で思い描いた試合を、リング上で再現するのみだ。
「Krush.166」のメインイベントを飾るのは、第9代Krushバンタム級王座決定トーナメントの決勝戦、黒川瑛斗vs白幡裕星だ。7.27「Krush.163」で行なわれた準決勝で林佑哉にKO勝利して決勝に進んできた黒川は、「今日までの全てに感謝していますし、ここにこうしていられることも当たり前じゃないと思っているし、そういうのを含めてここまで来たらシンプルでいいかなと思っているんで、あとは明日、自分がやっている格闘技を楽しもうかなと思っています」と意気込みをコメント。
決勝に向けては特別なことをすることもなく、「自分というものを今まで以上に高めてきた」と、これまで培ってきたものにさらに磨きをかけてきたという。「白幡選手が相手ですし、抜かりない生活はしてきたつもりですし、それを明日出せれば自分が思っている以上の結果になるんじゃないかなとワクワクしているんで、そこは楽しみにしていてほしいなと思っています」と、自分でもその成果を出すことが楽しみのようだ。
黒川は、ちょうど1年前の昨年の10.21「Krush.154」で大久保琉唯に敗戦。これがプロ8戦している中での唯一の負けだが、「何も守るものがないのに勝手に守る気になって、守りに入って負けた」という経験をしている。その教訓を胸に、「自分の試合をして獲るのがチャンピオンだと思うんで、守りに入ってとかする気はないですね」と、気負うことなく決勝のリングに向かう。
対する白幡は峯大樹との準決勝が、峯のドクターストップにより不戦勝での今回の決勝戦。それだけに、「本当に明日のためだけに生きてきました。その分、犠牲にしたこともたくさんあると思いますし、迷惑をかけたこともたくさんあると思うんですけど、明日自分が勝って、みんなに喜んでもらえたらなと思っています」と、決勝戦に対しての気持ちは殊の外強いようだ。計量時に黒川と向かい合った時にも、「試合がやっとできるんで、感謝って感じですね」という気持ちが芽生えたという白幡。決勝に向けては、「努力を人一倍してきました」とコメントしたが、「自分の限界を超えるじゃないですけど、勝つならそこまでやらなきゃなと思ってやりました。日々の私生活もそうじゃないですか。全部に入っていると思うんで、勝敗って」と、日々の生活から脇目もふらずに集中してきたという。そのため、「本当に勝ってありがとうと伝えたいと思ってます」と、感謝の気持ちを表すためにも必勝を誓う。また、明日の第2試合では兄の白幡太陽が保井広輝と対戦する。「2人で勝って締めたいと思います」と、兄弟揃っての勝利も宣言していた。
第7試合は長野翔vs安尾瑠輝のKrushフライ級ワンマッチ。宮田充Krushプロデューサーからは、「事実上の次期挑戦者決定戦」と明言されている試合だ。2人は昨年の2.25「Krush.146」でも対戦しており、その時は長野が勝利。今回は大夢が持つKrushフライ級王座の次期挑戦者の座をかけての再戦だ。なお、大夢と所属ジムであるWIZARDジムの会長も、今大会に来場。この一戦を見守ることが、宮田プロデューサーの口から明かされている。
一度勝利しているからか、長野は「手が今まで積み上げきたものを、俺を超えようとして努力してきたものを、明日のリングの上で、3分3Rで否定してやろうと思います」と自信たっぷり。最近の安尾に関しても、「前よりもいい意味で荒くなったかなって感じです。でも、まだ怖いところはないですね。たまたま蹴るインハイ、あれが怖いぐらいですね」という評価に留まっている。Krushフライ級王者の大夢は、自身がプロデビューしてから唯一負けた相手。「チャンピオンも見に来てくれるっていうことなんで、しっかりKOで倒して、ファンもチャンピオンも驚かせるような試合をします」と、大夢の目の前で挑戦をアピールする腹づもりだ。
対する安尾も、「今回しっかり練習に取り組んで頑張ってきたので、しっかりと今回勝って、次のタイトルマッチに進もうと思っています」と、長野にリベンジしてのタイトルマッチ挑戦に虎視眈々。Krushのリングでは長野に敗れた後、宗一郎にも敗れて2連敗を喫していた安尾だったが、これをきっかけに「しっかりと練習に向き合う姿勢からやり直していった」という。その後、DEEP☆KICKに出場し、DEEP☆KICK-51kg王者となってKrushのリングに帰還。そこからは矢島直弥、そして前フライ級王者の悠斗に2連続KO勝利を上げるほどの成長を見せている。「負けたきっかけで強くなれたと思っています」と語る安尾は、「みんな判定より倒して次に進むということを望んでいると思いました」と、KO勝利でのタイトル挑戦を約束していた。
第6試合では心直と林佑哉が、Krushバンタム級ワンマッチで対戦。今大会ではバンタム級の王座決定トーナメントが行なわれるが、宮田プロデューサーによると、この試合も次期挑戦者決定戦の意味合いがあるという一戦だ。
まず最初に、「今日までしっかりやってきた自信はあるし、最初は『林か…』みたいなところはあったんですけど、しっかり練習していく中で、こうやったら勝てるとか磨いてきたつもりなので、僕の格闘技に対する愛とか意識の違いを見てほしいです」とコメントした心直。しかし、林が「計量で向き合った時に感じたことはあるか?」という質問に対し、「特に何も感じなかったかなみたいな」とコメントすると、「そういう当たり障りのないコメントするなら、今日はもう帰っていただいて大丈夫なんで。喋ることないだろうし、帰っていいよ」と、キツい口撃を加えた。試合が決まった時の「林か…」というリアクションもあり、あまりこのカードに乗り気ではないのかと思われたが、実はそうではなかった。「試合が組まれた時は、それこそトレーナーとかに『林と決まりました。やったー!』とか言って、結構喜んだんで、いい意味です」とのこと。
心直は前回の試合では矢島にKO勝利を収めているが、「ぶっちゃけあの程度に勝ったぐらいで、ここ組んでくれるんだみたいな。もっと弱いの、それこそ鵜澤とか当てられてちょっとずつなのかなと思ったら、『ベスト4来たじゃん、やったぜ』みたいな感じですね」と、王座決定トーナメント出場者である林との対戦は、タイトル戦線に近づいたことを意味するために、その喜びがあったというのだ。「しっかり注目度のある選手がタイトルに挑むっていうのがお客さんは見たいと思うし、K-1 GROUPのファンも心直がバンタム級のタイトルマッチっていうのを見たいと思うんで、そこを実現するためにも落とせない一戦」と、タイトルマッチに向けてもモチベーションも高い。「帰れ」と言ったのも、林へのリスペクトがあり、たくさん喋りたいものの本人がいたら気まずいから出た言葉だったという。あまりにも長くコメントしていたので、宮田プロデューサーからは、「よく喋るな。締められないんだよな…」とボヤかれてしまったが、最後は簡潔に「明日は頑張ります!」と締めくくっていた。
一方の林は、「選手としてもリスペクトしていますし、僕と違って技術の選手だなという印象なんで、そこをしっかり倒して勝ちたいと思います」と、饒舌な心直に対して臆するところはない。心直のいい意味での「林か…」発言に関しては、「ナメられてた方が良かったとは思います」とコメントしていたが、やはり狙うはKrushフライ級王座。王座決定トーナメントの準決勝で黒川に敗れていることもあり、「明日はしっかり心直選手に、この間の負けを挽回できるような勝ち方で勝ちたいと思っています」と、心直に勝利した上での王座挑戦を思い描いているようだった。
なお、明日のABEMAでの中継には、9.29K-1代々木大会で、K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメントを制したばかりの金子晃大がゲスト解説で登場。また休憩中には、10.5K-1大阪大会でのK-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選でジェロム・レ・バンナにKO勝利し、12.14K-1代々木大会でK-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメントに挑むK-Jeeがリングに上がり、ファンの前で意気込みを述べるという。こちらも要チェックだ。
対戦カード
第9試合 メインイベント 第9代Krushバンタム級(53kg)王座決定トーナメント・決勝戦 3分3R(延長1R)
黒川瑛斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス/元KNOCK OUT-RED&ムエタイオープン・スーパーフライ級王者)
第8試合 セミファイナル ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
朝久泰央[たいおう](朝久道場/元K-1ライト級王者)
龍華(ザウルスプロモーション/K-1甲子園2019&2020 -65kg優勝)
第7試合 フライ級(51kg) 3分3R(延長1R)
長野 翔[かける](K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
安尾瑠輝[りゅうき](K-1ジム心斎橋チームレパード/DEEP☆KICK -51kg王者)
~休憩~
第6試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
心直[しんた](REON Fighting Sports GYM/元KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者)
林 佑哉(K-1ジム大宮チームレオン/ジャパンカップキックボクシング&RKSバンタム級王者)
第5試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
昇也(士魂村上塾/元Bigbang&MA日本スーパーライト級王者)
竜義[りゅうぎ](VAINQUEUR GYM/元Dream Gateウェルター級王者)
第4試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
健介(Jay’s Box)
蘭丸(team AKATSUKI)
第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
水津空良[そら](team NOVA)※優弥道場から所属変更
寺島 想[こころ](AX GYM/K-1カレッジ2020 -60kg優勝)
第2試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
保井広輝(WARRIOR OSAKA)
白幡太陽(FLYSKY GYM/Tmile Gym)
第1試合 フライ級(51kg) 3分3R(延長1R)
上遠野寧吾[かとうの ねいご](POWER OF DREAM)
大平 龍(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)※KICK SPARKから所属変更
プレリミナリーファイト第3試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R
渚(K-1ジム五反田チームキングス)
龍生[りゅうき](ALONZA ABLAZE)
プレリミナリーファイト第2試合 ミドル級(75kg) 3分3R
戦熊[たくま](team ALL-WIN/ジャパンカップキックボクシング・ミドル級王者)※森拓馬 改め
山根武夫(K-1ジム川口TEAM SIRIUS)
プレリミナリーファイト第1試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R
小島卓也(優弥道場)
太田 黎[れい](真闘会/K-1カレッジ2022 -55kg優勝)
概要
大会名 Krush.166
日時 2024年10月25日(金) 開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・未定 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生放送)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席 7,000円 ※当日券500円アップ ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.CLUB イープラス ローソンチケット グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/