K-1 10.5 大阪 一夜明け会見:ジェロム・レ・バンナを1R KOのK-Jee、ジマーマンからの対戦要求に「ピークを過ぎたレジェンドはおいしい」。イストラテ、頭を押さえ倒れ込むカリミアンに「ハリウッド映画に出ればいい」
GYM VILLAGE [→おすすめジム一覧]
神楽坂 江戸川橋 クラミツムエタイジム
立ち技最強、ムエタイを究める!16周年、選手コース開設。ジュニア、女子クラスも。今ならスタート月会費0円!
K-1 WORLD GP 2024 10月5日にエディオンアリーナ大阪大会の一夜明け会見が6日、大阪で行なわれ、「K-1 WORLD GP 2024無差別級アジア予選」を勝ち抜いた3選手、そしてシナ・カリミアンと後頭部への反則パンチを巡り、まさかの主催者預かりとなったクラウディオ・イストラテが登壇した。(記事提供:K-1 GROUP 写真 (C)K-1)
“グリズリー”イストラテ、カリミアンへの反則パンチに「軽く叩いただけ。あれは演技だ!」
イストラテは、前回のカリミアンとの試合で互いに反則する荒れた試合に発展し、SNSやインタビューで互いを挑発して言いたい放題の事態に。禁断マッチとしてWGPアジア予選に組まれていた。
因縁の再戦は1ラウンド、イストラテの左フックがカリミアンのアゴを打ち抜きダウンを奪う。立ち上がったカリミアンはクリンチで逃げるも、抱き合ったままイストラテは右の拳で後頭部をバウンドするように叩いてしまう。後頭部を押さえて倒れ込むカリミアン。後頭部へのパンチは反則となるため、試合がストップし回復を待つも、カリミアンが立ち上がれない。結局、試合は続行不能となり、主催者預かりとなり因縁が深まった。
会見に現れたイストラテは、明らかに不満そうな顔で登場して「試合を終えて気持ちよかった。身体もピンピンしているので、今からでもすぐに戦える」とカリミアン戦を振り返った。
そして、カリミアンが立てない状況を見て「正直、彼は男優としてオスカーを受賞してもいいような、そういう仕事をしたんじゃかな。俺はパンチに自信があるし、ダウンをした時に心が折れ、その後にパンチをもらい倒れたままの方がいいと判断したんだろう」と演技で寝ていたと指摘した。
反則のパンチではなかった?との質問には「あのパンチは力も入っていないし、軽く叩いただけ、そんなにダメージはないよ。その前のパンチで倒れてダメージがあったんだろう。昨年9月以来、あいつは俺のことを“イタリアンポテト”とかバカにしたことを言ってきて、因縁の決着戦だと思っていた。普通に戦っていれば、いつでも勝てる」と頭を軽く叩いただけと主張した。
試合については「間違いなく、私が勝っていた」と勝利を主張し、「格闘技をやったことがある人ならば分かると思うけど、早くクリンチを解けと頭を軽くポンと叩くような感じで、ダメージを与えるものではない。あれで倒れたり泣いたりする奴は、始めてだ」とイストラテ。
カリミアンは担架で控室へ運ばれて救急車が呼ばれたという情報もあるがイストラテは「演技だよ。よくわからないけど、救急車も演技なんじゃねえのか。ハリウッドデビューして映画に出るとか、イランで映画でも作ればいい」とあくまでも演技だと批判。控室で2人がすれ違いざまに肩をぶつけ合っていたシーンを目撃したという証言もあり、謎は深まるばかりだ。
反響は大きく、「日本のファンからはあなたが勝っていたとか、反則のシーンの映像がタグ付けされてきたよ」とイストラテの正当性を支持する声があったようだ。イストラテは再戦について、「これで十分だ。強いことは今回の試合で証明したし、彼とは365日毎日戦っても勝てる自信がある」と、もうこりごりだと言う。
K-1のカルロス菊田プロデューサーは「1ラウンドに何が起きたのか、審判団と話し合って判断したい」と検証することになるというが、決勝トーナメント進出を巡り、どんな結論になるのか注目が集まる。
“バンナKO”K-Jee、ジマーマンからの対戦要求に「レジェンド狩りやっちゃいましょう」
アジア予選を勝ち抜いた3選手(K-Jee、エロール・ジマーマン、クォン・ジャンウォン)は、12月14日(土)に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2024無差別級FINAL」への進出が決定。一夜明け会見では、前日の予選を振り返りつつ、決勝への意気込みをコメントした。
“K-1番長”ジェロム・レ・バンナを右ハイキックでKOしたK-Jeeは、「勝ったのは自分自身嬉しくて。でもバンナ選手のファンが多くて、喜んでくれている人は少ねぇなって。それは、そうだなよとも思いました。でも、勝ててよかったです」と振り返った。
バンナが引退を表明したことに対してK-Jeeは「最後の相手ができて良かったと思いました」と話すと、横で聞いてジマーマンがいきなり机をボンと叩き、「おい、K-Jee俺と戦え!」と対戦を要求。K-Jeeは「俺はいいけど、運営が…。レジェンド狩りをやっちゃいましょう」とこれに答えた。
するとジマーマンは「俺はバンナと約束したんだ。次にK-Jeeと戦う時は、俺が敵を討つと」とバンナとの約束を守るため、K-Jeeと戦いたいと告白した。バンナがハイキックで失神KOしたシーンは、「心が痛かったよ。だから敵を討つと約束した」と続けた。
K-Jeeはバンナに勝ったら“K-1番長”をもらうと宣言していたが、今度はジマーマンに勝ち「エロジマンをもらっちゃいましょう!」と大笑いした。
決勝トーナメントの組み合わせ発表は、これからになるが、一体どんな対決が実現するのだろうか。
アジア予選を勝ち抜いた3選手のコメントは以下の通り。
◆K-Jee(※ジェロム・レ・バンナからKO勝ち)
「(感想)勝ったのは自分自身嬉しくて。でもバンナ選手のファンが多くて、喜んでくれている人は少ねぇなって。それは、そうだなよとも思いました。でも、勝ててよかったです。
(バンナ選手を倒した反響や覚悟)バンナ選手への思いについては、どれだけ彼に思い入れがあったのかなという気持ちが入った試合でした。アジア予選に関しては、正直、他の世界予選と比べるとレベルが低いかなと。世界予選は厳しいトーナメントを勝ち抜いた選手と、ぬるいアジア予選と違うとは思っています。そうしたことを踏まえて、相手の情報を集めていくことが大事かなと考えています。
(バンナ選手が引退を表明したこと)前日に引退試合になるかもと言っていて、最後の相手が俺になるのか重いなと責任を感じていました。でも終わった後は引退試合の相手ができたのは、嬉しいし、最後の相手ができて良かったなとは思いました。
(何か言われたか?)会って、すごく良かったよと言われました。憧れの気持ちを押し殺してやってきたので、すごく嬉しかったです。
(狙われる立場になったが)狙われる立場には立っていないです。僕が狙う立場なので、まだまだこれからです。
(戦いたい選手は?)いないですけど、12月にどこまで自分を出せるかだと思っています。
(ジマーマンに対戦要求を受けて)俺はいいけど、運営が…。レジェンド狩りをやっちゃいましょう。俺は山口選手とずっと一緒に練習してきたので。
(ジマーマンがハイキックは当たらないと言っていたが)俺はハイキックはあまり得意じゃないからそんなに使わないよ。ローキックの方が得意だから。
(レジェンドと連続で対戦することになったら)いいんじゃないですか。知らない強い選手よりかは、名前があるけどピーク過ぎたレジェンドはおいしいんで。
(バンナ選手に勝ったら“K-1番長”をもらうと言っていたが、ジマーマンに勝ったら)エロジマンをもらっちゃいましょうか!(笑)」
◆エロール・ジマーマン(※山口翔大からKO勝ち)
「(感想)昨日は、とてもタフだった。相手のカーフキックをもらって、ダメージがまだ少し残っている。
(K-Jeeへの対戦要求)おい、K-Jee俺と戦え!俺はジェロムと約束したんだ。次にK-Jeeと戦う時は、俺が敵を討つと。
(K-Jeeの印象は)試合が終わって、慌ただしい中でリングを見たらあのジェロムが倒れていた。これから彼の試合を見るつもりもないし、もし対戦するならばすべてはトレーナーに任せたい。
(バンナ選手が倒れたところは見ていない?)瞬間は見ていない。あとでダイジェスト映像を見たらハイキックで倒れていて、とても心が痛かった。だから、俺が倒すと約束したんだ。
(K-Jeeのハイキックは当たらない?)試してもらってもいいよ。でも俺もハイキックで何人もKOしてきたから、どっちが相手を倒すのか競い合うのもいいだろう。格闘家は、いろいろな武器を持っているからね。でも、一つだけ言えるのは、俺は100%倒しに行く。K-Jeeは山口ほど、ハートは強くない。
(ジャンウォンからの対戦要求については)3試合あるので、まずはK-Jeeを倒す。その後に韓国の選手とコリアンパーティーをするよ」
◆クォン・ジャンウォン(※谷川聖哉から判定勝ち)
「(感想)昨日は残念なことも、悔しいこともあった。この経験を次の成長に活かしたいと思います。
(谷川と後半までもつれて、どんな経験になったか?)戦略なのかも分かりませんが、クリンチが多かったように思います。反撃ができない状態が続いたので、今後は対応できるようにしたいです。
(残念なこと、悔しいこととは?)クリンチが多かったことと、ヒザ蹴りに対応できなかったことです(クリンチからのヒザ蹴りで注意を受けた)。
(倒し切れなかった原因は)互いに圧を掛け合い過ぎました。パンチで進めたかったんですが、残念です。
(K-Jee選手とジマーマン選手の2人の対決の機運が盛り上がっているが、立候補は?)
とくに戦いたい選手はいないけど、相手が誰であれ自分のベストを尽くします。でも、しいて言うならばレジェンドのジマーマン選手と戦いたい。
(谷川のような小さいファイターと戦うのは嫌?)
そうですね。谷川選手のような体格だと逃げるという感じになるので、同じくらいの体格のファイターと戦いたいです。
(日本人ファンも声援を送ってくれたこと)
日本のファンが声援を送ってくれて満足しています。これからも、応援をよろしくお願いします」