UFC 8.10 ラスベガス:UFCデビュー黒星から1年、風間敏臣「UFCで勝利をつかむことによって自分が一番安心したい」。U-NEXTで11日朝から生中継
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UFC Fight Night: Tybura vs. Spivac 2(8月10日(土/現地時間)米国ネバダ州ラスベガス・UFC APEX)に出場する風間敏臣のインタビューが、U-NEXTから届いた。U-NEXTでは日本時間8月11日(日)午前6時から大会の模様を生中継する。番組ページはこちら。風間は午前8時からのメインカード第1試合となる模様だ(変更の可能性あり)。なお、同大会での木下憂朔の試合は対戦相手の負傷欠場により中止となっている。風間の計量時の写真もUFCから届いている。
バンタム級 5分3R
風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)
ハラランボス・グリゴリオウ[Charalampos Grigoriou](キプロス)
風間はMMA 14戦10勝(3KO/5一本)4敗の27歳。柔道、柔術をベースとし、20年にMMAデビュー。21年のパンクラスネオブラッドトーナメント、22年1月の石渡伸太郎引退興行でのワンデートーナメントで優勝。22年6月から23年2月にかけて行われたROAD TO UFCのバンタム級にエントリーし、一回戦で中国の選手を寝技で攻略し判定勝ち。準決勝は相手の計量オーバーで不戦勝。決勝では中村倫也に33秒でKO負けしたが、UFCと契約できた。8月のUFC初戦ではギャレット・アームフィールドに打撃で攻め込まれ1R TKO負けし、今回1年ぶりの試合となる。
グリゴリオウは地中海の島国キプロス出身で現在はニューヨークに住む32歳。空手とキックボクシングをベースとし、MMA 12戦8勝(6KO)4敗。23年8月のDWCSで勝利しUFCと契約すると、今年3月のUFC初戦ではチャド・アンヘリガーに判定負けしている。

LAS VEGAS, NEVADA – AUGUST 09: Toshiomi Kazama of Japan poses on the scale during the UFC weigh-in at UFC APEX on August 09, 2024 in Las Vegas, Nevada. (Photo by Al Powers/Zuffa LLC)
―― いよいよファイトウィークです。ラスベガス入りしてから調整で体を動かしたりはしましたか?調子はいかがでしょうか。
風間 はい。(現地時間の月曜に)到着してから、すぐに動いてきました。すごく順調です。正直、体の疲れとかも感じていないですし、減量も順調なので気持ち的にも良くて。今は気分が楽です。
―― 前回のデビュー戦からほぼ1年が経ちました。試合で負った怪我の治療などもあり、なかなかすぐに復帰戦とは行かなかったと思うのですが、今回の2戦目を迎えるまでの時間を振り返って今どのような心境ですか?
風間 自分自身としても「もう1年か……!」というくらい、すごく短く感じました。たぶんその間に過ごした時間が、すごく濃厚だったからなのだと思います。
―― 濃厚だったというのは練習が充実していたということでしょうか?
風間 やっぱり“海外で試合をする”っていう部分に関して、海外での戦い方であったり、自分の弱点についてを改めて見直して、1からやってきた感じです。
―― そのための練習環境についてはいかがですか?取り組みであったり、たとえば出稽古を増やすだとか、変化を取り入れたのでしょうか。
風間 出稽古はそんなに多い方ではなくて、自分のジム(和術慧舟會HEARTS)でマンツーマンでやったりしてきましたね。
―― 今年の春には同じUFCという舞台で活躍しているフライ級の平良達郎選手の練習パートナーとして沖縄のTHE BLACKBELT JAPANで合宿を張っていました。その経験は刺激になりましたか?
風間 もちろんです! やっぱり今UFCで戦っている日本人選手のトップを走っているのは平良くんだし、練習を一緒にさせてもらったりするのもそうですが、彼が練習する姿を見て、それを体感するという経験も含めて、いろんな刺激を受けていました。
―― 技術交換をするというような感じだったのですか。
風間 そうですね、平良くんは、自分が疑問に思ったことを聞くと素直に教えてくれるので。それを自分のものにできるように取り組んできました。
―― カルペディエム三田などで風間選手が柔術の指導をしている様子も拝見したのですが、教えることで得るものもありますか?
風間 セミナーのような感じでやらせてもらっているのですが、そこで参加者の方から質問を受けたりしますが、そのときに改めて考えると自分でもわかっていないところがあったりします。だから、ああいう(指導の)機会というのは自分にとってもありがたいことだと思っています。
―― そうやって色々な人とさまざまな形で触れて吸収して、進化してきたという実感を今は持っているという感じですか?
風間 はい、そうですね。
―― 今回の対戦相手、ハラランボス・グレゴリウ選手の印象を教えてください。
風間 上体がデカいというのがあって、フィジカル的な部分がすごく強いという印象です。
―― ハラランボス選手は空手がバックボーンですが、相手の打撃についてはいかがですか。
風間 空手をやっていたということは、あまり意識していません。HEARTSでもそういう話をしたのですが、空手自体が日本のものだから、そういう競技において海外でタイトルを獲ってきたということは特に気にせずにやっていこうと思って。それよりも、こちらとしては自分がやりたいことをやるという感じです。
―― 今回の試合に向けてはどんな内容の練習を、どんな練習パートナーとしてきましたか?
風間 ジムの先輩の中田大貴さんに練習パートナーをお願いしたところ「勝つためになら何でもするよ!」って快く引き受けてくれて。この試合に向けての練習という意味では、大貴さんと仕上げてきた感じです。
―― それは、ハラランボス選手のストライキングの技術が高いことや、フィニッシュ力があるという点を意識して、仮想敵のような目的で頼んだということでしょうか?
風間 そういうわけではないのですが、実は、大貴さんと自分はプロデビューの日が一緒で。そこからプロ5戦目くらいまではずっと同じ日に試合をしていました。だから、これは自分が勝手にそうだというだけではありますが、大貴さんは心が落ち着く存在なんです。それでお願いしたというのはあります。安心しながら、「本当に勝ちに行かないといけない」と改めて思うことができました。
―― その中田選手がコーナーにも付かれるのですよね?他に今回はどんな布陣ですか。
風間 今回は大貴さんと、兄がセコンドです。
―― 先ほど「海外での戦い方」と仰っていました。ジムの大沢ケンジ代表は多くの選手のセコンドとしてジャッジの傾向を感じ取ったり、海外の選手たちの戦い方も直に見てきていると思いますが、アドバイスはありましたか?あるいはHEARTSの選手らしい戦い方を意識したりは?
風間 あえて意識するわけではないのですが、大沢さんからMMAを一番最初に教えてもらったというのもありますから、そういうものが自分のスタイルのなかには組み込まれていると思っています。
―― 先ほど相手の打撃は意識していないということでしたが、とはいえ相手はスタンド勝負がしたいでしょうし、風間選手の寝技に警戒もしていると思いますが、ご自身としてはやっぱり得意なグラウンドでの勝負をしたいですか。もしかして今回は打ち合い上等!と?
風間 もちろん自分の得意な部分に意地でも持っていく!ということを考えています。
―― 前戦ではその得意な部分に持っていく段階に至る前に、試合が終わってしまいました。その経験を踏まえて今回どのように修正してきましたか?
風間 何と言うか……今まで、レベルが上がるにつれて自分のなかで無意識に、綺麗に戦おうと思ってしまっていたようで。改めて思ったのは、自分は綺麗には戦えないということ。汚くてもいいから得意な部分に持っていき、何がなんでも勝ちたいと思っています。
―― 前回、デビュー戦を迎える直前にお話を伺った際(RTUのトーナメント準優勝という結果で契約に至ったことを踏まえて、)「自分がここにいるのはおかしいと思っている」と仰っていました。再起戦として2戦目を迎える現在はどのような心境ですか?
風間 変わらないですね。UFCっていう舞台に立つことだけじゃなくて、やっぱり勝ち進まなければ誰にも認められないですし、自分自身も認められないですから。そこは変わっていないです。
―― どんな試合展開を予想しますか。あるいはどのような試合をしたいと思っていますか?
風間 自分のターンがずっと続いて、相手がどんどん削れていくような展開が理想です。そうなると相手は苦しくなりますが、それは自分にとっても苦しい状況でもあるので、そういう場面で競り勝てるような練習をしてきました。だから問題ないと思っています。
―― 理想は一本を取ってのフィニッシュ勝利でしょうか。
風間 もちろんです。自分の得意なところで、最後には相手が諦めるようなフィニッシュを狙っていきたいと思っています。
―― お互いにUFCデビュー戦の黒星スタートとなり負けられない一戦です。そういう状況で勝利を掴み取るためのカギとなるのはどう言った面だと思いますか?
風間 技術的に競ってくると、そういう場面になったときにどれだけ練習で苦しい思いをしてこれたかであったり、試合にかける思いというのが、ちょっとずつ試合のなかで現れるようになって、それが最終的には大きな差になっているのではないかと思います。実際に、正直、自分はRTUの試合でも判定勝利はしているけれどフィニッシュをしていないので、あんまり勝った気がしていなくて。その考え方で言うなら、ここ数年は勝ちがないから。勝ちを一番欲しているのは自分なので。
―― 最後にU-NEXTを通して試合をご覧になる日本のファンのみなさんにメッセージをお願いします。
風間 日本時間8月11日の朝、ラスベガスで勝利をしっかり掴んできます。まずは応援してくれる方、家族やセコンド、チームメイトのみんなを安心させることはもちろんですが、UFCで勝利を掴むことによって自分が一番安心したいと思っています。あらためて応援をよろしくお願いします。
【イベント概要】
■イベント名:UFCファイトナイト・ラスベガス95:ティブラ vs. スピバック2
■日程:2024年8月11日(日)午前6時プレリム開始
■開催地:アメリカ・ネバダ州ラスベガス
■会場:UFC APEX
■配信情報:U-NEXT 見放題ライブ配信
視聴URL : https://video.unext.jp/livedetail/LIV0000006092