UFC 2.17 アリゾナ:クロン・グレイシー、UFCデビューは126秒一本勝ち。元ヘビー級王者ヴェラスケス、2年半ぶり試合は26秒で散る
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UFC on ESPN: Ngannou vs. Velasquez
2019年2月17日(日/現地時間)米国アリゾナ州フェニックス:トーキング・スティック・リゾート・アリーナ
レポート:井原芳徳 情報協力:UFC日本窓口 Photos by Josh Hedges/Zuffa LLC/UFC
第9試合 フェザー級 5分3R
×アレックス・カサレス
○クロン・グレイシー
1R 2’06” 裸絞め
ヒクソン・グレイシーの次男・クロンが日本でのMMA 4戦全勝を経てUFCデビューを果たす。16年大晦日のRIZINでの元UFCランカー・川尻達也戦以来約2年ぶりの試合となる(上写真は14年12月のREALでのMMAデビュー戦でキム・ヒョンスに勝った際のクロンとヒクソン)。対するカサレスはクロンと同じ30歳。2011年からUFCに上がり続け、9勝9敗(1KO/2一本)1無効試合。ブルース・リー風のパフォーマンスでも知られ、回転系の蹴り技を駆使する。なお、この試合は、93年にホイス・グレイシーの試合から始まったUFCの記念すべき5000試合目となる。コナー・マクレガーも大会前日に「この一族がいなければ、私たちが大好きなこの仕事も無かった」とツイートでグレイシー一族を称えている。
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PHOENIX, ARIZONA – FEBRUARY 17: Kron Gracie of Brazil (bottom) attempts to submit Alex Caceres in their featherweight bout during the UFC Fight Night event at Talking Stick Resort Arena on February 17, 2019 in Phoenix, Arizona. (Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)
1R、両者サウスポーに構え、クロンがじわじわ圧力をかけ、カサレスがサイドキックやストレートを放つが、クロンはかわす。打撃への反応もまずまずだ。するとカサレスの右ジャブに合わせて組み付き、金網に押し込む。そこから少しずつ背後に回り、右足をカサレスの右足に引っ掛けながら飛びついて、オンブに近い状態からすぐ倒し、バックマウントを軽々と奪取する。オクタゴンの中央付近でガッチリ捕獲し、裸絞めを極めてタップアウト。クロンが圧巻の強さでUFC初戦を白星で飾った。
THE LEGACY LIVES ON! #UFCPhoenix pic.twitter.com/JZtH9vq88j
— UFC (@ufc) 2019年2月18日
◆クロン
俺の柔術は特殊、父親譲りだからな。生まれたときからずっと柔術の訓練に励んでいるけど、常にMMAを意識したものだったから、誰にとっても容赦なしだ。ポイントに基づく競技の柔術とは違い、俺は常に関節技を狙っている。トレーニングして、好きなことをやる、それが俺だ。トレーニングが好きだから、たぶん対決もそうかな。才能やハードワークを無駄にする理由なんてないからね。小さい頃から一族を代表してきた。それが常にモチベーションだった。年を取ればそういうモチベーションは必要なくなって、自分の一部になっていくんだ。おもしろかったのは、みんなが、ホイス以来、グレイシーは勝っていないって言ってきたこと。それでもっとプレッシャーを感じたけど、でも、自分の名前に恥じぬように、プレッシャーの中でも冷静さを保つ時なんだなと思った。家族のため、(ニック&ネイト)ディアス・チームのために戦った、それだけさ。
第12試合 メインイベント ヘビー級 5分5R
○フランシス・ガヌー(3位)
×ケイン・ヴェラスケス(元王者)
1R 0’26” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
ヘビー級王座に2度君臨、2度防衛した実績のあるヴェラスケスが、16年7月のトラヴィス・ブラウン戦で勝利して以来約2年半ぶりに復帰する。現在36歳。ガヌーは15年からUFCに上がり、6連続KO・一本勝ちの快進撃の後、昨年はスティーペ・ミオシッチ、デレック・ルイス相手に連敗したが、11月の中国大会でカーティス・ブレイズを45秒で粉砕している。入場時からヴェラスケスには大歓声、ガヌーには大ブーイングが巻き起こる。
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PHOENIX, ARIZONA – FEBRUARY 17: Francis Ngannou of Cameroon (top) punches Cain Velasquez in their heavyweight bout during the UFC Fight Night event at Talking Stick Resort Arena on February 17, 2019 in Phoenix, Arizona. (Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)
1R、ヴェラスケスは圧力をかけようとするガヌーの前を左右に動きながら、ミドル、ハイを空振りさせて距離を保とうとする。ガヌーが左ジャブを振りながら詰めると、ヴェラスケスは胴タックルで組み付き、ガヌーを金網に押し込んだが、膝を痛めていたか?踏ん張りが効かず、あっさりと真後ろに倒れ、ガヌーがパウンドを数発当てたところでレフェリーがストップ。場内はまさかの決着に静まり返った。
WOW!@Francis_Ngannou gets it done in Arizona! #UFCPhoenix pic.twitter.com/xGF4ziuAZA
— UFC (@ufc) 2019年2月18日
第11試合 セミメインイベント ライト級 5分3R
×ジェームズ・ビック(10位)
○ポール・フェルダー
判定0-3 (28-29/27-20/27-30)
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PHOENIX, ARIZONA – FEBRUARY 17: (L-R) Paul Felder punches James Vick in their lightweight bout during the UFC Fight Night event at Talking Stick Andre Fili, Myles Jury Arena on February 17, 2019 in Phoenix, Arizona. (Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)
第10試合 女子ストロー級 5分3R
×コートニー・ケイシー(11位)
○シンシア・カルビーヨ(12位)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)
第8試合 ウェルター級 5分3R
○ビセンテ・ルーケ
×ブライアン・バーバリーナ
3R 4’54 TKO (レフェリーストップ:膝蹴り)
第7試合 フェザー級 5分3R
○アンドレ・フィリ
×マイルズ・ジュリー
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
第6試合 バンタム級 5分3R
×ジミー・リベラ
○アルジャメイン・スターリング
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第5試合 バンタム級 5分3R
×ベニート・ロペス[Benito Lopez]
○マニー・バミューデス
1R 3’09” フロントチョーク
※バミューデスは計量4ポンドオーバー
第4試合 女子フライ級 5分3R
×アシュリー・エバンス・スミス(12位)
○アンドレア・リー (14位)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第3試合 ライト級 5分3R
×スコット・ホルツマン
○ニック・レンツ
判定1-2 (29-28/29-28/28-29)
第2試合 バンタム級 5分3R
×ヘナン・バラオン
○ルーク・サンダース
※バラオンは計量2ポンドオーバー
2R 1’01” KO
第1試合 女子ストロー級 5分3R
×アレクサンドラ・アルブ[Aleksandra Albu]
○エミリー・ウィットマイア[Emily Whitmire]
1R 1’01” 裸絞め